すべての動機は、その暗号に隠されている復讐と耽美と追憶のゴシック・ミステリ。

東北地方の旧家・不村家では数代に一度、特別な子供が誕生する。

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

祠に隠した鼈甲の帯留めを見つけて欲しい―。それが売れない小説家のおじいちゃんが残した遺言だった。

静かな夜。誰もいないはずの部屋の暗がりに、うごめく不穏な気配――。

昭和18年、大阪・船場。 陸軍少将の娘は商家の長男に嫁いだ。

「ねえ、助け合ってみない? 僕たち。

1年前に離婚した大槇辰男は、息子・俊也との面会の帰り、かつて故郷のO村に住んでいた曾木美禰子を駅で見かける。

事故で寝たきりとなった、美少女で高飛車で大金持ちで天才探偵の甘宮メル(属性盛りすぎ! )と、メルに献身的に付き従う、寡黙で結構かっこよくて彼女の前ではちょっとだけ気障(ルビ:きざ)な彼氏兼助手の江名(ルビ:エナ)。

「俺は、なぜ死んだんだろう?」 幽霊になっても小説を書き続ける響と、唯一彼のことが視える古物商の類。

第17回ミステリーズ！新人賞受賞作ほか4編を収録 僕の姉は実話怪談作家だ。

ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。

巫女が秘儀を行う島で、誰かが死ぬ!? 今年は、特別な年だから─── 呪殺島とは、呪詛を執り行う呪術者が「穢れ」を広めぬようにと流され暮らした島。

人と怪異を繋ぐ骨董蒐集家、女の貌が変わる人骨壺、淡水が溢れ続ける謎の石、自死を誘う皮表紙の本… 隻腕の見鬼・千早とオカルト嫌いな県庁生安課・大野木が、日常を脅かす怪異に挑む。

古陶里が消えた。因縁の島で発見された遺体は、まさか──。

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。

最愛のひとり息子を失った桜子は、カウンセラーの久根からふしぎな壺を与えられる。

外道箱と血に狂う赤黒い犬、ないはずの右腕を掴む手、皮袋を引きずり徘徊する童殺し、化粧箱を泳ぎ回る異形の魚、ループする隧道(すいどう)… 隻腕の見鬼(けんき)・千早と、オカルト嫌いな県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪

行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、 後継者選びのため親族一同が集められた。

「今回ここに書き起こしたものには全て奇妙な符合が見られる。

横溝賞受賞第一作。「人を消す物語」の正体は。

カメラマンの仁科は、雑誌の取材のため、ライターの原田と山深い神社を訪れた。

『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』――昭和九年の大晦日、銀座のバーで交わされる奇妙な噂話を端緒に、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。

まほりとは?蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習とは?前代未聞の野心作 大学院で社会学研究科を目指して研究を続けている大学四年生の勝山裕。

愛媛県の山間部にある過疎の村・赤虫村には、独自の妖怪伝説が存在する。

少年は、真実を知り大人になる。

４７歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。

その青年は、神か悪魔か? 無垢な祈りは世界を覆う呪いになる――。

作家・三津田信三のもとに届いた1冊の古びたノート。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

超常現象渦巻く悪魔崇拝の館で幕を明ける、霊能力者連続殺人事件! 異才・手代木正太郎の筆が暴れる、ゴシックホラー×本格ミステリ! “妖精の淑女”と渾名されるイカサマ霊媒師・グリフィスが招かれたのは、帝国屈指の幽霊屋敷・涜神館。

大正二年、帝大講師・南辺田廣章と書生・山内真汐は南洋の孤島に上陸した。

たった数ページで、あなたの日常が蝕まれる……恐怖の深淵を覗く物語21編！ ホラー小説の旗手が贈る、戦慄の初ショート・ショート集 「得体が知れないからこそ怖く、面白い。

時は昭和6年。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

奇蹟 VS 探偵! ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか? 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。

高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然部屋を訪ねてきた。

琴子が挑む”さえづち”の祟りとは――比嘉姉妹シリーズ初の中篇集! 長編『ばくうどの悪夢』も絶好調! 書き下ろし中篇「さえづちの眼」を含む3篇が収録された、比嘉姉妹シリーズ初の中篇集。

この呪いを解き明かすのは、あなた。 冠村には窒息の家がある。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

この呪いは剥がせない――『異端の祝祭』の著者が放つおぞましい粘着ホラー 塾講師の片山敏彦は、絶世の美青年。

「まだ？」と声が聞こえるたび、佐々木るみはそっと目を開いて、絶望に囚われるーー。最強の拝み屋・物部斉清が死んだ。

「あの家のこの部屋は……密室、だったんです」 持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘〈星月荘〉。

「男子禁制」の魔窟で起きた 禍々しき密室連続殺人――。

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。

化け猫、河童、そして山姥―― 狂気に塗れた苦界を生き抜く女と、化生の者どもが織りなす怪奇譚。

沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東氏は、男性カメラマンから相談を受けていた。

比嘉姉妹シリーズ、待望の最新長編。澤村伊智が放つノンストップホラー。

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

☆☆この挑戦、ネタバレ厳禁☆☆ ミステリランキングを席巻した二人による 驚愕と論理に満ちた世界へようこそ。

はじまりは中国妖怪を模倣した連続猟奇殺人事件だった。

山間にあるニュータウン「三浦半島二子山ピープルタウン」。

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。