第二次世界大戦下のロンドン。政府の極秘任務に従事していたキャンピオンは、休暇をとり、しばし自宅に立ち寄る。

楽屋から抜け出すことができたのはだれだ?船上での窃盗、電車での殺人未遂、舞台上の変死…。

その男は一人また一人、巧妙に尊い命の灯を吹き消してゆく。

にわかに脚光を浴びるバルカン半島の小王国。

「しゃべる獣たち/立ち止まる水の流れ/歩く石ころども/歌う砂/…/そいつらが立ちふさがる/パラダイスへの道に」―事故死と断定された青年の書き残した詩。

パーティの余興だったはずの「殺人ゲーム」。

人気女優ジョージアをめぐる男たちの死。

異端キリスト教、ドストエフスキー、ティラノサウルス、競馬、人工呼吸。

和やかな夕食会のさなか、同じ敷地で難件発生! 不可解な連続怪死事件に隠された驚愕の真実とは……。

食事に招かれたアプルビイ警部が、その屋敷の戸口に立ったとき、「事件」は起こった。屋敷の主人が銃撃されたという。

戦争の傷痕が生々しく残るロンドン。戦争未亡人のメグは再婚を控えていた。

わたしの仲間たちの中心的存在ともいえた友人が死んだ。病死なのか、それとも事故か殺人か。

ぼく、ノエル・ウェルズはソルトマーシュ村の副牧師をつとめている。

ある夏の日の朝、レイトン・コートの主人スタンワース氏の額を撃ち抜かれた死体が、書斎で発見された。

英国南部の海岸に、女の溺死体が打ち上げられた。すぐに身元は映画女優のクリスティーン・クレイと判明。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるトレントンという町で、一人の男が殺された。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

江戸川乱歩の造語である“奇妙な味”は、ミステリにもSFにも怪奇小説にも分類不能の、異様な読後感を残す小説を指す。

クルーザーの故障から無人島に取り残されたのは、ロジャー・シェリンガム含む15人の男女。

小学校時代の同級生ピーターズが病死したという新聞広告を見たわたし、アルバート・キャンピオン。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

帰宅早々、予期せぬ伯父の来訪をきかされたソーンバラ医師は、洗面室に入った伯父に声をかけたが返事はなかった。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

ロンドンの寂れた商店街に佇む名家の屋敷。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

あの時代にタイムスリップしたふたりの刑事が命じられたのは「行方不明になったエドウィン・ドルード氏の捜査」だった!しかし「現代の捜査方法」が信じてもらえず役にも立たない。

雪の上の不可思議な蹄の足跡を追う一行は、野原の真ん中にたつ大木の枝にぶら下がる男の死体にたどり着いた。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

秋の夕方、小さな村をドライブしていたジェリーは、一人の若い娘に出会った。

屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

ヨークヴィル大学構内でフォイル次長警視正が拾った紙片には“殺人計画"が書かれていた。決行は今夜八時。

エラリー・クイーンのライヴァルが贈るデッドライン&スラップスティックの傑作登場! あと九日間で死刑となる男は冤罪かもしれない――。

アガサ・クリスティと並び称される、英国ミステリ界の女王アリンガム。その名作・傑作を日本オリジナル編集で贈る短編集第二弾。

人骨騒ぎにケリをつけ、当初の計画どおり静かに暮らそうとした秘密工作員フォーチュンの決意を、一本の電話が打ち砕く。

伯母と犯罪学と切手蒐集から成る人生に安住していたチタウィック氏が、たまさか訪れた午後のホテルで毒殺の現場に遭遇する。

ブリスリー村の旧家クウィリン家には、家督相続人のみが代々受け継ぐ秘密の儀式があった。

劇的な出会いを果たしたハリエットとピーター卿はようやく結婚にこぎつけた。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

1911年の冬――霧深い森にそびえる山荘「レヴン・ロッジ」。

資産家の最期を看取った代診医の不可解な死。プリーストリーの鋭い推理が暴き出す真相とは……。

1941年に刊行されたルーパート・ペニーの長編"Sealed Room Murder"を初邦訳。

人気作家エリオットが創造した義賊「スパイダー」が、本の中から抜け出したかの如き怪事件が続発。

黄金期パズラーの名作。4月13日正牛、おまえは死ぬ―著名な外科医カッター博士に届いた不敵な犯行予告。

窓から落ちてきた隕石で教授が圧死した。奇妙な凶器、飄々と煙にまく容疑者たち…そして第2の事件が。

主賓が姿を現さない奇妙なディナーパーティーが終わった後、レストランの地下食堂でペテン師の死体が発見された。

夫の急死で悲しみに暮れる未亡人とその関係者たち。だが、その中の誰かが夫を毒殺したことが明らかにされる。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

豪華客船メガノート号、満員のサロンでは恒例のオークションが行われていた。

夜更けの街を走る二輪馬車のなかで、身元不明の紳士が殺害された！　事件は予想をこえたドラマティックな展開を見せる…… 19世紀ミステリー界最大のベストセラー。

1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。