何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

多摩川の河川敷で臓器を抜き取られた猟奇死体が発見された。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

ゴミ屋敷にはなんでもあるんだよ。ゴミ屋敷なめんな―特殊清掃員の俺は、ある一軒家の清掃をすることに、期間は2日。

大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。

東京の山間部、タンポポの咲き誇る廃牧場のサイロで、空中で刺殺されたとしか思えない異様な死体が発見された。

雑居ビルから、一人の老人が転落死。現場には「黒い天使」のトランプが落ちていた。

15歳の「私」の主人は、数百年に1度といわれる呪詛の才を持つ、驕慢な美少女。「お前が私の玩具になれ。

東京都の果ての美しい島。少女、椰々子は、死者を通し預言を聞く力を持ち、不吉だと疎まれている。

東京吉祥寺に住む若夫婦が営みの最中に手斧で惨殺された。

ホラー界に新ヒロイン誕生!ホラー小説大賞初の〈大賞&読者賞〉W受賞作。 毎晩夢に現れ、少しずつ近づいてくる巨大な虫。

繭煮でむせ返る製糸工場。故郷に残した家族のため、恥辱に耐えながら、健気に奮闘する少女たち。

怪しい健康食品会社に勤める真城は霊が視えてしまう特殊体質。気味の悪い霊の出現と毎日の仕事にウンザリしていた。

時を駆ける少女 時を書ける少女 時を欠ける少女 時を賭ける少女 1992年、N中学校2年4組の美雪は、未来からきたという保彦と出会う。

まさかこんなことになるとは思わなかった―。

人間たちは、テングとブタに二分されている。鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。

日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化！ 岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。

料理人で殺し屋の佐和は、幼い頃から出現していた自身のバイロケーションと、共存の道を見出していた。

飼い主一家に虐げられ、辛い日々を過ごす白犬のヒメは、流星群の夜、庭に落ちた不思議な石を見つける。

過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。

奇妙で凄惨な自死事件が続いた。被害者たちは、かつて自分が行った殺人と同じ手口で命を絶っていく。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

その物語は、人を殺す――。

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。

校正者の秋川美苗は、パーティで出会ったエリート学者・葉山との恋に墜ち、結婚前提の付き合いを始める。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

転生し続ける女・国枝小霧(くにえださぎり)。

時間にだって、抗ってみせる―― 1992年秋、家の女性に代々受け継がれる手鏡を使って、未来を視ることができる千秋霞。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。

死者の弔いのため、遺体を解体し様々な製品を創り出す「遺工」を家業とする庵堂家。

全てに無気力な私が拾った小さな蟹。何でも食べるそれは、頭が良く、人語も解する。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

1955年。頭に、双子の片割れの死体が埋まったこぶを持って生まれ、周りの人間を次々と死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。

1958年の夏。

廃屋で見つかった5人の女性の死体。そのどれもが身体の一部を切り取られ、激しく損壊していた。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

「読者が犯人」というミステリー界最後の不可能トリックのアイディアを、二億円で買ってほしい―スランプ中の作家のもとに、香坂誠一なる人物から届いた謎の手紙。

腐乱自殺死体の爆発事件を皮切りに、続々と起こる異常な自殺事件。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

道郎の通う帝陽美術大学の上空に突如、カラスの大群が現れた。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

第8回日本ホラー小説大賞受賞作、待望の文庫化！ 南の島に移り住んだ家族の周囲で起こる不思議な出来事。

〈王国〉周辺の海域を荒らし回る海賊連合〈南十字星〉の首魁アルバート・リスターが、海賊退治で勇名を馳せる海軍提督バロウズ卿を誘拐した。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

他人の家とは何かが「ズレて」いる――。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

画家を志す忍は、ある日スーパーで偽札の使用を疑われる。10分前に「自分」が同じ番号のお札を使い、買物をしたというのだ。

「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうで行儀よく椅子に腰かけている少女の人形。

六本木の違法クラブで女子中学生が惨殺される事件が起きる。

東京郊外で両親と暮らす朋子は、三十歳過ぎの兄が何年も二階の自室にひきこもっていることに悩んでいた。

暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。