化身
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全1件 1~1 1/1ページ
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作者はまったく知りませんでしたが、題名・カーバーのインパクト、日本ホラー小説大賞受賞作ということで、購入いたしました。結論から申しますとアタリでありました。予想外の面白さから池井戸先生の本と同時に読んでおりましたが、そちらはホッタラカシテいっきに読んでしまいました。単行本化するにあたり、書き下ろしの短編2作の出来も上々です。最後が一番出来が良い。これってデビュー作みたいなものですよね。いわゆる巨匠方々の作品と比べああだ、こうだと寸評するのはいかがなものかと思います?私は作者の次作を是非読みたいですね。 | ||||
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わざわざ活字に目を通して時間をかけるよりも、動画で手っ取り早くしてもらったほうがいいと思うことしきりの昨今、この短編はひさびさに読み物として面白かった。 | ||||
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Amazonの商品ページの説明を見て面白そうかなと思い購入 表題作はもっと極限状態で孤独や餓えから死に直面する恐怖みたいなサバイバル色の強い作品なのかなと期待して読み始めたもののそういうものではなくめっちゃファンタジーでしたw まあこれはこれで面白かったです。 他2作もなかなか良かった。 | ||||
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え、これで終わり?とあっけにとられたまま小説は終わってしまった。 読んでいる最中、ずっとホラー小説として展開していくことを 期待していましたがそれがないまま終了しました。 ホラーの展開、面白さを期待して読んだのですが。 | ||||
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第16回日本ホラー小説大賞受賞作品。 素晴らしいの一言に尽きる。 一人の男が人ならざる者に変化していく過程を、こんなにも無理なく自然に表現できるなんて。同じ環境に置かれたら私も変化できるんじゃないかと思ってしまいそうになるほどだ。だからこそなんともいえない恐怖感が、読んでいる最中ずっと頭の中に留まっていた。 主人公の男がおかれている状況にそんなに絶望しないで恐怖しないで順応していく。だからこその恐怖。よくある小説なら、主人公の男の絶望に読者を共感させる形で恐怖を与えるのに、この小説は全く逆だ。 | ||||
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短編集、三編所収。 「化身」はモダンホラーというよりも幻想小説。「雷魚」もホラー小説の体をとってはいるが青春小説である。文章自体は巧みだが、展開と問われると下の上。もっと読みたいと思わせる力が足りない。リーダービリティは巧みの域で、今後の活躍に期待できる。 「幸せという名のインコ」これが本短編集の中で頭一つ抜けている。 バブル崩壊後からリーマンショックを生きた人間であれば、この恐怖は身に染みるものがあるに違いない。自分は何もしていないのに海の向こうの経済崩壊が日本にも飛び火、主人公自身の職業であるデザイナーの仕事にも悪影響が及ぶように。そんな中、娘が買ってきたインコが予言を始める。 主人公が苦悩する描写には身が引き裂かれる想いが伝わってくる。下手をすると主人公自身が殺人犯になっていた可能性だってある。インコにはそういう未来が見えていた。舞台としては家、外出先。登場人物たちも主人公、妻、娘、そしてインコと最小限だ。改変すれば密室劇にもサイコスリラーにもなったが、絶妙な塩梅でホラーというジャンルに踏みとどまっている。「猿の手」を彷彿とさせると言えばピンとくる読者も多いか。事実、追い詰められ、苦悩を抱え込んだ主人公の姿は読者(特に働き盛りの男)の胃を追い詰め、世間のシビアさを容赦なく突き付けてくる。現実世界が苦しめられている「不況」。これをホラーのネタにした作品は存在するが、多くが貧困や、社会情勢を背景にしている。本作の様に貧困が目の前にあり、それをどうにか回避しようとする様を、精神状態を細やかな筆致で描写し、ホラーとして昇華した作品は珍しい。一読の価値ありだ。 | ||||
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