「閃光と轟音とともに、“それ”は始まった―」。

“死なない敵”を暗殺せよ―高度資本主義社会に挑む哲学×アクション小説!

ラピス・ラズリの輝きに導かれ「物語」は繙かれる――架空の町を舞台に100年を超える時間を描く第52回文藝賞受賞作!

「死にたくなったら電話して下さい。いつでも」。

ペスト収束に奔走する敗戦間近の英国領ビルマ・メダンサ部落。

女子高生・小峰りなのモットーは、どんな些細な不愉快事でも必ず「復讐」でケリをつけること。

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。

方石―それは様々な服飾品に変じることのできる立方体。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

冬はどこまでも白い雪が降り積もり、重い灰白色の雲に覆われる町に暮らす高校生の小柚子と弥子。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

秘密の力を持つ7つの本をめぐり、図書館・読書室の暗闘がはじまる。

シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。

無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。

日本はもう一度、焼け野原になるべきなのか? 経済の衰退した近未来の東京。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。

アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。 一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。

太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか―。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。

第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。

僕はこの世界に左足から登場した―。圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

「そうです。賀川少尉を殺したのはわたしです」第2次世界大戦中のビルマ北部。

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔（イエ・ウェンジエ）。

「〈自閉〉から往還へ」の軌跡を追い、大江健三郎が「経験の弁証法」により作家であり続けた意味を問う。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。

俺は5階建ての雑居ビル「バベル九朔」の管理人をしながら作家を目指している。

夢と現実のあわいに浮び上る「迷宮」としての世界を描いて、二十世紀文学の最先端に位置するボルヘス(一八九九‐一九八六)。

新型インフルエンザ騒動で激震した浪速の街を、新たな危機が襲う。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

ある時は珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、ある時は新薬実験モニター、そしてある時は戦隊ショーの怪人役――いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵、猫丸先輩が遭遇した五つの事件。

北から南へ、そして南から北へ。

『ブラザーズ・ブラジャー』で最注目の新鋭が贈る 爆走青春ロードノベル! 野中杏、17歳、結婚詐欺師の叔父に育てられている高校2年生。

京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。

神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。

SF・ミステリの鬼才フレドリック・ブラウンが放つ“エド・アンド・アム・ハンター”シリーズ最後の未訳作品がついに完訳!ある日突然、探偵の伯父が消息を絶った。

少女の秘密が、ぼくの世界を塗り替えた。信じること、与えること、受け入れること、そして変わっていくこと…。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。