【柴村仁】
ノクチルカ笑う
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絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える―それでも私は、あなたのために絵を描こう。
美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。
大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。
伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。
大晦日までの僅かな期間にだけ立つ「細蟹の市」。そこで手に入らないものはないという。
自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。「私、死んじゃいました。
その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。
「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。
全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。
国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
二億円の絵が一夜にして二百万円に急落。鑑定人は、忘却探偵・掟上今日子。
偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。
超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。
どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。
彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。
他人の嘘が分かる、不思議な力を持つ高校生、藤倉聖。だが、全ての人の嘘が分かるわけではない。
友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。
ずっと妹と二人で生きてきた結城佳帆は、ある日、図書館の司書、舞原葵依に恋をする。
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
鯨井留可は完全犯罪を目指さない男。そんな彼がアリバイ工作のために声をかけたのは、白髪の美女。
元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。
自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。
これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。
普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。
11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。
キャンパスの中心にそびえ立つ時計塔。その最上部の小部屋にある鏡に祈りを捧げると、死者と再会できるという伝説がある。
あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。
喫茶店エメラルドに、金髪碧眼の美少年・ダニエルがやってきた。
玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。
愛や勇気など、形のないものまで盗む伝説の怪盗・フェレス。
大好きな女の子が死んでしまった――という悪夢をみて起きた朝。高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。