魅惑のウイルスを求め、世界中を飛び回る凄腕ウイルスハンター・神原恵弥。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。

アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。 一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

「何かが教室に侵入してきた」。学校で頻発する、集団白昼夢。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

暑さが残る初秋の、とある土曜。コーヒー専門店店員・篠崎百代は、一人で汐留のショッピングモールへと向かった。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。

東日本大震災を経て、刻々と変貌していく“東京”を舞台にした戯曲『エピタフ東京』を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

『死神の精度』で活躍した「千葉」が8年ぶりに帰ってきました! クールでちょっととぼけた死神を、今度は書き下ろし長編でお楽しみください。

山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

過去を変えることはできるのか。

妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。

『月の裏側』の塚崎多聞、再登場!詩情と旅情あふれる、恩田陸版「怖い話」。

森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。

その場所に行けば、大事な記憶に出会える――。 恩田陸の世界を彷徨する奇跡の全18話を収録した短編集。

ミステリー作家・有栖川有栖が挑むまったく新しい大阪の怪談。

異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。

日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。