元自衛隊レーンジャーで今は代行業を営む降矢浩季は、結婚式当日に失踪した新郎の行方を捜していた。

棟居は北アルプス後立山縦走を試みる途中、唐松岳山頂でトレッキングツアーのグループに写真撮影を頼まれた。

デカは畳の上で死ねなくても、正義の上で死ぬのだ…先輩の教えを体するように警視庁捜査一課の若手刑事が殉職した。

忠誠を尽くした自分をゴミのように捨てた上司の米原を、衝動的に殺した桑崎。

発端はホテルのベランダからの飛び降り自殺!?その直下に居合わせ、そば杖を食った大物政治家の息子は、大学サークルを隠れ蓑に悪業を重ねる。

新宿・歌舞伎町のラブホテルのフロントに立つ本杉高志は、奇妙な成り行きから18歳の少女理絵と同居を始めた。

各界の大物が蝟集する渋谷のクラブ「ステンドグラス」。

遅いデビューながら人気作家となった宮越には、胸に畳んだ青春の思い出があった。

新任教師の佐倉弥生が不良グループのリーダー・後藤龍雄に犯された。少年と級友にとって、弥生は憧れの女神だった。

警視庁捜査一課の横渡刑事は帰宅途中、暴漢に襲われた女性を助けようとして男と格闘し無念にも刃物で刺殺された。

大手建設会社の営業課長家田幹朗は、常務の懐刀として社内で最も汚い役を一手に引き受けている。

戦場カメラマンの長井創次は、東日本大震災に巻き込まれた妻の行方を捜しながら被災地を取材していた。

過去を捨て、警備員として暮らす桐生。迷い猫が縁で、飼い主の少女・翔子と出合う。

自衛隊第１空挺団ＯＢで、現在は代行業を営む降矢浩季のもとを学生時代の恋人・優子が訪ねてきた。

別居している妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺―一一〇番通報の時点では単純な事件と思われた。

山頂から愛の信号を送ると約束し、恋人を山麓に残してひとり山頂をめざした影山だが、送られてきたのは遭難信号だった。

太平洋戦争勃発直前の昭和十六年の夏、日本・中国・アメリカの五人の若者が槍ヶ岳の頂上に立った。

轢き逃げで一人息子を喪い、妻にも先立たれた作家の成田正隆は、妻の郷里・佐賀へ、傷心を癒す旅に出た。

公園の片隅で発見されたホームレスの死体。

東京近郊に広大な敷地と白亜の近代校舎をもつ私立女子大学・若葉学園。

ナンバーワンホストの有光は、人身売買シンジケートから逃げ出してきたタイ人女性・トウイを匿うが、彼女はある日部屋から忽然と姿を消し、廃屋で死体となって発見される。

本人の知らぬ間に企画された浅見光彦34歳の誕生日会。

緑したたる丹沢山中に、妊娠した若い女の絞殺体が棄てられていた。

太平洋戦争開戦前夜、持永大志は両親の反対を押し切り満州に渡る。哈爾浜で学ぶうちに四人の仲間と出会い、友情を深める。

三十数年前、謎めいた女性を誤殺して北アルプスに埋めた過去を持つ北尾俊也は、離婚と退職を機に贖罪の旅に出た。

北アルプス・槍ケ岳の観光開発を

戦場カメラマンの大城は、海外取材中に妻子を惨殺されて生きる気力を失い熱海に隠棲した。

お見合いのため山口へ向かった浅見光彦の親友・松田は列車の車窓から見えた萩反射炉公園に佇む赤い傘の女性に心惹かれ、その場所を訪れる。

財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。

山陰の小京都・萩で失踪した地方紙の記者・奥田。行方捜しを頼まれた浅見光彦は、防府市に住む妻のもとを訪れる。

戦時中に北海道のダム建設工事で亡くなった強制労働犠牲者の遺骨発掘作業に参加した神沼公一郎は、腐乱死体を発見した。

アルプスの名峰グロスグロックナーで出逢った二人、国際刑事警察機構の若き警察官高木史朗とミステリアスな女性陽子は運命の恋に落ちた。

望遠鏡で近隣のナイトライフを覗き見するのが趣味だった一人暮らしの老女・田島あぐ。

千葉県警捜査二課係長の結城は贈収賄事件の内偵中に妻を失った上に、いわれなき告発によって、捜査の指揮権をも奪われてしまう。

会社のエースとして飛ぶ鳥を落とす勢いだった山名功は、突然、関連企業末端のゴルフ場に異動となった。

車の接触事故を目撃した女。 婚約者が失踪した女。

江戸川区内の交番に勤務する巡査長・山中浩平のモットーは、地元住民と仲良くすることだった。

真の巨悪は誰なのか!?二年前に失踪した妹を捜し続ける警護官の寒川。雑誌記者であった妹をめぐり、連鎖していく事件。

東京都内の空地で大学生が殺され

美貌と一枚の名刺だけを頼りに上京した若い女性。ツテも実力も無く、甘い野望を背負って来た若者たち。

二十五年前、群馬県榛名山中に埋めた女性の骨が発見された。

一九九八年、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた住民六十名以上が中毒症状を呈し、四名が死亡した。

大和大学助教授の稲木は、バーのマダム啓子との情事の帰途、入試問題草案を紛失した。

殺人傷害事件で服役していた藤野組組員・真壁が出所した。

大麻所持で逮捕されたナイジェリア人の取調べにあたった鮫島は麻薬ルートの捜査に乗り出し、盗品を専門に売買する「泥棒市場」の存在を突き止める。

選挙に出馬する義弟の不透明な資金三千万円を持ち逃げした木谷省吾。

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。

新宿署刑事・鮫島を、犯罪者は、恐れを込めて「新宿鮫」と呼ぶ。

新宿の若者たちの間で、舐めるだけで効く新型覚せい剤が流行り出した。

新進の考古学者・江村宗三は、元兄嫁の西田美奈子と十四年ぶりに再会し、情事を重ねていた。

古美術商『草美堂』の主人・高尾庄平は62歳。商売は順調で30歳も年下の野村和子を愛人にしていた。

大屋圭造は三流経済誌の記者。企業の提灯記事を書いては広告料を取る「トリ屋」である。

会社更生法という大企業優先の悪法を逆手にとり、擬装倒産で私腹を肥やす弱電器機の大手メーカー、イコマ電気社長。

渋谷スペイン坂にある「恋人たちの聖地」。異次元への空港であるこのカフェに、殺人の濡れ衣を着せられた男が逃げ込んだ―。

都内で奇妙な事件が頻発していた。ターゲットにされた者の衣服に、突然、真紅のしみが浮かび上がる。

女性限定の25日間ヨーロッパ・ツアー旅行「ローズ・ツア」が企画された。