タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

どこか生きづらいと感じている賢女子の皆様。それは、根本的に生き方が間違っているからかもしれません。

ある時、夜中に高野は、半睡半覚で気がつくと腕が伸びていた。腕は壁を抜けて自宅の外まで達し、なにかを掴んだ「腕の魂」。

濃霧の湖の中、兄妹が乗るボートに近づく水音と、湖面から這い上がろうとする手「霧嫌い」。

街いちばんの名探偵の元には、奇妙な依頼人ばかりがやって来る。

〈あむんぜんの頭の中身を見てみよう〉と、アックンに云われたのは体育祭が終わってすぐのことだった。

震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な""死の瞬間""。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

Ｘ県山間の町。そこには虻狗隧道（あぶくずいどう）と呼ばれる謎の洞窟があり、〈モグラ〉と称される住民が住んでいた。

おれは確かにろくでなしだが、親でも糞でも厭なもんは厭なんだ。

空想が生んだ惨事が心の空白を埋める。無意味で不気味な心の暗渠を覗く14編。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

おしまいにする前に読んでくれ。絶望の果てまで届く物語を。

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。

アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。

2058年4月、上海大学で20世紀の探偵小説を研究していたユアン・チンルウは、国家科学技術局から呼び出される。

「内臓を洗浄したい」と訴える女性が体験した壮絶な実話「都会の遭難」収録。

携帯電話を媒介にした気軽な出会いや、合コンで知り合った男の子とのはじめてのデート。

両親が急死し、多額の遺産を相続した少女が恋をした。

わたし、城の外に行きたいの 一家団欒に突然飛び込んできた少女は、「城」の外に出て行くと言う。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

男が真夜中の駐車場を全力疾走し、そのままビルの壁に激突して重傷を負った。

私立指輪学園で暗躍する美少年探偵団。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。

有能だが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズ第4弾。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

全篇新作書き下ろし! ! 待望の復活第二弾! いざ、〈本〉を巡るワンダーランドへ―― 平山夢明、真藤順丈、三上 延、坂木 司、澤村伊智、大崎 梢、斜線堂有紀、柴田勝家…… 超ベテランから期待の新鋭まで、短編の名手15人が競演! お待たせいたしました。

国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。

六本木のコンプレックスビルで開催される国際映画祭。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に小学生から相談事が持ち込まれた。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

豪奢な一軒家で、執拗に切りつけられた惨殺体が見つかった。

アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。

藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。

その家には、何かある。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

女の上半身と男の下半身が合体した遺体が発見された。残りの体と密室トリックの謎に迫る(「重ねて二つ」)。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

刑事に王道なし。

異次元との接触現象〈涯て〉に侵食される地球。

立石の営む古美術店に、なじみの客から大量の骨董品を売りたいと申し出があった。

特殊班に配属されたばかりの同期の女刑事が、立てこもり事件で人質の身代わりとなって拉致された。

「泣き虫だけど、負けない! 」―― 新米女性白バイ隊員が暴走事故の謎を追う! 神奈川県警の白バイ隊員になったばかりの本田木乃美は、 違反ドライバーからの罵詈雑言に泣かされる日々。

所轄の窓際部署にやってきたキャリア警察官・小早川冬彦。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

いつの時代も「家族」は、やさしく、あたたかく、いびつで、おそろしい。

見知らぬ相手から突然、殺害予告を受けた女性の恐怖を描く表題作。