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(短編集)
暗くて静かでロックな娘
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暗くて静かでロックな娘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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一本目の『日本人じゃねえなら』でゲンナリさせた気分を徐々に上げてくれる構成になってます。 それで6本目の『反吐が出るよなお前だけれど…』あたりでもう楽しくなって平山夢明の本ってことを忘れちゃうんですよ。 で油断したところを9本目の『おばけの子』で完膚なきまでボッコボコに殴ってくる。グーじゃなくて釘バットで。 これはもう2度と読みたくないです。体調崩しました。 平山先生、なんでこんなことすんの? 文字でここまで人を苦しめるのは圧巻。傑作です。 | ||||
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ロックな内容で凄く好き。 ゴタゴタな表現の中にも繊細な描写があって人間味あふれる文章に感じた。 ただ、バッドエンドが多すぎて読後感がシンドイ。 この著者の本は初めてですが、もうちょいハッピーエンド寄りがいいな。 | ||||
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救いがない。 誰も助けてくれない。 そらそうだ。 ドラマでは都合よく、 誰かが自分を見ていてくれる。 でも現実ではどうか? 新宿だの渋谷だのにいき、 掃いて捨てるほど人がいても、 誰も自分なんか気にしない。 死のうが苦しもうがそんなもん、 風景にすらならない。 悲しくても苦しくても、 それを感じてるのは自分だけ。 だって関係ねぇもの。誰にも。 どんなに現実離れしていても、 現実の急所をついていれば、 そこには現実が見えます。 平山夢明さんには、 いつもそれがある。 そして、どうにもならない悲劇を、 薄情な喜劇のように描くのも、 センスだなぁと感心します。 短編集なので、 なんだかなって話も、 そらなかには、なかないです。が、 面白さの基準を他の小説に合わせれば、 そらもうどれも満点、 満足です。 このレベルで夢中にさせてくれる本、 なかなかないし。 たまになに書いてんのかわからない、 奇妙な言い回しもありますが、 リズムに掻き消されてしまい、 そーゆーもんだと思わされました。 むーん、素晴らしい。 レビューを見ると、 他の作家と比較し、 こちらが劣るという評価もあり、 へーそーなんだ。と、 そっちも読んでみたくなりました。 ぼくは読書歴がまだ浅いので、 いい情報をもらいました。 他作家を読んでどう感じるにしろ、 これを基準にして、 もっといいものがもしあるなら、 ぼくにとっては朗報です。 だってこの本は面白かったし。 マネかよとでも思わない限り、 本作の評価には影響ありません。 | ||||
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■日本人じゃねえなら◎ こんなこと言う日本人て本当にいるのかしら、、、 人の心がないです。 悲しい話でした。 ■サブとタミエ△ あさましい人たち。 ■兄弟船△ 弟、ダサい。兄貴カッコいい。 ■悪口漫才◎ 徳の低い父。 不幸の連鎖。 自業自得。 ■ドブロク焼き場◎ なんか切ない仕返し。。。 ■反吐が出るよなお前だけれど○ なんだかんだ絆が強い夫婦。 ハッピーエンドで良かった。 ■人形の家◎ 自分を騙しながら生きていく。 悲しい話です。 ■チョ松と散歩○ ちょっと不思議で切ない話。 でもほっこりします。 ■おばけの子◎ ただ、ただ、悲しくて苦しい話。 ですが、なんだかリアルで考えさせられる。 ■暗くて静かでロックな娘◎ 切ない、、、 3人とも幸せになって欲しかった。 | ||||
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タイトルが読後の正直な感想です。 まず全体の印象としては、あえて独特な文体で個性を出そうというのが透けて見えてくるような、 そんな違和感を覚える言い回しが多い。 筒井康隆への憧れが強すぎてそちらへ寄せたような文ばっかりです。 ただし、筒井康隆が確かな技術と知性に裏打ちされた、 独特でありながらもユーモラスかつスラスラと読めてしまう文章に比べて、 こちらはガワだけ真似たような、無理をしてヘンテコな描写をしている印象を強く覚えました。 読んでいるうちに何度も、「これ読むくらいなら筒井康隆のほかの本でええな・・・」と中断したくなるほど。 さて、肝心のストーリーについても、「結局何が言いたかったの?何が書きたかったの?」と首をひねってしまうような浅い話がほとんど。 奇天烈な登場人物を出して、周囲が振り回されて終わり、という展開がずっと続きワンパターン。 表題のお話と、煙突の解体を見に深夜こっそり家を抜け出す二人の少年のお話だけは、 読了後もしっかりと余韻を残してくれる良い出来でしたが、 その他の短編についてはお世辞にも褒められた出来とは言えません。 (幼児虐待の描写だけなぜか頭一つ抜けてキレキレなのがまた・・・) この本には収録されていませんが、「無垢の祈り」が映画化されたので平山夢明の本を何冊か買って読んでみたのですが、 どうも私にはうまくはまらなかったようです。 | ||||
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一番、残酷で悲しかったのは児童虐待がテーマの「おばけの子」。表題作と「人形の家」は純愛小説。 | ||||
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社会の底辺でうごめく駄目人間たちが主役の短編集。 平山夢明十八番のグロテスクなシーンは控え目だが、口汚いとも言うべき文章表現はパワーアップしているように思う。 少年を轢いた男の悪夢「悪口漫才」は”らしい”作品だが、兄妹のせつない愛情物語「日本人じゃねぇなら」、精神的な問題を抱えた女性との暮らし「人形の家」は、毒をまき散らしていながらも独特の美しさがある。 薄汚れた世界の中で純粋な愛が謳われているのは、著者の作品としては珍しいのではないだろうか。がっつりしたホラーを期待するとハズレる。 | ||||
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いつもの平山でした。 あいかわらずのクレイジーハートフルサイコグロストーリーで、 他人には絶対に薦められないが僕は大好きです(ゲス顔) 我こそはゲログロ基地外大好き人間であるという人は買ってみると良いと思います。 | ||||
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本でも映画でも、思い出すだけで《じわぁ》っとくる類のものがあると思う。 本書に収録されている【ちょ松と散歩】も、私の中ではそのひとつ。物語のラストでちょ松がとるある仕草は、思い出すたびに目頭が熱くなる。 これぞ職人技。絶妙だ。 | ||||
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独白する・・以来、久々に読みましたが、 近年の氏の具合通り、実にテキトーな文体です。 物語は意外にハートウォーミングですし、グロや過激な描写はほぼありません。 読みやすいっちゃ読みやすいですが、平山夢明の豪速球を見てみたいです。 | ||||
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平山夢明、というのはホラー作家でありハードボイルド作家である。周知の通りに彼の書く世界は何処もモラルを欠いていて掘れば死体が出てきそうだし、胸糞悪い展開、残酷な描写、身勝手極まりない人々を『ああ、平山夢明だ』としか言いようのない独特な表現力をもって進めていくものだから、そこに嵌まって追い掛ける読者もいるだろうし、生理的に受け付けない人もいよう。 平山夢明ファンは恐らく『無理に人に薦めるべきではない本』として今作も捉えた筈である。 しかし、平山夢明の素晴らしいところはそれだけ所謂『エグさ』を出しつつも作品によっては後味が悪いままで終わらずに、ほっと胸を撫で下ろせる幕引きにしてくれるところだ。それは登場人物の心境からくるものが多く、一般人の此方から見れば相当詰んだ状況であることに間違いはないだろう。だが登場人物が心中穏やかであれば読者もまた一息吐けるもので、そういう物語があるからこそ平山夢明が書く小説を読み続けられるという方もいるだろう。 兎に角、近年流行りの『イヤミス』とは一味も二味も違うということは理解して頂きたい。 せっかく珠玉詰めの短編集なので一つ一つ詳しくいきたいところだが、『おばけの子』に絞って書きたいと思う。 他の方が書かれたレビューの通りに子供が親に虐待をされる話である。ニュース番組や新聞でこの手の話は現実にあるのでお腹いっぱいなのだが報道と違って自分がページを捲る度にリアルタイムで主人公が母親と彼女の恋人から凄惨な暴力を受けるのだ。何度読み飛ばそうと思ったことか! 虐待、というのは誰しも加害者になる可能性があるし、心身共に限界がきて子供につい手を上げてしまった‥‥というのであればまだ分かる。親というのも人間なのだ。決して親という生物ではない。責任の名前である。 『おばけの子』の母親はどうだろうか。 切羽詰まって耐えきれずに及んだ?傷付いた我が子を見てほんの少しでも反省したか?もしそうであったなら『おばけの子』は本書とは違う結末を迎えられただろう。 内容の詳細は控えさせて頂くが『人でなし』と呼ぶのも可愛く思う程に彼等の所業は『人間ではない』。 最近似たような事件もあったが、なんというタイミングだろうか。 さて、そんな『おばけの子』。 果たして救いようのない物語であったのか。是非、最終頁までしっかり読んで頂きたい。 あなたは胸を苦しくさせながら『なんてものを書いてくれたんだ‥‥』と思うことに違いないだろう。 平山夢明はずるい作家なのである。 | ||||
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短編集十本入り。相変わらず常識を踏みつぶし、道徳に唾をかけてくれます。 『日本人じゃねえなら』「日本人じゃねえのか」「日本人か」このセリフが何度も繰り返される。もちろん最近の排他性が強まっていく社会を描いているのだ。別に何国人でも関係ないだろ。「そういうおまえは人間か」と問い直したいゲスが山ほど登場する。傑作です。 『サブとタミエ』『人形の家』 は、彼女と同棲する話だ。前者はヤンキー崩れで、後者は不思議ちゃんというか脳に問題がある。 現実に居たらとても付き合いきれないが、どっちも可愛い。 『兄弟船』は困った兄貴と弟の話だ。ラストシーンが心に残る。 『悪口漫才』は人身事故が家庭を破壊する。地獄は日常にぽっかり口を開けているのだ。 『ドブロク焼き場』火葬場のお仕事小説のような出だしだが、作者がそんなヌルいものを書くわけがなかった。プロットの捻りが気持ちいい。 『反吐が出るよなお前だけれど・・・』脂っこいラーメンが流行っている。 「ドブゲドロラーメン阿鼻叫喚スペシャル牛頭(ごず)」一杯で成人病になりそうだな。豚骨ラーメンは健康のため控えようと思った。 人生を降りたようなクズが死ぬのはいいが、いやよくはないが自己責任という部分もある。だが子供の死は痛ましい。 死ぬほどの罪は犯していないからだ。そこを容赦しないのが作者である。 『チョ松と散歩』『おばけの子』は子供が主役だ。味わいは正反対だが、どちらも強烈な印象を残す。 表題作の「娘」は「チャンネー」と読む。キャラ造形が際立っている。「こうでもしなけりゃ、這い上がれねえ」というセリフは、福本伸行ぽい。 結末が不満だが、それだけにトラウマ効果は抜群だ。 いずれ劣らぬ異色作揃いだ。現代日本で最もユニークな作家ではないか。 いかに不快でも、作品の価値を他人に真似できない個性に求めるならば、最高点しかつけられない。 | ||||
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平山夢明作品はずっととんがり続けていながら、見事に読みやすくなっている。 この前に出た「デブを捨てに」もそうだったけれど、初期の長編より、言葉の運びがリズムよく、一層胸糞悪くなっているからだ。 世の中にはロングロングアゴーでレリゴーでハッピーエンドしか受け付けない人もいるかもしれない。 だけれども、世の中には確かに「毒をもって毒を制す」物語が存在する。 平山夢明ワールドの真髄はそこにある。 収録作品について小話であるが、平山氏著の東京伝説を読んでいると思わずにやりとさせられるラーメンの話がありますよ。 | ||||
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グロの中で純粋を際立たせる作風は十分承知しています。 しかし、子どもがむごい死に方をするお話はどうにもこうにも受け入れがたい。 読者によって捉え方は異なるでしょうが、一瞬でも我が子にダブらせるともうかわいそうで読めません。 それほど作者がうまいということなんでしょうね。 心の平穏を守るため、しばらくこの作者からは遠ざかっておきます。 なお、この文庫は珍しく解説がすばらしかったです。 | ||||
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読んだことあるなと思ったら、前に単行本を買ってました(苦笑 久々に読みましたが、やっぱり面白いです。 ただ落ち込んでいる時に読むと立ち直れなくなるので要注意です。 | ||||
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平山氏の作品って、大きく二つの傾向に分かれてますよね。(と、私は勝手に感じているのですが) グロで理不尽でファンタスティックな猟奇犯罪モノ(エンターテイメント性が強い)と、掃き溜めで地べたを這いつくばりながらも激しく(または、なんとなく)生きている人々の物語。 この作品は後者のほうです。レビューを参考にさせて頂き、それはわかって購入したのですが。 これはこれで魅力ある平山文学なのですが、やっぱり私は猟奇な平山作品を求めてしまいます。猟奇や恐怖といっても短編実話集よりも、やはり平山氏が「書き終えたあと空っぽになる」とおっしゃるような作品が読みたいっ。 | ||||
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10の短編が収められている短編集です。 話はあっさりとしていますが、読んでいる最中は十分楽しめました。 収められている短編の内容としては、いわゆる社会の底辺に居ると自覚している人物や周りからそう見なされている人物たちの救われたり救われなかったりする話が主に収録されています。 グロテスクな描写がされている話もありますが、著者の本の中では本に占める割合や直接的な表現は他の著作と比べると(シンカー、ロケットマン等)としては少ない方であるように思います。 だからといって爽やかな話が多い訳でもありませんが。 個人的に印象に残った物は「おばけの子」「反吐が出るよなお前だけど・・・・・・」、好きな物は「チョ松と散歩」です。 「おばけの子」は個人的に展開は好みではありませんでしたが描写が上手いと感じましたし、「反吐が出るよなお前だけど・・・・・・」は話の登場人物を作家と読者に置き換えて読むと唸らされる物があります。「チョ松と散歩」は都市伝説的な話に偶にある「子供の頃の変わった友達」的な話ですが、個人的には物語の展開と落ちが綺麗に感じた話でこの本の中で一番好きな話です。 この本全体の個人的な感想としては、話の描写は上手いと思いますし、話自体も面白いと思うのですが、殆どの話に於いて話の終わり方があっさりとしすぎている様に感じ、読んでいる最中は十分に楽しめはするのですが、話が終わる時に感じるところが少なく、若干物足りないとも思ってしまった本という感想になります。 | ||||
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糞野郎たちが出てきます 胸糞悪く、後味が悪い。 最高です 悲しく哀しいお話も・・ 平常心に戻るのに疲れます 読み返せない つかれた | ||||
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先入観を持たないようにして読みましたので、割と楽に楽しめました。 年のせいか怖いものでも何にでも感情的にはならなくなったようです。 作品にめぐり逢えたことがラッキーだと思っています。 | ||||
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以前 独白する、、、を途中まで読んでやめた。 今回は それ以来の著者の作品だ。 正直 評価が分かれるだろうが、自分には合わない。 読んでいて 気分が悪くなる。 短編だから それぞれに味があっていいのだが、その書き方が、、、、 たぶん もう 二度と著者の作品は読まないだろう。 | ||||
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