(短編集)

暗くて静かでロックな娘

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評判

暗くて静かでロックな娘の評価:

4.26/5点 レビュー 23件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 1〜20 1/2ページ
No.35
(5pt)

平山ワールド

平山ワールド全開でとても面白かったです。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.34
(5pt)

油断したところを殴りつけてくる本

一本目の『日本人じゃねえなら』でゲンナリさせた気分を徐々に上げてくれる構成になってます。
それで6本目の『反吐が出るよなお前だけれど…』あたりでもう楽しくなって平山夢明の本ってことを忘れちゃうんですよ。
で油断したところを9本目の『おばけの子』で完膚なきまでボッコボコに殴ってくる。グーじゃなくて釘バットで。
これはもう2度と読みたくないです。体調崩しました。
平山先生、なんでこんなことすんの?
文字でここまで人を苦しめるのは圧巻。傑作です。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.33
(5pt)

油断したところを殴りつけてくる本

一本目の『日本人じゃねえなら』でゲンナリさせた気分を徐々に上げてくれる構成になってます。
それで6本目の『反吐が出るよなお前だけれど…』あたりでもう楽しくなって平山夢明の本ってことを忘れちゃうんですよ。
で油断したところを9本目の『おばけの子』で完膚なきまでボッコボコに殴ってくる。グーじゃなくて釘バットで。
これはもう2度と読みたくないです。体調崩しました。
平山先生、なんでこんなことすんの?
文字でここまで人を苦しめるのは圧巻。傑作です。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.32
(4pt)

面白いんだけど読後感がシンドイ

ロックな内容で凄く好き。
ゴタゴタな表現の中にも繊細な描写があって人間味あふれる文章に感じた。
ただ、バッドエンドが多すぎて読後感がシンドイ。

この著者の本は初めてですが、もうちょいハッピーエンド寄りがいいな。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.31
(4pt)

面白いんだけど読後感がシンドイ

ロックな内容で凄く好き。
ゴタゴタな表現の中にも繊細な描写があって人間味あふれる文章に感じた。
ただ、バッドエンドが多すぎて読後感がシンドイ。

この著者の本は初めてですが、もうちょいハッピーエンド寄りがいいな。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.30
(5pt)

せつない。あと表紙最高。

救いがない。
誰も助けてくれない。
そらそうだ。
ドラマでは都合よく、
誰かが自分を見ていてくれる。
でも現実ではどうか?
新宿だの渋谷だのにいき、
掃いて捨てるほど人がいても、
誰も自分なんか気にしない。
死のうが苦しもうがそんなもん、
風景にすらならない。
悲しくても苦しくても、
それを感じてるのは自分だけ。
だって関係ねぇもの。誰にも。

どんなに現実離れしていても、
現実の急所をついていれば、
そこには現実が見えます。
平山夢明さんには、
いつもそれがある。
そして、どうにもならない悲劇を、
薄情な喜劇のように描くのも、
センスだなぁと感心します。

短編集なので、
なんだかなって話も、
そらなかには、なかないです。が、
面白さの基準を他の小説に合わせれば、
そらもうどれも満点、
満足です。
このレベルで夢中にさせてくれる本、
なかなかないし。

たまになに書いてんのかわからない、
奇妙な言い回しもありますが、
リズムに掻き消されてしまい、
そーゆーもんだと思わされました。

むーん、素晴らしい。

レビューを見ると、
他の作家と比較し、
こちらが劣るという評価もあり、
へーそーなんだ。と、
そっちも読んでみたくなりました。
ぼくは読書歴がまだ浅いので、
いい情報をもらいました。

他作家を読んでどう感じるにしろ、
これを基準にして、
もっといいものがもしあるなら、
ぼくにとっては朗報です。

だってこの本は面白かったし。
マネかよとでも思わない限り、
本作の評価には影響ありません。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.29
(5pt)

せつない。あと表紙最高。

救いがない。
誰も助けてくれない。
そらそうだ。
ドラマでは都合よく、
誰かが自分を見ていてくれる。
でも現実ではどうか?
新宿だの渋谷だのにいき、
掃いて捨てるほど人がいても、
誰も自分なんか気にしない。
死のうが苦しもうがそんなもん、
風景にすらならない。
悲しくても苦しくても、
それを感じてるのは自分だけ。
だって関係ねぇもの。誰にも。

どんなに現実離れしていても、
現実の急所をついていれば、
そこには現実が見えます。
平山夢明さんには、
いつもそれがある。
そして、どうにもならない悲劇を、
薄情な喜劇のように描くのも、
センスだなぁと感心します。

短編集なので、
なんだかなって話も、
そらなかには、なかないです。が、
面白さの基準を他の小説に合わせれば、
そらもうどれも満点、
満足です。
このレベルで夢中にさせてくれる本、
なかなかないし。

たまになに書いてんのかわからない、
奇妙な言い回しもありますが、
リズムに掻き消されてしまい、
そーゆーもんだと思わされました。

むーん、素晴らしい。

レビューを見ると、
他の作家と比較し、
こちらが劣るという評価もあり、
へーそーなんだ。と、
そっちも読んでみたくなりました。
ぼくは読書歴がまだ浅いので、
いい情報をもらいました。

他作家を読んでどう感じるにしろ、
これを基準にして、
もっといいものがもしあるなら、
ぼくにとっては朗報です。

だってこの本は面白かったし。
マネかよとでも思わない限り、
本作の評価には影響ありません。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.28
(4pt)

面白い話ばかり

■日本人じゃねえなら◎
こんなこと言う日本人て本当にいるのかしら、、、
人の心がないです。
悲しい話でした。

■サブとタミエ△
あさましい人たち。

■兄弟船△
弟、ダサい。兄貴カッコいい。

■悪口漫才◎
徳の低い父。
不幸の連鎖。
自業自得。

■ドブロク焼き場◎
なんか切ない仕返し。。。

■反吐が出るよなお前だけれど○
なんだかんだ絆が強い夫婦。
ハッピーエンドで良かった。

■人形の家◎
自分を騙しながら生きていく。
悲しい話です。

■チョ松と散歩○
ちょっと不思議で切ない話。
でもほっこりします。

■おばけの子◎
ただ、ただ、悲しくて苦しい話。
ですが、なんだかリアルで考えさせられる。

■暗くて静かでロックな娘◎
切ない、、、
3人とも幸せになって欲しかった。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.27
(4pt)

面白い話ばかり

■日本人じゃねえなら◎
こんなこと言う日本人て本当にいるのかしら、、、
人の心がないです。
悲しい話でした。

■サブとタミエ△
あさましい人たち。

■兄弟船△
弟、ダサい。兄貴カッコいい。

■悪口漫才◎
徳の低い父。
不幸の連鎖。
自業自得。

■ドブロク焼き場◎
なんか切ない仕返し。。。

■反吐が出るよなお前だけれど○
なんだかんだ絆が強い夫婦。
ハッピーエンドで良かった。

■人形の家◎
自分を騙しながら生きていく。
悲しい話です。

■チョ松と散歩○
ちょっと不思議で切ない話。
でもほっこりします。

■おばけの子◎
ただ、ただ、悲しくて苦しい話。
ですが、なんだかリアルで考えさせられる。

■暗くて静かでロックな娘◎
切ない、、、
3人とも幸せになって欲しかった。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.26
(5pt)

ジャンルが多い。

一番、残酷で悲しかったのは児童虐待がテーマの「おばけの子」。表題作と「人形の家」は純愛小説。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.25
(5pt)

ジャンルが多い。

一番、残酷で悲しかったのは児童虐待がテーマの「おばけの子」。表題作と「人形の家」は純愛小説。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.24
(4pt)

毒をまき散らしていながらも独特の美しさがある

社会の底辺でうごめく駄目人間たちが主役の短編集。

平山夢明十八番のグロテスクなシーンは控え目だが、口汚いとも言うべき文章表現はパワーアップしているように思う。

少年を轢いた男の悪夢「悪口漫才」は”らしい”作品だが、兄妹のせつない愛情物語「日本人じゃねぇなら」、精神的な問題を抱えた女性との暮らし「人形の家」は、毒をまき散らしていながらも独特の美しさがある。

薄汚れた世界の中で純粋な愛が謳われているのは、著者の作品としては珍しいのではないだろうか。がっつりしたホラーを期待するとハズレる。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.23
(4pt)

毒をまき散らしていながらも独特の美しさがある

社会の底辺でうごめく駄目人間たちが主役の短編集。

平山夢明十八番のグロテスクなシーンは控え目だが、口汚いとも言うべき文章表現はパワーアップしているように思う。

少年を轢いた男の悪夢「悪口漫才」は”らしい”作品だが、兄妹のせつない愛情物語「日本人じゃねぇなら」、精神的な問題を抱えた女性との暮らし「人形の家」は、毒をまき散らしていながらも独特の美しさがある。

薄汚れた世界の中で純粋な愛が謳われているのは、著者の作品としては珍しいのではないだろうか。がっつりしたホラーを期待するとハズレる。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.22
(5pt)

人を選ぶ(意味深)

いつもの平山でした。
あいかわらずのクレイジーハートフルサイコグロストーリーで、
他人には絶対に薦められないが僕は大好きです(ゲス顔)

我こそはゲログロ基地外大好き人間であるという人は買ってみると良いと思います。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.21
(5pt)

人を選ぶ(意味深)

いつもの平山でした。
あいかわらずのクレイジーハートフルサイコグロストーリーで、
他人には絶対に薦められないが僕は大好きです(ゲス顔)

我こそはゲログロ基地外大好き人間であるという人は買ってみると良いと思います。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.20
(5pt)

遅ればせながら

本でも映画でも、思い出すだけで《じわぁ》っとくる類のものがあると思う。
本書に収録されている【ちょ松と散歩】も、私の中ではそのひとつ。物語のラストでちょ松がとるある仕草は、思い出すたびに目頭が熱くなる。
これぞ職人技。絶妙だ。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.19
(5pt)

遅ればせながら

本でも映画でも、思い出すだけで《じわぁ》っとくる類のものがあると思う。
本書に収録されている【ちょ松と散歩】も、私の中ではそのひとつ。物語のラストでちょ松がとるある仕草は、思い出すたびに目頭が熱くなる。
これぞ職人技。絶妙だ。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.18
(5pt)

おばけの子について

平山夢明、というのはホラー作家でありハードボイルド作家である。周知の通りに彼の書く世界は何処もモラルを欠いていて掘れば死体が出てきそうだし、胸糞悪い展開、残酷な描写、身勝手極まりない人々を『ああ、平山夢明だ』としか言いようのない独特な表現力をもって進めていくものだから、そこに嵌まって追い掛ける読者もいるだろうし、生理的に受け付けない人もいよう。

平山夢明ファンは恐らく『無理に人に薦めるべきではない本』として今作も捉えた筈である。

しかし、平山夢明の素晴らしいところはそれだけ所謂『エグさ』を出しつつも作品によっては後味が悪いままで終わらずに、ほっと胸を撫で下ろせる幕引きにしてくれるところだ。それは登場人物の心境からくるものが多く、一般人の此方から見れば相当詰んだ状況であることに間違いはないだろう。だが登場人物が心中穏やかであれば読者もまた一息吐けるもので、そういう物語があるからこそ平山夢明が書く小説を読み続けられるという方もいるだろう。
兎に角、近年流行りの『イヤミス』とは一味も二味も違うということは理解して頂きたい。

せっかく珠玉詰めの短編集なので一つ一つ詳しくいきたいところだが、『おばけの子』に絞って書きたいと思う。

他の方が書かれたレビューの通りに子供が親に虐待をされる話である。ニュース番組や新聞でこの手の話は現実にあるのでお腹いっぱいなのだが報道と違って自分がページを捲る度にリアルタイムで主人公が母親と彼女の恋人から凄惨な暴力を受けるのだ。何度読み飛ばそうと思ったことか!

虐待、というのは誰しも加害者になる可能性があるし、心身共に限界がきて子供につい手を上げてしまった‥‥というのであればまだ分かる。親というのも人間なのだ。決して親という生物ではない。責任の名前である。

『おばけの子』の母親はどうだろうか。
切羽詰まって耐えきれずに及んだ?傷付いた我が子を見てほんの少しでも反省したか?もしそうであったなら『おばけの子』は本書とは違う結末を迎えられただろう。

内容の詳細は控えさせて頂くが『人でなし』と呼ぶのも可愛く思う程に彼等の所業は『人間ではない』。

最近似たような事件もあったが、なんというタイミングだろうか。

さて、そんな『おばけの子』。
果たして救いようのない物語であったのか。是非、最終頁までしっかり読んで頂きたい。

あなたは胸を苦しくさせながら『なんてものを書いてくれたんだ‥‥』と思うことに違いないだろう。

平山夢明はずるい作家なのである。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.17
(5pt)

おばけの子について

平山夢明、というのはホラー作家でありハードボイルド作家である。周知の通りに彼の書く世界は何処もモラルを欠いていて掘れば死体が出てきそうだし、胸糞悪い展開、残酷な描写、身勝手極まりない人々を『ああ、平山夢明だ』としか言いようのない独特な表現力をもって進めていくものだから、そこに嵌まって追い掛ける読者もいるだろうし、生理的に受け付けない人もいよう。

平山夢明ファンは恐らく『無理に人に薦めるべきではない本』として今作も捉えた筈である。

しかし、平山夢明の素晴らしいところはそれだけ所謂『エグさ』を出しつつも作品によっては後味が悪いままで終わらずに、ほっと胸を撫で下ろせる幕引きにしてくれるところだ。それは登場人物の心境からくるものが多く、一般人の此方から見れば相当詰んだ状況であることに間違いはないだろう。だが登場人物が心中穏やかであれば読者もまた一息吐けるもので、そういう物語があるからこそ平山夢明が書く小説を読み続けられるという方もいるだろう。
兎に角、近年流行りの『イヤミス』とは一味も二味も違うということは理解して頂きたい。

せっかく珠玉詰めの短編集なので一つ一つ詳しくいきたいところだが、『おばけの子』に絞って書きたいと思う。

他の方が書かれたレビューの通りに子供が親に虐待をされる話である。ニュース番組や新聞でこの手の話は現実にあるのでお腹いっぱいなのだが報道と違って自分がページを捲る度にリアルタイムで主人公が母親と彼女の恋人から凄惨な暴力を受けるのだ。何度読み飛ばそうと思ったことか!

虐待、というのは誰しも加害者になる可能性があるし、心身共に限界がきて子供につい手を上げてしまった‥‥というのであればまだ分かる。親というのも人間なのだ。決して親という生物ではない。責任の名前である。

『おばけの子』の母親はどうだろうか。
切羽詰まって耐えきれずに及んだ?傷付いた我が子を見てほんの少しでも反省したか?もしそうであったなら『おばけの子』は本書とは違う結末を迎えられただろう。

内容の詳細は控えさせて頂くが『人でなし』と呼ぶのも可愛く思う程に彼等の所業は『人間ではない』。

最近似たような事件もあったが、なんというタイミングだろうか。

さて、そんな『おばけの子』。
果たして救いようのない物語であったのか。是非、最終頁までしっかり読んで頂きたい。

あなたは胸を苦しくさせながら『なんてものを書いてくれたんだ‥‥』と思うことに違いないだろう。

平山夢明はずるい作家なのである。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.16
(5pt)

悪意と狂気の闇鍋

短編集十本入り。相変わらず常識を踏みつぶし、道徳に唾をかけてくれます。

『日本人じゃねえなら』「日本人じゃねえのか」「日本人か」このセリフが何度も繰り返される。もちろん最近の排他性が強まっていく社会を描いているのだ。別に何国人でも関係ないだろ。「そういうおまえは人間か」と問い直したいゲスが山ほど登場する。傑作です。
『サブとタミエ』『人形の家』
は、彼女と同棲する話だ。前者はヤンキー崩れで、後者は不思議ちゃんというか脳に問題がある。
現実に居たらとても付き合いきれないが、どっちも可愛い。

『兄弟船』は困った兄貴と弟の話だ。ラストシーンが心に残る。
『悪口漫才』は人身事故が家庭を破壊する。地獄は日常にぽっかり口を開けているのだ。
『ドブロク焼き場』火葬場のお仕事小説のような出だしだが、作者がそんなヌルいものを書くわけがなかった。プロットの捻りが気持ちいい。
『反吐が出るよなお前だけれど・・・』脂っこいラーメンが流行っている。
「ドブゲドロラーメン阿鼻叫喚スペシャル牛頭(ごず)」一杯で成人病になりそうだな。豚骨ラーメンは健康のため控えようと思った。

人生を降りたようなクズが死ぬのはいいが、いやよくはないが自己責任という部分もある。だが子供の死は痛ましい。
死ぬほどの罪は犯していないからだ。そこを容赦しないのが作者である。
『チョ松と散歩』『おばけの子』は子供が主役だ。味わいは正反対だが、どちらも強烈な印象を残す。

表題作の「娘」は「チャンネー」と読む。キャラ造形が際立っている。「こうでもしなけりゃ、這い上がれねえ」というセリフは、福本伸行ぽい。
結末が不満だが、それだけにトラウマ効果は抜群だ。

いずれ劣らぬ異色作揃いだ。現代日本で最もユニークな作家ではないか。
いかに不快でも、作品の価値を他人に真似できない個性に求めるならば、最高点しかつけられない。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944