「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。

在日米軍基地で発生した未曾有の惨事。

愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。

１９４５年夏。敗け方を知らなかった日本。

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。

終戦の日、日銀の地下金庫から莫大な金塊が姿を消した。戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。

現代日本SF第一世代作家6人の傑作選を日下三蔵の編集により刊行するシリーズ。

西暦二〇XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。

SROに届いた初の協力要請は、県警ではなく法務省からの人探し。

元陸自のパイロット・新居見充は平成南海トラフ大地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。

“最凶の連続殺人犯”と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。

市助には８人の子がいた。その子らが夜ごと寝間を抜け出して、朝まで箪笥の上に坐っている。

強く死を願う患者の前に現れて、その願いを叶えてくれる―栃木県・下野東方病院関係者の間でささやかれる「死の天使」の噂。

もし、史上まれな強風を伴う超大型台風が日本を襲ったら。もし驚異的な雨が降っていたら。

警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。

28歳の若き研究者、瀬戸口の計算式は、マグニチュード8規模の直下型大地震が東京に迫っていることをしめしていた。

累計42万部突破「SRO」シリーズ最凶の殺人鬼・房子の生い立ちとこれまでが、ついに明かされる。

名古屋で地質会社を営む明石真人は、東海・東南海地震の連続発生を予測。

石黒耀が放つクライシスノベル第3弾! 富士山地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火の日を迎えてしまう。

アトランティス、暗殺集団、赤い酒場、巨石信仰、狼男、吸血鬼、不死の生命…。

粋なやつ、不器用なやつ、土地っ子、よそ者…、色とりどりの人間模様が見られる東京浅草。

知り合いの染色デザイナー久子が“自殺村”出身と知った商社マン室谷は、古事記由来の地名を持つ村の秘密と死に魅力を感じる自らの出自の謎に導かれ、黄泉の国へと足を踏み入れていった…表題作の他、ユニークで破天荒な民話研究「庄ノ内民話考」、多元宇宙SF「二都物語」等

二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。

ついに文庫化 感動の半村巨編 関ヶ原以後、豊臣方は壮大にして大胆な作戦を一人の男に託した 時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。

岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマン。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

ひとつの言葉、ひとつの命、ひとつの希望を共有したふたりの少年。宿命に分かたれたふたりの対決が、臨海副都心を灼熱させる-。

戦災孤児たちの奮闘を描く 感涙、感動の物語 なぜだろう。東京大空襲のあと、そして終戦、東京はよく晴れた日が続いた…。

夢を買っていたはずの宝くじが当選した瞬間から、岩井栄介の人生は奇妙に歪みはじめていった。

第11回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作、待望の文庫化! 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。

59万部突破『生存者ゼロ』の著者が放つ最新作! 東京に謎の武装集団が極秘裏に上陸し、都内各地でテロ行為が発生。

本所六間堀で夜鷹蕎麦屋の老爺が斬り殺された。

完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。

“退屈をまぎらわせてくれるなら何でもやるわ―”大金持ちで絶世の美女、本間好子と出会った梅谷は、遊び仲間の掘野、阿部、兼高を集めた。

完全密室の七四式戦車(ナナヨン)内で、死体が見つかった――。

コピーライターの私は、江戸時代の戯作者・山東京伝の、現代にも通用する粋なセンスに心酔していた。

「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。

だからこそ潜るのだ。誰も潜らないから、誰かが潜らなければいけないのだと信じる。

伊豆の名門ホテルに政界の実力者三人が集まった。

『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化 月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか？ ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作 第12回星雲賞海外長編部門受賞作 【創元ＳＦ文庫60周年記念新版】 月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し

東京直下型巨大地震が、世界大恐慌を起こす。

棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。

一九九九年初冬。新宿の超高層ビルの窓ガラスが、突如飛散した。

時は天保、ところはお江戸。闇にそびえる巨大な石碑の傍らに正体不明の男が素っ裸で倒れていた。

莫大な富で防衛庁を操り、首相も怯む“闇の巨人”を追っていた新聞記者が、怪光を発して飛び立つ円盤と、縄文土偶とも見える宇宙人を目撃する。

その朝、人妻美子との情事のベッドで目覚めた広告マン室井はニュースに驚愕した。わが国のタンカー撃沈さる。

編集者津野田のもとにスポンサーの名指しで邪馬台国特集の大きな仕事が舞い込んだ。

超大型台風が上陸し、気象庁の田久保は進路分析や避難勧告を出すために奔走。

男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放をへて帰還した「彼」は30年ぶりの日本に何を見たのか。

2020年、東京は多民族の入り乱れる雑居都市と化し、治安も衛生状態も最悪となっていた。

嘘をつかずにはいられない、その上その嘘が天才的にうまい。

自衛官殺戮! 核燃料強奪!! 危険すぎる「T」の正体とは―― 恋人は行方不明、仲間は惨殺、襲撃犯は闇の中……。

第16回(2018年度)『このミステリーがすごい! 大賞』優秀賞受賞作が、文庫版で登場! トマトが枯死してしまう疫病が九州で流行し、調査に乗り出した植物病理学者・安藤仁。

日本から約一万二千キロ、アフリカ大陸。国際連合南スーダン派遣団の第五次派遣施設隊内では、盗難事件が相次いでいた。

貧農の子亥吉と捨て子の千造は青空寺子屋で読み書き躾を習い、十一歳にして江戸に発った。

十年前の死体遺棄事件を追っていた鷺沼が暴漢に刺された。