かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

牧丘南欧子、三十四歳。つまらない仕事。

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。

郊外の一戸建てに住む主婦、純代は、夫の脩一と一人娘の佳乃と共に、平凡ながらも幸せな毎日を過ごしていた。

石屈日和は文具メーカーで働く三十歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

(どうしてこんなに完璧なんだろう)。 誰をも惹きつける美貌。

平凡で慎ましやかな生活を送っていた主婦永井純子のもとに、不可解な贈り物が届いた。

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。

偶発的に夫を殺してしまった祐子。彼女は遺産を相続するため、愛人とともに自宅の地下室に遺体を隠す。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

内部告発で職を失った可南子は、逃げ帰った故郷でひとりの男性と出会う。

夫、息子と幸せに暮らす宏美は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。

静岡在住、専業主婦の石橋あすみ。神奈川在住、フリーライターの石橋留美子。

男と一度も付き合ったことのないまま40歳を迎えた聡美は、突然、20年働いた会社からリストラを言い渡される。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

仕事もしない無責任な夫と身勝手な息子にストレスを抱えていた芳恵。ついに我慢の限界に達し、取った行動は…(「崩れる」)。

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

第52回メフィスト賞受賞作 ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

独り身で子供も持たなかった、仕事ひとすじの啓子は、病気のため五十四歳という若さで亡くなった。

人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

子供を作るか否かで夫とすれ違い始めた志奈子。幼なじみのプロポーズに戸惑う智美。

専業主婦を夢見る妻、聡乃。甲斐性はないが優しい夫、融也。

「今日的テーマを扱いつつ、難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品である」と『このミステリーがすごい！』大賞選考委員・茶木則雄が絶賛した2011年『このミス』大賞優秀賞受賞作です！　長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわし

夫・石井夏彦の浮気が原因で、5年続いた結婚生活に終止符を打った恵子。

カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議な話を披露し合うことに。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

三十代の若さで事業に成功し、誰もが憧れる優雅な生活をおくる麻生陶子。

萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。

別居している妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺―一一〇番通報の時点では単純な事件と思われた。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌。

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。

夫の定年を機に安曇野で田舎暮らしをしていた中井絹子を不幸が襲った。夫が脳梗塞で急逝したのだ。

単調な日常と無関心な家族。

尽くし続ける女が鬼になる瞬間。誰にもかえりみられぬ女がほくそ笑む理由。

誰もが羨むキャリアを誇る平川佳乃の運命は突然の人事異動で大きく狂い始める。

高級老人ホームに住む資産家女性が殺された。犯人は金を無心していた孫なのか。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

「本当の自分になるの」突然、自信に満ちた表情で語る秀子に、喜美代は恐怖さえ覚えた。

小学校教師の水川には給食で食べられなくなった物がある。それはうずらの卵。

中学2年の夏、桃子は親友のすみれとバス旅行をしていた。ところがそのバスが事故を起こし、ふたりは崖下に転落してしまう。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。