拳銃による射撃を、上司の係長にきびしく叱責された経験をもつ主人公の佐竹亨が、市民、家族、同僚の安全を守るために、それが必要と判断されたときには、躊躇せずに引き金を引けるかどうか…という問題から生まれるサスペンス。

メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。

貧乏学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのような瓜二つな男・古城深夜。

2016年の『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作! お金に困っている人間を助けたいという思いでメガバンクに就職したが、その内情に失望して退職した百瀬良太。

殺人事件の時効成立目前。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

誘い込み、搾り取り、骨抜きにして、するりと姿を晦ます女。次なるターゲットを求め、闇の中で眼を光らせている女。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作! “歩く一人諜報組織"=《クルス機関》の異名を持つ神奈川県警外事課の来栖惟臣(くるすこれおみ)は、 日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てているという情報を得る。

警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

現職国会議員に中国のスパイがいるという情報によって、極秘に警視庁外事課に捜査本部が設置された。

両親の仇を、俺たちは流星に誓い合った--「兄貴、妹（あいつ）は本気だよ。

『陰の季節』の「黒い線」で、心に深い傷を負った平野瑞穂。

第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作は江戸の口入屋を舞台にした時代ミステリーです! 江戸・天明年間の京都。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。

悲劇なんかじゃない。これが私の人生。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

イタリアは降伏、ベルリンも陥落した第二次大戦末期、孤立無援の日本では、米軍による本土空襲が激化し、戦局は絶望への道を辿る一方だった。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

ドイツが入手した日本の最新鋭戦闘機のデータは、まさに驚愕に価した。ほどなく二人の札つきパイロットに極秘指令が下る。

大阪府警捜査一課”黒マメ”コンビvs稀代の知能犯。圧巻の警察ミステリ! 三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。

第16回(2018年度)『このミステリーがすごい! 大賞』優秀賞受賞作が、文庫版で登場! トマトが枯死してしまう疫病が九州で流行し、調査に乗り出した植物病理学者・安藤仁。

ヘルペスウイルスの研究をしていた大学教授の首なし死体が発見された。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。

札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。

北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。

犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。

首都テレビ報道局のニュース番組で映像編集を担う遠藤瑤子は、虚実の狭間を縫うモンタージュを駆使し、刺激的な画面を創りだす。

深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。

十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。

秘密警察の要員が散った。日本人技術者をA処理―暗殺せよ。

幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編！ 阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。

「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。

医療費の高騰で病院に行けなくなる人が急増した日本。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。三十二歳、独身、彼氏なし。

警部に昇任し、組織犯罪対策部第一課の係長に抜擢された、安城和也。

八月、新築マンションの住人から、季節外れの杉花粉症を発症したと伝えられた住販メーカー・霧島不動産。

ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。

武士の本懐を貫いた義父・光秀と潔く爽やかに散った男が、命を賭して生涯守り抜いたものとは…。

沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省が、たった一人のテロリストに屈服した瞬間だった。

「本能寺の変」の後、遠く離れた地から電光石火で京に戻り、謀反人・明智光秀の首を取る。

「男の人が倒れている」110番通報の女の声には妙ななまりがあった―。

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。

今まで日本に現れたことのない変異型ウンカが富山県で異常発生した。

第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品です! 母を癌で亡くした大学生の白木は、遺言に従い、母が30年前に佐伯義春という友人から貰った宝石を返すため、北海道を訪れる。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

信長の命により息子の信康を自刃させてしまった家康。

第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。元副総理の孫が誘拐された。