樹縛
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秋田の杉林が舞台という少し変わったミステリー。 美しい女性と若い男性の遺体が失踪の時期から12年後に森のなかで発見される。 女性の妹直里と男性の兄替わりの八田は、ふたりが心中したのではなく、 殺されたのではないかと疑い、その背景を探るうちに秋田杉をめぐる陰謀に気づく。 シックハウス症候群、秋田における林業、日本と中国を結ぶ線、そして錯綜した人間関係と さまざまな要素が絡まり合い、なかなかの読み応え。 農学部出身の著者らしく、植物学の知識も盛り込まれ、 また登場人物の性格も巧みに書き分けられている。 最後の解決にやや納得のいかない点もあったが、この作者らしい本格的なミステリーだと思った。 | ||||
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林業を話の柱にして、男女の心中?の謎を絡めミステリー仕立てにした,意欲く作。ヒロインが友人の助けをかりながら、謎を探って行く。。。。。。中々凝った作品ですが、私には、ヒロインの恋愛観に疑問を感じてしまいます。色々な価値観が人にはあるのは解りますが、なぜか?頷けないのです。一応、ここの部分を除けば,他に類の無い味のあるほんで、お勧めです。 | ||||
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杉材を用いたマンションの住民に突如発生した杉花粉症と、12年前に発生した男女の心中事件。 およそ結びつかなさそうなふたつの謎が、一方は林業の実態と林学の知識を交えながら、もう 一方は遺族の思いを乗せて展開し、徐々に絡み合い、ほどけていく。 社会問題と個人の物語を交錯させる構成力、さまざまな登場人物の群像劇など、永井の初長編 『枯れ蔵』と共通項は多い。ただ、展開にいささか難があって多少すっきりしない前作と比べて、 永井はこのデビュー第二作で独自の魅力をあますところなく発揮している。それは、女性らしい (差別的意味ではない)穏やかで細やかな語り口だ。唾棄するような「悪人」がおらず、作者が 登場人物に向けるまなざしは、決して感傷的ではないが、どこか暖かい。 他のレビュアーの方々による本作の評価はさほど高くないが、本レビュアーが参照している創元 推理文庫版(2009年)では、あたかもスギを枝打ちしたかのように文章がこなれている(違う版 に関するレビューをまとめてしまうアマゾンの問題点はいまだ改善されていない)。 最後に、著者の永井するみは2010年に亡くなられた。同じ1961年生まれで奇しくも同年に鬼籍に 入った北森鴻と並んで、あまりにも早く失われた才能が惜しまれる。本書に関心をもたれた向き は、『枯れ蔵』や『ミレニアム』など彼女の社会派としての力量が発揮された作品にも目を通し ていただければ、と思う。 | ||||
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テーマが環境問題で、私はとてもおもしろいなと思いました。農学部卒の作者らしく詳しい観点で描かれていて、毎回難しい用語も出てくるのですが、現実問題をドラマで見ているような展開で私はとても好きな話です。最後は・・。 | ||||
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緻密な描写や専門用語、また引き付ける文章に次へ次へとページをめくる手が急ぎますが終わってみると『なーんだ…』といった感じがする小説でした。魅力的な人物がたくさん出ては来ますがそのキャラクターを生かし切れずに終わってしまった感があります。サブ的な要素の人物については、もっと簡単に済ませても良かったのでは…?と思います。ただ自分の住まいの辺りとかぶるお話だったので、それが興味を惹かれました。 | ||||
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