(短編集)
ソナタの夜
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ソナタの夜の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すぐれた文章にある一定のテンポがあるのは当然なのかもしれないが、この小説には、常に落ちるリズムが付きまとう。 スマートな作家さんなのだろう。 どの程度彼女自身を忍ばせているのかはわからないが、彼女の描き出す登場人物は常にドライで強く凛々しく、そうして美しい。 それぞれの女性の姿形の描写は少ないはずなのに、なぜか一定のテンポが、彼女たちが同じ匂いの女性であると告げている。 不倫、という現象をクールに切り出し、恐ろしい程にドライに強く、美しく仕上げたこの作品は、まるで精緻な砂糖菓子のようだ。 美しく、脆く、口に運んで満たされても、決してそれだけではカラダを作ることのできない、虚構の食事。 さくさくさく、甘い毒が体を蝕む。 どんなに満たされていると満足したふりをしても、それは単なる虚構。 どんな修羅場の不倫小説よりもこの短編集には、不倫の毒がつまっている。背筋がぞっとする、ひそやかで華やかな、毒々しい空洞が。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すぐれた文章にある一定のテンポがあるのは当然なのかもしれないが、この小説には、常に落ちるリズムが付きまとう。 スマートな作家さんなのだろう。 どの程度彼女自身を忍ばせているのかはわからないが、彼女の描き出す登場人物は常にドライで強く凛々しく、そうして美しい。 それぞれの女性の姿形の描写は少ないはずなのに、なぜか一定のテンポが、彼女たちが同じ匂いの女性であると告げている。 不倫、という現象をクールに切り出し、恐ろしい程にドライに強く、美しく仕上げたこの作品は、まるで精緻な砂糖菓子のようだ。 美しく、脆く、口に運んで満たされても、決してそれだけではカラダを作ることのできない、虚構の食事。 さくさくさく、甘い毒が体を蝕む。 どんなに満たされていると満足したふりをしても、それは単なる虚構。 どんな修羅場の不倫小説よりもこの短編集には、不倫の毒がつまっている。背筋がぞっとする、ひそやかで華やかな、毒々しい空洞が。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ショートストーリーですが、永井するみさんならではのミステリーで楽しめると思います。作者は東京芸大、そして北海道大学農学部で学んだ才女、それがこの小説にはよくいかされているなと思いました。独特のタッチで大好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーではありません。 情念、いや情欲がドロドロと渦巻くインモラルな恋愛作品です。 ミステリーではないため、逃げ場をなくした情欲は、他の作品よりもさらに滾り、煮凝っています。 気の弱い男性は、敬して遠ざけるべし、です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どの物語の男と女の間にも秘密があった。夫婦間の秘密、愛し合う相手との間の秘密。秘密を抱えながら逢瀬を重ねるから、いっそう心が燃えるのか?だが、どの話からも暗くよどんだような印象を受けてしまう。そこには明るさや希望がなぜか見えない。退廃的な感じしかしなかった。もどかしさやイライラ、そんなものを抱えながら読み終わった。ここに出てくるどの女性にも共感できない。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|