フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。

フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

私、桜井智花が働く花屋には、時々不思議なお客様がやってきます。渋い色合いの花束にまるでそぐわない派手なリボンを選ぶ男性。

兼業漫画家の立石晴奈がまだ幼かった頃、放火されて実家が全焼し、家の中から誰も知らない女性の写真が出てきた。

仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた! ミステリ専門店でバイト中の女探偵葉村晶は、元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。

ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

葉崎FMで放送される「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が人気のコーナーだ。そこに届いた一通の投書。

普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

ある晩、マンションの居間で彼女は語りだした。「わたしは幽霊です。

凶悪な死刑囚に届いたファンレター。

100匹を超える猫と、息つく間もなく起こるトラブル。“猫島”にひとりのおまわりさんは、今日もてんてこまい。

製缶会社の総務部に勤めつつ、余暇にロックバンドで音楽活動をしている茶谷歩くん。ある日、大株主の実業家が来社するという。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

大学を休学し、家電配送のアルバイトなどをしながら、自分を見つめ直している佐多くん。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。

瓜二つのビーグル犬を連れた林幹夫と私・江添緑は、初対面から惹かれ合った。

涙も笑いもすべて受け止めて。人をつなぐ和菓子の物語、完結 浅草に夏がやってきた。

幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。

木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。

二十五歳の浦沢敦志はたった一人で探偵業を営んでいる。

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。

第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

大好きだった妻の澪が亡くなって1年、身体にさまざまな不具合を抱えた巧は、町の小さな司法書士事務所に勤めながら、6歳になる一人息子の佑司とひっそりと暮らしていた。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

小学校5年生の及川衛は、自分の誕生祝いを買いに行く途中で、アンティークショップの店先にあった安楽椅子に心惹かれる。

バカがつくほどケーキが大好きな女子高生・未羽。

「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうで行儀よく椅子に腰かけている少女の人形。

目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。

「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。

独特な価値観を持つ近未来の妊婦の町、東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。

青春小説の旗手・天沢夏月がおくる、迷える高校生たちの物語。 タイムカプセルに入っていた「今の自分」への手紙。

仕事と恋に疲れた高橋寛人は、亡き祖父のアンティークショップを継ぐために神戸に移り住んだ。

長野県から警視庁へ出向した御子柴刑事。

僕は今でも君が好きだよ――映画化も決定、あの感動作が再びよみがえる! 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

生きづらさを抱え、退屈な高校生活を送る僕に、ある日届いた１通のメール。

犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。

東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。

2007年夏公開の映画化原作。

死んだのは、二人。その死は、何を残すのか。

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。

天然キャラの凜田莉子が、その振る舞いとは反対に信じられない鑑定眼で難事件に立ち向かう『万能鑑定士Q』。