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囲碁殺人事件
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囲碁殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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被害者のモデルは藤沢秀行名誉棋聖だと思います。 その破天荒な言動、50を越してから棋聖戦6連覇という大器晩成、第2期棋聖戦で加藤名誉王座に1勝3敗と追い込まれ「首を洗って~」の発言などかなりモデルを意識した書き方をしています。 囲碁用語が多いので、ルールを知っていたほうが楽しめますが、知らなくても棋譜は少ないので読むのには困らないと思います。 | ||||
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読んでいて苦痛を感じることがままあった。 原因は、囲碁についてのウンチクが長い!ためだと思う。 自分は囲碁の知識はほぼゼロだったのだが、途中の殺人発生~推理開始となってテンポよく進んできた と思ったら、囲碁のウンチクが始まり、テンポが阻害されるといった感じだった。 推理しながら囲碁の知識を勉強したい人、または、既に囲碁の知識がある人にしか薦められない。 残りの2部作に手を出すか躊躇してしまった。 | ||||
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囲碁に関する蘊蓄が多く、囲碁愛好家である僕はとても楽しく読めた。 特に特殊な死活に関する解説が面白かった。 その中でも「月光の活」または「如仏の判決」「両コウに仮生ひとつ」などと呼ばれる形は初めて知り、勉強になった。 部分死活論、全体死活論という言葉は聞いた事あったが、それが実際にはどういった局面の事なのかというのは知らなかったので、囲碁の奥深さを知って驚いた。 しかも、この「月光の活」は単なる囲碁蘊蓄として紹介されてるだけでなく、物語の中の殺人事件を解決するうえでの重要な要素となっているのだ。 ミステリーとしての殺人事件の中によくこんな複雑な囲碁の死活を組み込んだなととても感心した。 囲碁愛好家なら絶対楽しめる小説。 囲碁を知らない人はちょっとわかりづらい点があるかも。 | ||||
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囲碁とミステリーの融合という設定は面白いのですが、囲碁のルールがわからないとわかりにくいかなと思います。ただ、シリーズ3部作ということで次の2作品もチェックしてみたいと思います | ||||
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著者の作品に於いて、 『匣の中の失落』以外でまともに読んだことがある書籍は何かと考えると、 実のところ最近の『涙香迷宮』しかないのですけれど、 その関連が読みたくなったことから、購入をo(・x・)/ 牧場智久に対して、 絶対的な探偵観に立ち、時系列的な事柄等もないもの、 と想像していたのですが、 その成長も表現したシリーズだったんですね_φ(・_・ | ||||
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囲碁のタイトル戦の途中、ほぼ勝利の確定していた棋士が、無惨な首なし死体で発見されるミステリ。メタミステリだのアンチミステリだのと称されるされることの多い竹本作品のなかでは、きわめて真っ当な普通の本格推理ものになっている。 囲碁にかんする蘊蓄が満載だが、それが無味乾燥な知識としてでなく、緊張感のある対局や、碁に人生をかけた者の確執や懊悩のドラマのなかで描かれるため、囲碁に不案内な筆者にもとても興味深く読むことができた。前半の息詰まるタイトル戦の場面などを読んでいると、ミステリでなくていいから個性的な棋士たちの盤面バトルを描いた囲碁小説でも、竹本氏に書いてもらいたいと思ってしまうほどだった。 後半は、驚天動地のトリックなどはないものの、巧みな発想の転換などツイストのきいた推理や、主人公の天才少年が犯人に付け狙われるサスペンス、最後まで囲碁にこだわった印象的な犯人指摘の演出など、飽きさせず一気に読ませる面白さがある。三百ページにとどかない短めの長編であるため、大作感に欠けるのがやや勿体ないと思えたが、読みどころがギュッとつまった作品で、文句なく楽しめた。 併録されている『チェス殺人事件』は、密室での拳銃自殺と思われる事件をあつかっているが、チェスとポーの歴史的有名作品をからめた趣向がとても面白い好短編。法月綸太郎の精緻に分析的な解説も読みでがあった。囲碁からポケモンGOまで、ゲームというものに全く関心がないため、竹本作品のなかでも、ゲーム・シリーズにはズッ~と食指が動かなかったのだが、このたび発表から三十年以上を経てようやく手にとって、自らの食わず嫌いを後悔した次第である。 | ||||
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奇書と言われる破格の衝撃作でデビューした氏の第二作目でうってかわって普通の本格ミステリー作品となっている。 解説の有栖川氏も本書のあまりに普通の出来に戸惑いが隠せなかった旨のことを書いているのが印象的だ。 囲碁をモチーフにして囲碁の蘊蓄も織り交ぜており、興味深く読めるが、トリックなどはいたって普通。 つまらなくはないが、抜群に面白いということもなく、標準的な出来である。 読みにくい癖のある作品が多い氏の著作としては軽く読めるという点ではお勧めかもしれない。 | ||||
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単行本(CBS・ソニー出版,1980年)→河出文庫(1985年)→角川文庫(1994年)→本書。 『囲碁殺人事件』、『将棋殺人事件』、『トランプ殺人事件』とつづくゲーム三部作の第1弾。 『匣の中の失楽』で分かりにくいデビューを遂げた竹本氏が、これでは受け入れてもらえないと思ったのか、「普通のミステリ」に近い形で執筆した推理小説。 のちに書き継がれていく名探偵・牧場智久のデビュー作でもある。 囲碁への深い理解から、このゲームならではのミステリを作り上げた点は評価されなければならないと思う。トリックや結末も水準点には達していると思う。 しかし、つまらない。パッとしないのである。氏に特有の持ち味を失い、なおかつ正統派ミステリとしての魅力もいまいち。 ストーリーテラーとしては優れていると思うのだが…。 | ||||
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単行本(CBS・ソニー出版,1980年)→河出文庫(1985年)→角川文庫(1994年)→本書。 『囲碁殺人事件』、『将棋殺人事件』、『トランプ殺人事件』とつづくゲーム三部作の第1弾。 『匣の中の失楽』で分かりにくいデビューを遂げた竹本氏が、これでは受け入れてもらえないと思ったのか、「普通のミステリ」に近い形で執筆した推理小説。 のちに書き継がれていく名探偵・牧場智久のデビュー作でもある。 囲碁への深い理解から、このゲームならではのミステリを作り上げた点は評価されなければならないと思う。トリックや結末も水準点には達していると思う。 しかし、つまらない。パッとしないのである。氏に特有の持ち味を失い、なおかつ正統派ミステリとしての魅力もいまいち。 ストーリーテラーとしては優れていると思うのだが…。 | ||||
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作者は「匣の中の失楽」という破格の作品でデビューしたが、それが災いしてその後、これと言った作品を産み出せないでいた。本作は「将棋」、「トランプ」と続くゲーム三部作の初作だが、相変わらず冴えが見えない。 デビュー作でも披露されたが、作者が囲碁・将棋に詳しいのは分かる。その知識を作品に活かして活路を見い出そうとした事も。しかし、本作でデビューする天才少年探偵を途中で病気にさせ、推理の進展を遅らせるなどの物語進行の稚拙さだけが目立ち、肝心の事件の組み立てがお粗末である。作者の囲碁に関する知識も活かされてるとは言えない。 これは実話なのだが、この当時を振り返って作者自身「破格のデビュー作を持った作家の悲劇」と語っている程である。作者の苦衷が忍ばれる作品。 | ||||
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作者は「匣の中の失楽」という破格の作品でデビューしたが、それが災いしてその後、これと言った作品を産み出せないでいた。本作は「将棋」、「トランプ」と続くゲーム三部作の初作だが、相変わらず冴えが見えない。デビュー作でも披露されたが、作者が囲碁・将棋に詳しいのは分かる。その知識を作品に活かして活路を見い出そうとした事も。しかし、本作でデビューする天才少年探偵を途中で病気にさせ、推理の進展を遅らせるなどの物語進行の稚拙さだけが目立ち、肝心の事件の組み立てがお粗末である。作者の囲碁に関する知識も活かされてるとは言えない。 これは実話なのだが、この当時を振り返って作者自身「破格のデビュー作を持った作家の悲劇」と語っている程である。作者の苦衷が忍ばれる作品。 | ||||
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マンガやアニメなどで、囲碁に興味をもった読者に、さらに読んでもらいたい。囲碁の世界を舞台とする、不気味な殺人事件の物語である。作者は、知能指数の高いだろう推理作家達の中でも、有名な囲碁好きである。ヨミが深い。囲碁の《ヨミ》はデジタル思考に、《感覚》はアナログ思考に対応する。上達とは、デジタルよりもアナログの思考の割合が、増していくことである。(90ページ)迫真の対局を観戦したような、満足感が味わえる小説である。囲碁というゲームに寄せる、作者の清潔な愛着が快いのだ。 | ||||
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マンガやアニメなどで、囲碁に興味をもった読者に、さらに読んでもらいたい。囲碁の世界を舞台とする、不気味な殺人事件の物語である。作者は、知能指数の高いだろう推理作家達の中でも、有名な囲碁好きである。ヨミが深い。囲碁の《ヨミ》はデジタル思考に、《感覚》はアナログ思考に対応する。上達とは、デジタルよりもアナログの思考の割合が、増していくことである。(90ページ)迫真の対局を観戦したような、満足感が味わえる小説である。囲碁というゲームに寄せる、作者の清潔な愛着が快いのだ。 | ||||
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