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スロウハイツの神様
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【この小説が収録されている参考書籍】
スロウハイツの神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全215件 121~140 7/11ページ
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だからどうしたという描写が本当に多い。 そんなのを事細かに書く必要があるのか、ほんとうに小説にする意味があるのかと考えてしまった。 これはまるで日本の洗練されていないドラマを見ている感覚だ。 それに日中の店内で、軽々しく「セックス」とか言う人間にはもう辟易するしかない。 そういうことを最近の若者らしいとか、リアルだとか言ってよしとする作者にもウンザリする。 品もないし、それがまるで現代の若者みたいな描き方は、まさに日本の低品質なドラマそのものだろう。 加えて環という女性は、別れた直後に彼氏のグチを言いまくり、魅力に乏しいし、 他のキャラも説明口調で自分の心の中にあることを安易に話しまくる。 全てを語らせて、すんなりと分かりやすい人物にするのもまた、日本の安いドラマとそっくりだ。 秘めた思いも、本音も持ち合わせない作り物に思えるからだ。 そもそも「彼はとても優しい。」などと書く安易さ。 プロ作家なら彼の日常や仕草や言葉でもってそれを説明するべきであって、 地の文で「とても優しい」と書くのは素人のネット小説だろう。 | ||||
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正直なところ、最初のうち主要登場人物に、あまり魅力を感じませんでした。 上巻は物語の流れが混沌としていて着地点がほとんど予想できません。 本作はどちらかというと、大人向けな鬱々とした感じなのかなと勘違いしていて。 なので、ちょっと流して読んでいたら、終わりの方で怒濤の伏線回収があって、 あわてて上巻を読み直して「ああそうだったのか!」と感動しました。 それをふまえると環も公輝もかなり好感度があがりました。 この爽快感を例えるなら、鬱蒼とした森の中をさまよっていたら、急に高台に出て 視界が開けて眼下にこれまで辿ってきた道のりが一望できたみたいな感じです。 こんなに心温まる、準犯罪的なお話はいままで読んだことがありません。 ほとんど大人しか出てこないのに、ちょっと児童文学の香りがします。 若い人の創作ってムダに難解で、どうでもいいようなところにこだわりがありますよね。 それこそが若さの象徴なのかもしれませんが。 長野の映画、スーの絵画、狩野の少年漫画に対する姿勢なんかのことですが、 いくら説明されても、なんだかよくわかりません。 それと比較すると環の書く物はかなり狙いがはっきりしていて、 ずっとわかりやすいです。『嘘泣き女』とか『サッカとガカ』とか。 あまり説明されてないのでよくはわかりませんが、公輝の作品もきっとわかりやすいのでしょう。 商業的な創作物には、わかりやすくコンセプトがまとめられている気がします。 ひとりよがりではなく、客観的である程度ニーズに応えて作られている感じです。 でも、今回の主役は二人とも異性受けしそうにないキャラなのは挑戦的な気がします。 個人的には十分面白かったですが。 ところで著者の作品には、何で悪い男にハマりひどい状況におちいる女性がよく出てくるのでしょう。 積極的で押しが強い男性は入りやすいけど、依存心の強すぎる女性には向かない気がします。 そういう女性ほど自分から行けというメッセージなのでしょうか。よくわかりませんが。 | ||||
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上巻は、状況や人物説明な感じだったけど、下巻になると至るところで繋がってくる。 特に、コーキと環の関係には、驚きました。 コーキの行動には、感動を覚えました。 | ||||
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上・下巻とも登場人物にとても感情移入しやすい話で読みやすかったです。 1つの場面において、主観を変えることで張り巡らされた伏線が解かれていくのは爽快でした! ただ狩野や正義、スー、エンヤの話と視点や時間軸の切り替え方が少々雑に思えました。 でも、 内容がおもしろかったから、 そういった細かい所が目立つのであって、 あまり気にはなりませんでした。 大満足の5つ星です!! | ||||
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正直、辻村深月の中ではあんまり好みではない方。 なんか回りくどい表現が多くて、登場人物の心理も理解しにくい。 人間のエゴイズムを切り取ったような、こういうカンジが好きな方は良いかと思います。 | ||||
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辻村深月の作品はすべて読んでいるが、この作品が私の中では最高傑作です。 キャラクターがそれぞれ、すごく魅力的。 環のまっすぐさとものを作る人すべてがもっているであろうプライドの高さが愛おしい。 けれど、やっぱりチヨダコーキの不器用さと優しさがとにかくたまらなくいい。 泣けて泣けて、でも読後感はめちゃくちゃ爽やか。 チョコケーキのエピソード。 プラズマテレビのエピソード。 伏線がつながって謎がときあかされるとき、心が温かくなります。 この中では一番普通っぽい狩野が実は一番のくせものだったり、まるで映画アマデウスのサリエリのように、天才の前に苦悩する凡才のエンヤだったり脇を固めるキャラクターもよい。 直木賞作家、辻村深月。 「鍵のかかる部屋」よりも、この作品をもっとたくさんの人に読んでもらいたい。 | ||||
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平凡な出来なのに、私って書けるでしょ?みたいな気取りが文章に漂っていてるのが嫌でした。 ブックオフで買ったので良かったです。 | ||||
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上巻と下巻で構成されているこの物語ですが、全体の評価でいえば間違いなく☆5です。 ただ前半のくだりがちょっと長いかな?少し飽き始めるかもしれませんが、メインの話は作家チヨダ・コーキとオーナーの環の話なので、後半を読むことですごく納得できるし、前半で出てきた話の意味が上手くリンクしています。感動そして、心温まる物語でした。 個人的には、辻村さんの作品の中で一番好きな本です。上巻でもし飽きても下巻まで読む事をオススメします。 | ||||
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スロウハイツの住人たちは異なる才能と独自の考えを持っていて 自分の生き方を貫こうする姿に「強さ」を感じました。 章ごとにスポットを当てる人物を変え、スロウハイツの神様(上)では分からなかった エピソードや過去を知ることができます。 意外なつながりがあったり、思いもよらなかった住人たちの素顔が明らかになったりと驚きの連続でした。 最後まで面白かったです。 | ||||
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話題となっている本がマンガだったり、ライトノベルだったりするあたりが少し抵抗があったけど、作品の人物はとてもよく書かれており、楽しめました。 | ||||
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辻村さんの作品の中で一番好きです。 読み始めは日常という感じです。特に大きな盛り上がりもなく、かなりスロースタートな感じで始まります。 でも、読み進めるにつれて謎と伏線がどんどん増えてゆき、止まれなくなります。 上巻の途中で読むのをやめるのは勿体無いので、是非下巻まで読んでみてください。 下巻では、そーっと並べたドミノを一気に崩すような爽快感が得られます。 | ||||
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小説をたくさん読む人であれば、どういったストーリー展開なのか 早い段階でよめてしまうと思います。 スロウハイツは上巻を読めば全体像は掴めました。 辻村作品は他の小説も終わりがよめてしまうものが多いです。 賞もたくさん取っていますが、文章力がそれほど高いとも思いません。 しかし私はこの作家が大好きなのです。 この作家の醍醐味は、ワクワクドキドキするストーリー展開ではなく 心理描写の描き方の上手さにあると思っています。 これほどまでに登場人物のぬくもりを描ける作家は少ないのではないでしょうか。 読後、登場人物の未来の幸せを願わずにはいられなくなります。 スロウハイツの本を閉じたときには 「いい本を読んだなぁ〜」と呆然と小説と現実を行き来してしまいました。 辻村作品はアンハッピー・ハッピーエンド問わず 一文一文を大切に読んでいくと読後とても幸せになれる作品が多いです。 その為、サラッと流し読みしてしまう人の心には何の感慨も残らないと思います。 ストーリーは分かりやすいのに、長ったらしい文面が多々あるので 流し読みしたくなってしまうんです・・・。 長編が多いのは、作家が登場人物を丁寧に書いている結果からだと思います。 その分、登場人物に血が通っています。 スロウハイツは特に丁寧に読んでほしい作品です。 この作品は読み返す人が断然多いのではないでしょうか。 そして2回目の方がより泣けたという人は断然多いのではないでしょうか。 私は4回目まで泣けました^^ 立ち読みではなく、ゆっくり時間を取って ティッシュボックスを抱えて読んでほしいです。 | ||||
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最近になって著者の作品をいくつか読むようになりました。 「えー」というものもありましたが、本作は他人に勧められる作品です。 主役級の登場人物がやや多いため、セリフを読んだあとに読み返して確認することも しばしばでしたが、読み進むにつれて感情移入していきます。 上巻から下巻、そしてクライマックスへ。 いい大人が読むことを止められなくなり、涙を流してしまいました。 理屈抜きに読んでほしい、そう思いました。 映像化したら見るんだろうな、と思いつつ。 | ||||
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自分の作品で人を感動させることの喜びや、 人生に影響を与えるような作品に出会うことの素晴らしさ などは伝わってきました。 しかし群像劇なので、二冊もある割にはメインの人物について書かれている部分は少なく、 しかもメイン以外の四、五人の登場人物についての成長物語は大したものではなかった。 メインの人物についての話はこれまたありがちな話だったような気もする。 しかし読みやすい文章で丁寧に書かれており、悲しさや温かさを感じることができた。 読了感は普通でした。生意気を言わせてもらうとすれば、メインの人物の話だけに絞って、 それをより深く書いて一冊にまとめればよかったと思います。 | ||||
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日頃からたくさんの作家の本を読み、今まで幾つもの感動を作家から頂いたのですが このスロウハイツの神様、その読後感は今までよりも飛びぬけて新鮮でした。 この本を手に取った元はと言えば、直木賞を取った作家ということに加えて 兼ねてから知人に勧められていたというのが一番の要因です。 この本をジャンルに分類するなら───青春、恋愛、コメディ...... どれも正しいのだろうけど、どれも正しくないような気がします。 かの有名な手塚治虫の持つ逸話として有名なトキワ荘をモチーフとして 脚本家、映画監督、漫画家、小説家、画家といった作家の卵たちが1つのスロウハイツと呼ばれる ボロいアパートでの生活を描いた物語です。 普段こういったレビューをしたことがないので畏まって言葉にしてみると上手くいきませんね。 特に僕が印象に残ったのは、この作家は非常に起承転結の起が上手だなぁと思ったことです。 伏線の張り方がとても上手であるのももちろんそうですし、話の転換後の切り出し方や視点の入れ替え そのようなものが頻繁に行われたのにもかかわらず物語に遅れることなくついていくことができました。 女性ということで恋愛という要素がわりとたくさん入っていましたが特に気になりませんでした。 文章も透明感があってスラスラと読みやすく、かなり考えて(当たり前のことですが)文章を作っているなぁと読み手まで伝わってきました。 先ほども言ったように、この本を読んだ後不思議な感覚に陥りました。 僕には今年大学受験が控えています。 そんな時期に何のんきに本を読んでいるんだ、と親に怒られながらページをめくる手がとまりませんでした。 物語の中の登場人物達は物語の始まった瞬間から失速することなく物語の最後、エピローグまで その熱い創作意欲を少しも落とすことなく駆け抜けていました。 すげぇ、かっこいいな。 この物語をいつまでも見ていたい、そんな気持ちで満たされました。 才能が無い、と言えばそれで終わりなんですけど 僕に何かを作り出すということは難しいと自分でも理解しています。 けれど、この本を読んで何かをやってやりたい、何かを達成したい、そんな気持ちになりました。 今まで怠けてきましたが、これから必死で勉強したいと思います。 少なくともこの本には僕を動かすほどの不思議な力が詰まっています。 これからもこの本の作者、改め辻村深月さんに素晴らしい物語を作ってくれたことの礼を言いたいのと 下らない自己満足なレビューで申し訳ないという謝罪を合わせてここでさせて頂きます。 そしてこれからも1人の読者として次の作品も読み漁っていきたいと思ってます。 もちろん、受験の後でね。 | ||||
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上巻の何気ないことが、下巻で全て解き明かされて納得。 上巻の満足度が40%なら下巻の満足度は90%になりました。スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) | ||||
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僕は、辻村深月さんの「僕のメジャースプーン」と「名前探しの放課後」を読んで衝撃を受けました。「名前探しの」では特に衝撃を受けました。下巻での伏線の芸術的な回収の仕方は圧巻で、読み終わった後にもう一度上巻を読むと、物語が180度違って見えました、それでいて感動する物語でした。 そして評価の高かったこの本を買いました。正直な印象としては『キレイすぎる青春ストーリー』です。登場人物の中には過去に深い闇を抱える人も出てきます…が、あまり感情移入できませんでした。正直他の本で感動してるだけに、あれっ?…って感じがしました。 この小説はあまり主人公目線で書かれてませんが主人公は女性です。 女性なら感動するのかな?正直最後まで疑問が残る本でした。 | ||||
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読んだ後すごく心地の良いストーリーでした。そして何度か戻って読み返してしまいました。これだけ、読み終わって心が温かくなったのは多分、『クローズド・ノート』以来だったと思います。下巻のテンポはとても良く、タイトルの意味や、前半に出てきた伏線も納得いく形でつながっていたと思います。 中でもチヨダ・コーキという登場人物には魅せられました。最初から最後まで彼の言葉には意味があり、人よりも経験は乏しくも知性と良識のあるすごく良い人間だと思いました。この作品中に登場する、彼のデビュー作『V.T.R』は実際に出版されているそうですが、是非読んでみたいです。 読む人によって良い悪いは人によって違いますが、私はこの作品が大好きです。これから読む人に是非読んで貰いたい、そして映像化してほしい、そんな作品でした。 | ||||
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上巻の何気ないことが、下巻で全て解き明かされて納得。 上巻の満足度が40%なら下巻の満足度は90%になりました。 スロウハイツの神様(下) (講談社文庫) | ||||
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この作品を読み終えて感動を言葉にしたくて記憶に止めたくてレビューします それぞれの登場人物の葛藤やもがきが、人々のぶつかり合いが生々しくそれでも伏線を回収していく度に登場人物一人一人を好きになれました。狩野には騙された感が否めませんが(笑)、ラストまでの爽快感は素晴らしかったです。 本の中のコウちゃんが言うように本はリアルな世界での人やイベントに敵わず、微々たる影響しか及ぼさないかもしれません。でも、その変化がきっとこれからの人生にも少なからず変化を与えてくれるのだと感じました。 夢見ていた頃の自分をいつの間にか社会人になって埋没させ今の現状で満足している自分に気付かされました。 自分の感情が激しく揺さぶられる本に出逢えた事が幸せです。伏線もラストも分かった上でまたじっくり読み返し、どんな考えに至るのか楽しみです。 | ||||
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