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スロウハイツの神様
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【この小説が収録されている参考書籍】
スロウハイツの神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全215件 201~215 11/11ページ
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さて、前巻の伏線が見事に明かされました。 伏線とも気づかない様な小さいエピソードまできちんと繋がっているのには感心しました。 出来すぎ感も否めなかったけど、最後は想像していなかった素敵なエピソードも披露され、温かい気持ちになりました。 欲を言うと、もうちょっと特定個人を深く書いて欲しかった。 けど、5人もの人物を同時進行ともなるとそうも行かないんですよね。 なにはともかく愛があるお話で、不器用な愛の形がとても愛しく思いました。 | ||||
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失礼な話、辻村さんのことは知りませんでした。 この話を読み終わったいまでも覚えているのか危ういです。 でも、素敵だと思いました。 元からそんなに本は読まないんですが、これは体の芯からなにかが込み上げてきました。 伏線という伏線が至る所にたくさんあって、伏線だなんて思えない細かいところまでに仕組まれてます。 読んでいる最中、何回も泣きそうになりました。 環とすみれのことだったり、コウちゃんとのことだったり…。 読んで損はないです! ただ、描写や時間の移り変わり?が少し分かりずらいところがあるので…。 そこはとにかく慣れ、だと思います。 | ||||
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辻村深月さんの書く登場人物は不思議です。読んでいてイライラさせられて、「私に近づかないで」のオーラが出ていて、周りの人を傷つけて……読み始めるとそんな気持ちになる登場人物なのに、読み終える頃にはなぜか好きになっています。 「スロウハイツの神様」は辻村深月版トキワ荘。自らが生み出した小説を模倣した大量殺人によって筆を折った作家チヨダ・コーキを中心に、若手脚本家の赤羽環がオーナーのアパートに住む芸術家の卵たちの生活が描かれています。上巻は淡々と個々の登場人物の背景や思いが丁寧に描かれて、下巻では最初に提示された「チヨダ・コーキを誰が救ったのか?」という謎を一気に収束させていきます。 ラストは正直なところ仕掛けが大きすぎて「やりすぎ」とは思うんですが、それでもまぁ色々と伏線は張ってありましたし、「ま、いいか」とつい許してしまいます。 才能を持つ者、才能を信じる者、才能におぼれる者、才能を見つけたい者、それぞれが何かを掴むことができそうな話で上手下手、おもしろいそうでもないというよりも、ウチはこの作品がとにかく好きですね。 | ||||
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まあ新作ということですが、何か芸術家が芸術家について書くとろくなことにならないのでは?と思っていたのですが、これはすごくミステリーの部分が上手く、「人が書けている」、つまりは人物設定が上手く感じてしまいました。 あの「久しぶりです」のところは伏線?かもとはちらっと思っていましたが不覚にも泣けてきました。創作に対する辻村さんの愛とかが滅茶苦茶そこらじゅうに溢れています。 辻村さんは綾辻行人さんの著作に救われたとの発言がありましたが、そこからこう来るとは。 本に救われるっていうのをファンタジー以外でここまで形にできる本作は自分の中ではある種の金字塔です。 | ||||
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読みはじめからぐんぐん引き込まれるというよりは、人物を知っていくうちに自然と読み進められる感じでした。 狩野のポジションが絶妙ですね。いちばん平凡そうだけど、じつは一番謎の人。飄々としています。 実は上巻を読み終えてもあまりぴんとこなかったんですが、下巻でやられちゃいました。伏線が心地よい作家さんですよね。ピタピタ嵌る感じが私は好きでした。 | ||||
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若いクリエーター(とその卵)達が住むアパートの風景を描いています。 昨日上巻を読み終えたばかりですが、アパートのオーナーで脚本家の環と、彼女に接する漫画家の卵=狩野の態度が興味深かったです。 アパートの住人は(長野正義と森永すみれを除いて)それぞれ恋愛関係ではない、友人同士なのですが、 特に 若い女の子で、夢を実現していて、派手でお洒落。だけれども必ずしも人付き合いが得意では無い「環」 に接する、 若い男の子で、まだ夢を実現していない「狩野」 の態度は見習いたい、と言うとなんだか僕自身が情けなくなってしまうのだけれども、「彼のようでありたい。」と感じるところがありました。 人の欠点を指摘して「もっと、人には優しくしなきゃ」と言うのは簡単だけれども、軋轢を生むことを承知の上で人に厳しく接する人にそんな事を言うのは無粋ですよね。 環の嘘に気づきながらも、その意図を汲んで、咎めず楽しく過ごす(と言う風景が具体的にこの小説に書かれているわけではないですが)狩野。 しかも、それを無自覚に行っている狩野の、ある意味では懐の深さにあこがれを抱いて、上巻を読み終えました。 | ||||
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若いクリエーター(とその卵)達が住むアパートの風景を描いています。 昨日上巻を読み終えたばかりですが、アパートのオーナーで脚本家の環と、彼女に接する漫画家の卵=狩野の態度が興味深かったです。 アパートの住人は(長野正義と森永すみれを除いて)それぞれ恋愛関係ではない、友人同士なのですが、 特に 若い女の子で、夢を実現していて、派手でお洒落。だけれども必ずしも人付き合いが得意では無い「環」 に接する、 若い男の子で、まだ夢を実現していない「狩野」 の態度は見習いたい、と言うとなんだか僕自身が情けなくなってしまうのだけれども、「彼のようでありたい。」と感じるところがありました。 人の欠点を指摘して「もっと、人には優しくしなきゃ」と言うのは簡単だけれども、軋轢を生むことを承知の上で人に厳しく接する人にそんな事を言うのは無粋ですよね。 環の嘘に気づきながらも、その意図を汲んで、咎めず楽しく過ごす(と言う風景が具体的にこの小説に書かれているわけではないですが)狩野。 しかも、それを無自覚に行っている狩野の、ある意味では懐の深さにあこがれを抱いて、上巻を読み終えました。 | ||||
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まあ新作ということですが、何か芸術家が芸術家について書くとろくなことにならないのでは?と思っていたのですが、これはすごくミステリーの部分が上手く、「人が書けている」、つまりは人物設定が上手く感じてしまいました。 あの「久しぶりです」のところは伏線?かもとはちらっと思っていましたが不覚にも泣けてきました。 創作に対する辻村さんの愛とかが滅茶苦茶そこらじゅうに溢れています。 辻村さんは綾辻行人さんの著作に救われたとの発言がありましたが、そこからこう来るとは。 本に救われるっていうのをファンタジー以外でここまで形にできる本作は自分の中ではある種の金字塔です。 | ||||
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辻村深月さんの書く登場人物は不思議です。読んでいてイライラさせられて、「私に近づかないで」のオーラが出ていて、周りの人を傷つけて読み始めるとそんな気持ちになる登場人物なのに、読み終える頃にはなぜか好きになっています。 「スロウハイツの神様」は辻村深月版トキワ荘。自らが生み出した小説を模倣した大量殺人によって筆を折った作家チヨダ・コーキを中心に、若手脚本家の赤羽環がオーナーのアパートに住む芸術家の卵たちの生活が描かれています。上巻は淡々と個々の登場人物の背景や思いが丁寧に描かれて、下巻では最初に提示された「チヨダ・コーキを誰が救ったのか?」という謎を一気に収束させていきます。 ラストは正直なところ仕掛けが大きすぎて「やりすぎ」とは思うんですが、それでもまぁ色々と伏線は張ってありましたし、「ま、いいか」とつい許してしまいます。 才能を持つ者、才能を信じる者、才能におぼれる者、才能を見つけたい者、それぞれが何かを掴むことができそうな話で上手下手、おもしろいそうでもないというよりも、ウチはこの作品がとにかく好きですね。 | ||||
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読みはじめからぐんぐん引き込まれるというよりは、人物を知っていくうちに自然と読み進められる感じでした。 狩野のポジションが絶妙ですね。 いちばん平凡そうだけど、じつは一番謎の人。 飄々としています。 実は上巻を読み終えてもあまりぴんとこなかったんですが、下巻でやられちゃいました。 伏線が心地よい作家さんですよね。 ピタピタ嵌る感じが私は好きでした。 | ||||
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ハイツに暮らす若手クリエイタたちの,人間関係や青春の物語ですが, 仲がよく夢も近いがゆえの,それぞれへの感情や心理描写に惹かれます. 特に,成功する仲間を祝いつつ,まだの自分へ焦るを募らせるもどかしさ, このあたりの心の揺れや,しずかな爆発がとてもていねいに描かれています. その反面,登場人物のキャラクタが,ありふれたものに感じたことと, たびたび変わる視点や時間が,ややわかりづらかいのが気になりました. 上巻では大きな動きなどもなく,地味めな印象はぬぐえませんが, いかにも『なにか起きそう』なラストでしたので,下巻に期待です. | ||||
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出版社の新刊案内のあらすじを見たときは、今回はあまり興味を引かれないなと思っていた。 が、帰宅途上で本を開いたが最後、気付けば乗り過ごしそうになり、食事も寝る間も惜しく、前回に引き続きまたも一気読みしてしまった。 今は、2週目じっくり読み直している。 章または段落ごとに登場人物の視点を交代させて話を進めるから、一人の登場人物に縛られず読みやすい。 ある作品の登場人物も出てきてちょっと嬉しい。 今作は、割と展開がよめて意表をつかれることもなく、また、ちょっとご都合主義だなと感じる点もいくつかあった。 しかし、登場人物がみな魅力的であること、心理描写の上手さは相変わらずで、やっぱりこの作者が好きだなあ!と改めて実感。 次回作も絶対に買うだろうし、待ち遠しく感じるのだろうと思う。 | ||||
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ハイツに暮らす若手クリエイタたちの,人間関係や青春の物語ですが, 仲がよく夢も近いがゆえの,それぞれへの感情や心理描写に惹かれます. 特に,成功する仲間を祝いつつ,まだの自分へ焦るを募らせるもどかしさ, このあたりの心の揺れや,しずかな爆発がとてもていねいに描かれています. その反面,登場人物のキャラクタが,ありふれたものに感じたことと, たびたび変わる視点や時間が,ややわかりづらかいのが気になりました. 上巻では大きな動きなどもなく,地味めな印象はぬぐえませんが, いかにも『なにか起きそう』なラストでしたので,下巻に期待です. | ||||
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出版社の新刊案内のあらすじを見たときは、今回はあまり興味を引かれないなと思っていた。 が、帰宅途上で本を開いたが最後、気付けば乗り過ごしそうになり、食事も寝る間も惜しく、前回に引き続きまたも一気読みしてしまった。 今は、2週目じっくり読み直している。 章または段落ごとに登場人物の視点を交代させて話を進めるから、一人の登場人物に縛られず読みやすい。 ある作品の登場人物も出てきてちょっと嬉しい。 今作は、割と展開がよめて意表をつかれることもなく、また、ちょっとご都合主義だなと感じる点もいくつかあった。 しかし、登場人物がみな魅力的であること、心理描写の上手さは相変わらずで、やっぱりこの作者が好きだなあ!と改めて実感。 次回作も絶対に買うだろうし、待ち遠しく感じるのだろうと思う。 | ||||
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なにげない昔話やエピソードが伏線になっていて, それらが回収されていく終盤は,おみごとのひと言. さらに,そこからわかる真実にもおどろくばかりです. 確かに,うまくいきすぎで,過剰なところもありますが, ショッキングな描写や,派手さなどで目を惹くのではなく, 登場人物たちの中で,自然と繋がっていくのが心地よいです. とはいえ,中盤はややダレたような感じがありましたし, 上巻と同様に,視点や時間の切り替わりが落ち着きません. ラストがよかったぶん,そこへいたるまでが気になりました. | ||||
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