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スロウハイツの神様
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【この小説が収録されている参考書籍】
スロウハイツの神様の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全215件 181~200 10/11ページ
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美しい。 最後のページを読み終えたとき、完璧な世界が現れます。 少々長いですが、読む価値あります。 チヨダコーキとL@DEATH NOTEがダブるんですが、 作者のイメージとはズレてるんでしょうね。 | ||||
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辻村さんのお話は何と言ってもやはり読後感が良いです。始めはちょっとイタくて登場人物に感情移入できないと思ってたんですが、ラストへの盛り上がりに読む手が止まりませんでした。公輝の小説は大人になるのを支える文学。それで構わないと言ったその言葉。私がいつからか読まなくなった大好だった本、それは確かに当時のつらくてたまらない私に乗り越える活力をくれた。読み終わった後、とても優しい気持ちが広がりました。 | ||||
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美しい。 最後のページを読み終えたとき、完璧な世界が現れます。 少々長いですが、読む価値あります。 チヨダコーキとL@DEATH NOTEがダブるんですが、 作者のイメージとはズレてるんでしょうね。 | ||||
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辻村さんのお話は何と言ってもやはり読後感が良いです。 始めはちょっとイタくて登場人物に感情移入できないと思ってたんですが、ラストへの盛り上がりに読む手が止まりませんでした。 公輝の小説は大人になるのを支える文学。 それで構わないと言ったその言葉。 私がいつからか読まなくなった大好だった本、それは確かに当時のつらくてたまらない私に乗り越える活力をくれた。 読み終わった後、とても優しい気持ちが広がりました。 | ||||
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トキワ荘をオマージュした作品。 人気作家チヨダ・コーキ、売れっ子脚本家・赤羽環とともに、その友人、クリエイターの卵が暮らしている。 彼らは日常悩み、苦悩し、切磋琢磨している。 ゆえに、作品全体がなにか創造に対する熱に満ちている。 毎日を懸命に生きている。 それゆえに衝突と修復を繰り返す。 しかしみな平和に、幸せに暮らしている。 いいですね。このような平和な、おだやかな小説大好きです。 序盤は設定付け、そんな平和な様子、過去の思い出が続く。 そしてその中に伏線張りまくり。 たった一言のセリフにすら意味がある。 この作品には一応核となる大きな謎が2つある。 「コーキの天使ちゃん」は結局誰なのか? 「幹永舞」は誰なのか? このなぞが気にならないほど、小さな事件、衝突などの他の要素が面白い。 そしてそこには伏線が張られている。 そして忘れたような頃に、その伏線が明かされる。 もう飽きさせない。 そして、 「派手な事件を起こして、死んでしまわなけば、声を届けてはもらえませんか。生きているだけでは、ニュースになりませんか。」 コーキの天使ちゃんによる手紙。感動的でした。 小説などで、創り手側のことをここまで書いている作品は珍しいのではないかと思う。 どのキャラも創造にかける想いは同じでも、それに対するスタンスは違う。 こんなことを考えて創っているか、とそれを垣間見ることができるのも面白い。 中でも、自分の経験をどこまで使うか生かすかの議論はなかなか興味深い。 そしてその分、著者の考え方、価値観が生に出ている作品ではないかと思います。 やや斜に構えた文で、合わない人もいるかもしれませんが、この作品は比較的その癖が薄いと思います。 このような平和な、おだやかな小説大好きです。 | ||||
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これまでのところ、辻村さんの小説は2タイプに分類できますが、これは「凍りのくじら」系。謎が提示されて、その謎が結末で明かされるというタイプの正統派ミステリーに対し、こちらは謎だと思ってなかったことのなかに謎が隠されていて、伏線として語られる部分的な事実がラストで新たな光をあてられて、一つに結実するというタイプのミステリー。 特にこの作品は全体的な雰囲気がとてものんびりしていて、おだやかな気持ちで楽しめます。 ラストはいつもどおり、あひる=うさぎ絵のように、語られてきたエピソードが違った文脈におかれその意味を180度変えます。 斎藤孝が自身の教育論を「あこがれへのあこがれ」として語っていますが、この小説はその精神の最良の部分をそのまま物語にしたような内容です。 そしてまた例によって、小説を書くことの意味を小説の中で考えるというメタ小説的な営みが続けられています。 | ||||
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これまでのところ、辻村さんの小説は2タイプに分類できますが、これは「凍りのくじら」系。謎が提示されて、その謎が結末で明かされるというタイプの正統派ミステリーに対し、こちらは謎だと思ってなかったことのなかに謎が隠されていて、伏線として語られる部分的な事実がラストで新たな光をあてられて、一つに結実するというタイプのミステリー。 特にこの作品は全体的な雰囲気がとてものんびりしていて、おだやかな気持ちで楽しめます。 ラストはいつもどおり、あひる=うさぎ絵のように、語られてきたエピソードが違った文脈におかれその意味を180度変えます。 斎藤孝が自身の教育論を「あこがれへのあこがれ」として語っていますが、この小説はその精神の最良の部分をそのまま物語にしたような内容です。 そしてまた例によって、小説を書くことの意味を小説の中で考えるというメタ小説的な営みが続けられています。 | ||||
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キャラクター主体の物語。 この作者の本は、個々のキャラクターがたっていて、 そこが魅力でもあると思うのだが、 この「スロウハイツの神様」は、展開のすべてが、 キャラクターに依存しているといっても過言ではない。 それがいいのか、悪いのかは好きずきだけど、 個人的には、冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) や名前探しの放課後(上) のようなミステリー色が強く、テッパンだけど最後まで ドキドキするようなストーリーが主体の、テイストのほうが好みだ。 | ||||
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キャラクター主体の物語。 この作者の本は、個々のキャラクターがたっていて、 そこが魅力でもあると思うのだが、 この「スロウハイツの神様」は、展開のすべてが、 キャラクターに依存しているといっても過言ではない。 それがいいのか、悪いのかは好きずきだけど、 個人的には、冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) や名前探しの放課後(上) のようなミステリー色が強く、テッパンだけど最後まで ドキドキするようなストーリーが主体の、テイストのほうが好みだ。 | ||||
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通勤時間にのみ本を読み、帰宅後は、ほとんど本を手に取らなかった最近の生活の中で、 この「スロウハイツ」は帰宅後も手放せず、結局、睡眠時間を削って読み終えた。 辻村作品は登場人物たちに愛着を持たせてくれる。 私に、彼女たちとできるだけ長く一緒に過ごしたい、彼女たちの幸せを見届けたい、 そんなふうに思わせてくれる。 読み終えた後、あまりの幸福感に泣けてしょうがなかった。 徹底的なハッピーエンド。できすぎの感じがしないでもない結末。 でも、そこから伝わってくる「幸せ」があまりにも温かくて、 短い間に大好きな存在になった彼女たちの幸せが嬉しくて、本当に泣けた。 空想上の産物にすぎない彼らにそこまで肩入れするのもどうなんだ、 と冷静に自分を眺めつつ、でもそこまでいとしく思わせてくれる作品と 出会えたことが嬉しくなる、そんな話だった。 上巻では1章ずつ「スロウハイツ」の住民の日常を追いかける。 彼らが何を望んでいるのか、何を目指しているのか、何が手に入らずに もがいているのか、青春小説のような群像劇だ。 しかし、下巻に入り、上巻で散りばめられていた何気ない思い出話や 日常がすべて伏線だったことを思い知らされる。 それらが伏線だったことにすら気付かなかった数々の思い出話が 一気に回収され、あるべきところにあてはめられていく様子は実に爽快で 読み終えた後に、また最初から読み始めたくなる。 物語のテーマ、そして作者の想いは登場人物によるラスト近くの 言葉に集約されているのだと思う。 「まあ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね。」 | ||||
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通勤時間にのみ本を読み、帰宅後は、ほとんど本を手に取らなかった最近の生活の中で、 この「スロウハイツ」は帰宅後も手放せず、結局、睡眠時間を削って読み終えた。 辻村作品は登場人物たちに愛着を持たせてくれる。 私に、彼女たちとできるだけ長く一緒に過ごしたい、彼女たちの幸せを見届けたい、 そんなふうに思わせてくれる。 読み終えた後、あまりの幸福感に泣けてしょうがなかった。 徹底的なハッピーエンド。できすぎの感じがしないでもない結末。 でも、そこから伝わってくる「幸せ」があまりにも温かくて、 短い間に大好きな存在になった彼女たちの幸せが嬉しくて、本当に泣けた。 空想上の産物にすぎない彼らにそこまで肩入れするのもどうなんだ、 と冷静に自分を眺めつつ、でもそこまでいとしく思わせてくれる作品と 出会えたことが嬉しくなる、そんな話だった。 上巻では1章ずつ「スロウハイツ」の住民の日常を追いかける。 彼らが何を望んでいるのか、何を目指しているのか、何が手に入らずに もがいているのか、青春小説のような群像劇だ。 しかし、下巻に入り、上巻で散りばめられていた何気ない思い出話や 日常がすべて伏線だったことを思い知らされる。 それらが伏線だったことにすら気付かなかった数々の思い出話が 一気に回収され、あるべきところにあてはめられていく様子は実に爽快で 読み終えた後に、また最初から読み始めたくなる。 物語のテーマ、そして作者の想いは登場人物によるラスト近くの 言葉に集約されているのだと思う。 「まあ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛だよね。」 | ||||
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ミステリーを期待していたのが間違いだったんですが、個人的にはあまり好きではないと思いました。確かにいつものように(他の作品のように)さくさくと読めたんですが、あいにく、ページをめくる時間すらもったいない!!というほどではなかったです。 若手創作者、もしくはその卵たちの同居生活。 辻村さんの他の作品に比べて事件性が低く、日常生活が主なのでいつものように楽しめなかったのかもしれません。 ただはっとさせられるというか、ぐッとくるせりふは多々ありましたね。 登場人物のように何か書いている、描いている、作っている、もしくはそれを夢にしている人が読んだら、「そうそう!」と思う点がたくさんあるんじゃないかな。 環は最初あんまり好きじゃなかったけど、読んでいくうちに好きになりましたね。他の人たちも。 でも、他の作品ほどじゃなかった。 ミステリー風の謎解きも、びっくりさせられたけど、『冷たい校舎の時は止まる』みたいな驚きはなかったし。 作者の創作への心構えというか考え方というか、そんなものが透けて(いい意味で)見える作品じゃないかなぁという気がしました。 | ||||
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話自体は面白く読めたし、一部の登場人物は非常に魅力的に描かれていて 読み物としてはそう悪いものではないのかもしれないが、作品全体に漂う 斜に構えたというか、スカしたような雰囲気がどうも鼻について素直に楽しめなかった。 自分には合わなかったというだけかもしれないが、なんだか微妙でもどかしい読後感。 | ||||
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話自体は面白く読めたし、一部の登場人物は非常に魅力的に描かれていて 読み物としてはそう悪いものではないのかもしれないが、作品全体に漂う 斜に構えたというか、スカしたような雰囲気がどうも鼻について素直に楽しめなかった。 自分には合わなかったというだけかもしれないが、なんだか微妙でもどかしい読後感。 | ||||
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下巻で個々のエピソードが一つに繋がった瞬間、心地よい爽快感がありました。 これも、そうだったのか!あれは、こういうことだったんだ! と、上下巻を通して読み直して確かめなおしたりして、 読んでいて頬がほころぶような幸せな気持ちになりました。 それぞれ不器用な愛の形が示されていて、なにかが足りない完璧ではない所が、 よりリアルさを感じました。 他作品に出ていたキャラがリンクして登場するのも、そういった仕掛け好き派としては嬉しかったりも。 さらっと浅くしか心情を書かなかったキャラもいるので、もっとそのキャラの内面を知りたかった。 そう思わせる程に、一人一人のキャラがたっている。 いつも辻村さんの話を読む度にそこがすごいと思うし、辻村さんの作品を好きな理由でもあります。 | ||||
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下巻で個々のエピソードが一つに繋がった瞬間、心地よい爽快感がありました。 これも、そうだったのか!あれは、こういうことだったんだ! と、上下巻を通して読み直して確かめなおしたりして、 読んでいて頬がほころぶような幸せな気持ちになりました。 それぞれ不器用な愛の形が示されていて、なにかが足りない完璧ではない所が、 よりリアルさを感じました。 他作品に出ていたキャラがリンクして登場するのも、そういった仕掛け好き派としては嬉しかったりも。 さらっと浅くしか心情を書かなかったキャラもいるので、もっとそのキャラの内面を知りたかった。 そう思わせる程に、一人一人のキャラがたっている。 いつも辻村さんの話を読む度にそこがすごいと思うし、辻村さんの作品を好きな理由でもあります。 | ||||
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作者の言うとおり、おとぎ話のような作品だった。スロウハイツで 繰り広げられる人間模様。そのひとつひとつのエピソードが、心地 よく胸にしみる。環が歩んできた人生とは?なぜスロウハイツに 友人たちを呼び寄せたのか?彼女の心の奥底に秘められた思いとは? 前半のたくさんの伏線が、後半で見事な華に変わってゆく。その 過程を泣きたくなる思いで読んだ。 自分らしく、自分の心に忠実に生きることは難しいと思う。でも、 少しでもそれができたなら、こんなに素敵なことはないだろう。 スロウハイツの住人たちがたまらなく愛しくなる。ラストもほのぼの としてよかった。疲れた心を癒してくれる、そんな作品だと思う。 | ||||
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作者の言うとおり、おとぎ話のような作品だった。スロウハイツで 繰り広げられる人間模様。そのひとつひとつのエピソードが、心地 よく胸にしみる。環が歩んできた人生とは?なぜスロウハイツに 友人たちを呼び寄せたのか?彼女の心の奥底に秘められた思いとは? 前半のたくさんの伏線が、後半で見事な華に変わってゆく。その 過程を泣きたくなる思いで読んだ。 自分らしく、自分の心に忠実に生きることは難しいと思う。でも、 少しでもそれができたなら、こんなに素敵なことはないだろう。 スロウハイツの住人たちがたまらなく愛しくなる。ラストもほのぼの としてよかった。疲れた心を癒してくれる、そんな作品だと思う。 | ||||
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失礼な話、辻村さんのことは知りませんでした。この話を読み終わったいまでも覚えているのか危ういです。でも、素敵だと思いました。元からそんなに本は読まないんですが、これは体の芯からなにかが込み上げてきました。伏線という伏線が至る所にたくさんあって、伏線だなんて思えない細かいところまでに仕組まれてます。読んでいる最中、何回も泣きそうになりました。環とすみれのことだったり、コウちゃんとのことだったり…。読んで損はないです!ただ、描写や時間の移り変わり?が少し分かりずらいところがあるので…。そこはとにかく慣れ、だと思います。 | ||||
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さて、前巻の伏線が見事に明かされました。伏線とも気づかない様な小さいエピソードまできちんと繋がっているのには感心しました。 出来すぎ感も否めなかったけど、最後は想像していなかった素敵なエピソードも披露され、温かい気持ちになりました。 欲を言うと、もうちょっと特定個人を深く書いて欲しかった。けど、5人もの人物を同時進行ともなるとそうも行かないんですよね。 なにはともかく愛があるお話で、不器用な愛の形がとても愛しく思いました。 | ||||
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