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冷たい校舎の時は止まる
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【この小説が収録されている参考書籍】
冷たい校舎の時は止まるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全164件 141~160 8/9ページ
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全三冊を一気に読み終えた。久しぶりに「読み終わるまで眠りたくない」と思うほど、幸せな読書時間を過ごした。 学生時代に仲間と過ごした日々や若い頃に自分が抱いていたコンプレックスを思い出しながら、自分のことのように胸を痛くしながら読んだ。 特にヒロインの痛々しさは見ていて辛くなるし、女性の私でさえ彼女を守ってあげたい気持ちにさせられる。女性らしい甘めの文体と都合のよい結末に「けっ」と思う人もいるかもしれない。 けれど、私はその優しい結末に心温まった。 | ||||
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閉じ込められたのが仲良しのメンバーばかりだったため、しばらくこのままでいいかな、と思い始めた矢先、一人が消えます。 シャワーを浴びに行った彼は帰ってきません。 探しに行くと、シャワー室の床は血の海。 そして消えた生徒の制服を着たマネキンが、血まみれで倒れていました。 誰かが消えるとチャイムが鳴り響き、時計が動きます。 そしてまた5時53分になると、友人が消えていきます。 後には無惨な姿になったマネキンが残る。 次は誰なの? 自分なの? 精神的に追い詰められている中で、それぞれが自分の心の闇を見つめます。 文句なしに性格がいいと周囲が思っていた生徒は、ただ傷つけるのが怖くて流されている自分を嫌っている。 成績優秀で裕福な家で育った生徒は、優等生の立場にしがみつく自分を嫌悪している。 他人から見たら驚くような悩みを、みんな抱えて生きている。 何が言いたいのかわかってきたので、上巻で感じた得体の知れない恐怖は随分治まります。 が、まだ怖い… | ||||
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こ、怖い_|\○_じりじりと精神に迫る怖さがあります。自殺した級友の名前はおろか、性別すら思い出せない状況に加え、写真によって、閉じ込められた内の一人がその人だと判明。しかしその写真は消え、それを見た女性徒の記憶からも、それが誰であったかを消します。隣にいる友人が死んだ級友かもしれない。いや、もしかしたら自分こそがそうなのかも…疑心暗鬼で追い詰められる生徒たち。もしかしたらこの理由で?という仮定の元に、登場人物たちの悩みが描かれていきます。悩みが無いように思っていた人も、他人には意外な理由で深く悩んでいたりします。普通の高校生の豊かな個性が描かれています。が、こ〜わ〜い〜!早く続きを読んで、すっきりしなければ! | ||||
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当時メフィスト賞であり青春小説としての推薦文を某誌でみかけたので読み始めたのですがストーリー以前、彼らの「正しい」会話や作者と人物の名前が同じでしかも作中「擁護されている」というところが謎解きより引っかかってしまい上巻のみで読了。「悪くない」と周りに言わせてしまう彼女は作者と同じ名前とは思い切ったことを。個人的にこの作家さんと言うわけでなく作者と作中人物が同一名という設定自体が苦手であることをはっきり自覚した作品でもあります。同じ名前でなかったらわかりません。 | ||||
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作者にも作品にも何の予備知識もなく手にしたのですが… 感想は他の方も書かれていましたが家庭用ゲームの「女神異聞録ペルソナ」を彷彿と させられました。 そして、学校に閉じ込められた8人が各々の過去を振り返っていく場面も高校生なの で仕方がないとは言え、同じ時代から同じような目線で語られていくので途中で読み 飛ばしたい衝動に駆られることしばし。 最後の答えも、森博嗣氏のような突拍子もない答えで「それは作者の頭の中でのみ 展開しているだけでは」と思わずにいられませんでした。 何より、ヒロインの名前が作者と同じというのは読者にとってはあまり好ましいこと ではないと思います。(扉に作者の写真もばっちり載っています) 個人的にその理由としては、小説はあくまで想像の世界を楽しむものであって、作者 自らの名前を使い、想像を固定させてしまうような作品は、読者に向けて作られたの ではなく、作者が自分の為に作ったものだと感じてしまうからです。 この後の作品も一応読む予定ですが、似たようなことがないことを願います。 | ||||
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待望の新人と聞いて楽しみにしていたのだが…、ミステリとしても感情移入しやすい学生小説としても足りない、あるいは足りすぎていた。 特に気になったのはヒロインの扱い方。「何故そこまで」と疑問に思うほど周囲の人間に甘く構われすぎている。 人物はそこそこ多いので、誰かには感情移入出来るだろうが、そのキャラの性格でさえ他の本で見たものが目立つ。 土台人物の性格は被る物と、割り切ってしまえば青春小説としては読めるかも知れない。 だが、人物の性格に頼らない部分=謎解き、を楽しみにする者としては、今後のために点数を辛くせざるをえない。 | ||||
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「8人の高校生たちが、自殺した生徒の名が思い出せないことから その生徒が自分たちを校舎に閉じこめているのではないか?」と疑う 〔上巻〕は、内容紹介↑通りの過程がつづられますが、 1巻分も使う必要があったのだろうか・・・と。 冗長に感じます。 〔中巻〕〜〔下巻・中盤〕までは、1章に一人、という形で、 8人各人の家庭環境、過去、思い等が描かれます。 が、各人少々、表層的・類型的に過ぎるように思える。 例えば、優等生は優等生的な悩み・・・といったような人物造形に終始しています。 クラスメイト数人が異空間の学校等に閉じこめられ、 人の精神世界に巻き込まれる・・・という点で、 ゲーム「女神転生シリーズ」の『女神異聞録 ペルソナ』のストーリイに近いと思いました。 しかし、本書は、そのゲームにあったような「精神世界を辿る」というほどには、 深みはありません。 『ペルソナ』では、心の中の醜悪な部分、本人が見たくないと望んでいる部分を 最終的にえぐりだし、成長がありますが、 この事件が起きたことによって各人の心に変化が起き成長する・・・が無いのでは なんのためのストーリイだったのか?と疑問に思えてしまうのです。 他の方も書かれていますが、 ヒロインが著者と同姓同名であり、 他のクラスメイト達では明かされるコンプレックス等が、 ヒロインと、その幼なじみ男子(偏差値全国レベルで体育祭で活躍し顔も良い) に関しては欠点がなおざりなため、なにか、引っ掛かりを感じてしまいます。 著者の自己顕示、こうなりたい夢小説のようで、感心できませんでした。 そういう小説手法もありですが、前面に出し過ぎているように感じます。 軽めの小説を読みたい方には良いですが、 小説を読み慣れている方には正直お勧めできません。。。 | ||||
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前半は少し冗長な感じでなかなか入れないかもしれませんが、中盤からどんどん引き込まれていきます。特にランゴリアーズ事件の詳細な解説は非現実世界にリアリティをもたらし、感情移入度をおおいに高めてくれます。スティーブンキングファンの方も思わすニヤッとしてしまうでしょう。ミステリーとしてもバランス良く出来ていて推理も楽しめます。おすすめです。 | ||||
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メフィスト賞の中でもかなり面白い部類に入るんじゃナイんですかね。 よく頑張ってると思う。キャラも主人公以外は魅力的になっているし、八人のそれぞれの過去を徹底的に語るなんて普通しませんよ。やるなら人数を減らすべきであったが、あえてやってることがこの作品のポイントなんだけどね。 オチが問題か。 | ||||
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とても先が気になり一気に読んでしまう本。色々考えさせられる場面も。しかしラストが多少弱い気が。。。それでも、とても感動できる作品です。 | ||||
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メフィスト賞だから当然面白い。最後まで読んで、女の子らしい話だと思った。まとわりつく悲しみ。それを振りほどく友情。閉じ込められた青春。 率直に言って、校舎に閉じ込められた高校生たちの傷を見せ、それを友情で癒すのがテーマ。心温まる話だと思う。若手では、西尾維新や佐藤友哉は物語の果てに希望に見せかけた絶望を提示するが、この作者は希望をストレートに提示できる人だと思う。 ただ、主人公に魅力がないと思った。出番もないし、周りのキャラに圧倒されている。優しさゆえの弱さを提示しようと思ったのだろうが、弱すぎて何もしないキャラのように感じられた。かなり影も薄い。 | ||||
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最後の最後まで『ホスト』の正体が分からない、いろんな意味ですごい本。最後の最後まで『ホスト』がわからないし、買うなら三冊同時に買うのをおすすめ。一冊ずつ買ったら「早く続きが読みたい!」ともどかしくなってしまうこと間違いなし!!!キャラクターなどは言ってしまうと面白くないので言いませんが、大学受験を控えた少年少女の、時が止まった物語。文化祭や体育祭、生徒会など、学生の楽しみが満載の一冊です!!タイトルにもあるように、先が気になって夜も眠れませんでした!!!キャラクターの個性が豊かで、最後には「やられたー!!」ってくらいの大どんでん返しがあること間違いナシです!!これは読んで損ナシです! | ||||
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誰にでも苦いけどでも振り返ると懐かしさで胸が熱くなる時代があったと思う。それを不思議にやさしく思い出させてくれた作品。 中間での伏線が下巻でひとつに結ばれるところでは鳥肌が立ちました。なので途中疲れたと思っても最後まで飛ばすことなく読むことをおすすめします。きっとやさしい感動に包まれます。 残酷な感情に支配されやすい人間のささくれだった心が小さな火花となりやがて大きな出来事となって取り返しのつかない事態になったとき人間は何とかその現象を忘れようとする。自分の「弱さ」に向かい合い残酷なまでに体をいじめる深月。乗り越えることの大切さ。受け入れることの強さを手に入れるために読み手も一緒になって考えることが出来る作品です。不安定な時代はけっして過去の汚点では無いです。そこから学ぶことの大切さを今一度噛み締めることが出来ました。 | ||||
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作者は、大学を卒業して間もないからこんな新鮮な文章を書くことができたのか。また、かなりたくさんの資料を調べてまとめた、この作品に関しての思い入れが伝わってきました高校3年の男女8人の失われた記憶。クラスメイトの誰かが自殺したがそれが誰なのか思い出せない。「記憶が削りとられている」「8人しかいない校舎である時間になると一人づつ消えていく謎」「8人8様の悩み」すべてがうまくリンクして謎は深まる。本編がかなり長く「上、中、下」しかも2段という文字の長さにはじめは躊躇しましたが、読み進むうちに気にならなくなり、未読のページが減ることを寂しく感じました。一人づつ消えて行くまでの描写は、ホラーの醍醐味が伝わってきます。最近では、ジャパンホラーと言われ海外でも評価の高い日本映画、この作品も映画化されたらかなりの恐怖を伝わるでしょう。これだけの内容を理路整然にまとめ共感を呼ぶこの作品は「メフィスト賞」を超えていると言えます。まだ未読の方は是非ページを開いてください。 | ||||
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こんな青春を過してみたかったと切に願う。透き通り、儚く、脆く、痛い。けれどそれ故に美しい青春。学園を舞台に進むストーリィは雪が降っている夜の如く静かだ。実際、雪は降り続き夢か現か判然としない。出てくるキャラクターたちも。誰もが持っているもうひとりの自分ではないだろうか。彼らの話が始まるたびに。あの時未熟だった自分を見せ付けられている気がする。馬鹿だったと笑える人も。それが直視できない人も。これからそこを歩む人も。一度、校舎に閉じ込められては如何だろうか。校舎から脱出できた時に。あなたの目に映るものは一体なんだろうか。 | ||||
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級友の自殺から2ヶ月、季節には早い雪の降った日に、8人の高校生が、他に誰もいない学校に集められます。外に出ることもできず、時間の止まってしまった校舎の中、色々と調べていくうちに、自殺した級友のことを、誰も覚えていないことが分かります。事件後に撮った写真に写っているのは7人、止まった時計の指している時間は自殺のあった時刻。この中の誰かが自殺した級友なのか?だとすると、誰が自殺したのか?どうして級友は自殺をしなければならなかったのか?そして、みんなを集めた理由は何なのか?記憶にカスミがかかったような状態で、謎を解くため、8人は、それぞれの視点で、事件を振り返ります。その過程で語られる彼らの過去や本音に、思わず、読んでいて、胸が熱くなります。ただ、設定がファンタジックなので、謎解き部分が、人によっては、ルール違反に感じるかもしれません。ミステリー部分は脇に置いて、軽めの青春群像劇として読むなら、秀逸な作品だと思います。 | ||||
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続きが気になってしまい、3巻を一気に読んでしまいました。中巻は若干中だるみを感じましたが、結末を結ぶには必要な箇所でもあるし、タイプの違う高校生の心の中を描写していく著者はすばらしいです。学生時代なんてもう遠い昔ですが、あの頃を思い出しました。それは甘い思い出だけでなく、友達とちょっとしたきっかけで気まずくなったりして所属グループ(?)を変わったりしたこととか、いじめとは言わないまでもなんかみんなに溶け込めてない子がいて傍観していた自分がいたりとか。大人になってしまうとたいした事はないんですが、あの時代、すべてが一大事!って感じでした。謎の真相は。。。わたしは自殺した子は最初から見当がついていたのですが、そうすると別の箇所に矛盾が出る。。。うううむ、と思っていたのですが、最後はああああ、なるほど!と言った感じでした。読後感は悪くないです。 | ||||
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思い出せない自殺したクラスメートの名前。誰もが 自分なのかもしれないと不安に思う。そんな中 御互いが励まし合っていくという 友情としては素晴らしいのにどこか悲しく、どこか切なくなってしまう そんな話です。8人の誰かに少なからず共感が持て、自分の生き方・性格について考えさせられた気がしました。久しぶりに買った本がこれで本当に良かったと思います。 | ||||
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時が止まり、閉じ込められた校舎の中で、それぞれの思いを交差させる高校生8人。不思議な世界観ながら、彼らの心理からリアリティを伝えてくれます。ミステリよりファンタジ、ファンタジより学園ミステリ。そんな印象ですが、続きを期待させる面白さは買いです。 | ||||
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校舎に閉じ込められた、八人の生徒たち。誰が彼らを閉じ込めたのか? もちろん、ミステリーとしてその犯人が誰なのかを追う楽しさもあるのですが、この第二巻(中)では登場人物たちが自殺したはずの犯人を思い出す過程で、現代の中高生が抱える共通の問題-大人にとっては些細な問題かも知れないが、彼らに取っては深刻な問題-が深く掘り下げられてゆきます。 学園もののミステリーと思って気軽に読んでいたのですが、テーマの深さと、八人の高校生が真剣に生きる姿に引きずり込まれている自分に気が付きました。尋常なミステリーではありません。いや、もちろん彼らが閉じ込められた冷たい校舎は尋常ではないのですが、そう言う意味ではなくて。 | ||||
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