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冷たい校舎の時は止まる
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【この小説が収録されている参考書籍】
冷たい校舎の時は止まるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全164件 121~140 7/9ページ
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もう、この上巻の長さときたら。 ぐだぐだいつまでも回顧シーンは多いし、メインヒロイン、しかも感受性がゆたかでみんなから守られていて・・が作者と同じ名前ときたら、ちょっとケッて感じ? なんだかねぇ、薄っぺらい。 やたらと人間的にできている高校生の集まりで、でもなんだかひたすら不幸だったり妙な非現実的なヒロイン妄想に取り付かれていたりときたもんだ。 高校生向きじゃないこれ。ジュブナイル小説ってゆーんですか? あーいらっとする。なんだこれ。 でも、投げるのやだから下巻も読む。 | ||||
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「凍りのくじら」があまりに素晴らしかったので、辻村さんの作品を順番にと思いこの作品を。 途中までの印象はバイオハザードのような閉塞感。上巻を読み終わった後で、ここまで話しに片がついて、まだまるまる下巻が残っている。途中で本を閉じて寝てしまうと、嫌な夢を見そうなそんな印象。かといって残りを一気に読むには中身が重過ぎる。そんなジレンマ。 長い小説は大好きだし、先の読めない展開は少しも退屈させないけれど、こうも緊張感が続くと少々疲れるかもしれない。登場人物8人の過去が各章でひとつひとつ明かされていくという展開なのだが、8人誰も進学校の生徒会関係者で、何かのトラウマを抱えるできる子という共通点があるだけに、キャラもかぶるところがあるのが否めない。しかし一人だけ違った印象の○○さんのお話になって急にトーンが明るくなる。これが下巻の半ばくらい。これが読むほうにとっては大きな救いとなり、物語的にも結末への伏線の一つとなって、大団円となだれ込む。作者の名前と、登場人物の一人の名前が一致していることについて、違和感を感じているコメントもあるが、少なくとも本作に関しては、作品の伏線の一つとして読めると思う。謎解きが終わってからのエピローグは少々長すぎな印象だけれど、これは処女作品に対する作者の思い入れの深さを表しているのだろうし、素直に最後までつきあおう。 読みながら「何か変だなあ」と感じていたところは、謎ときですべて解決する。そういう意味で伏線の張り方は本当に見事だし、アイディアをこれだけの長編の作品として破綻なく完成させた作者の力量には舌を巻く。読み終わっての読後感は、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に近いものがある。メタフィクション的なところは、フィクションの意味を考え続けた人の作品だなあと感じさせられる。 | ||||
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ひたすら長く、続き ひたすら長く、降り続け 同じように長い下へと続く ただ個人の章のかき分けは上手 | ||||
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この作品を貫いているのは3つの緊張感だ。 1.ミステリーとして8人のうち誰が自殺したのかという緊張感。 2.密室と化した真冬の学校の校舎という緊張感 3.高校時代の狭い人間関係という緊張感 この3つの緊張感が最後までテンションを保っているため、 長い作品ながら最後まで飽きさせず読ませるのだと思う。 | ||||
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そこそこ面白い。 続きは気になる。 登場人物に魅力はあまりないが、物語は面白い。 正直書き分けもあまりされていないと思う。 時々これは誰のセリフだと思う。 第一作だからそこらへんはご愛嬌だろう。 だがメインヒロインが作者と同じ名前というのがいただけない。 彼女の描写になると途端に痛々しい。勿論悪い意味でだ。 メインヒロインと作者の名前が違ったら、もう少し面白く読めると思う。 下巻でメインヒロインと作者が同じでなければならない理由が解明されるのだと信じている。 | ||||
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自殺したのは誰? 自分の隣にいる友人が…? いや、自分自身が自殺したのか? 疑心暗鬼になる8人。 自殺の理由は…と考え、各々が抱えていた悩みが浮き彫りになっていく。 他人から見れば、何と言うことのないことや、優越感と思われることが反ってその人にとっては深い悩みであったり…。 読者それぞれが、登場人物の誰かと共感する部分があるのではないでしょうか。 二重三重に仕掛けられたトリック。 私は、最後まで騙され続けました。 確かに途中だらける部分もありますが、ミステリー青春小説といった分野でしょうか。 唸らせる作品でした。 | ||||
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あまりに冗長すぎる。 この内容を300ページに纏めてくれたなら、傑作と呼べるものになったと思う。 何人か必要ないんじゃないかと思える登場人物がいるので、それを減らすだけでもずいぶん違っただろう。 著者のデビュー作という先入観もあってかどうしても、書きたいことを全部無理矢理詰め込みました、って印象を抱いてしまう。 読者のことを考えているのだろうか、と疑問に思う。 自己満足と陶酔が全編に漂っている気がして、どうにも気持ちが悪い。 結末は良かった。 ただ、締めはしつこく感じられた。 もうちょっとさらっと終われなかったものだろうか。 とはいえ、上下巻で千ページを超える大作を、最後まで読ませる力量はすばらしいと思う。 | ||||
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学校という巨大な密室。そこで起こる、チャイムが鳴るたびに 一人ずつ消えていくという恐怖に満ちたできごと・・・。 8人の中に自殺したものはいるのか?この不思議な空間を生み 出した者の目的は?不思議さと怖さが入り混じり、ページを めくる手が止まらなかった。逃げ場のない空間の中で必死に 当時のことを思い起こし、何とか解決の糸口を見つけようと する8人。彼らのそれぞれの回想の中に手がかりがあるの だろうか?どんな些細なことも見逃すまいと必死に読んだ。 ラストにかなりの期待をしたのだが、こういう持って行き方は どうなのだろう?ネタバレになるので詳しいことは書けないが、 読む方としては何だかだまされた気持ちになる部分があった。 「うーん、だからあの部分はあんなに長かったのね。でもね〜・・・。」 かなりの長さをがんばって読んだのに、その分報われてない 気がする。無難にまとめられているとは思うが。 | ||||
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基本線はクローズドサークルでのサスペンスなのだが,ホラー的でもあり,ファンタジー的でもある作品. 序盤は,明るく健全な高校生の受験を中心とした悩みや人間関係のトラブル,年齢が近く兄貴分的な担任教師など,古臭いモチーフのオンパレードで,これは1980年代の小説か??という印象を受けるが,中盤あたりから緊張感が増して,イマドキの高校生らしい裏事情も露わになったりする.ラストにはミステリーっぽいどんでん返しも用意されていて十分楽しめた. 難点は少々長すぎること.心理描写が長いのは教育学部出身の作者らしくよく書けてはいるのだが,導入部分が冗長で眠くなる.そこを乗り切れば面白くなるので,がんばって読みましょうw | ||||
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似たようなことを書いても詮ないので、褒めるべき点は他のみなさまのをよく参照されたし。 好印象で読み始めただけに出鼻をくじかれたのが、登場人物に作者と同名の人物がいること。しかもちょっと不幸なメインヒロイン。あまり良い感じはしない。 あくまで現代を舞台にした青春群像劇としてみるよりも、ファンタジーとしてみた方が楽しめると思う。仲間がみな善人でそれ以外は悪人では現実味に欠ける。舞台が進学校なせいもあるが天才の苦悩や外見はチャラいけど実はいい人系は私自身おなかいっぱいということもあった。 とはいえ魅力的な設定や心情を細やかに描く作者の力量は伺える。彼女の名前を覚えておいて損はない。そう思わせる処女作だ。 | ||||
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全てはあのエピソードと出会うためにあったなと。 長いし、どうなるんだろうなぁと多少うんざりもしたけれども、 あいつのエピソードにはやられた。 そしてそれだけでこの物語を読む価値があったと思った。 物語の全てはあのキャラクターを作り出すための仕掛け。 他のキャラはある意味捨てキャラ。 読み終わったときに誰のことが一番心に強く残ったのか。 その人がこの物語の主役です。 | ||||
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閉鎖空間、学校、個性豊かな登場人物、奇妙な学校内の共同生活、迫り来る恐怖。 メフィスト賞受賞は伊達ではなく、物語の中にグイグイと読者を引き込みます。とても 魅力的な設定と文章力です。辻村さんもお若い作家さんながらこの技量には脱帽します。 ただし如何せん物語が無駄に長い点が惜しい。延々と現実と過去とをぐるぐると舞台が 転換するので話がなかなか先に進まず次第にもどかしさすら感じるかもしれません。実際 うんざりして脱落する読者もいらっしゃったのではないでしょうか。繰り返しますが設定は 非常に魅力的なだけに冗長に過ぎたことが残念。 まあ、その後の辻村さんの作品を読めば、物語の構成力に向上があったのは明らかで、 デビュー作としておおらかに構えれば十分に「読める」作品です。辻村作品の原点でもあり、 その後の作品にもこの物語の影響がちらほら。近作で辻村深月に出会った方、一読されること をお薦め致します。 | ||||
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友達に、あらすじを聞いて面白そうだな〜と思って、読んだ本。 すっごく面白かった!!! ちょっと話がよめてしまったり、私が読み解けなかった部分もあって??なところもありますが、なんと言っても、登場人物の魅力にヤラれました。。 文句なし、ツボです。 描写も、不気味な静寂感がでていて引き込まれます。 図書館で本を借りて読んだけれど、これは手元に置いておきたい本かも。 | ||||
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頑張って読みました。とにかく長いんです。 8人のキャラクターみんなの悩みがずっとあるわけなんですけど、 とにかく漫画みたいなキャラです。 こんなに長編にする必要があったのかなぁ・・ 初めて読む作者なので最後まで読んだ訳ですが、はっきり言って幼いです。 あまり人間観察力がないんだなぁと思ってしまいました。 次の作品を読む気にはちょっとなれないですね。 10年くらい後の作品なら興味あるんですけど。 軽い学園ものや、リアルでないものを好きな方ならちょっとは楽しめるかも。 小説をがつんと読みたい方や読みなれた方はしんどいでしょうね | ||||
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この作者さんの文章には『子どもたちは夜と遊ぶ』で初めて出会いましたが、デビュー作もさすがでした。見事です。もっと片手間に、だらだらと読むつもりだったのに、うっかり睡眠時間を削られてしまいました。 閉鎖的な空間はとても薄気味悪く、奇妙で、上巻を読んでいるときはとにかく空寒い感じがしていました。夜中に読むとちょっと怖いですね。純粋なミステリというよりはファンタジーに近いですが、しんしんとした寒さのせいもあってか非常に静かな恐怖が紙面を通して伝わってくるかのようです。 8人の主要登場人物はどこか見覚えのある人ばかり。思わず自分の高校時代や中学時代を振り返ってしまいます。 中には自分にものすごく近い人もいて、ほろりと来てしまう場面も。感情をたっぷり入れて読める小説は意外と少ないので、これは貴重な作品です。 読後感は解説にあるように非常によかったですね。青春ものとしてまとまっていましたし。 でも、個人的には読んでいる最中が一番良かったかな。はらはらしつつ、うるうるしつつ、「どうなったの??」と純粋に先が気になる。こんなに分厚いのにあっという間に読み終えてしまうからストーリーの魅力には頭が下がりますね。 他の作品も手に取ってみなければ!と思わせる小説でした。 | ||||
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大雪の中、校舎に閉じこめられた8人の高校生。学園祭最終日に校舎の屋上から飛び降りたのは誰? 重要な「あの日」の記憶がすっぽりと抜け落ち、現在から過去へ、そしてまた現在へと時間が錯綜する中、仲間が一人ずつ消えていく・・・。 この恐ろしくも不可思議な “事件” の “犯人” はいったい誰なのか!? 本作品は、第31回メフィスト賞を受賞した正統派ホラーミステリです。キャラの作り込み、読者を引き込む文章、ミステリとしての意外性、どれをとっても高レベル。満足のいく一冊に仕上がっています。 この手のホラーミステリ(ホラーファンタジー)は、人によってかなり好みが分かれる場合が多いのですが、本作品はその中でも珍しく万人受けする readability の高い作品だといえるでしょう。 また最後の “謎解き” に関しては、「やられた!」と叫んでしまうこと間違いなし。上下巻とも分厚く結構長い作品ですが、その長さを十分に生かした大規模なカタルシスが最後に待っています。期待して最後まで一気に読み通すべし。 | ||||
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*学園ホラーミステリーでした。*シンシンとした雪の日の出来事だからこそ怖さが倍増します。*単なるホラーものに終わらずです。主要な登場人物達の目に見えない悩みそして将来を決定づける出来事に話しは掘り下がって行きます。それは、ちょっと切実なお話でした。*そんな切実さを噛み締めつつも『誰の精神世界なのか?』『自殺したのは誰なのか?』とうい謎解きの楽しさが良かったです。*まんまと作者の罠に掛かった作品でした。 | ||||
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途中から誰が。。。 というのが分かったけれど それでも涙が止まらなかった。 人には誰でもひとつ位苦しみを背負っているものだと思う。 だけど雪がふる冬の校舎はなんとも美しいと思う。。 きれいな本だった。 | ||||
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雪の降り続くある日,校舎に閉じ込められた8人の高校生.それぞれのモノローグが交錯する.あの日,自殺したのはだれなのか.謎をめぐり,前後する時間の中で,一人ずつ,消えていく・・・. 読後の印象が一番近かったのは恩田陸氏.正統なホラーファンタジーで,雰囲気作りもうまい.氏のファンなら間違いなく買いでしょう. 一人ひとりのキャラクターも生き生きと描かれていている.それぞれのモノローグが,やや冗長だと感じるところもあるけれど,最後まで読むと,長かったこと自体に意味があったことに気づくだろう. 下巻の途中で,「読者への挑戦」的な部分があるが,これは完全に空振りで,フェアな謎解きを期待してはいけない.それでも多少はミステリ的な趣向も織り交ぜてあり最後に明かされた時には,カタルシスもある. この本自体の完成度もさることながら,まだ20代の作者の可能性を十分に感じさせる作品です.次回作も買うでしょう. | ||||
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いえいえ、もう少し精神世界を描いた凄い小説でした。記憶が ないなんてものすごい事が8人の上に起こってさすがのメフイスト賞!と妙に納得しました。ミステリーというよりも、ホラーファンタジーですね。これは。 | ||||
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