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冷たい校舎の時は止まる
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【この小説が収録されている参考書籍】
冷たい校舎の時は止まるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全164件 101~120 6/9ページ
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最後、少し納得いかない終わり方ではありました。 面白いのですが、首を捻りたくなる部分も。 現実世界では榊の対応はどうだったのか?少し説明不足なように感じました。 あと皆さん書かれているようにやはり長いですね。伏線や、大切な清水のこの世界に対する仮説なんかが擦れてしまったようにも感じます。 正直、昭彦と清水って必要ないような・・削っても問題なかった気がするのは私だけでしょうか。。 景子はどうも漫画臭さがして、漫画のキャラとしてなら有りだと思いますが、文章では特に言葉遣いの違和感がすごかったです。きっと作者さんの中には確固としたイメージがあるのでしょうが、うまくこちらまで伝わってきませんでした。慣れてきたらとても魅力的なキャラクターのように感じたので残念です。 本編とは別に番外編としてそれぞれの話が掘り下げられたら良かったのかな?処女作だからそうもいかなかったのでしょうが・・ 番外編のようなつもりで読むにはそれぞれを掘り下げた話は私は面白かったです。少し不気味さを伴う本筋の世界よりほっとして読めます。 | ||||
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青春ものにホラーのエッセンスが入った物語だけど、読後感は爽やか。ところどころツッコミどころはあるものの、それを上回る読ませる力がある。ほかの作品も読んでみたいと思う。 | ||||
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読み進めていくうちに登場人物一人一人にひたすら感情移入してしまい‥読後ボーッとしてしまいました。 ただもしかしたら、友人との諍い・進学校ならではの葛藤・家庭問題等‥何一つ経験した事のない方には少し入り込みにくい登場人物像かなとも思います。 文章自体は中高生向けですが、個人的には大人になった今だからこそ考えさせられるものがあり楽しめたんだと思いました。 | ||||
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(上)を一気に読んで、下巻突入。最後に残るのは誰か、自殺したのは誰か、みんな元の世界に戻れるのか、担任の榊はどこへ行った・・・疑問だらけで、いつ解決するんだろうと思いながら読んだ。ここまでの長編を、飽きさせずに読ませるのはすごい。これで、デビュー作とは。 それぞれが抱える”弱さ”が痛々しくて。どれも自分に少しだけど当てはまるような気がして感情移入してしまうのだけど、どんな人でもそういう弱い部分を抱えて、だけどそれを人に見せないように、わからないようにして生きているんだろう。それを少しでもさらけ出せるような環境にあったら、人は少しずつ強くなれるんだろうな、と思う。大勢の友達は必要ない。いわゆる親友というのでもない、適切な時にその弱さを受け止めてくれる誰かがいたら、人は生きていけるんだと思った。「HERO」の章がとても印象的だった。 自殺したのは誰か、その理由も何となく途中でわかったのだけれど、それにどう榊が絡んでくるのかがわからなかったので、最後まで読んで「そうきたか〜」、やられた、という感じだった。 ホラーとミステリの混ざったような作品で、ちょっと怖かったけれどおもしろかった。でも、これを辻村作品初として読んでいたら、次に続いたかな。私は『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』など、他の作品を読んでからこれにたどり着いたので、ホラータッチでも楽しめたのだが、最初にこれを読んでしまっていたら、他の作品にたどり着いたかは微妙なところ。 | ||||
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登場人物が多いが、きちんと描き分けが出来ているので個性がよくわかる。それぞれ、普通の高校生活を送っているように見えても、そこには様々な悩みが。家庭内のいざこざ、いじめ、疎外感、プレッシャー、外から見たらわかりにくかったり、「そんなことで?」と思われるようなことでみな悩んでいる。いや、悩みというのはそういうものかもしれない。 自殺した友達の名前が思い出せない8人。この中で、屋上から飛び降りたのは誰なのか。一緒に考えるけど、わからない。わからないまま、『ホスト』の仕掛けた罠に一人ずつはまっていく。それほど、おどろおどろしい描写があるわけでもないのに、背筋がぞっとするような、ふと振り向いたら誰かいるんじゃないか、と思わせられるような、冷たい怖さに襲われる。 登場人物たちは、なかなかに個性的でおもしろい。あまり共感は出来ない部分もあったけれど、理解は出来る。自分に一番近いのは景子かなあ、なんて思いながらも、清水の孤立感もわかるし、梨香の自暴自棄になる気持ちもわかる。それぞれの個性がわかるエピソードが合間にたくさん入ってくるおかげか、時間の止まった冷たい校舎の中にいるのに、飽きさせない。 さて、担任の榊はこれにどう絡んでくるのか。茶髪でピアスをした、およそ教師らしくない、しかし生徒からは絶大な支持のある担任。彼がここにいいないのはなぜか。『ホスト』は8人に何をさせたいのか。 早く下巻を読まなくちゃ。 | ||||
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長編だが、キャラクターに魅力があったせいかそんなに長く感じられなかった。 粗さも目立つがそれをカバーできるくらいのものがあると思います。 イラストが世界観にあってて素敵! | ||||
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十分面白かったし(ちょっと長すぎる気もするし、登場人物をあまり好きになれなかったっていう不満はありますが) これを高校・大学の時に書いたのならすごい才能だなぁと思うんですけど、 個人的にあとちょっとなんか足りなかったって感じ・・・ せっかく学園祭を重要な舞台として扱ってるんだから、高校生の青春の切なさや、 ヒリヒリしてる感じをもっと書いてほしかった。 読む前は、豊島ミホのようなノスタルジーを感じる切ない青春群像劇にミステリーが加わった感じかな、 ととても期待してたので。辻村深月さんの作品は最近のものの方がやっぱり好きだな。 | ||||
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良く分かるよ、大雪で、朝学校に来ても、人が閑散としているとき・・・ 「1時間目で、帰れるんじゃない?」 「職員室で先生が会議しているぞ」 っなんて声が聞こえてくる。 なので、情景はよく理解できる。 しかし、内容はというと・・・、ミステリーだけあって、正体を知りたくて、どんどん、ページをめくってしまう! 下巻がとても楽しみ♪ | ||||
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文章の表現はとても良いと思います。読んでいて苦になりませんでした。物語も、なかなか面白いと思います。ありきたりですけど。だけど、面白くない。良く分からないけれど、面白いとは感じなかった。魅力も感じられなかった。登場するキャラクターたちはどれも個性的。しかし、感情移入できない。辻村深月という作家と同じ名前の登場人物が出てきた時点でドン引き。その子が色々悩んでいるのも、イライラしてくる。この作家さんは、ミステリには合わないんじゃないかな。というか、メフィスト賞に似合わない作家さんだとさえ思う。そんな本でした。でも、読んで損はないと思う。多分。私にとっては、後頭部にもやもやを産むけっかになってしまったけれど。 | ||||
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ストーリーはいいけど、さすがに長すぎる。登場人物も6人くらいでよかったのではないか。 下巻以降は続きが気になってすらすら読めました。「HERO」には泣かされました。辻村さんの今後の飛躍を期待します。 | ||||
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ちなみにこの設定って、まんま『レベルE』の高校野球地区予選編と同じ話だよね。系統としては、森生まさみさんの『7人目は笑う』も同じ。そしてどちらも、短編としては驚くべき完成度を誇る傑作というのも同じだと思う。少年漫画と少女漫画というテイストの違いはあるけれども。同時に3冊読んでみると、いろいろ共通項が見えて面白いかもしれません。単純にいえば、ある空間に閉じ込められて、そこから抜け出すためには、なぜそうなったかを・・・・閉じ込めた犯人の心理を読み解いていく・・・言い換えれば、この作品でいいえば、自殺にまつわる自分との関係をを徹底的にえぐることになるという作劇です。「なぜ閉じ込められたか?」という物理的な脱出劇の部分と、「その謎を解く」という心理的な追及の両方を重ねることで、ともすればウザくなりがちな、内面の奥底まで深く潜っていく追求をしていく・・・ああ、、、考えてみると、ハーレムメイカーや並行世界の物語も、結局とのところ「どこかへ脱出する」という作劇の構造になっていたな・・・・。この1)脱出劇と2)心理探究という二つは相性がいいのかもしれない、物語類型として。 | ||||
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まず一言、長い。8人も登場人物がいて、彼ら1人1人の内面を描いて行ったら、そりゃこれくらいの分量になるとは思うが…いかんせん長すぎる。描写が丁寧なのはとても評価したいが、中だるみ感が否めない。下巻の中盤以降から物語は加速していく。そこからラストまでは一気に読めた。犯人探しではないが、ミステリーとしてはなかなか面白いのではないかと思った。疑問が1つ。主人公は作者本人なのか、単に名前を同じにしただけなのか、そこら辺の作者の意図がよく読めなかったが、どちらにしても、この主人公がなぜこのグループに居られるのかが分からない。そもそも、登場人物たちは皆、「良い子」すぎるのではないか。もう少しヒール役というか、ハズレ役がいても良い気がするが…とにかくその「良い子」たちが主人公に甘いというか構いすぎる。子離れできない親じゃないんだから……作者が自己投影したのかは分からないが、もう少しどうにかならなかったのか…ただ、話自体は面白いし、描写も丁寧、かつ処女作ということもあり、☆3つ。これ以外の作品も多く書いていらっしゃるので、そちらにも期待できるような作家さんだと感じた。 | ||||
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私がこれを読んだのは高校を卒業してすぐ、登場人物とほぼ同じ年齢でしたが、どの人物にも共感や感情移入できなかったです。どのキャラもこの小説のために作られたキャラって感じで、生の人間らしさがないんですね。ライトノベルや子ども向けの小説としてならいいけど、大人向けとして通用するレベルではない気がします…。実力のあるベテラン作家の作品を読んだあとにこれを読むと、人物描写の力の差がはっきりわかってしまうので。ホラーやミステリーの雰囲気、怖さを盛り上げる表現力はあると思いました。 | ||||
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こういう設定大好きなんです。裏表紙の粗筋を読んで、作者のことは今まで一度も聞いたことすらないのにきっと面白いはず!と文庫本にしては少々高めの値段にも躊躇せず購入しました。期待は裏切られませんでした。いえ、期待以上でした。先が気になって、途中で切り上げることができず上巻を一晩・下巻を一晩の計2日で読みきりました。登場人物の多さがあげられているようですが、わたしは脇役の一人一人の背景なども知りたい方なので、彼らの過去のエピソードも楽しく読みました。ただ、飛び降りをしたのはだれか・ホストはだれか・・というのは上巻からこの人だろうなと思ったその人であり、少し残念。ので、星4つ。ただ、「HERO」でのエピソードのつながりは見抜けなかったです。この章が作品で一番輝いている部分だと思います。泣かされました。また、最後の解説が川原泉であったことに少し驚きました。彼女が推薦していることで、この作品の言葉の選び方のうまさが頷けるような気がしました。 | ||||
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私には、ミステリーというよりホラーのような感じがしました。 ときどきぞっとするような描写があり、怖くて読む手を止められませんでした。 夜寝る前に読むのには向きませんが、読者を引き込む文章力はさすがだと思います。 読み終わっての感想は、こんなに素直に思い合える仲間がいるというのは幸せだろうなぁと思いました。 主人公の深月を中心に、仲間8人がお互いを信じ、思いやりをもっていて、 異質な空間なのにはじめのうちは妙な居心地のよささえ感じます。 それぞれが抱える、学校、家庭環境などに抱える悩みの描写も丁寧で、感情移入しやすく、 結末は、それほどの驚きはないものの「そういうことか」と納得でき、読後感もよいです。 辻村さんの作品はこのほか『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』を読みましたが、 恐怖、悲しみ、怒り、苦しみなどの表現がとても上手い作家さんだと思います。 読み手がつらくなるくらいに。 そしてそれが辻村さんの魅力だと思うのですが、この作品ではミステリーと心理描写の両方に力を注いだ結果、 どちらも中途半端になってしまっている印象を受けました。 なので、これから辻村さんの作品を読もうと思っている方には先ほど挙げた2作品の方が個人的にはおすすめです。 | ||||
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上巻はどこか薄気味悪い緊張感がぴりっと保たれていて、ああこうやって物語が展開されて行くんだな、と流れが読め始めたところで終わる。描写がとても丁寧で良かった。でも下巻になると、特に主要なキャラクターの描かれ方が中途半端で全く魅力が伝わってこない。この人もっと悩むんじゃないかとか、この人こんなこと言わないよ、という違和感を感じるところが多すぎて読み手を上手く物語に惹き付けられてない。 描写だけが素晴らしくて物語の終わり方としては随分ご都合主義的な感じがして、なんとも後味が悪かった。物語を終わらせたくてああするしかなかったというところか。メフィスト賞と言えば舞城王太郎の『煙か土か食い物』が素晴らしかったから期待して読んでみたらがっかりした。でもやはり一人一人の描写は本当に素晴らしかったので星は2つで。 | ||||
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自殺をしたのは誰か。一人一人が自分の(主に暗い)過去を振り返りつつ、その“誰か”に迫っていきます。とにかく登場人物の掘り下げが上手で、誰が自殺をしていてもおかしくないような過去を各章で書いています。皆考え方が高校生らしく、優しい。いつも互いに気を配っていて、誰も疑心暗鬼に陥ることなく良いと思えました。読後感もさっぱりしていて、納得がいきます。ラストはまさかという展開。展開が読めてしまうよりずっと良いです。ただ、私が話の随所で気になったのが煙草の描写。舞台は県下一の私立進学校の筈が、登場人物が煙草を吸います。これは倫理的にどうなの。梨香は学校でも異色なことが特徴になっていますので気になりませんが、優等生でさえ煙草を吸う、又は吸ったことがあるという書かれ方をしています。私立でこれじゃ問答無用で退学ですよね。しかし現状は停学で済んだりと、処置は甘いです。…そんなことを言ったら春子が深月にしていたことだって退学になりかねないのでケチをつけだしたら話になりませんが。どうせなら県下一の進学校、とはしない方が違和感がなかったのではないでしょうか。唯一この進学校の荒れっぷりが私にはどうも…。私の学校は別に県下一ではありませんが、煙草なんて誰一人として吸いませんよ。私みたいに細かい所が気にならない人には、是非読んでほしいです。まあ、煙草がキーな訳ではないのでそれくらい目を瞑ればいいのですが。キーでないからこそ許せないというのもあるけど。 | ||||
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デビュー作と思えない世界観。設定もおもしろいし、登場人物みんなが魅力的です。文章も私は作者と年が近いからかすごく読みやすい。真相が知りたくて知りたくて、時間があれば続きを読みたくてしょうがない!という状態に陥りました。ただ、長いです…。 | ||||
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とりあえず言える事は、買ってよかったなと純粋に思える作品ということです。 文章の構成も上手いですね。場面の情景を手に取るように感じることができ、かつスラスラ読めるのはよいです。 最近読んだ評判のライトノベルと比べると「ああ、小説を読んだんだなぁ」としみじみと思うことが出来ました。 ただ、難点を挙げるならやはり冗長に過ぎる、ということは感じます。 主要登場人物八人の話の掘り下げ方など特に これが、作者と同名の登場人物としていなければまた違った感想になりそうですが(深月は好きですよ?)。 しかし、まぁ自分の高校生活を思い出しながらどっぷりと物語に引き込まれますね。 伏線も私は一個くらいしか予想が当たらなかったくらいには驚けました。 それでも物語の構成には若干甘さもみられますが、 著者が高校、大学生時代に執筆した作品と言うことも考慮すると文句無く☆5付けることができます。 | ||||
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こんなに長い作品なのに、途中で飽きずに最後まで一気に読んでしまったことに自分でも驚いた。犯人が知りたいと無我夢中にページを捲った。登場人物の過去編も上手くできていた。短い文章なのに、入り込めた。特にHEROの章はすごい好きだ。勿体無かったのは登場人物が多すぎること。他のレビューを書かれている方も指摘しておられるが登場人物は半分でよかったと思う。あと、主人公と作者の名前が同じなのもいただけなかった。しかしながら、こんなにも同じことの繰り返しにも関わらず、飽きさせなかった彼女の力量に惚れてしまった。他の作品も読んでみようかなって思う | ||||
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