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ホワイトアウト
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ホワイトアウトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 21~40 2/5ページ
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丁寧な取材をして、練りに練って書いているのでしょう。 描写からダムの風景が想像できます。 ぐいぐいと引っ張る冒険的なサスペンス。 文庫本で620ページほどありますが、途中でやめられません。 思わず涙腺が緩む場面もありました。 個人的には「笠原」をもっと活かしたストーリーだとより完璧に近かったと思います。 あと、地図やダムの構造図などが1〜2ページあれば、もっと良かったのですが。 | ||||
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ずっと読んでみたいと思って、機会がなかったのですが、今回読み始めました。30℃を超える真夏日に 読んだのですが、雪深いダムの景色が頭に広がり、体感温度が下がって涼しくなりました。 他のレビュアーの方も指摘されているように、日本版「ダイハード」で舞台は雪山のダムという所でし ょうか。スノーモービルでのカーチェイスも、ダイハードが思い出されました。映画のようで一気に読め る勢いがあります。 物足りなかったのが、主人公が困難を突破する方法のほとんどは「ど根性」レベルで、頭を使ったり、 冷静に対応する所が少なかった点です。確かにダムの構造や雪山を熟知している主人公ですが、それを活 用したテロリスト撃退がそれほど多くなかったと思います。あとは、笠原の役割。もう少しストーリーに 奥行きを与えると思ったのですが、最期は尻すぼみになってしまいました。 でも、雪山に行きたいと思える本です。以前、スキーに行ったときにリフトの上やゲレンデで、風の音し かしない状況を体験すると自分や自分の悩みが非常にちっぽけなものに思えたのを思い出しました。たまに は自然に帰るというのもいいものです。 | ||||
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冬の巨大ダム。一人の職員がテロと雪に戦いを挑む。武器は雪山の知識、 鍛えあげた肉体、そして自分への恨みだ。 強い男とその強さに惹かれる女。原点であり王道。すがすがしい。 | ||||
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エンターテイメントとして秀逸である。これだけ高いテンションを保ち、かつ読み進めたいと思わせる小説は他に出会ったことがない。主人公の富樫や千晶、犯人側の笠原、警察の奥田など登場人物の背景や心情描写などもよく描かれており、ページ数は600ページを超えるが決して飽きることがない。ハリウッドで映画化されたようだが、主人公の超人的なまでの活躍といい、テロとの戦いであったりとハリウッド映画にはぴったりはまりそうな内容である。登山用語でいまいちイメージのつかない部分もあるので、邦画も含め映像でもぜひ見てみたいと思う。 | ||||
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本文も然る事ながら、関口苑生氏の解説も良い。そう、本書は精密で緊迫感を持った美しい文面で構成され、戦後の日本人が忘れた「大切な何か、大切な誰かを命懸けで守る」という価値観がシンプルかつ骨太に描かれている。エピローグは、泣けたね。 | ||||
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日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。その状況下でただひとり、身動きの取れるダムの運転員がいた。絶望的な状況。それを乗り越えてもなお、絶望的。ハードアクション・サスペンス。小説ってアクションをこんなにも描けるものなんだなー24のジャック・バウアーみたい。でも、それ以上に人間描写がすごいんだ。ただのアクションものではなく、一人ひとりの行動に理由がある。必然性がある。人間が動くから、物語が動く。話の展開も、そうとう考えぬかれている。巻末の解説にもあったが、もう一度ゆっくり読み返してみたい。 | ||||
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ずっとこの作品を誤解してました。 雪山の極限状態。 結末は、仲間を見事助けて美談に終わるか、 仲間を見捨てて生き延びてしまった葛藤かの、 2つに1つじゃないか。 なんてありきたりな作品なんだ。 読む前からわかってると。 とんだ誤解でした! 壮大なテロ事件。 にもかかわらず実際に起きそうなリアリティがある。 テロという政治や社会問題を扱ったものと思うけど、 そこには一人一人の人間ドラマがしっかり描かれている。 一挙に読めました! ものすごいおすすめ小説です。 | ||||
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本屋大賞1位はダテじゃない。静かに始まるこの小説は途中からの佳境は凄まじいまでの展開を見せる。登場人物は全員がキャラが立ちまくっていて感情移入もものすごい。ちょっと主人公が幸運すぎるところが荒唐無稽だけど、そんなことは感じさせないほどの筆力は、たっぷり4時間楽しめる骨太のアクションは読後感も最高。 類似の小説に、東野圭吾さんの「天空の蜂」があるが、こちらも面白い。発電所テロという共通項はあるものの、ホワイトアウトはアクション性が強く、天空の蜂はトリック(技術)が読ませどころ。 映画化されているが未視聴。この本だけのイメージだとハリウッドでの映像も十分に可能な、壮大なスケールのこの小説、とっても面白いです。 | ||||
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表現力がすばらしいです。 山屋で電気系技術者の私としては、ちょっとおかしいんじゃないのと突っ込みたくなる箇所もありますが、その辺を差し引いて余りある圧倒的な迫力。 絶対支配的な自然、それに対抗する巨大な人工構造物、そこでうごめく意思ある人間、の対比も見事。 引き込まれてしまいます。 | ||||
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奥遠和開閉所に勤める富樫は遭難者を救うために親友の吉岡と嵐の中、冬山に入る しかし、思わぬハプニングから、吉岡が傷つき、富樫一人で戻ることになるが コンパスを落としてしまうというミスから、戻る事が出来ず 結局、吉岡を死に追いやる事になる。 それから一年後、吉岡の婚約者の千晶が、吉岡の思い出を追って奥遠和にやってきたが しかし開閉所はテロリストたちにのっとられる。 雪深い山奥のダムというクローズドサークルの中で、富樫とテロリストそして千晶など 複数の人たちの思いが複雑に交錯する中で、主人公は一人でテロリストたちと戦う事を選ぶ それは自分のミスから死なせてしまった親友への償いでもあった。 こんな感じで物語は進みます 一人で悲壮な覚悟で戦う、主人公の姿は非常に魅力的です 冬山という環境で重視される風景の描写は弱いですね。 それが少々、残念です。 登場人物たちの心象描写はけっこうよく出来ています。 一番によかったのは、冬山のダムの開閉施設という、特殊な設定をしっかりと書いている事でしょう 作品を書くにいたって作者はかなりダム施設のことを調べていると思います | ||||
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映画も最低の出来だったがそもそも何故こんな出来の悪い小説を映画化しようとしたのか理解に苦しむ。山岳小説としても新田次郎には遠く及ばない。むしろ震源の方をお勧めする。 | ||||
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ダイハードのようなストーリーでした。 文章も読みやすく、 ストーリーも楽しめました。 結末は少し物足りないような気が・・・。 著者の作品は、 他に『奇跡の人』を読んだことがありますが、 個人的には『奇跡の人』の方が好きでした。 とはいえ、 今作品もよくできていたと思うので、 評価は星5つとさせていただきました。 『ホワイトアウト』の映画版は観たことがないので、 そのうち観てみたいと思います。 | ||||
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この人の本は、決してハードボイルドではないのに、なぜか帯には”ハードボイルド”と書かれる。それなりに何冊か読んだ。どれも無駄に描画記述が多く(読み飛ばしてもまったく弊害ない)、独特の言い回し(表現、文調)にイライラしながら、この本も読破した。まるきり劇画用。現実には、ありえん。ありえんことを、妙にクドく書くから、ページ数だけかさむ。「密告」は早々に挫折したし、「トライアル」も途中でやめた。こいつのナヨナヨした文章を心地よいと感じてる人は読めばいいんじゃないか?俺は、嫌いなの承知で、しかし買ってしまっていたので、読んだ。乱歩賞の「連鎖」だけに留めておけばよかった。 | ||||
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舞台は雪の降りしきるダム。ある日、そこが銃を持った男たちに占拠される。 私は、映画のほうを先に観ていた。それも面白かったが、原作もやはり面白い。同著者の「奇跡の人」を読んで、この作家の実力が分かった。作風も気に入った。綿密な取材に基づいて描かれた、スリルに富んだ小説である。 これを読むと、日本人の危機管理の甘さがよく分かる。日本は、安全が当たり前という社会なのだ。そんな平和ボケした私たちに、この本は活を入れてくれる。 犯人たちとの息詰まる戦い。緊張感が文章から感じられる。伊坂幸太郎のような軽い文体ではないので、その場面の感覚がうまく伝わってくる。犯人と主人公の戦いも、読んでいて飽きない。 主人公のタフさ、その行動力には感心させられる。こういう人を、山の男と呼ぶのであろう。普通の人間ならとっくにあきらめているところを、知恵と根性で切り抜けていく。しかも、彼は危険な場所に自ら戻っていくのである。その勇気には感動さえ覚える。人間の持つ力の奥深さ、その潜在能力、責任感がひしひしと伝わってくる。自分の仕事を途中で投げ出した、どこかの首相に読ませたい本である。 | ||||
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話の筋を追う娯楽小説としては秀逸といえるでしょう。 アクションシーンについては、ダイハードを想起させる内容でした。 山岳小説的位置づけとしては、いまいち。「神々の山嶺」「栄光の岸壁」などの正統派の山岳小説とは比べるまでもない | ||||
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映画はすでに見ていたのですが、 原作のすばらしさを各方面から聞き及び、 読むことになりました。短文を幾重にも重ね、 状況が鮮やかに眼前へと浮かんできます。 ただ、その描写のディテールゆえに、 そこにハマれたひとはその波に乗れたのでしょうが、 わたしはイマイチ乗り切れませんでした。 きっと近いうちに再読することになると思います。 そのときは、ストーリーもあたまに入っていること ですし、ディテール描写を愉しもうと思います。 | ||||
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「雪深い山奥のダムで、テロリスト達を相手に一人のダム運転員が戦いを挑む。」 というブルース・ウィルス真っ青のサスペンス小説。 結構な厚さがありますが、先が知りたくて一気に読めること間違いなしです。 まるで映画を観ているような感想を持ちます。(実際に映画化されているようですが、未見) おすすめ。 | ||||
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当時これを読んで依頼、これを凌ぐ作品に未だに出会っていません。 数年おきに何度でも読みたい作品ですね。 雪山の表現がなんともいえなくて実際に雪山、そしてダムにいる気分になれます。 | ||||
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雪山のイメージもゆっくりと感じ取れたし、<亡国のイージス>の ようにノンストップでサスペンスアクションの場面が浮かんできて 手に汗握る小説です。おすすめです。 | ||||
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かつて、読書が嫌いだった私が、人から勧められ この本を読んで初めて、読書の楽しさを知った。 頭の中に雪山のイメージがサーっと浮かび、 ノンストップでハラハラドキドキしながら 読みきった。 描写がとても細かく、親友を見殺しにしてしまったと 苦しむ主人公の気持ちや、その罪滅ぼしのように 親友のフィアンセを、テロリストから命がけで 守ろうとする姿が強く心に残った。 私の中では最高傑作! 映画には心底ガッカリしたけど、この小説は最高! | ||||
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