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ホワイトアウト
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ホワイトアウトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全86件 41~60 3/5ページ
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夏こそ読んで欲しい小説。例え汗をだらだら流していても気分はホワイトアウトのためにビバーグしてしまったことをずっと引きずる主人公。それもそう、そのためにと言わないまでも相方を失ったしまったのだから。リーダーシップを常日頃とっているわけでもなく人付き合いがうまいどころかむしろ不得手な主人公がたち向かうのはテロリストが立てこもったダム。そこにはかつての相方の婚約者がいた。スケールは大きいけれ野蛮な正当化が幅を利かせていないのは氏の作品ならでは。ネタバレになるのでいえないのですが以降「ボーダーライン」などで表立ってみられるようになったテーマがここにもあります。 | ||||
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閉ざされた雪山で繰り広げられるアクションもの。人質をとって立て篭もる犯人とたった一人の男の戦いを描いた作品。 スピード感あふれる展開とその卓越した描写力で超一級のエンターテインメント作品として仕上がっている。反面ミステリー色は弱いように思われるが、ラストにおいて前半から中盤にかけての伏線が結びつき、なかなかのもの。 長編に見えるが、長さを感じさせず、最後まで楽しめた。 | ||||
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頭がジンジン、胸がドキドキしませんでした。 なぜでしょうか。 やはり大きなスリルがあっさりと回避されているからでしょう。サスペンスですから詳しく言及しませんが、富樫がダムに戻らなければならない必然性が弱かった気がします。オーソドックスにダム爆破、流域水没、人質殺害で緊迫感を確保しなかった点を意欲的だと誉めるべきなのでしょうが。 また、ダムの構造が一目でわかる図表が一枚ほしかったと思います。綿密な取材に基づいたリアリティーに溢れる描写を誇っていますが、ダム自体の描写については今ひとつ具体的な絵を想像できませんでした。 最後に、「三人称叙述内一人称」が少しくどく感じました。 | ||||
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夢中になって読めるのですが、読後感の薄い作品のように思います。 私は作品を読む際に、自分に投影しながら読んでしまうのですが、富樫の自己復権に賭ける気持ちは分かる一方、プロセスや結末が現実離れしていて人間くさくないのです。だからイマイチ共感できませんでした。生身の人間はもがき苦しみながら思い通りにならなくて、辛酸を舐めざるを得ないというのが現実ではないでしょうか。通常の人間の範囲で解決に向かっていくのが好みなので、つい超人的なものを敬遠してしまいます。 話の運びは飽きさせず、一気読みできます。それぞれ場面も、描写によって目前にダムが再現されるような生々しさがあります。それに比して、登場人物たちの心理描写が深くないのが少々心残り。アクション物だと割り切って読むのが良いかもしれません。 | ||||
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初めから映画化をねらったような、ある意味あざとい舞台設定である。 閉ざされた雪山。 日本最大の貯水量を誇るダムを占拠した武装集団。 50億円の要求と、24時間のタイムリミット。 山の麓の住民、同僚、昔自分のミスで死なせてしまった旧友の婚約者を守るために、たった1人でダムに乗り込む男。 まさにダイハードそのものがだ、そこは真保裕一。 人間ドラマとしても成立していて、主人公の台詞が胸を打つ。 少し厚い本だが、読みやすいので、入門用としても最適。 これを読んで、ほかのもっと深みのある作品に手を出すのもいい。 ただし、この作品のアクション性、ノンストップのハラハラドキドキ感をほかの小説に求めると、がっかりするかもしれないが。 | ||||
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全編を通して、スリリングでテンポの良い展開、そして目の前に映像が浮かび上がってくるかのような克明な情景描写、感動的なラスト、どれをとっても最高の作品と感じました。 映画を見ているかのような臨場感がたまりませんでした。 この作品が、真保裕一の作品にどっぷりと浸かるきっかけを与えてくれました。 とにかく、楽しく一気に読める作品です。 | ||||
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映画の「ダイハード」をけっこう意識してるのが分かりますね。ロープでぶら下がって窓を銃で壊して振り子で入りこむとことか、スノーモービルとかまんまダイハード2だしね。 とても楽しめて読めました。まず、文章が軽快なので、ホントさくさく読める。これは、こういったサスペンスでは重要でしょう。流れがいいのです。チャプターごとで、視点がそれぞれ変わるので抑揚があって、メリハリとなってます。 アクションでありながら、主役の友への贖罪であるとか、犯人グループの内輪もめであるとか、それなりに工夫されてます。日本一大きな冬のダムを舞台にしたのも、かなり効果的でしたね。富樫のヒロイズムはベタだけど純粋にかっこいい。実際、仮にこんな状態になったとしたら警察に逃げ込むのが人情であって、実行不可能ゆえによけい小説にヒロイズムを僕たちは求めるわけで、それを真保は存分にかなえてくれてますね。映画は未見だし、邦画でアクションだとたかが知れてるので観る気もないけど、小説だけで十分でしょう。また、忘れた頃に読みたいね。 | ||||
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冬山版ダイハード。 テンポの良い文章と素早い展開で物語に引き込まれます。 ただ、人間を描くという部分では今一つ不満を感じました。 厳しい見方かも知れませんが、読んだ後心に残るものが薄いという感じです。 確かに主人公の自己復権にかける意気込みは、くどい程に感じます。 でも人間同士の係わり合いとなると、薄いと言わざるを得ません。 人間同士の関わりが書けているのは、犯人たちの葛藤や仲間割れくらいでしょう。 その中でも戸塚という犯人の造形は秀逸でしたが。 あと、犯人たちと警察とのやり取りも判りにくかったです。 色々文句を言いましたが、エンターテイメント作品としては充分楽しめる作品です。 | ||||
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何だか今更レビューを書き込むのもなあと思うほど以前に読んだ本。 でも、やっぱり書き込んでおきたくなる一冊。 和製ダイ・ハード。 もうこの売り言葉で読む気も無くしていましたが、あんまり評判が良いので手に取ってみたのでした。 確かに和製ダイ・ハードでした。 「いくらなんでも死ぬでしょ、そりゃあ。」と思わせた場面がどう我慢しても2回はありました。 でもね、半ばのあの名セリフ。 ラスト近くのあの場面。 泣けちゃうんです。 そして、全てのパーツが一つになる物語の結末。 これを超一級の和製サスペンスと呼ばなければ、何をしてそう呼ぶ? 10年に一作、こんな作品が出るだろうか。 甘いかもしれないけれど、満点。これを書いた真保氏に、拍手。 読後何年も経って、今なおこの評価は下がりません。 | ||||
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あまり深く考えず一気に読むことをお勧めします。 冷静に考え出したら、犯人の犯行の動機や、主人公の行動など「ホント?」 と思わせる部分も多いのですが、勢いで読めばそれも気にならなくなります。 それもこれも、ディテールにこだわる著者のなせる技でしょう。 | ||||
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ホワイトアウト、私は読書をそれまでしたことは無かったのですが初めて手に取ったのがホワイトアウト。正直それまで本に興味なんてありませんでしたし、そもそも本を読んだところで途中で投げ出してしまったと思う。映画化されてるのも知っていたのでちょっと読んでみようかと、続きもしないと心の隅では分かっているのに買ってしまった。しかし読んでいくうちにどんどんこの世界に引き込まれていった。富樫のテロリストとの攻防、交錯するそれぞれの目的。特に富樫のテロリストとの戦闘シーンには驚かされた。文だけでここまでの緊迫感が出たのには正直驚き。一気に読んでしまった。気がついたら電車を乗り越していたり(笑私は映画を見ていません。小説も映画に勝るとも劣らないと思う。映画を見ていない方、映画を見ている方にでも是非読んでいただきたい一冊だと思う。 | ||||
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ダムの描写が緻密で、すごくよく書けていると思います。最後まで読んで、「あー。読んだ!」と思うのですが、この作品のテーマそのものが、「それで?」という感じがどうしても拭えなかったのです。過去のあやまちに関する贖罪や、失われた自分への信頼を取り戻す意味とはなんなのか?それを求める人間の強さや、おぞましさ、身勝手さ、というのはこういうだったのか……という種類の感動ではなくて、映画にたとえるなら、時間をかけて、丁寧にダム現場をリサーチした、ハードアクションということになるのだろうか。不思議と全然残るものがないのです。結局、「そうなんだろうね……」とか、「うん……」という後味。この作者に関していうと、ホワイトアウトが最高傑作じゃいけない人だと思います。力はすごくあるので、そのうちスゴイ作品を残す人かもしれません。問いかけが納得できないだけです。繰り返しになりますけれども、作品自体は良いと思います。 | ||||
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読者の想像力をかき立てる小説とは,まさにこの「ホワイトアウト」のことを言うのだと思います.地理,風景,天候,アクション,そして登場人物の心情に至るまで,実に緻密に描写されていて,圧倒的な臨場感を楽しめます.目の離せない展開の連続で,時速100ページで読み進んでしまいました. | ||||
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真保裕一は、これをはじめて読みました。ほんっっとに面白かった。とにかく臨場感がハンパじゃありません。まさにそこにいて、主人公と一緒に行動しているような錯覚に陥りました。最初から最後まで息もつかせぬ展開で、どっぷりのめりこみます。単純におもしろい小説を読みたい人には、これを勧めます。間違いない! | ||||
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真保祐一の作品では一番のおススメです。息詰まる緊張感で、最後まで楽しく読めますが、何といってもラストの数ページは最高です。本を読みながら泣いたのは初めてです。映画では主人公の感情までは上手く表現されないので、是非とも本で楽しんで頂きたいです。ただ、ホワイトアウトから真保祐一の作品を読んでしまうと、他の作品が期待外れに感じてしまうかも。 | ||||
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アクションを文章で表現するのはなかなか難しいものがあるはずなのにこの作品では充分に伝わってきます! | ||||
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新保裕一の本を読んだことのない人はまず本書から読むとよいです絶対ファンになります | ||||
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厳冬の吹雪のダムで放水路からの脱出シーン。あれだけずぶぬれになれば凍死は免れないのではないの??少なくとも手足の指は凍傷でえらいことになりそうなんだが?持ち出した紙燃やしたくらいで暖をとれるほど甘くはないはず。それまで快調に読んでいたんだけどな。急にテンションが下がったシーンであった・・・ | ||||
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本の虫である私は文学から実用書までこれまでかなり大量の読書をしてきたが、この作品と、同じく真保氏の奪取が人生の最高傑作!特にホワイトアウトはすごすぎて言葉にならない。雪の降らない地域の人には理解できないかもしれないが、私は雪国育ちであり、雪の恐ろしさは知っているつもり。雪の恐ろしさを知れば、さらに100倍面白くなる。よくもこんな作品を生み出したものだ。「時間的にも地理的にも普通に、現代の日本での冒険小説」に挑戦した結果がこれ。ちなみに映画とは全然違う内容。映画は原作に比べればダイヤと玄武岩くらいの差がある。ヒロインにもむかつかない。「奪取」も読んで、真保ワールドにはまれ! | ||||
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真保さんのことを知ったのは,映画ホワイトアウトの広告を通じてだった。不幸な出会いであった。その映画作品への先入見から,真保さんの作品を読もうなどとは最近まで,一度も思わなかった。 最近になって,ひさびさに日本のハードボイルド小説を読みたくなって,あまり期待もせずに『連鎖』を買って読んだら,とても面白かった。それで『ホワイトアウト』も読んでみたら,とてもよくできたサスペンス小説で,夢中になって一気に読めた。 厳冬下の山岳地帯を舞台に,生きることよりも死が,ずっと甘やかな誘いになるような極限状態において,倫理への意志に支えられて,持続的な緊張感のなか,一歩ずつ事態を切り開いていく生き抜いていく主人公の姿を通じて,意志というものがもつ決定的な力を教えられた気がする。 | ||||
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