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蟲
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蟲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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なんだか懐かしいような風景。男女の気持ちのすれ違い。心の奥底にある部分を蟲に食い荒らされていく。 しかしそのことによってもたらされる平穏。そしてそれを受け入れてしまう恐怖。 好きな世界観です。 | ||||
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全体的にホラーなのか主婦の心情追憶なのか、話の流れも単調な気がする 坂東ファンで主婦層にはおすすめ出来るが一般のホラーファンにはおすすめ出来ない | ||||
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前半は確かに不気味な蟲に犯されていく夫の描写が、「怖くなりそう」。このあとどうなるんだろう、と思う。 が、後半話の筋がわかってくると、主人公はいったいなんのために行動してるのか意味がわからなくなってくる。何も悪いことはないのにただヒステリックに。 序章の三人称視点で、夫がままごとと表現した主人公の姿。それが全部か。 | ||||
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序盤は工事現場で妙な物を拾った夫が変異していくの悩まされる妻という構図が面白いものの、 それだけの展開で2/3以上引っ張られ、何だか良く分からんオチでフィニッシュとやや投げやり 主人公に変な設定をつけたり超能力者を出したりと変な新規要素を加えるも、 大して生かされもせず中途半端 ホラーでありがちな設定や展開を寄せ集め適当にまとめたような作品とでも言うべきだろうか 特に見所の無い一冊 | ||||
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他の坂東作品よりは、どろどろした人間ドラマの要素は薄いです。 前半ではベティ・フリーダンの「名前のない問題」を思わせる、専業主婦になってしまった主人公の心理描写に紙面の大半が割かれます。後半になると次第に話の規模が拡大しますが、結局は個人の心の問題に帰着します。ミクロ→マクロ→ミクロという感じです。要所でメディアが伝える、インド中国間の紛争のニュースが背景に置かれますが、これが非常に重要な伏線になっています。 人間の体に虫が巣食い、心までも支配したとしても、それによって人々の種々の欲望や野心や嫉妬や打算といったようなものが減殺され、結果として世の中から競争的な雰囲気が薄れ、全体として平和になっていくならそれもいいな。いやそうならないと、いずれ世界は破滅するのでは? だからこその「常世」虫では? この作品は読者をそんな気持ちにさせ、コペルニクス的転換を促しそうです。 | ||||
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中盤あたりから失速。 なんだか取って付けたような話に思えてなりませんでした。 しかし、主人公の内面描写は素晴らしかったです。 ちなみに、ホラーとは思えませんでした。無理矢理怖がらせようとしている感じがしました。 | ||||
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全くと言って良いほど怖くない。 前半の結婚生活の女性の心情は面白いけど、 その後はグダグダと主人公のヒステリックに読者が付き合っている感じ。 いくら不気味な蟲の描写をしても、 実質的に主人公は良い事が起きるのに不気味がり命の危険にされされてもなく、 登場人物が勝手に怖がってて読者を置いてけぼりにしてる感じがする。 文も構成も上手いので中盤までは読んでしまうけど、 その後はただただ読むのが苦痛に感じてしまう。 それでも最後のどんでん返しに期待しながら読んだけど、 予想通りのオチになってしまい物凄く残念。 これが文も下手で主人公に全くもって感情移入できなかったら、 最初の10ページで辞める事ができたんだけど、 技術はあるだけに+αでマイナス要素を付け足してしまった気がします。 辛口過ぎるかもだけど読み終わった後、この本を読んだ時間が物凄く無駄に思えました。 自分がこの本で面白いと思ったのは前半の家庭の話だけです。 | ||||
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イマイチ・・?期待が大きかっただけに、落胆したというか。この作品をもって、坂東氏が何を伝えたかったのかが分かりにくい気がします。氏は、日経新聞のコラムで「伝えたいことがあるから書くものよ」と仰っていました。 この作品では「職に挫折し、主婦となって妊娠した女性の不安定さ」を伝えたかったのかなぁと想像するのですが、その手法が少々稚拙な気がします。『蟲』を媒介として壊れていく女性を描くのは「らしい」設定です。それだけに『蟲』の伝記的背景がこじつけっぽい、無理があると感じてしまうのは、残念です。 伝記的要素を別にして、不安定な女性描写として読むならば「そうだよねー」と思う箇所があるのは事実。そこだけ抜き取って読んだとしても、この小説を味わえるのではないかと。 | ||||
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坂東さんの怪奇小説が好きで、死国、狗神、蛇鏡、そして 蟲 を一気に読破しました。 率直に言って、前記三作と比較すると 蟲 には物足りなさを禁じ得ません。 彼女の作品は、 1. 時代設定は現代 2. 怪奇現象に翻弄される男と女 3. 怪奇現象の原因を古代神話や民間伝承に求める 4. 女を束縛する日本の「家社会」への怨念 5. 新たな恐怖の始まりを予感させる幕切れ といった要素から成り立っていると思います。 蟲 においてもこの手法を踏襲していますが、女心の揺れ動きにより重点が置かれているため、相対的に怖さが弱まっています。 怪奇現象の理由付けについても、他の作品と比べて、底が浅く感じられます。 そういう理由で、恐怖小説としては、物足りなさを感じるのです。 まぁ、妊娠期の女性の心理なんて、所詮男には理解できないものかも知れませんね。 | ||||
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途中でオチがわかってしまいます。鈍い私でも分かってしまいました。しかし、描写はけっこう気持ち悪くてホラーとしては良いです。想像をかきたてるというか、想像しやすい表現でした。衝撃的な恐怖には欠けますが、それなりに面白いと思います。主婦の心境などを結構真剣に読んでしまいました。主婦の方は同感できるところがあるかもしれません。 | ||||
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不可もなくといった印象。 オチがすぐわからし、伏線があからさますぎ。 ラストの描写は生々しくてよいが、話が全体的に長い。 主人公の友達とその彼氏、何か存在意味があったんだろうか? | ||||
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第一回日本ホラー小説大賞は大賞受賞作は無しで、荒俣宏をはじめ審査委員は「応募された作品はどれもこれも駄作ばかり」とこれでもかといわんばかりに嘆きまくっていた。(というかむしろけなしまくっていた)大賞が出なかった代わりに佳作を三作選んだが、その1つがこの「虫」である。確かにこの後ホラー小説大賞受賞作となる「パラサイト・イヴ」「黒い家」等に比べるとインパクトは弱いかもしれないが、読んでいて背中にぞくっと来る感覚を生じさせるこの本は凄い。 | ||||
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すこしばかり冗長に感じてしまいました。怖さのわりに。主人公とおなじような立場(主婦)のひとには、怖いのかもしれませんが。はじめの三人称から一人称になった時点で、ほぼオチがわかってしまうのも、もうすこしなんとかしてほしかったかなあ、と。最近、夫が変わった気がするなあ、と感じている奥さんどうぞ。 | ||||
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最初から中間にかけては不気味さもあるし、読んでて面白いけれど、最後のほうはいまいちストーリーがわからなかった。話が次へ次へと早めに進んでる感じがして、ついていくのに結構時間かかる。でも最後はそんなにどろどろとはしていなかったし、半端な終わり方じゃなかったのでエンディングはなかなか良かった。これくらいの怖さなら、坂東さんの小説を初めて読む人にはちょうどいいかも。「死国」や「狗神」からだと少し刺激が強いのでは? | ||||
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