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地図男
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地図男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 41~60 3/4ページ
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小さなプロダクションの助監督がロケハンをしている間に、不思議な人物に出会います。国土地理院の発行による大判の詳細地図を携えていて一年中同じような服装をしているのですが、それなりに身ぎれいにしているし、それなりにコミニケーションもとれるのでホームレスではないらしい。助監督があちらこちらで出会うのも不思議なのですが、びっくりするのは助監督が探しているような光景の場所を聞くと、それが都内であれ、地方であれ、たちどころに候補を10箇所くらい挙げてくれることです。しかしもっと不思議なのはその地図帳にベタベタ付箋が貼ってあって、その場所に因む長編やら短編の物語が書き込まれているのです。 三つの新人賞を総なめしたという作者の話題性にひかれて読みましたが、ウーン、いまいちかなという印象です。確かに冒頭紹介したような設定は少しカフカ的で新人賞向けの斬新さはありますし、この地図男が書いた物語に出てくる主人公達、頭に浮かぶまま作曲できる天才幼児、いろはかるた取り対決など不思議な23区対抗戦に出場してくる達人たち、メインエピソードになる恋物語の主人公、暴力的な衝動をもったムサシと常に体を動かしていないとならないアキルなどもそれぞれにカフカ的な不条理を背負った人物が造形されています。しかもそれらの独立したような物語が実は接点を持っていて、さらにこれらの物語と作者の地図男の接点の謎を読者となった助監督が解き明かそうとする複雑な構造で、このあたりが真面目な新人賞審査員の評価をあげたのでしょうが、私達きままな一般読者からすれば、少し向こう受けを狙い過ぎという印象がありました。 | ||||
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短い一冊だが、楽しめた。 幾つかの短い話が入っているという前情報を元に読んだが、あまりその印象は強くなく、全体に一つのストーリーを追っているという感じだった。 またポップな文体という前情報も、そんな感じがせず、どちらかと言うと文学的で落ち着いた印象を受けた。 ただ、活字が苦手な人には読みにくいかもしれない。 文章を目で追うことが楽しい人、また物語を楽しめるにはおすすめしたい。 一番印象的だったのは、メインになっている少年少女の部分。 あまりに純粋で、世の中に器用に適合できない様が切なく、不覚にも涙が出てしまった。 この部分だけ見れば、恋愛小説としても十分に通用するのではないかと思う。 また冒頭の天才児の部分も気に入っている。その子の親の現代的なリアルさが良かった。 話の密度に対して短い小説なので、もっと掘り下げてほしかったと思うストーリーがあり、そこは残念なところ。 続編があれば読みたいと思う。 | ||||
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短い一冊だが、楽しめた。 幾つかの短い話が入っているという前情報を元に読んだが、あまりその印象は強くなく、全体に一つのストーリーを追っているという感じだった。 またポップな文体という前情報も、そんな感じがせず、どちらかと言うと文学的で落ち着いた印象を受けた。 ただ、活字が苦手な人には読みにくいかもしれない。 文章を目で追うことが楽しい人、また物語を楽しめるにはおすすめしたい。 一番印象的だったのは、メインになっている少年少女の部分。 あまりに純粋で、世の中に器用に適合できない様が切なく、不覚にも涙が出てしまった。 この部分だけ見れば、恋愛小説としても十分に通用するのではないかと思う。 また冒頭の天才児の部分も気に入っている。その子の親の現代的なリアルさが良かった。 話の密度に対して短い小説なので、もっと掘り下げてほしかったと思うストーリーがあり、そこは残念なところ。 続編があれば読みたいと思う。 | ||||
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特につまらなくはないけど、特におもしろくもない作品 地図男をもっと魅力に溢れた人物にして欲しかったです ストーリーの作り手としての地図男は、淡々とし過ぎているように感じます 著者はキャラの表面的なストーリーしか考えてなかったのではと疑いたくなってしまいました | ||||
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テーマや設定が奇抜なだけで、ストーリーは中途半端なところで次のエピソードへと移り変わって行きます。 地図男のキャラも作中では活かしきれてないように感じました。 この小説は著者が頭で思いついたアイディアを並べているだけで、キャラには感情の起伏も深さも感じることができず、作品の中に非常に入りにくいです。 メディアでは3つの文学賞を受賞したことで注目されていますが、これが実力なら大したことないと思います。 | ||||
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発想はすごいなぁ〜と思う。 地図の余白にその土地土地の物語を紡いでいく。 余白で足りなかれば、色んな紙に書きまくり 物語を完成させていく。 誰に向けて書いているのか、 誰に向けて話をしているのか、 その辺をメインに進んでいくのか、と思いきや、 どちらかというと、その地図男が紡いだ物語の方に重きが置かれているのかな。 確かにその挿話も面白いし、 これをもっと膨らませて書くことも面白いかも、と思う。 が、 肝心の地図男の話が、この挿話に何だか負けてしまっているような気がして 何だかもったいなかったなぁ〜。 | ||||
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発想はすごいなぁ〜と思う。 地図の余白にその土地土地の物語を紡いでいく。 余白で足りなかれば、色んな紙に書きまくり 物語を完成させていく。 誰に向けて書いているのか、 誰に向けて話をしているのか、 その辺をメインに進んでいくのか、と思いきや、 どちらかというと、その地図男が紡いだ物語の方に重きが置かれているのかな。 確かにその挿話も面白いし、 これをもっと膨らませて書くことも面白いかも、と思う。 が、 肝心の地図男の話が、この挿話に何だか負けてしまっているような気がして 何だかもったいなかったなぁ〜。 | ||||
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読み始めはテンポの速さに気をとられ、また物語の羅列だけという印象を受けた。 しかし、読み終わった今は、人間に対する観察力が優れていると感じている。 表現自体はテンポが良く、ポップであるが、人物描写や物語の展開に軸がある。 浮ついた感じがなく、むしろ大人びた感覚を持った書き手なのでは?と思う。 他の作品もぜひ読んでみたい。 | ||||
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読み始めはテンポの速さに気をとられ、また物語の羅列だけという印象を受けた。 しかし、読み終わった今は、人間に対する観察力が優れていると感じている。 表現自体はテンポが良く、ポップであるが、人物描写や物語の展開に軸がある。 浮ついた感じがなく、むしろ大人びた感覚を持った書き手なのでは?と思う。 他の作品もぜひ読んでみたい。 | ||||
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トリッキーであるとか、新感覚であるとか、のレビューがけっこうありますが、それは表面のことで、この小説は、単純に物語としてすごくおもしろいと思いました。とくに、中ほどから地図男によって語られる“ムサシとアキルの物語”はすごいです。代わりのない誰かと出会うこと。その出会いがあったから生きていられるような、そんな、唯一無二の恋が描かれていて、泣けました。たしかに、冒頭の語りは、人によっては一瞬入りづらいと思うかもしれませんが、だまされたと思って、ムサシとアキルの恋の物語は、絶対読んだほうがいいと思います。表紙とかもちょっと怖い男っぽい感じなので、まさかと思うかもしれませんが、本当に泣けます。 | ||||
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トリッキーであるとか、新感覚であるとか、のレビューがけっこうありますが、それは表面のことで、この小説は、単純に物語としてすごくおもしろいと思いました。とくに、中ほどから地図男によって語られる“ムサシとアキルの物語”はすごいです。代わりのない誰かと出会うこと。その出会いがあったから生きていられるような、そんな、唯一無二の恋が描かれていて、泣けました。たしかに、冒頭の語りは、人によっては一瞬入りづらいと思うかもしれませんが、だまされたと思って、ムサシとアキルの恋の物語は、絶対読んだほうがいいと思います。表紙とかもちょっと怖い男っぽい感じなので、まさかと思うかもしれませんが、本当に泣けます。 | ||||
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著者の感覚は新しいと思う。しかし、ただそれだけである。独特の雰囲気を醸し出している、自分の世界を持っている。その辺りが評価されているのだと思うが、私には響くものが少なかった。 だから、どうなの?と言いたくなる。 | ||||
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著者の感覚は新しいと思う。しかし、ただそれだけである。独特の雰囲気を醸し出している、自分の世界を持っている。その辺りが評価されているのだと思うが、私には響くものが少なかった。 だから、どうなの?と言いたくなる。 | ||||
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最初は疾走感があるので、物語が進むにつれてわくわくするが、途中で急にトーンダウンする。 もっと地図に書き込まれた物語は絞り込んで整えるべきだと思った。 最後まで最初の勢いで書ききってくれれば★4つ分くらいの評価だっただけに、惜しい。 | ||||
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トリプル受賞者として現在注目されているようだが、残念ながら、新人の中で特にズバ抜けた物があるようには感じられなかった。 人物描写も奇をてらいすぎているようで、情景描写も浅い。 トリッキーな話であるがゆえに、作品に入り込むまでに時間が掛ってしまった。 ダ・ヴィンチ文学賞自体、まだ方向性を模索しているようなので、次回の受賞者に期待したい。 | ||||
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ダ・ヴィンチ文学賞の受賞作の中では面白い作品でしたが、普通の文学作品として読むと標準レベルの作品であって、それ以上の面白さは無いです。 1つ1つのエピソードは面白かったですが、それかえって他のエピソードの足を引っ張り、ちぐはぐでバラバラな印象を持ちました。 次回作に期待したいと思います。 | ||||
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こんなに「面白い!!もっと読みたい!終わらないで!」と熱く思った小説に出会ったのは初めてです。 文章の上手さ、言葉のセンス、発想の新しさに「世の中にはたくさん本があるのに、こんな新しいものが今の時代からでも出てくるもんなんだな〜」と感慨深い気持ちになったくらいです。 何気なく買った自分を褒めてあげたい。 主人公の地図男が、地図を元に語るいくつものストーリーを読むうちに、1つのゴールに着地する、という内容です。 そんな構成のためか、読む人によってはミステリーと感じたり、ラブストーリーと感じたり、青春ものと感じたり、、、様々な印象を抱くと思います。 ぜひ本好きの人に読んでほしいと思いました。 | ||||
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なかなか贅沢な作品だった。それぞれ長編としても書けそうな挿話が詰まっている。小出しにしていけばしばらく食えるだろうに…。ひきだしの多さを感じさせる作家である。 メインになってるムサシとアキルの物語は、村上龍『コインロッカーベイビーズ』を彷彿とさせる。ところどころ既読感はあるとはいえ、感情を震わせる静かな情景のなかに、悲壮な叫びがあふれるような結末の展開はなかなか見応えがあった。 文体は町田康や舞城王太郎にも通じるドライブ感のあるもの。この新人のホラー大賞作品も読んでみたい。 | ||||
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なかなか贅沢な作品だった。それぞれ長編としても書けそうな挿話が詰まっている。小出しにしていけばしばらく食えるだろうに…。ひきだしの多さを感じさせる作家である。 メインになってるムサシとアキルの物語は、村上龍『コインロッカーベイビーズ』を彷彿とさせる。ところどころ既読感はあるとはいえ、感情を震わせる静かな情景のなかに、悲壮な叫びがあふれるような結末の展開はなかなか見応えがあった。 文体は町田康や舞城王太郎にも通じるドライブ感のあるもの。この新人のホラー大賞作品も読んでみたい。 | ||||
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第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作(って、こんな賞があるとは知りませんでしたが)。店頭で見つけて衝動買いしました。この作者、それぞれ別の作品で「日本ホラー小説大賞」「ポプラ社小説大賞」と新人賞総なめの快挙を達成したようです。 中編とでも言うべき長さの作品なのですぐに読み終わりました。速度のある文体っていうせいもあります。 そう、文体に勢いがある、と言うかスピード感がある「疾走」型の文体なのです。思い出したのは古川日出男の文体。あのエネルギーにとても似ています。設定の奇抜さ、展開のスリリングさも。 大判の関東地域地図帖を抱えた奇妙なホームレスが、その地図の余白や付箋に夥しく書き込んだ土地ごとの物語、というあり得ない設定。まるでリアルじゃないのですが、個々のその物語の中味(エピソード3つしか紹介されないのですが)それぞれのインパクトがなかなか凄いです。 ●千葉県北部を家出して旅する音楽の天才の幼児 ●都23区の区章を取り合う秘められた激闘 ●奥多摩山中で巡り合う多動性障害の少年少女の純愛の過酷な運命 ……と1行で要約してしまうと、この作品の魅力であるディテールの描写力、迫力が伝わらないので、一読をお勧めします。 仕掛けはさらに複雑で、こういう創作活動を行うホームレス本人の動機の謎の解明にまで至る、その過程がまた重層構造をなして面白かったです。 | ||||
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