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地図男
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地図男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 61~62 4/4ページ
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第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作(って、こんな賞があるとは知りませんでしたが)。店頭で見つけて衝動買いしました。この作者、それぞれ別の作品で「日本ホラー小説大賞」「ポプラ社小説大賞」と新人賞総なめの快挙を達成したようです。 中編とでも言うべき長さの作品なのですぐに読み終わりました。速度のある文体っていうせいもあります。 そう、文体に勢いがある、と言うかスピード感がある「疾走」型の文体なのです。思い出したのは古川日出男の文体。あのエネルギーにとても似ています。設定の奇抜さ、展開のスリリングさも。 大判の関東地域地図帖を抱えた奇妙なホームレスが、その地図の余白や付箋に夥しく書き込んだ土地ごとの物語、というあり得ない設定。まるでリアルじゃないのですが、個々のその物語の中味(エピソード3つしか紹介されないのですが)それぞれのインパクトがなかなか凄いです。 ●千葉県北部を家出して旅する音楽の天才の幼児 ●都23区の区章を取り合う秘められた激闘 ●奥多摩山中で巡り合う多動性障害の少年少女の純愛の過酷な運命 ……と1行で要約してしまうと、この作品の魅力であるディテールの描写力、迫力が伝わらないので、一読をお勧めします。 仕掛けはさらに複雑で、こういう創作活動を行うホームレス本人の動機の謎の解明にまで至る、その過程がまた重層構造をなして面白かったです。 | ||||
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こんなに「面白い!!もっと読みたい!終わらないで!」と熱く思った小説に出会ったのは初めてです。 文章の上手さ、言葉のセンス、発想の新しさに「世の中にはたくさん本があるのに、こんな新しいものが今の時代からでも出てくるもんなんだな〜」と感慨深い気持ちになったくらいです。 何気なく買った自分を褒めてあげたい。 主人公の地図男が、地図を元に語るいくつものストーリーを読むうちに、1つのゴールに着地する、という内容です。 そんな構成のためか、読む人によってはミステリーと感じたり、ラブストーリーと感じたり、青春ものと感じたり、、、様々な印象を抱くと思います。 ぜひ本好きの人に読んでほしいと思いました。 | ||||
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