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地図男
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地図男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 21~40 2/4ページ
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本書は古川日出男という、既存の、それもかなり個性的といえる作家の二番煎じに過ぎない。ある作家が他の作家の影響を受けるというのは、仕方がない。しかし本書は、「古川日出男」という「個性的な作家」の、「個性的な文体」であり、「個性的な物語の題材のとり方」をそのまま写しただけ。この作品、あるいはこの作家独自の個性を感じない。古川日出男を知らない読者には、新しい、魅力的な物語に思えるかもしれない。しかし古川日出男を知るぼくらは、徹頭徹尾、古川日出男の模倣を感じ、古川日出男の亡霊をこの作品に感じた。 古川日出男の呪縛。模倣にしか過ぎないこの作品を、客観的に論じることはぼくにはできない。「古川日出男の作品としては、」となら語れるが、この作品でひとりの新人作家を語ることはできない。 もし「古川日出男の作品としては、」と語ることが許されるなら、それは、読みやすいが、深みが不足している。つまりこの作品、読みやすさはその模倣の元となった古川日出男を越えるかもしれないが、それ以上に作品の評価に必要な深みが足りない。いや、深みが足りないぶんだけ、読みやすいのかもしれない。 それは要するに、模倣した古川日出男を超えていないということ。他の作家の影響を受けていても、その作家の独自(オリジナリティー)と、影響を受けた作家を越える何かがあれば、また違う。しかしこの作品にその欠片も感じられなかった。だからぼくはこの作品を評価しない。 もっとも重大な戦犯は、この作品に新人文学賞の大賞を与えた「ダ・ヴィンチ文学賞」だ。本の紹介雑誌として評価が定着している雑誌だというからには、この数年、ニューウェーブとしての異能の作家、古川日出男は出版界で何度も話題の作家となっており、知らないはずはない。少なくとも第133回直木賞の候補作にもなった、あの「ベルカ吠えないのか」をこの雑誌に関わる編集者が知らないはずはなく、確信犯か? | ||||
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地図帳に書き込まれた土地ごとの物語という発想、 その物語それぞれの魅力。 登場する多彩なキャラクターで私はあえて擬宝珠ジジイを取り上げる。 バトルを圧倒的な強さで勝ち進み、区章を刻むジジイ。 その前に現れるチャラい小娘。 「あはっ」と思わず笑ってしまう顛末にヤラれてしまった。 レビューにあたり冷静に読み返すと、このジジイのエピソードに代表されるような サービス精神というか読者を楽しませるプレゼントが各所に散りばめられていたことに気づく。 ジジイのエピソードは簡潔であるからこそストレートに感情に訴える。 著者の新作『RANK』に出てくる佐伯というキャラクターの一筋縄でない人物像に魅かれ、 次に本書を読んだわけだが、登場する人物が(描写に割くボリュームによらず)非常にツボに嵌まる。 面白かった。 | ||||
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地図帳に書き込まれた土地ごとの物語という発想、 その物語それぞれの魅力。 登場する多彩なキャラクターで私はあえて擬宝珠ジジイを取り上げる。 バトルを圧倒的な強さで勝ち進み、区章を刻むジジイ。 その前に現れるチャラい小娘。 「あはっ」と思わず笑ってしまう顛末にヤラれてしまった。 レビューにあたり冷静に読み返すと、このジジイのエピソードに代表されるような サービス精神というか読者を楽しませるプレゼントが各所に散りばめられていたことに気づく。 ジジイのエピソードは簡潔であるからこそストレートに感情に訴える。 著者の新作『RANK』に出てくる佐伯というキャラクターの一筋縄でない人物像に魅かれ、 次に本書を読んだわけだが、登場する人物が(描写に割くボリュームによらず)非常にツボに嵌まる。 面白かった。 | ||||
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詳細に語られていない物語もどれも面白そう。 想像力が刺激されて物語の続きや結末を考えることが楽しい。 日がな一日読んでいたいと思わずにはいられない地図帳があり、 言ってみればこの本は、どうしても手に入らない稀覯本(地図帳)を 垣間読める夢のツールと言えないでしょうか。 | ||||
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詳細に語られていない物語もどれも面白そう。 想像力が刺激されて物語の続きや結末を考えることが楽しい。 日がな一日読んでいたいと思わずにはいられない地図帳があり、 言ってみればこの本は、どうしても手に入らない稀覯本(地図帳)を 垣間読める夢のツールと言えないでしょうか。 | ||||
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冒頭の音楽少年の話(+全体の筆致)は古川日出男。 23区合戦の話(+会話の文体)は舞城王太郎。 少年少女の同居話は沙藤一樹。 そんな印象を受けた。 実力のある書き手だとは思うけど、要するに斬新さ・新鮮味がないのだ。この作者はもっと独自の感性を身につけたほうがいいと僭越ながら思ってしまった。自分ながらの文体、自分ながらの物語、それを持っていたら、地図男のキャラももっと魅力とリアリティが増しただろうに勿体無い。 著者は大きな賞を三つ同時に獲っているので、嫉妬で悪く言う人もいれば、必要以上に厳しい眼で読んでしまう人もいると思うけれど、個人的には決して駄作とは思わない。 この作者ならではのオリジナリティ溢れる次回作を期待して待とうと思う。 正当な評価はそれからかな。。。 | ||||
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冒頭の音楽少年の話(+全体の筆致)は古川日出男。 23区合戦の話(+会話の文体)は舞城王太郎。 少年少女の同居話は沙藤一樹。 そんな印象を受けた。 実力のある書き手だとは思うけど、要するに斬新さ・新鮮味がないのだ。この作者はもっと独自の感性を身につけたほうがいいと僭越ながら思ってしまった。自分ながらの文体、自分ながらの物語、それを持っていたら、地図男のキャラももっと魅力とリアリティが増しただろうに勿体無い。 著者は大きな賞を三つ同時に獲っているので、嫉妬で悪く言う人もいれば、必要以上に厳しい眼で読んでしまう人もいると思うけれど、個人的には決して駄作とは思わない。 この作者ならではのオリジナリティ溢れる次回作を期待して待とうと思う。 正当な評価はそれからかな。。。 | ||||
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受賞もしてるし書評でも面白そうなことを書いてあったので、読んでみましたが面白さはよくわかりませんでした。 個人的にはムサシとアキルの話がしっくり来ましたが、どうも他の方はそうでもないようで…。地図男が何者かもよくわからないし、三つ編の女性との関係も含め、できれば続編を読んでみたい。 この小説を「面白い!」と理解できない自分は何だか取り残されたような気もしますが、これが正直な感想です。 | ||||
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受賞もしてるし書評でも面白そうなことを書いてあったので、読んでみましたが面白さはよくわかりませんでした。 個人的にはムサシとアキルの話がしっくり来ましたが、どうも他の方はそうでもないようで…。地図男が何者かもよくわからないし、三つ編の女性との関係も含め、できれば続編を読んでみたい。 この小説を「面白い!」と理解できない自分は何だか取り残されたような気もしますが、これが正直な感想です。 | ||||
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正直、一体どこの所が面白いのか全く判りませんでした。 煽られて買ってしまい損をした気分。 | ||||
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正直、一体どこの所が面白いのか全く判りませんでした。 煽られて買ってしまい損をした気分。 | ||||
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少年と少女の話には感心した。十代前半の子供の、しかも現代風の子供の言葉をうまく表現している。今まであまり書かれたことのない子供像ではないだろうか。地図男そのものは、あまり実態が掴めなかった。文体に関しては、賛否両論あるでしょうね。これも今どきの騒がしい若者そのままという感じはする。でも、そういった書き方をしてる人はいなかっただろうからね。 | ||||
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少年と少女の話には感心した。十代前半の子供の、しかも現代風の子供の言葉をうまく表現している。今まであまり書かれたことのない子供像ではないだろうか。地図男そのものは、あまり実態が掴めなかった。文体に関しては、賛否両論あるでしょうね。これも今どきの騒がしい若者そのままという感じはする。でも、そういった書き方をしてる人はいなかっただろうからね。 | ||||
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最初のエピソードが一番良くて、後は読んでるこっちのモチベーションが下がる一方。 話の面白さも。 個人的には三歳児のエピが一番良くて、ムサシとアキルのエピが最悪だった。 自分はこの二人に何の興味も持てなかった。 この作者は一人は・・・荒くれ者と言うかアウトサイダー出さないと話が回せないのだろうか。 ムサシの○×癖(ネタバレなので伏せます)がホラーしてて気持ち悪いし。 最近の新人賞で賞を取る話は投げっぱなしの方が審査員受けするのだろうか。 どうも、審査員の基準と読者が読みたい部分のズレをモロに感じてしまう。 書かない方が話的にはいいのかもしれないけど、スッキリしない。 個人的には星一つ半。 良かったのは発想の着目点と最初の掴みエピだけ。 今年のホラー大賞も読んだけど、なんか、読者が置き去りになってる印象を受けるんだよね。 この人の物語は。 | ||||
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最初のエピソードが一番良くて、後は読んでるこっちのモチベーションが下がる一方。 話の面白さも。 個人的には三歳児のエピが一番良くて、ムサシとアキルのエピが最悪だった。 自分はこの二人に何の興味も持てなかった。 この作者は一人は・・・荒くれ者と言うかアウトサイダー出さないと話が回せないのだろうか。 ムサシの○×癖(ネタバレなので伏せます)がホラーしてて気持ち悪いし。 最近の新人賞で賞を取る話は投げっぱなしの方が審査員受けするのだろうか。 どうも、審査員の基準と読者が読みたい部分のズレをモロに感じてしまう。 書かない方が話的にはいいのかもしれないけど、スッキリしない。 個人的には星一つ半。 良かったのは発想の着目点と最初の掴みエピだけ。 今年のホラー大賞も読んだけど、なんか、読者が置き去りになってる印象を受けるんだよね。 この人の物語は。 | ||||
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愉快痛快で、湧き出るような物語の数々は、まるで宝石のよう。一気に読みました。次回作がたのしみ。 | ||||
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愉快痛快で、湧き出るような物語の数々は、まるで宝石のよう。一気に読みました。次回作がたのしみ。 | ||||
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書評でも高評価、図書館の予約も多数だったので、平塚駅の書店で購入しました(厚みも無く品川までには読み終わると思い)。発想は面白いが(古川日出男に似ている)、途中で寝てしまいました。今後に期待。 | ||||
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書評でも高評価、図書館の予約も多数だったので、平塚駅の書店で購入しました(厚みも無く品川までには読み終わると思い)。発想は面白いが(古川日出男に似ている)、途中で寝てしまいました。今後に期待。 | ||||
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小さなプロダクションの助監督がロケハンをしている間に、不思議な人物に出会います。国土地理院の発行による大判の詳細地図を携えていて一年中同じような服装をしているのですが、それなりに身ぎれいにしているし、それなりにコミニケーションもとれるのでホームレスではないらしい。助監督があちらこちらで出会うのも不思議なのですが、びっくりするのは助監督が探しているような光景の場所を聞くと、それが都内であれ、地方であれ、たちどころに候補を10箇所くらい挙げてくれることです。しかしもっと不思議なのはその地図帳にベタベタ付箋が貼ってあって、その場所に因む長編やら短編の物語が書き込まれているのです。 三つの新人賞を総なめしたという作者の話題性にひかれて読みましたが、ウーン、いまいちかなという印象です。確かに冒頭紹介したような設定は少しカフカ的で新人賞向けの斬新さはありますし、この地図男が書いた物語に出てくる主人公達、頭に浮かぶまま作曲できる天才幼児、いろはかるた取り対決など不思議な23区対抗戦に出場してくる達人たち、メインエピソードになる恋物語の主人公、暴力的な衝動をもったムサシと常に体を動かしていないとならないアキルなどもそれぞれにカフカ的な不条理を背負った人物が造形されています。しかもそれらの独立したような物語が実は接点を持っていて、さらにこれらの物語と作者の地図男の接点の謎を読者となった助監督が解き明かそうとする複雑な構造で、このあたりが真面目な新人賞審査員の評価をあげたのでしょうが、私達きままな一般読者からすれば、少し向こう受けを狙い過ぎという印象がありました。 | ||||
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