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アミダサマ
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アミダサマの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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面白くない、というか読んでいて不快。 “ホラーサスペンス”は「ヒヤッとして怖いけど読みだしたら止まらない」というものでしょう。 たとえば恩田陸のホラーサスペンスでは内容の善し悪しは別として、その作品の「気味は悪いが病みつきになる世界観」が、イイ。 しかし、『アミダサマ』ではその「気味悪さ」を履き違えている。 この小説は、気色悪くて、読んでいて不快になる内容をつらつら書いているだけ。 周辺の住人がだんだんと狂っていく様子を描きたかったのだろうが、これがまた退屈。間延びしている。 ただ気分が悪くなるだけ。 こんなのはお世辞にも「世界観」なんて呼べるものじゃない。 これがもっと能力なる作家ならば、読者に退屈や間延びを感じさせずに、じわじわと押し寄せる恐怖を描くことができたと思うが。 まったく、なにがホラーサスペンスの傑作だ。 | ||||
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心理模写や象徴的なシーンが長くて入り込みにくく、どうしても読むのに苦労した。話自体が面白いかと言われたら面白くは無かった。 しかしホラーとして妙な後味の悪さや年を取った女性の狂気、堕落した男や残酷な噂話を嬉々としてする主婦などの模写が奇妙にリアリティがあり、精神的嫌悪感や後味の悪さ、得体の知れない恐怖を与える模写がこの作者は逸脱してると思える作品だった。 | ||||
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独特の世界観は感じましたが、登場人物すべてにおいてよく分らない人ばかりで・・。 どーにも入って行けない。お経のページでリズムが狂う。さして怖くもないし。 ミハルというものをもう少ししっかりと表現して欲しかったし、 そのためストーリーやテーマがまとまりに欠けたのでは。 浄鑑がストーリーの進行約として都合良く使われておりました。 | ||||
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私は読み終わって嫌な気持ちになりました。 アミダサマ(阿弥陀様)とあるように、宗教の概念 が出てきます。その知識があるとまた異なった解釈・ 感想になるのかも知れませんが・・・。 決して読後感は良くないです。 人の嫌なところが凝縮された感じで、何も現実の世 界以外に、本を読んでまでこんな気分を味わいたくな いと思いました。 | ||||
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私だけかもしれませんが、なんか、面白くなかった。 特に怖くもなく、結局何だかよく分かんなかった。 お経とか多くて読みにくかったし、何故か全然頭に入ってきませんでした。 | ||||
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「コエ」に呼ばれ、工藤悠人がクルマで出向いた廃車置場には既に筒井浄鑑が居て、眼の前には大きな冷蔵庫が放置されていた。扉を開けると三歳くらいの素っ裸の女の子がいた。死んではいなかった。 話はこの女の子・ミハルを中心に、浄鑑とその母・千賀子の章と悠人と娼婦・律子の章が交互に描かれる。 その過程で沼田まほかる独特の筆致で、奇妙な出来事がこれでもかこれでもかと起こってくる。この静かな恐怖感というか、不気味なざわつき感というか、どういう収束をしようと云うのか判らないまま、頁を繰る作業に何とも云えない掻痒感があるのだ。 アミダサマの世界、仏教の奥義が間接的に取り入れられているが、分ったようで分らない深淵さは本書のラスト辺りに漂い、モヤッとした茫洋感がいつまでも続く。 「生きるということが何らかの妄想を紡ぎ出さずにいられないものなら、自分は阿弥陀仏という妄想を選んで生きたことを、よしとしよう。銀河に思いを馳せる一個のバクテリアで充分だ」という浄鑑の言が深い。 アミダサマは千賀子でもあり、律子でもあり、ミハルそのものでもある。最初このタイトルはないだろうと思ったが、読了後、このタイトルでしか有得ないと思った。 | ||||
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冷蔵庫に閉じ込められた幼女が、二人の男を呼ぶ。 全編に なんとも言えない 不気味さを纏いながら、読む側の興味を失わせない。 簡単に読み終える事ができる面白い作品だが ふと振り替えると、ラストが宗教的で(1人はお坊さんなので当然だが) 哲学的すぎて、説明的すぎて?食傷ぎみ。 ごまかされた感が残ってしまった。 結局、あの人に何が起こっていたのか、それぞれの想像を楽しむ事は、できる。 | ||||
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「九月が永遠に続けば」と同様、物語の中で正気を保っているのは中年男性。 そして、キーになるのは女性(女の子)。 作者はこういう設定が好きなのかもしれない。 無垢な子供が破壊的な力を持っているという設定はありがちかもしれない。 私は大友克洋の「AKIRA」を思い出した。 しかしこの物語はそこまで範囲は広くなく、災厄は小さな村と都会の青年だけに 降りかかる。 前半、後半はそれほど怖くないが中盤のねっとりとした描写は素晴らしい。 筆者は書いていて気が変にならないかと心配するほど怖い。 ホラー小説としてとてもよく出来ている。 その手の小説が好きな人には是非お勧めしたい。 | ||||
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読みやすくてサクサク読める本だな〜と思って読み進めたが、最終章が…長すぎる…完全に間延びしていて、飛ばし読みを何回もしてしまった(ラストなのに!) 全体的には、読んでて暗〜い気持ちになる、心を侵食してくるような何かが感じられて、好きな内容でした。 | ||||
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タイトルだけでも、その作者のセンスや才能を忖度してしまう。流行歌の題名などは、今や大多数が英語となった。横文字のタイトルを付けておけば、とりあえずクールなカッコ良さと、洋楽に負けない音楽的なレベルが保証されるとでも考えているかのように。実際には、この傾向が顕著になり始めてから、流行歌の歌詞の文学的なレベルは、女子高生の恋愛日記程度に堕したと思う。そのために、英語のタイトルに傾倒するのは、むしろ言語に対する感性の鈍さや、日本語に対する造詣の浅さを示していると、反射的に思ってしまうようになった。 小説の題名にも英語のものが増えた。カタカナ表記の英語タイトル。こういう題名を表紙に見ただけで、読む気が失せる。この作家は、日本語のてにをはも危うい、青臭いシンガーソングライター程度の人だと失望してしまう。だが、これと逆の出会いがあった。カタカナ表記の日本語タイトル。『アミダサマ』…。さほど上等ではないが、私のなかにも存在する本の虫が、ザワザワと喜色に色めきたった。 漢字ではなくカタカナで『アミダサマ』とすることで、作中の少女の口からこぼれたような、不吉にたどたどしい幼児言葉の響きを思わせる。或いは、それは日本人が日頃親しんでいる阿弥陀様ではなく、どこか知らない異国の神仏のようにも、怪しげな呪文の類のようにも感じさせる、不思議な韻をもつ題名に仕立てた。上手いタイトルだ。『猫鳴り』や『ユリゴコロ』も、聞き慣れない語句ゆえの謎めいた印象と、儚い叙情の音色をひっそりと共鳴させているような、美しい造語だと感心した。『アミダサマ』…タイトルだけで、☆4つ。 作品は、四百ページ弱の文庫本を、飽きさせずに読ませる面白さはあった。ただ、ややプロットが散漫で、どこへ向けて何を一番に描ききろうとしているのか判然としない、焦点がぼやけた印象がある。それが不安定な不気味さを醸し出している反面、読者の気持ちをワシ掴みにするほどの力強さを感じさせない原因にもなっている。プラスマイナス0で、☆4つのまま。 …と、そこまで書いて思いついた。作品のタイトル以前に、『沼田まほかる』というこの筆名こそ独特だ。河童や濡れ女などにさらわれ、沼の畔の鬱蒼とした草むらにたつ朽ちた地蔵堂で、こっそり育てられていた赤ん坊…。そんな、人ならぬ妖異のものに育てられたという怪奇談を、その生い立ちに持ちそうなこの筆名に、事のついでに、☆5つの評価を…(笑)。 | ||||
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ユリゴコロが素晴らしかったのでさかのぼって読んでみました。感想としては…確かに母の壊れ方は怖いし気持ち悪かったけど、肝心な内容が???って感じでした。設定が面白いのに、題材を活かしきれてないというか、もったいないな〜って思いました。ぼんやりとした終わり方はいいと思いましたけど! | ||||
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ユリゴコロが素晴らしかったのでさかのぼって読んでみました。感想としては…確かに母の壊れ方は怖いし気持ち悪かったけど、肝心な内容が???って感じでした。設定が面白いのに、題材を活かしきれてないというか、もったいないな〜って思いました。ぼんやりとした終わり方はいいと思いましたけど! | ||||
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廃棄された冷蔵庫の中から裸で見つけられた娘,みはる。 無垢でかつ現実にほころびを生じさせるみはるを, 人間が庇護し,庇護され,そしてその時が来ます。 情け容赦なく冷徹でぬめぬめとした空間を堪能しました。 | ||||
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廃棄された冷蔵庫の中から裸で見つけられた娘,みはる。 無垢でかつ現実にほころびを生じさせるみはるを, 人間が庇護し,庇護され,そしてその時が来ます。 情け容赦なく冷徹でぬめぬめとした空間を堪能しました。 | ||||
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ミハルは死んだ(殺された)子供である。 ミハルの呼ぶコエ(声)が聞こえるものが3人いる。 この物語の語り手の位置にいる浄鑑、その母の千賀子、そして悠人(ユウト)だ。 浄鑑は滅んでいく他の2人を止められず、見ているだけだ。 千賀子はミハルを育てた無職の父綿本に金と(自分の)性を提供し、保護する。その供応の跡を浄鑑は見つけるが何も しない。むしろ母の身体と精神をおもいやり、後方支援する。 そして千賀子は綿本を跡形もなく殲滅する。 浄鑑は当然のようにその後始末をする。 悠人はなにをするかわからない男だ。 悠人の自由な行動を彼の愛人の律子(母性)と祖父の多摩雄(社会=法)が体を張って阻止しようとする。 束縛する。 悠人には2人が結束しているように見えてくる。そのシステムが理解できるように思われてくる。 祖父を殺し、彼は解き放たれ、ミハルの元へ走る。 ほとんどミハルまで到達したと思われたが、律子によって悠人はこの世に引き止められる。 私もおととしの暮れにガザ爆撃で死んだ(殺された)少年の死体を見てから、年賀状(あけましておめでとう)が書けな くなった。 何が(おめでとう)だ。 私にもミハルの呼ぶコエが届いているのだろうか。 | ||||
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ミハルは死んだ(殺された)子供である。 ミハルの呼ぶコエ(声)が聞こえるものが3人いる。 この物語の語り手の位置にいる浄鑑、その母の千賀子、そして悠人(ユウト)だ。 浄鑑は滅んでいく他の2人を止められず、見ているだけだ。 千賀子はミハルを育てた無職の父綿本に金と(自分の)性を提供し、保護する。その供応の跡を浄鑑は見つけるが何も しない。むしろ母の身体と精神をおもいやり、後方支援する。 そして千賀子は綿本を跡形もなく殲滅する。 浄鑑は当然のようにその後始末をする。 悠人はなにをするかわからない男だ。 悠人の自由な行動を彼の愛人の律子(母性)と祖父の多摩雄(社会=法)が体を張って阻止しようとする。 束縛する。 悠人には2人が結束しているように見えてくる。そのシステムが理解できるように思われてくる。 祖父を殺し、彼は解き放たれ、ミハルの元へ走る。 ほとんどミハルまで到達したと思われたが、律子によって悠人はこの世に引き止められる。 私もおととしの暮れにガザ爆撃で死んだ(殺された)少年の死体を見てから、年賀状(あけましておめでとう)が書けな くなった。 何が(おめでとう)だ。 私にもミハルの呼ぶコエが届いているのだろうか。 | ||||
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読後の感想として一番感じたのは,『屍鬼』に似ているということ。 人物設定とか,作品の雰囲気とか,とにかくいろいろな点で。 ただ,失礼だけど「屍鬼と比べたら完成度が低い」という印象。 随所に謎と恐怖感をかきたてるための表現が出てくるが,含みを持たせた表現は, ほとんどはそのまま書きっぱなしで,回収されることがない。 結末も特筆するようなものではないし, 放置された伏線のおかげで読み終えても全然納得いかない。 (著者は伏線のつもりで書いてるわけではないかもしれないが・・・) この作品が好きな方には,屍鬼も是非読んで欲しい。 私も先に屍鬼を読んでなければ,もう少し高い評価ができたかもしれない。 | ||||
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読後の感想として一番感じたのは,『屍鬼』に似ているということ。 人物設定とか,作品の雰囲気とか,とにかくいろいろな点で。 ただ,失礼だけど「屍鬼と比べたら完成度が低い」という印象。 随所に謎と恐怖感をかきたてるための表現が出てくるが,含みを持たせた表現は, ほとんどはそのまま書きっぱなしで,回収されることがない。 結末も特筆するようなものではないし, 放置された伏線のおかげで読み終えても全然納得いかない。 (著者は伏線のつもりで書いてるわけではないかもしれないが・・・) この作品が好きな方には,屍鬼も是非読んで欲しい。 私も先に屍鬼を読んでなければ,もう少し高い評価ができたかもしれない。 | ||||
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冷蔵庫に閉じ込められていた5歳の女の子の声に呼ばれた工藤と筒井。 その二人が女の子に翻弄されていく。 目に見える変化でホラーを演出しているので、背筋が凍るような怖さがない。 更にラストの締めで再びその女の子ミハルが登場してくる予兆にしたのも、 新鮮味がないホラーパターンで辟易した。 | ||||
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冷蔵庫に閉じ込められていた5歳の女の子の声に呼ばれた工藤と筒井。 その二人が女の子に翻弄されていく。 目に見える変化でホラーを演出しているので、背筋が凍るような怖さがない。 更にラストの締めで再びその女の子ミハルが登場してくる予兆にしたのも、 新鮮味がないホラーパターンで辟易した。 | ||||
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