八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。

高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

流産した哀しみの中にいる夫婦が捨て猫を飼い始める。

もう、駄目だと思った。

十二年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。

幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

「週に三度、他の男とセックスすることを習慣にして」いる主婦・麻美。

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。

孤独と暴力に耐える日々のなか、級友の弥生から絵本作りに誘われた中学生の圭介。

内容（「BOOK」データベースより） 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。

利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

少年が抱える切ない空想、曼珠沙華が語る夫の過去。老夫婦に届いた 絵葉書の謎、少女が見る奇妙なサソリの夢。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。

秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。

児童失踪事件が続く白峠村で、作家の道尾が聞いた霊の声。彼は恐怖に駆られ、霊現象探求所を営む真備のもとを訪れる。

我が家を地獄につきおとしたのは、母でした――娘の口から明らかになっていく、母の異常犯罪とは。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。

青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。

優しい夫に白い猫―満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。

「本当のことを教えてくれよ」―『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。弁護に「真実」は必要ない。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。

ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。

リサイクルショップ・カササギは今日も賑やかだ。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

プールで謎の死を遂げた世界的流行作家“ジョー・コモリ”。

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。

―君のこと忘れたこと、なかったよ、これから先も、百歳になっても。十六年前に起きた『西池袋事件』。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

敗戦に志を折られた物理波矢多は、九州で炭坑夫となる道を選ぶ。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。