■スポンサードリンク


アミダサマ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
アミダサマ
アミダサマ (新潮文庫)
アミダサマ (光文社文庫 ぬ)

アミダサマの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

アミダサマの感想

作者はホラーとか、サスペンスとかそういった色合いでこの作品を書こうと意図したわけでは決してないと思う。僧侶の経験もある氏の現世感や仏教の世界感を多少交えながら、人の世の無常や何でもないことが歪んで広まったり、悪いことが連鎖して起きたりするが、そんなことは特別なことではなく普通にあることでそんな中を人は生きていくのだと云っている気がする。自分を見失っている、何かに囚われている者も結局救ってくれるのは愛する人であり、愛する人がそばにいるからこそ人は再生出来る。いろいろな因縁やしがらみに振り回されず本当に自分に必要な人、その人は外見や過去や学歴や家柄などといった物差しは陳腐でただ本質をみてその人だと気付くべきだと教えてくれている。そんな気がしたラストだった。安っぽいホラーではない深い意味の物語である。氏の作品はこれで三作目だ。「ユリゴコロ」で衝撃を受けてからますます気になっていく。

ニコラス刑事
25MT9OHA

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!