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鎖
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鎖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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「凍える牙」で感じた、はらはらどきどきがもう一度経験できる!と、発売後すぐに購入しました。2日ほどで完読。映画を観ているような気持で次々読み進みました。本当に、音道さんのような、こんなに純粋な気持で捜査に取り組む警察が、どれくらいいるのかはわからないけれど、そのまっすぐな捜査への姿勢が読んでいて心地よい。でも、私生活での弱さも見えるところが、よけい音道さんにはまってしまう原因?どんなにばりばり働いている女性でも、オールマイティな人は少ないにちがいない。部屋では脱力して、だらーんとしていたり、つい1人で涙してしまったり。共感する女性も多いかも。ただし、1つ言わせていただくと、監禁シーンが少しくどくも感じられた。その長さのおかげで、映像を観ているような感じをもたせているのかもしれないが。ということで、ぜひ映像で観てみたい作品でした。 | ||||
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正に面白い映画を1本みたような充実感を得られる作品です! 登場人物・場所の設定等も非常に綿密に作られた作品で、まさに 音道ファンならずとも、満足のいく作品と思います。 下巻は突入までの長い道のりまでのドラマですが、滝沢と音道の 互いの心境描写は非常にリヤリティーがあり、緊迫感が伝わって きます。 また、ラストはさらに、滝沢と音道の気持ちが通じ合う? 新たな今後を読みたくなる作品でした。 但し、やはり貴子には星野に直接「充分なお礼」をしてほしかった と思いました。 続編で、悲惨な星野像も描いて欲しいです。 私は同じ主人公のシリーズ物はあまり好きではありませんが、 この作品は大きく○だと思いました。 | ||||
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初めにこの作品を読む方は、「凍える牙」の次に「女刑事音道貴子 花散る頃の殺人」を読まれてからこの作品を読むことをオススメします。そうすれば、充分この作品を堪能できます。内容ですが、筋もスリリングな展開の中で貴子の新しい彼氏の話題や、あの滝沢刑事の話も出てきて、先の2作品の集大成とも言える作品に仕上がっています。また、新しい相棒の小ボケともいえる「星野」のキャラも良く出来ていて、笑えます。音道貴子刑事ファンの方は是非読んで下さい! | ||||
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乃南アサさんの作品の中でも大好きな音道刑事シリーズ。今回も、またまたのめり込んでしまいました。いつも女嫌いの自分よりもずっと年上の年輩刑事とコンビを組んで、苦労している音道刑事。今回は、いつもとはガラリと変わって若いエリート星野刑事とコンビを組んだので、ちょっとは仕事がしやすくなるのかな?と思いきや、かえってそれが悪い方へと・・・。現実にも、こんなに女性刑事は苦労しているのかなぁ?と思わせる内容で、もっともっと音道刑事を応援したくなる。それにしても、あの音道刑事が拉致・監禁されてしまった!仲間達は音道刑事を捜し出してくれるのだろうか?この調子で、下巻もきっとあっという間に読んでしまうのだと思う。 | ||||
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乃南アサ自体読むのはやや久しぶりだったのだが、音道貴子シリーズは素直に面白いなあ、うん。 占い師夫妻とその客が殺され、貴子は星野刑事と事件を探る。しかし星野とはミスマッチになり、そのうち単独行動をすることに。そのうちたどり着いた先には死体が。そしてそれを見た貴子は眠らされ、目が覚めた時は以前会ったことのある被害者の下に監禁されていた。 前半は星野に対しての貴子の描写が殆ど。星野という人物のイメージを作ると共に、貴子にとっていやな存在かがそのままに綴られている。刑事は2人1組が決まっているから運が悪いとしか言えないのだが、行動したくない理由が読者にも分かってしまうのはなんとも言えない。嫌な男だ。 前作に当たるのだろうか「凍える牙」では、これもやや敵対していた滝沢が、今回は貴子の肩を持っている。この小説の中で星野と滝沢の対比が上手に書けているし、追う滝沢と貴子の二元設定にすることで、それが更に濃くなっている。比べるのはよくないかもしれないが、星野に比べて断然滝沢はいいやつだ。 監禁されている貴子の心理描写も細かすぎるから恐いんだよな。状況と心理状態と。全てが克明に書かれているから感情移入しやすいのだが、サスペンス臭漂いまくりという感じだろうか。目覚めた時の「これじゃあ、昔の奴隷じゃないか」というのは強烈。「鎖」というタイトルの意味もそこにでてくる。それに、そのあとの冷静さは女性の理想像を書いているんだろうな。 本作は貴子の恋人も登場する。しかし、刑事という職業柄逢えない時期が多いし、予定狂わせも多い職業。男はよほどじゃないと付き合えない。しかし、電話で会話するだけでも貴子にとっては大きな支えとなっている。そういう心が広くて、同じ人をずっと愛せる人になれるだろうか。などと思ってみた。 読むのであれば前作からをお薦めする。「花散る頃の殺人」は読んでいないので関連性は分からないが、滝沢の人間性を踏まえておく為にも、「凍える牙」は必須だ。 | ||||
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相変わらず、乃南アサの心理描写はすごいの一言である。私は、男ですが、女性(音道刑事)の気持ちになって入り込んでしまいました。男社会の警察で女性は苦労してるんだということをここまで感じさせてくれたものは初めてでした。下巻も続けて読んでしまって寝不足です。 | ||||
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個人的に文庫が好きなので、発売を楽しみにしていました。音道刑事シリーズ「凍える牙」「花散る頃の殺人」の続編ということでもう読む前からドキドキでした。乃南作品は心理描写や人物設定がとても細かく、男社会の警察で苦労を味わいながらも同じ女性から見ても魅力的な音道刑事や、典型的な古株のおやじ刑事だけどどこか憎めない滝沢刑事などの人物像が容易に想像することが出来ます。(以前BSでドラマ化された時の天海祐希さんや大地康雄さんの顔もちらちら浮かびますが・・)また男性作家とは違いバリバリのハードボイルドや過剰な男臭さみたいなものがないように思います。もちろんストーリーにはグングン引き込まれてしまい特に下巻クライマックスの滝沢刑事の行動には、思わず涙ぐんでしまいました。個人的にはやはりストーリを楽しむ為にも前2作を読んでから、今作を読んだほうが更に楽しめると思います。この作品はP・コーンウェル著の「検死官スカーペッタ」シリーズのように、ずっと続けていって欲しいと思います。(検死官シリーズの刑事ピート・マリーノと滝沢刑事もちょっとダブってしまいます) | ||||
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熱中して最後まで一気に読んでしまいました。しかし、全体の話の流れがあまり変化やトリックなどがなく読んでいて途中で中だるみのような感じは受けました。それでも、熱中できたのは最後はどうなるのだろうという好奇心。その好奇心が小説の前半で引出されたからだと思います。純粋に、サスペンスとして楽しめました。 | ||||
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殺人犯達に監禁されてしまう刑事・大道貴子。 犯人の女性を説得するが若い恋人から離れられず思うようにいかない。 この作品には嫌な男が二人出てくる。 一人は大道刑事が監禁されるきっかけを作った星野刑事。 もう一人が暴力男・堤。 女性達が遭った目に比べると彼らがあまり制裁を受けてないのがちょっとなあ。 また大道刑事が活躍する続編が読みたいものだ。 | ||||
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個人的に文庫が好きなので発売を楽しみに待っていました。「凍える牙」「花散る頃の殺人」の続きものでこちらの2つももちろんとても面白かったのですが今回のはさらに読み応えがあり、乃南作品は心理描写やディテールがとても細かく書かれているので、自分の中で音道や滝沢のイメージが浮かびなおさらストーリーにもグングン引きこまれてしまいました。(以前、天海祐希さんと大地康雄さんでTVドラマ化されたので、その顔もちらちら浮かびますが・・)とにかく、3つともお勧めです! | ||||
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「凍える牙」「花散るころの殺人」に続く音道貴子シリーズ第3弾。 常に、成長途上のヒロイン、貴子の心の葛藤がとてもせつない。 たびたび、文中に出てくる「(起こってしまったことは)なかったことにはできない」という彼女のせりふがじわりじわりと効いてくる。警察組織、という特殊な環境ではあるけれども、30代の女性が人生や自分自身に対して感じている頼りなさや、足下をすくわれる恐怖、そして、いつでもどんなことが起こるか解らない、それは他人の悪意や暴力という形で自分自身を襲ってくるかもしれない、という恐れ、様々なことに、共感できる。 警察組織にも慣れ、自分なりにポジションを確定したつもりでも、 「女であること」から逃れることはできない。 そのことを、今回、彼女は自分の組織の人間と、犯罪者達から教えられる。 とことんまで追いつめられ、自分自身の誇りを見失ったかと思えたとき 彼女が自分自身を取り戻したのは、、、 大部ですが、一気に読める、読まずにいられません。 彼女を放っておけないのです。 人間として、警察官として、彼女が迷い、苦しんでいる姿をすぐそばで見ているような気分にさせられます。 それは、彼女とかつてコンビを組んだあの「滝沢警部補」も同様のようです。 彼に対して、少女のような向こうっ気をだして、ついつい突っ張らずにいられない貴子の心理状態もおもしろいです。 検察官シリーズのケイ・スカーペッターとマリーン警部補の関係によく似ています。 恋人にはなれないし、友人ともいえない。 しかし、理解者ではある、彼の存在がこの本の世界の根底を支えているように思います。 | ||||
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