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黒い森
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黒い森の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.28pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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| 前からも後ろからも読めて、結末は袋とじになっているという面白いしかけの本です。 引き裂かれた恋人同時が樹海の山荘で待ち合わせ、そこにたどり着く前に一人一人姿を消していくというストーリー。 女性の視点から描いた「生存者編」ではホラーテイストいっぱい、男性の視点から描いた「殺人者編」では推理小説となっています。 肝心の中身はと言いますと、まず現実的にありえない設定なのでリアリティがない。殺人者編は推理するポイントも少なく、けっこう早く犯人に目星をつけることができる。というマイナス点があります。プラス点としては生存者編はかなり怖く、読んでてゾクゾクします。 袋とじをあけるときはドキドキして期待度がかなり上がりますが、そんなに衝撃的な結末ではありませんでした・・・ まぁ短時間で一気に読破できるし、スリリングな展開でおもしろいことは確かです。 | ||||
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| ひとつの事件を二人の異なる人物の視点から描いている作品。書店で手に取った 時には、前後どちらからも読める作りに少々めんくらった。 同一の事件といっても微妙に時間軸がずれており、女性を主人公にした「生存者」編 ではホラーのテイストを、男性を主人公にした「殺人者」編では推理を楽しむことに フォーカスすると楽しめるだろう。 肝心の内容はと言えば、外界と断絶された世界で一人一人姿を消す、「そして誰も いなくなった」スタイル。一人ずついなくなるということは、犯人も絞られることを 意味するので、じっくり読んで犯人を推理できる。 ただ、惜しいのは、「プロローグ」の部分が本編とあまり関係しているように 思えないこと、袋とじ部分の前に犯人が特定できる可能性が高いこと、ツアーの 目的や主人公二人の参加のいきさつにややリアリティがない点である。 そして、何より、作者が得意とする「叙述ミステリー」というか、読者をミスリード するような巧妙なストーリーテリングや設定があまり感じられない。 スピード感たっぷりで、いろいろなしかけのある作品なので、少し残念。 | ||||
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| 新本格を担った作家が沈黙しがちな中で、折原一だけは毎年コンスタントに意欲作を刊行し続けている。しかも作品には仕掛けとサスペンスが溢れ、文体・語り口に工夫が見られ、さらに造本にまで趣向が凝らされている。これは、凄いことだと思う。 さて、本書は同じ版元から出た文庫本「樹海伝説」と同様の設定なのだが、そこは一筋縄で行かないのが折原ワールド。袋とじまでは、一気通貫の面白さ。そして袋とじをペーパーナイフで開くときの快感…。それがミステリを読む楽しさだと思う。 | ||||
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| 本書は、“叙述ミステリーの第一人者”“言葉の魔術師”折原一の45番目の作品であり、書下ろし最新長編である。 今回は、迷ったら生きては出られない「樹海」を舞台にしており、祥伝社で過去に文庫オリジナルで発表された『樹海伝説』(’02年)、『鬼頭家の惨劇』(’03年)の、いわば<樹海シリーズ>の完結編といえるストーリーになっている。 引き裂かれた恋人たちは、樹海の奥に立つ、昔、発狂した作家が一家を惨殺したという山荘を目指して旅行会社が主催する「ミステリー・ツアー」に参加する。迫りくる見えざる罠に、ひとり、またひとりと脱落して、「消えて」ゆくツアー客。ざっとこんなストーリーが、表からでも、また本をひっくり返して裏からでも読めるような装丁になっている。 そして最後の袋とじを明けた時、封印された部屋で何かが起きて、すべての真相が明らかになる。 ざっとそんな趣向であるが、いまどき手間ひまかけてこんな妙な本のつくり方をするのは折原一くらいだろう。サイコパスのシリアルキラーについてもそれほど説明がされていないが、「樹海」の恐怖がすべてを飲み込んでしまうのだろう。 本書は、折原ファンでも、そうでない人でも理屈抜きで、時を忘れて楽しめる一冊である。 | ||||
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| 袋とじのアイデアだけはいいのだが、 前にも折原一は袋とじの作品を出版しているが、 今回は袋とじにする意味があまりない。 2つの物語があり、どちらから先に読んでもいいという趣向。 袋とじは2つの物語を読み終えたあとに読むとなっている。 物語として2つに話を分けずに、 章ごとに場面が入れ替わるような文章にすればよかった。 その方が2つの話が対比になり演出効果としてはよくなった。 袋とじにするのは単なる話題性作りにすぎない。 かえって作品にとってマイナス評価となる。 | ||||
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