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黒い森
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黒い森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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確かに面白そうでした。次々と姿を消していくメンバーという定番的なストーリー×表からも裏からも読めて×袋とじ=凄く面白そう!!と期待させる仕掛けですから。更に殺人者というタイトルとある文とで、引き裂かれた恋人同士の男性の方が、残虐な殺人鬼になってしまっていて、再開した恋人がショックを受ける、みたいな面白い話を勝手に想像してしまってたので…。やはり、期待大だと失望してしまうものです。期待は失望の母。 しかし、樹海は気軽に入ってはいけない場所だ、とは勉強になりました。方角も解らなくなる木々に囲まれた不気味さ…。想像するだけでも怖いところですから、現実の不気味さは…近づきたくありません。 これまでに3通りの読み方を試しましたが、読み方で面白さは変わってくる本です。3回読んでお腹いっぱいになりました。 | ||||
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新本格を担った作家が沈黙しがちな中で、折原一だけは毎年コンスタントに意欲作を刊行し続けている。しかも作品には仕掛けとサスペンスが溢れ、文体・語り口に工夫が見られ、さらに造本にまで趣向が凝らされている。これは、凄いことだと思う。 さて、本書は同じ版元から出た文庫本「樹海伝説」と同様の設定なのだが、そこは一筋縄で行かないのが折原ワールド。袋とじまでは、一気通貫の面白さ。そして袋とじをペーパーナイフで開くときの快感…。それがミステリを読む楽しさだと思う。 | ||||
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本書は、“叙述ミステリーの第一人者”“言葉の魔術師”折原一の45番目の作品であり、書下ろし最新長編である。 今回は、迷ったら生きては出られない「樹海」を舞台にしており、祥伝社で過去に文庫オリジナルで発表された『樹海伝説』(’02年)、『鬼頭家の惨劇』(’03年)の、いわば<樹海シリーズ>の完結編といえるストーリーになっている。 引き裂かれた恋人たちは、樹海の奥に立つ、昔、発狂した作家が一家を惨殺したという山荘を目指して旅行会社が主催する「ミステリー・ツアー」に参加する。迫りくる見えざる罠に、ひとり、またひとりと脱落して、「消えて」ゆくツアー客。ざっとこんなストーリーが、表からでも、また本をひっくり返して裏からでも読めるような装丁になっている。 そして最後の袋とじを明けた時、封印された部屋で何かが起きて、すべての真相が明らかになる。 ざっとそんな趣向であるが、いまどき手間ひまかけてこんな妙な本のつくり方をするのは折原一くらいだろう。サイコパスのシリアルキラーについてもそれほど説明がされていないが、「樹海」の恐怖がすべてを飲み込んでしまうのだろう。 本書は、折原ファンでも、そうでない人でも理屈抜きで、時を忘れて楽しめる一冊である。 | ||||
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本書は、“叙述ミステリーの第一人者”“言葉の魔術師”折原一の45番目の作品であり、書下ろし最新長編である。 今回は、迷ったら生きては出られない「樹海」を舞台にしており、祥伝社で過去に文庫オリジナルで発表された『樹海伝説』(’02年)、『鬼頭家の惨劇』(’03年)の、いわば<樹海シリーズ>の完結編といえるストーリーになっている。 引き裂かれた恋人たちは、樹海の奥に立つ、昔、発狂した作家が一家を惨殺したという山荘を目指して旅行会社が主催する「ミステリー・ツアー」に参加する。迫りくる見えざる罠に、ひとり、またひとりと脱落して、「消えて」ゆくツアー客。ざっとこんなストーリーが、表からでも、また本をひっくり返して裏からでも読めるような装丁になっている。 そして最後の袋とじを明けた時、封印された部屋で何かが起きて、すべての真相が明らかになる。 ざっとそんな趣向であるが、いまどき手間ひまかけてこんな妙な本のつくり方をするのは折原一くらいだろう。サイコパスのシリアルキラーについてもそれほど説明がされていないが、「樹海」の恐怖がすべてを飲み込んでしまうのだろう。 本書は、折原ファンでも、そうでない人でも理屈抜きで、時を忘れて楽しめる一冊である。 | ||||
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