■スポンサードリンク
(短編集)
鬼の跫音
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
鬼の跫音の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 61~78 4/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もっと悪質で狂っててひねくれた話を書く人だと思っていたのに! 期待してたんだけど意外とありきたりな話ばっかであんまってか全然怖くなかった。 でも乙一も(読んだの中学のときだけど)怖いとは思わなかったし同じタイプではあるのかもなぁ。 「悪意の顔」はバランスが良くてとても面白い! 24/100点 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もっと悪質で狂っててひねくれた話を書く人だと思っていたのに! 期待してたんだけど意外とありきたりな話ばっかであんまってか全然怖くなかった。 でも乙一も(読んだの中学のときだけど)怖いとは思わなかったし同じタイプではあるのかもなぁ。 「悪意の顔」はバランスが良くてとても面白い! 24/100点 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夏だし、なにかホラーっぽいものでも読みたいなと思い手にした一冊。 その点ではまさに「求めてた本」でした。 収録されている6つのお話のすべてに「S」という人物が出てくるのですが、全員まったくの別人。 しかしどの「S」も薄気味の悪い男だったり、主人公が悪に手を染めるきっかけとなる男であったりと、 主人公にとっての負の存在であることは共通している。 この「どいつもこいつもみんなS」の無名さにも妙な怖さがあります。演出としてはすごくうまい! ジメジメとした陰湿な空気が漂い、気味が悪く、人の心理が次第に狂気へと変化していく過程もジワジワと怖い。 この「ジメジメ・ジワジワ」のいや〜な感じは文章のうまさからくるもの。 結末で意外な方向へ落とすどんでん返しがあるのも読みごたえがあります。 ちょっと他の話とは毛色が違う気がした「悪意の顔」がいちばん印象的です。 たんに怖いだけでなく、常識では片づけられない不思議系の要素もあり、 「悪魔の顔」だけは乙一テイストな味わいがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夏だし、なにかホラーっぽいものでも読みたいなと思い手にした一冊。 その点ではまさに「求めてた本」でした。 収録されている6つのお話のすべてに「S」という人物が出てくるのですが、全員まったくの別人。 しかしどの「S」も薄気味の悪い男だったり、主人公が悪に手を染めるきっかけとなる男であったりと、 主人公にとっての負の存在であることは共通している。 この「どいつもこいつもみんなS」の無名さにも妙な怖さがあります。演出としてはすごくうまい! ジメジメとした陰湿な空気が漂い、気味が悪く、人の心理が次第に狂気へと変化していく過程もジワジワと怖い。 この「ジメジメ・ジワジワ」のいや〜な感じは文章のうまさからくるもの。 結末で意外な方向へ落とすどんでん返しがあるのも読みごたえがあります。 ちょっと他の話とは毛色が違う気がした「悪意の顔」がいちばん印象的です。 たんに怖いだけでなく、常識では片づけられない不思議系の要素もあり、 「悪魔の顔」だけは乙一テイストな味わいがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めての道尾さんですが、妖しい雰囲気に圧倒されてしまいました。 最初の「鈴虫」では、鈴虫と上手く絡まっていて「恐怖」に近いものを感じましたし、「ケモノ」ではミステリーの要素が一気に出て来たと思います。 その他優秀作品が勢揃いの名作。道尾さんのファンならお見逃しなく!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めての道尾さんですが、妖しい雰囲気に圧倒されてしまいました。 最初の「鈴虫」では、鈴虫と上手く絡まっていて「恐怖」に近いものを感じましたし、「ケモノ」ではミステリーの要素が一気に出て来たと思います。 その他優秀作品が勢揃いの名作。道尾さんのファンならお見逃しなく!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道尾さんの短編集です。やはり、上手な人だと思います。 レビューにも書きましたが、向日葵は、上手いだけしか 残りませんでしたが、最近の長編で、かなり読ませる作家 になってきていると思います。本作も、ホラー要素たっぷりの 佳作が集まった短編集となっております。ただ、帯にある 「最高傑作」とか、もうやめませんか?帯を作った人、あなた は本気で本作が最高傑作と思っているのですか?理由は?道尾さん の作品を全て読んでいる人なら、この短編集が最高傑作ではないこと くらい明らかです。最近の「売れればいい」という傾向には 辟易しますね。この帯がかえって本作の評価を低めてしまう気 がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
道尾さんの短編集です。やはり、上手な人だと思います。 レビューにも書きましたが、向日葵は、上手いだけしか 残りませんでしたが、最近の長編で、かなり読ませる作家 になってきていると思います。本作も、ホラー要素たっぷりの 佳作が集まった短編集となっております。ただ、帯にある 「最高傑作」とか、もうやめませんか?帯を作った人、あなた は本気で本作が最高傑作と思っているのですか?理由は?道尾さん の作品を全て読んでいる人なら、この短編集が最高傑作ではないこと くらい明らかです。最近の「売れればいい」という傾向には 辟易しますね。この帯がかえって本作の評価を低めてしまう気 がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の道尾作品との出逢いは『向日葵の咲かない夏』。 『カラスの親指』のような爽やかさを伴うミステリーより、ホラー色の強い初期の『向日葵の咲かない夏』が私にとっての道尾作品。 今回の初短編集はホラー色の濃いものばかり。 作者がインタビューで、短編であることを楽しんで書かれたように話されていましたが、まさに短編ならではの妙味! 筆者自身の心意気が伝わる。 表紙、装丁、フォント全て筆者の思惑通り。 小道具や動物も使い方もお見事!参りました。 大満足の一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の道尾作品との出逢いは『向日葵の咲かない夏』。 『カラスの親指』のような爽やかさを伴うミステリーより、ホラー色の強い初期の『向日葵の咲かない夏』が私にとっての道尾作品。 今回の初短編集はホラー色の濃いものばかり。 作者がインタビューで、短編であることを楽しんで書かれたように話されていましたが、まさに短編ならではの妙味! 筆者自身の心意気が伝わる。 表紙、装丁、フォント全て筆者の思惑通り。 小道具や動物も使い方もお見事!参りました。 大満足の一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
6編の短編集で、どれも心に何かしら異常な部分を持つ「S」という人間を中心に描かれるホラーの要素が強い物語だった。ただのホラーというわけではなく、短編ごとに何かしらミステリのトリックが仕掛けられていたので飽きずに読めた。 個人的には「冬の鬼」と「悪意の顔」がおもしろかった。「冬の鬼」は時間を現在から過去へ遡る日記形式の文章だったのだが、違和感なく読めた。「悪意の顔」はSの嫌がらせが悪質で恐かったり、恐怖や悪意の心を取り除く手段が不思議でおもしろかった。 ただ、この著者の作品は伏線がしっかりとした長編の大きな仕掛けが多かったので、短編では物足りなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
6編の短編集で、どれも心に何かしら異常な部分を持つ「S」という人間を中心に描かれるホラーの要素が強い物語だった。ただのホラーというわけではなく、短編ごとに何かしらミステリのトリックが仕掛けられていたので飽きずに読めた。 個人的には「冬の鬼」と「悪意の顔」がおもしろかった。「冬の鬼」は時間を現在から過去へ遡る日記形式の文章だったのだが、違和感なく読めた。「悪意の顔」はSの嫌がらせが悪質で恐かったり、恐怖や悪意の心を取り除く手段が不思議でおもしろかった。 ただ、この著者の作品は伏線がしっかりとした長編の大きな仕掛けが多かったので、短編では物足りなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ラットマン」と「カラスの親指」。毛色の違うふたつの快作を昨年発表した道尾秀介、間髪入れずの新作は、自身初の短編集にしてホラー小説。収録されているのは6篇。いずれも猟奇的で人間の奥底に潜む狂気と偏執についての物語。 焦がれんばかりの片想い、椅子の脚裏に彫られた何者かのメッセージ、20数年前の忌まわしい記憶、予期せぬ来訪者から渡された箱詰めの文字、時系列が逆さまで後戻りする日記、そして陰湿なイジメ。どれも恐怖を増幅する設定と演出、耽美的かつグランギニョールな味付け、神経を逆なでしそうな心理描写の数々。かなり怖いし、ゾクゾクと胸の鼓動を感じながら読み続けたが、それでいてある種の呵責と悔悟、業の深さを持ち合わせているので、後味は悪いと言うより物悲しい。 そして、ミステリー作家としての読者を騙す企み。得意の著述トリックの妙が今回も冴え渡り、その結末に唸らされながら、これはホラーの形を借りたミステリーでもあると思った。 短編ゆえに著者の仕掛けたワン・トリックがより効果的に効いている部分多し、面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ラットマン」と「カラスの親指」。毛色の違うふたつの快作を昨年発表した道尾秀介、間髪入れずの新作は、自身初の短編集にしてホラー小説。収録されているのは6篇。いずれも猟奇的で人間の奥底に潜む狂気と偏執についての物語。 焦がれんばかりの片想い、椅子の脚裏に彫られた何者かのメッセージ、20数年前の忌まわしい記憶、予期せぬ来訪者から渡された箱詰めの文字、時系列が逆さまで後戻りする日記、そして陰湿なイジメ。どれも恐怖を増幅する設定と演出、耽美的かつグランギニョールな味付け、神経を逆なでしそうな心理描写の数々。かなり怖いし、ゾクゾクと胸の鼓動を感じながら読み続けたが、それでいてある種の呵責と悔悟、業の深さを持ち合わせているので、後味は悪いと言うより物悲しい。 そして、ミステリー作家としての読者を騙す企み。得意の著述トリックの妙が今回も冴え渡り、その結末に唸らされながら、これはホラーの形を借りたミステリーでもあると思った。 短編ゆえに著者の仕掛けたワン・トリックがより効果的に効いている部分多し、面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
6話の短編が収録されている作品です。連作短編集となっていますが、厳密に言えば普通の短編集です。連作ではありません。3話のラストと4話の初めの1ページにつながりがあるだけです。 6話に共通しているのは、鴉とSという人物が登場することだけです。Sという人物も各6話で登場する6人がそれぞれ別人でつながりはありません。過去作「向日葵の咲かない夏」に登場するS君とも関連がありません。 内容は、サスペンス、ホラー系で、それぞれの話の最後には落ちが用意されています。どれも暗い話ばかりで明るい話はありません。短編集の為、気軽に読める分量ですが、その分、長編作品と比べると物足りなさを感じるかもしれません。 道尾作品を今まで読んできた読者ならば、このような短編集も書けるのかと楽しめるかもしれませんが、この作者の作品を初めて読む人ならば、この作品よりも一般的に評価が高い「ラットマン」のほうが、個人的にはお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
6話の短編が収録されている作品です。連作短編集となっていますが、厳密に言えば普通の短編集です。連作ではありません。3話のラストと4話の初めの1ページにつながりがあるだけです。 6話に共通しているのは、鴉とSという人物が登場することだけです。Sという人物も各6話で登場する6人がそれぞれ別人でつながりはありません。過去作「向日葵の咲かない夏」に登場するS君とも関連がありません。 内容は、サスペンス、ホラー系で、それぞれの話の最後には落ちが用意されています。どれも暗い話ばかりで明るい話はありません。短編集の為、気軽に読める分量ですが、その分、長編作品と比べると物足りなさを感じるかもしれません。 道尾作品を今まで読んできた読者ならば、このような短編集も書けるのかと楽しめるかもしれませんが、この作者の作品を初めて読む人ならば、この作品よりも一般的に評価が高い「ラットマン」のほうが、個人的にはお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、読者の意表をつく大胆な構成と 人間の暗部を鋭く抉り出す描写に定評がある著者による初の短編集。 本作には 遠くから鬼の足音が聞こえる ―という、不気味な書き出しが印象的な『冬の鬼』 教師や同級生の嫌がらせ悩む高校生が 古い民家に住む女性から不思議なキャンバスを見せられる『悪意の顔』 など、いずれも(それぞれ別人の)Sという人物と 彼にかかわる人々を描いた6編が収録されます。 短編という形式のため 大がかりな構成上のトリックは見られませんが そのかわり、人が心の闇におぼれる瞬間と、 それに抗うことができない悲しさを鋭く切りとります。 個人的にとりわけ印象深いのは 刑務所で作られた椅子に刻まれたSという名前 それを手がかりに、椅子を作った受刑者と彼が起こした事件を探る『(ケモノ)』 徐々に明らかになる事件の秘密や、「驚愕のラスト」もさることながら、 Sや事件にかかわった人々の苦悶が伝わり、 「罪」というものについて深く考えさせられます。 誰もが持っている狂気や暗部と それが引き起こす悲劇を真正面から見据えた本作。 決して楽しい作品ではありませんが 著者のファン以外の方に限らず 多くの人に読んでいただきたい著作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、読者の意表をつく大胆な構成と 人間の暗部を鋭く抉り出す描写に定評がある著者による初の短編集。 本作には 遠くから鬼の足音が聞こえる ―という、不気味な書き出しが印象的な『冬の鬼』 教師や同級生の嫌がらせ悩む高校生が 古い民家に住む女性から不思議なキャンバスを見せられる『悪意の顔』 など、いずれも(それぞれ別人の)Sという人物と 彼にかかわる人々を描いた6編が収録されます。 短編という形式のため 大がかりな構成上のトリックは見られませんが そのかわり、人が心の闇におぼれる瞬間と、 それに抗うことができない悲しさを鋭く切りとります。 個人的にとりわけ印象深いのは 刑務所で作られた椅子に刻まれたSという名前 それを手がかりに、椅子を作った受刑者と彼が起こした事件を探る『(ケモノ)』 徐々に明らかになる事件の秘密や、「驚愕のラスト」もさることながら、 Sや事件にかかわった人々の苦悶が伝わり、 「罪」というものについて深く考えさせられます。 誰もが持っている狂気や暗部と それが引き起こす悲劇を真正面から見据えた本作。 決して楽しい作品ではありませんが 著者のファン以外の方に限らず 多くの人に読んでいただきたい著作です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!