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(短編集)
鬼の跫音
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鬼の跫音の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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Kindle版に、京極夏彦氏の解説は含まれてませんでした。 ご注意ください 本編について 全体的に小粒な印象です。 作者得意の叙述トリックも鳴りを潜めていました。 各話に共通するのが”S”という人物が出てくることくらいで 少し繋がる描写(狐の人形)もありましたが、もっと大きく繋がるような話もあればいいと思いました 余談ですが、作家というとデビュー作が最高傑作になる場合が多い気がしますが それは「箱詰めの文字」が実話だったりするかもしれません | ||||
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ホラーの短編集。6つの奇妙な物語で、興味深く読めます。とくに、鈴虫、よいぎつね、箱詰めの文字は良かった。 | ||||
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いかにも道尾氏らしい、おぞましい話の短編集。 どの話もテンポが良く読みやすいし、それなりのどんでん返しもあって悪くはなかったけど、全体としてはミステリーともホラーとも付かない中途半端な印象で、読後感はイマイチ。どこかで読んだような既視感のある話もチラホラ。各短編には常にSという人物が出てきたり、作中作のような一見「入れ子構造?」と思わせるシーンもあるものの、特にそれによって何か全体の話に繋がりがある訳でもなく、これまた意図不明。個人的には「ケモノ」が一番良かったが、他はどれも平均点前後の佳作レベル。 | ||||
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道尾秀介初の短編集らしいけど、短編でも道尾らしさが存分に発揮されている。濃縮されていると言ってもよい。ホラーのようなミステリーのようなサスペンスのような、ゾッとする話。 どの話も導入から引き込まれるし、最後には驚かされる。巧いんだけど、ただ、あまり心に残らない。どれも既視感があるのと、どうせどんでん返しがあるのだろうと構えてしまう(加えてアンフェア感が気になってくる)からだろうか。 まぁその辺も込みで道尾秀介らしいとも言えるけど…… 「悪意の顔」だけは良かった。乱歩っぽい怪奇幻想譚だけど、道尾らしさがハマってた。 しかしどの話よりも一番存在感があったのが、京極夏彦の解説という……。 解説なのに、もう百鬼夜行シリーズの外伝掌編みたいな、京極臭が強すぎる解説で笑った。 | ||||
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道尾さんは人間の内面の狂気を描くのが非常に上手いと感じます。 短編集の作品の中には読んでいて胸糞悪いものもあります。ただそれは読み手である私たちの心の中にも多かれ少なかれどこかで感じ持っている部分なのではないかと。だからこそ胸糞悪くなるのだし、登場人物に嫌悪感すら抱く。 短編としてはどの作品も綺麗にまとまっていて、読みやすいし、道尾さんのグロテスクな世界観を知りたい人には丁度いいのではないでしょうか? | ||||
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ホラーとミステリーが融合した短編集。 結論から言えばやはりこの作家は長編で活きる方だなと。 この作家の短編を読むのは初めてでしたが、けして悪くはない、悪くはないが取り立てて良くもない。 全編わりと無難にまとめられているので、ストーリーに目新しさがなく読後感に特になにも残りませんでした。 起承転結の承と転を抜かしたような話が多いので読みごたえが圧倒的に足りないのが残念。 設定的には面白いものもいくつかあったので、あぁこれを長編で読みたかった…と何度か思いました。 唯一最後に驚かされた刑務所で作られた椅子を巡っての話がお気に入り。 | ||||
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印象としては非常に中途半端です。短編の場合、自ずと制約がありますので、何かに焦点を絞った作り方をしないと物足りなくなると思います。 掲載されている話は、ストーリーが秀逸なわけでもなく、登場人物の深層心理に切り込んだものでもなく、題材もどこかで見たような話で新鮮味がありません。 特に問題なのが題材の凡庸さです。既出のレビューにもありますが、某有名日本文学に似たものや、使い古されたような題材のものが非常に多いですね。それらが特別に料理されているわけでもなく、ただ淡々と語られるだけです。中には中編にすれば読み応えのある話になった可能性があるものも存在するので大変残念です。 著者はもう少し、短編に向いている題材や、短編固有のストーリー構成を勉強した方が良いと思いました。今のままでは、平凡な題材が描かれた「短い文章」に過ぎず「短編」と呼ぶには抵抗があります。 | ||||
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暗すぎて、救いがないね。 そういう感じが好きな方は、どうぞ。 話はまあまあです。 | ||||
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可もなく不可もなく、特になにも残らなかった。 美しい文章の短編ミステリーですね。 それだけ。 道尾秀介ということでハードルを上げて読んで しまうせいかな? 凡作としか思えませんでした。 この人の作風は、短編に向いてないと思います。 濃密な世界観をしつこく感じてしまって、疲れます。 長編なら気にならないんだけど。 好きな作家であるだけに、残念な作品でした。 | ||||
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可もなく不可もなく、特になにも残らなかった。美しい文章の短編ミステリーですね。それだけ。道尾秀介ということでハードルを上げて読んでしまうせいかな? 凡作としか思えませんでした。この人の作風は、短編に向いてないと思います。濃密な世界観をしつこく感じてしまって、疲れます。長編なら気にならないんだけど。好きな作家であるだけに、残念な作品でした。 | ||||
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ホラーとして読むにはまあまあ面白いですね。怪奇現象が起きるわけでもないけど十分怖いです。話を語り手の想像でつじつま合わせてしまうところはちょっと残念でした。 世間ではやたらに注目されている道尾氏ですが、これだ!という大作を書いていただきたいです!! 今後にご期待申し上げます。 ・鈴虫 登場する女性は杏子。主人公の片思いの相手であり、「S」の恋人。 隣室である「S」の部屋から聞こえる杏子の声に、痛みと快感を同時におぼえたり、杏子が「S」を殺すと、コッソリと後始末をしてあげる主人公。 主人公は心の膿を飲み込んで杏子と結婚するが、過去を消し去ることは出来ずに苦しむことになる。 ・ケモノ ここではY子に注目。「S」の父親の再婚相手。 16歳の美青年「S」に目をつけた30歳過ぎのY子は、「S」を手篭めにすることを目的に下半身が不自由な「S」の父親と結婚する。資産家のY子の実家に援助を受けている「S」親子はY子の性的虐待に逆らえない。やがてY子は「S」との間に出来た娘を産むが、障害を持って生まれた娘を見て罪に耐え切れずに精神的に壊れたS」に殺される。 美青年の「S」はY子との関係が気が狂うほどイヤだったって、すごい。それで犬呼ばわりだもの。勝手なもんだ。 ・よいぎつね 「S」に脅された主人公が、乱暴した上に殺して埋めらた名も無い「女」。 主人公は当初、女子中学生に目をつけるが、どうしても出来ないと踏みとどまる。 しかしその際に湧き上がった自分の妄想に突き動かされ、たまたま夜道をひとりで歩いていた年上の「女」を襲う。 最初、女子中学生が襲われるかとヒヤヒヤしましたよしかしそれで成人女性が被害者になるわけですが、なんとも憐れな被害者です。 が・・・・本当は、襲われた女は主人公に殺されてないですよね。 埋めたと思っていた女は人型の米俵ではないかと。違うかな?? ・箱詰めの文字 「S」の妻と保険外交員のかわいい子。 これといって出番無し。 冒頭で主人公が書いている小説が「よいぎつね」の謎のヒントのような気がします。 ・冬の鬼 主人公は容姿に恵まれた美しい女性。体の不自由な父親の目を盗んで、美しい母親は若い医師と浮気。 浮気相手の医師のタバコの消し忘れにより家が火事になり、主人公は美しかった顔に火傷を負う。 醜くなっても自分を愛してくれる「S」に主人公も心を寄せるようになるが、醜い姿を見られたくないために「S」に失明手術を受けさせる。ここでも母親が若い男と浮気する話が出てきた。 ・悪意の顔 頭のおかしな画家の妻。行方不明になった夫と子供はキャンバスの中にいる。キャンバスの中には色んなものを入れることが出来る。主人公の少年は「S」くんに対する恐怖心、“悪い「S」くん”もキャンバスに閉じ込めてもらう。 なんとなく、ナイーブさゆえの残酷な女性観が見えるような気がします。 最も嫌悪すべきは、若い男と関係を持つ母親(的存在)だろうか。 しかしこのナイーブさは、短絡的な価値観に頼りすぎなんじゃないかと。 あるいはもっと堂々と掘り下げてもいいのかもしれないなと、したらばいささか生温さを感じるかなと。 | ||||
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ホラーとして読むにはまあまあ面白いですね。怪奇現象が起きるわけでもないけど十分怖いです。話を語り手の想像でつじつま合わせてしまうところはちょっと残念でした。 世間ではやたらに注目されている道尾氏ですが、これだ!という大作を書いていただきたいです!!今後にご期待申し上げます。・鈴虫登場する女性は杏子。主人公の片思いの相手であり、「S」の恋人。隣室である「S」の部屋から聞こえる杏子の声に、痛みと快感を同時におぼえたり、杏子が「S」を殺すと、コッソリと後始末をしてあげる主人公。主人公は心の膿を飲み込んで杏子と結婚するが、過去を消し去ることは出来ずに苦しむことになる。 ・ケモノここではY子に注目。「S」の父親の再婚相手。16歳の美青年「S」に目をつけた30歳過ぎのY子は、「S」を手篭めにすることを目的に下半身が不自由な「S」の父親と結婚する。資産家のY子の実家に援助を受けている「S」親子はY子の性的虐待に逆らえない。やがてY子は「S」との間に出来た娘を産むが、障害を持って生まれた娘を見て罪に耐え切れずに精神的に壊れたS」に殺される。美青年の「S」はY子との関係が気が狂うほどイヤだったって、すごい。それで犬呼ばわりだもの。勝手なもんだ。・よいぎつね「S」に脅された主人公が、乱暴した上に殺して埋めらた名も無い「女」。主人公は当初、女子中学生に目をつけるが、どうしても出来ないと踏みとどまる。しかしその際に湧き上がった自分の妄想に突き動かされ、たまたま夜道をひとりで歩いていた年上の「女」を襲う。最初、女子中学生が襲われるかとヒヤヒヤしましたよしかしそれで成人女性が被害者になるわけですが、なんとも憐れな被害者です。が・・・・本当は、襲われた女は主人公に殺されてないですよね。埋めたと思っていた女は人型の米俵ではないかと。違うかな??・箱詰めの文字「S」の妻と保険外交員のかわいい子。これといって出番無し。冒頭で主人公が書いている小説が「よいぎつね」の謎のヒントのような気がします。・冬の鬼主人公は容姿に恵まれた美しい女性。体の不自由な父親の目を盗んで、美しい母親は若い医師と浮気。浮気相手の医師のタバコの消し忘れにより家が火事になり、主人公は美しかった顔に火傷を負う。醜くなっても自分を愛してくれる「S」に主人公も心を寄せるようになるが、醜い姿を見られたくないために「S」に失明手術を受けさせる。ここでも母親が若い男と浮気する話が出てきた。・悪意の顔頭のおかしな画家の妻。行方不明になった夫と子供はキャンバスの中にいる。キャンバスの中には色んなものを入れることが出来る。主人公の少年は「S」くんに対する恐怖心、“悪い「S」くん”もキャンバスに閉じ込めてもらう。なんとなく、ナイーブさゆえの残酷な女性観が見えるような気がします。最も嫌悪すべきは、若い男と関係を持つ母親(的存在)だろうか。しかしこのナイーブさは、短絡的な価値観に頼りすぎなんじゃないかと。あるいはもっと堂々と掘り下げてもいいのかもしれないなと、したらばいささか生温さを感じるかなと。 | ||||
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夏だし、なにかホラーっぽいものでも読みたいなと思い手にした一冊。 その点ではまさに「求めてた本」でした。 収録されている6つのお話のすべてに「S」という人物が出てくるのですが、全員まったくの別人。 しかしどの「S」も薄気味の悪い男だったり、主人公が悪に手を染めるきっかけとなる男であったりと、 主人公にとっての負の存在であることは共通している。 この「どいつもこいつもみんなS」の無名さにも妙な怖さがあります。演出としてはすごくうまい! ジメジメとした陰湿な空気が漂い、気味が悪く、人の心理が次第に狂気へと変化していく過程もジワジワと怖い。 この「ジメジメ・ジワジワ」のいや〜な感じは文章のうまさからくるもの。 結末で意外な方向へ落とすどんでん返しがあるのも読みごたえがあります。 ちょっと他の話とは毛色が違う気がした「悪意の顔」がいちばん印象的です。 たんに怖いだけでなく、常識では片づけられない不思議系の要素もあり、 「悪魔の顔」だけは乙一テイストな味わいがありました。 | ||||
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夏だし、なにかホラーっぽいものでも読みたいなと思い手にした一冊。 その点ではまさに「求めてた本」でした。 収録されている6つのお話のすべてに「S」という人物が出てくるのですが、全員まったくの別人。 しかしどの「S」も薄気味の悪い男だったり、主人公が悪に手を染めるきっかけとなる男であったりと、 主人公にとっての負の存在であることは共通している。 この「どいつもこいつもみんなS」の無名さにも妙な怖さがあります。演出としてはすごくうまい! ジメジメとした陰湿な空気が漂い、気味が悪く、人の心理が次第に狂気へと変化していく過程もジワジワと怖い。 この「ジメジメ・ジワジワ」のいや〜な感じは文章のうまさからくるもの。 結末で意外な方向へ落とすどんでん返しがあるのも読みごたえがあります。 ちょっと他の話とは毛色が違う気がした「悪意の顔」がいちばん印象的です。 たんに怖いだけでなく、常識では片づけられない不思議系の要素もあり、 「悪魔の顔」だけは乙一テイストな味わいがありました。 | ||||
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道尾さんの短編集です。やはり、上手な人だと思います。 レビューにも書きましたが、向日葵は、上手いだけしか 残りませんでしたが、最近の長編で、かなり読ませる作家 になってきていると思います。本作も、ホラー要素たっぷりの 佳作が集まった短編集となっております。ただ、帯にある 「最高傑作」とか、もうやめませんか?帯を作った人、あなた は本気で本作が最高傑作と思っているのですか?理由は?道尾さん の作品を全て読んでいる人なら、この短編集が最高傑作ではないこと くらい明らかです。最近の「売れればいい」という傾向には 辟易しますね。この帯がかえって本作の評価を低めてしまう気 がします。 | ||||
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道尾さんの短編集です。やはり、上手な人だと思います。 レビューにも書きましたが、向日葵は、上手いだけしか 残りませんでしたが、最近の長編で、かなり読ませる作家 になってきていると思います。本作も、ホラー要素たっぷりの 佳作が集まった短編集となっております。ただ、帯にある 「最高傑作」とか、もうやめませんか?帯を作った人、あなた は本気で本作が最高傑作と思っているのですか?理由は?道尾さん の作品を全て読んでいる人なら、この短編集が最高傑作ではないこと くらい明らかです。最近の「売れればいい」という傾向には 辟易しますね。この帯がかえって本作の評価を低めてしまう気 がします。 | ||||
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6編の短編集で、どれも心に何かしら異常な部分を持つ「S」という人間を中心に描かれるホラーの要素が強い物語だった。ただのホラーというわけではなく、短編ごとに何かしらミステリのトリックが仕掛けられていたので飽きずに読めた。 個人的には「冬の鬼」と「悪意の顔」がおもしろかった。「冬の鬼」は時間を現在から過去へ遡る日記形式の文章だったのだが、違和感なく読めた。「悪意の顔」はSの嫌がらせが悪質で恐かったり、恐怖や悪意の心を取り除く手段が不思議でおもしろかった。 ただ、この著者の作品は伏線がしっかりとした長編の大きな仕掛けが多かったので、短編では物足りなかった。 | ||||
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6編の短編集で、どれも心に何かしら異常な部分を持つ「S」という人間を中心に描かれるホラーの要素が強い物語だった。ただのホラーというわけではなく、短編ごとに何かしらミステリのトリックが仕掛けられていたので飽きずに読めた。 個人的には「冬の鬼」と「悪意の顔」がおもしろかった。「冬の鬼」は時間を現在から過去へ遡る日記形式の文章だったのだが、違和感なく読めた。「悪意の顔」はSの嫌がらせが悪質で恐かったり、恐怖や悪意の心を取り除く手段が不思議でおもしろかった。 ただ、この著者の作品は伏線がしっかりとした長編の大きな仕掛けが多かったので、短編では物足りなかった。 | ||||
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6話の短編が収録されている作品です。連作短編集となっていますが、厳密に言えば普通の短編集です。連作ではありません。3話のラストと4話の初めの1ページにつながりがあるだけです。 6話に共通しているのは、鴉とSという人物が登場することだけです。Sという人物も各6話で登場する6人がそれぞれ別人でつながりはありません。過去作「向日葵の咲かない夏」に登場するS君とも関連がありません。 内容は、サスペンス、ホラー系で、それぞれの話の最後には落ちが用意されています。どれも暗い話ばかりで明るい話はありません。短編集の為、気軽に読める分量ですが、その分、長編作品と比べると物足りなさを感じるかもしれません。 道尾作品を今まで読んできた読者ならば、このような短編集も書けるのかと楽しめるかもしれませんが、この作者の作品を初めて読む人ならば、この作品よりも一般的に評価が高い「ラットマン」のほうが、個人的にはお勧めです。 | ||||
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6話の短編が収録されている作品です。連作短編集となっていますが、厳密に言えば普通の短編集です。連作ではありません。3話のラストと4話の初めの1ページにつながりがあるだけです。 6話に共通しているのは、鴉とSという人物が登場することだけです。Sという人物も各6話で登場する6人がそれぞれ別人でつながりはありません。過去作「向日葵の咲かない夏」に登場するS君とも関連がありません。 内容は、サスペンス、ホラー系で、それぞれの話の最後には落ちが用意されています。どれも暗い話ばかりで明るい話はありません。短編集の為、気軽に読める分量ですが、その分、長編作品と比べると物足りなさを感じるかもしれません。 道尾作品を今まで読んできた読者ならば、このような短編集も書けるのかと楽しめるかもしれませんが、この作者の作品を初めて読む人ならば、この作品よりも一般的に評価が高い「ラットマン」のほうが、個人的にはお勧めです。 | ||||
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