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(短編集)
鬼の跫音
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鬼の跫音の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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盛り上げるBGMのような過剰な演出を削ぎ、たんたんと書かれているだけに、薄膜を張ったような怖さと狂気を感じた。 善と悪は、反対でも背中合わせでもなく、隣り合っていると感じた。しんしんと降り積もるような、足元がかすかに微動しているような印象的な作品群。 | ||||
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リアルと幻想の狭間にあるような味わいのある短編集。 読後感はよろしくないが、オチが気になって読み進めることとなる。そんなぁ…の一歩手前で、締めくくってくれるのが良い。 十一年に隠した友の死体が発見されて「鈴虫」、刑務所作業製品の椅子に隠して刻まれた文字に魅入らて「ケモノ」、少女を殺害した故郷への二十年ぶりの訪問「よいぎつね」、空き巣の告白に戸惑う家主「箱詰めの文字」、夫婦の究極の愛「冬の音」、いじめを受けている少年に手を差し伸べた女性「悪意の顔」。 全ての作品は、Sという名の登場人がキーパーソンで、これが幻想譚ぽさに拍車をかける。 | ||||
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鬼は何処から来るだろうか?これは人の中に偏在する悪意が犯罪へと膨らんでいく物語だ。宮部みゆきがある対談で「怖い」と褒めておられたから、てっきり怪談だと思い込んでいたがコンパクトにまとめられたクライムストーリーで、普通に生きていられたら発現しないだろう人の持つ怖さの物語だ。それぞれの短編は独立して繋がりはないがSと云うイニシャルだけが共通した人物が描かれている。果たしてSは“SIN”罪の頭文字だろうか? | ||||
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購入して良かったです‼️ | ||||
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話題作、傑作の多い道尾さんのふぁんになれば 読む本に困ることもなくなるだろうと 今まで何冊か試したのだがいつも挫折 今回は短編集で行ってみよう と思ったのがこの本で 「ケモノ」が一番面白かった。 けど、不自然なまでに暗いので読むうちにだんだん、 なーんか生きてるのがやんなっちゃったな、みたいな 生気を奪われていく感じ。 エネルギッシュで元気いっぱいの人々に愛されている作家さんなんだろうか 既にひまわりとシャドウも買ってあるけど、読めるのだろうか | ||||
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乙一さんの作品を濃縮して重くしたような感じを受けました。 読みやすく引き込まれます。 個人的に一番気に入ったのは、時系列を逆にして描いた「冬の鬼」です。 | ||||
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Kindle版に、京極夏彦氏の解説は含まれてませんでした。 ご注意ください 本編について 全体的に小粒な印象です。 作者得意の叙述トリックも鳴りを潜めていました。 各話に共通するのが”S”という人物が出てくることくらいで 少し繋がる描写(狐の人形)もありましたが、もっと大きく繋がるような話もあればいいと思いました 余談ですが、作家というとデビュー作が最高傑作になる場合が多い気がしますが それは「箱詰めの文字」が実話だったりするかもしれません | ||||
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どれもいい感じにブラックです 達磨の話がいいですね 個人的には,最後でひっくり返す,悪意の顔も最高です! | ||||
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子供の頃に感じていたイジめっこに対する黒い気持ちを思い出しました。読んだ人が遠いところで一時を楽しくさせるのがいい本であり、エンターテイメントです。その意味では、主人公に同化して道尾ワールドにどっぷりはまりました。 | ||||
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ちょっと毒のある短編集です。 短編好きなので手にしましたがあまりお薦めはしない作品ですね。 さすが道尾秀介というほど道尾節が楽しめる作品でもありません。 読後感もあまり良くない。 道尾ファンこそやめといた方が良いかもです。 | ||||
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短編6編すべて、に、不気味さが漂う、傑作短編集。 | ||||
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ホラーの短編集。6つの奇妙な物語で、興味深く読めます。とくに、鈴虫、よいぎつね、箱詰めの文字は良かった。 | ||||
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いかにも道尾氏らしい、おぞましい話の短編集。 どの話もテンポが良く読みやすいし、それなりのどんでん返しもあって悪くはなかったけど、全体としてはミステリーともホラーとも付かない中途半端な印象で、読後感はイマイチ。どこかで読んだような既視感のある話もチラホラ。各短編には常にSという人物が出てきたり、作中作のような一見「入れ子構造?」と思わせるシーンもあるものの、特にそれによって何か全体の話に繋がりがある訳でもなく、これまた意図不明。個人的には「ケモノ」が一番良かったが、他はどれも平均点前後の佳作レベル。 | ||||
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Amazonで購入させていただきました。 2011年に『月と蟹』(文芸春秋、2010)で第144回直木賞を受賞された道尾秀介(みちお・しゅうすけ)さんの短編集です。 英語講師のイギリス人であるリンゼイさん殺害事件で逮捕された市橋達也被告や逃亡中に読んでいた本として、道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫、2008)が有名になりました。 そのとき、ぼくははじめて道尾さんの小説を読んだかと思います。 犯罪者の琴線に触れるものはなんだろうか、ということが気になったからです。 さて、本作『鬼の跫音』です。 まず目次を以下に列挙します。 鈴虫 ケモノ よいぎつね 箱詰めの文字 冬の鬼 悪意の顔 解説 京極夏彦 以上です。 解説まで含めて232ページです。 非常にリーダブルでサクサクと読めます。 内容ですが、他のレビュアーの方も書かれていたように、救いのない小説です(『向日葵の咲かない夏』もそういえば救いのない小説だった気がします)。 広い意味でミステリといえばミステリで、物語の最後に真実が明かされることが多いです。 そして「S」という人物がどの短編でも出てくるのですが、これは犯罪者や悲劇というのはぼくたちの身の回りに遍在しているのだ、ということを作者が暗に主張したいのだろうなぁ、と考えました。 また、「鬼の跫音」という名前の短編は上記のとおり、存在しません。では「鬼」とは何か、「跫音」とは何か、ということですが、「鬼」とは人間であって人間でないもの、つまり、悪を成したためにあちら側に行ってしまった者のこと、「跫音」というのは、そういう「鬼」たちが近づいてくる「跫音」はどこにいても聞こえてくるものだ、ということを示していると思われます。 救いのない小説ですが、この社会を反映している、あるいは予感している小説として読むと秀逸です。 オススメです。 | ||||
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道尾秀介初の短編集らしいけど、短編でも道尾らしさが存分に発揮されている。濃縮されていると言ってもよい。ホラーのようなミステリーのようなサスペンスのような、ゾッとする話。 どの話も導入から引き込まれるし、最後には驚かされる。巧いんだけど、ただ、あまり心に残らない。どれも既視感があるのと、どうせどんでん返しがあるのだろうと構えてしまう(加えてアンフェア感が気になってくる)からだろうか。 まぁその辺も込みで道尾秀介らしいとも言えるけど…… 「悪意の顔」だけは良かった。乱歩っぽい怪奇幻想譚だけど、道尾らしさがハマってた。 しかしどの話よりも一番存在感があったのが、京極夏彦の解説という……。 解説なのに、もう百鬼夜行シリーズの外伝掌編みたいな、京極臭が強すぎる解説で笑った。 | ||||
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本書に描かれる世界は暗く妖しい恐怖譚でほとんどが後味の悪いバッドエンドですから読者を選ぶ本だろうなとは思いますが、でも十分に一読の価値のある秀作揃いである事は間違いないと確信しますね。作中では昆虫や鴉が不吉な存在として効果的に使われていますし、私は初読みで詳しくは知りませんが著者の長編の題名には鳥や動物がよく出て来ますからきっと愛着がおありなのでしょうね。それから脇役で頻繁に登場するS氏は鈴木さんでしょうか気になりますね。 『鈴虫』ラストの意外な真実に驚愕!でも人は無神経な方が楽だとつくづく思いますね。『ケモノ』まさかの陰惨な結末に溜息。本編の教訓は「人は他人の事は判断できても自分自身には応用できない」ですね。『よいぎつね』不可解な結末。自業自得とは言え謎を抱えたままの死は辛いでしょうね。『箱詰めの文字』本編は悪人同士の騙し合いで珍しく悪が栄える完全犯罪でしたね。『冬の鬼』日記を逆に遡って辿り着く恐るべき真実!「達磨に入れられた眼」の真の意味が怖すぎる!『悪意の顔』女は絵の中に入ったか死体が発見されたか解釈は貴方次第ですね。 | ||||
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評価が高かったから買ったけど面白くなかった。この作家さんが合わないのかもしれないけど。 | ||||
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最高。ゾワゾワ、ハラハラが止まらない。だから道尾さん大好き。 | ||||
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普通に読み始めて、最後にガツンと一発のある作品があります。 個人的には「(ケモノ)」の最後に一発と、「冬の鬼」のまさかの一撃にやられました。 読みやすいですし、舞台の世界に引き込まれていく感じがたまらなく快感です。 | ||||
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道尾さんは人間の内面の狂気を描くのが非常に上手いと感じます。 短編集の作品の中には読んでいて胸糞悪いものもあります。ただそれは読み手である私たちの心の中にも多かれ少なかれどこかで感じ持っている部分なのではないかと。だからこそ胸糞悪くなるのだし、登場人物に嫌悪感すら抱く。 短編としてはどの作品も綺麗にまとまっていて、読みやすいし、道尾さんのグロテスクな世界観を知りたい人には丁度いいのではないでしょうか? | ||||
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