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(短編集)

鬼の跫音



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【この小説が収録されている参考書籍】
鬼の跫音
鬼の跫音 (角川文庫)

鬼の跫音の評価: 3.83/5点 レビュー 78件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全49件 1~20 1/3ページ
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No.49:
(5pt)

なんとも言えない、静かな怖れ

盛り上げるBGMのような過剰な演出を削ぎ、たんたんと書かれているだけに、薄膜を張ったような怖さと狂気を感じた。
善と悪は、反対でも背中合わせでもなく、隣り合っていると感じた。しんしんと降り積もるような、足元がかすかに微動しているような印象的な作品群。
鬼の跫音 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:鬼の跫音 (角川文庫)より
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No.48:
(4pt)

リアルと幻想の間にあるような短編集

リアルと幻想の狭間にあるような味わいのある短編集。

読後感はよろしくないが、オチが気になって読み進めることとなる。そんなぁ…の一歩手前で、締めくくってくれるのが良い。

十一年に隠した友の死体が発見されて「鈴虫」、刑務所作業製品の椅子に隠して刻まれた文字に魅入らて「ケモノ」、少女を殺害した故郷への二十年ぶりの訪問「よいぎつね」、空き巣の告白に戸惑う家主「箱詰めの文字」、夫婦の究極の愛「冬の音」、いじめを受けている少年に手を差し伸べた女性「悪意の顔」。

全ての作品は、Sという名の登場人がキーパーソンで、これが幻想譚ぽさに拍車をかける。
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No.47:
(4pt)

これは人の中に偏在する悪意が犯罪へと膨らんでいく物語だ。

鬼は何処から来るだろうか?これは人の中に偏在する悪意が犯罪へと膨らんでいく物語だ。宮部みゆきがある対談で「怖い」と褒めておられたから、てっきり怪談だと思い込んでいたがコンパクトにまとめられたクライムストーリーで、普通に生きていられたら発現しないだろう人の持つ怖さの物語だ。それぞれの短編は独立して繋がりはないがSと云うイニシャルだけが共通した人物が描かれている。果たしてSは“SIN”罪の頭文字だろうか?
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No.46:
(5pt)

購入して良かったです‼️

購入して良かったです‼️
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No.45:
(4pt)

引き込まれる

乙一さんの作品を濃縮して重くしたような感じを受けました。
読みやすく引き込まれます。
個人的に一番気に入ったのは、時系列を逆にして描いた「冬の鬼」です。
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No.44:
(5pt)

ブラック道尾炸裂

どれもいい感じにブラックです
達磨の話がいいですね
個人的には,最後でひっくり返す,悪意の顔も最高です!
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No.43:
(5pt)

善人+悪人=人

子供の頃に感じていたイジめっこに対する黒い気持ちを思い出しました。読んだ人が遠いところで一時を楽しくさせるのがいい本であり、エンターテイメントです。その意味では、主人公に同化して道尾ワールドにどっぷりはまりました。
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No.42:
(5pt)

この作家の才能は計り知れない

短編6編すべて、に、不気味さが漂う、傑作短編集。
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No.41:
(5pt)

遍在する「S」

Amazonで購入させていただきました。

 2011年に『月と蟹』(文芸春秋、2010)で第144回直木賞を受賞された道尾秀介(みちお・しゅうすけ)さんの短編集です。

 英語講師のイギリス人であるリンゼイさん殺害事件で逮捕された市橋達也被告や逃亡中に読んでいた本として、道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫、2008)が有名になりました。
 そのとき、ぼくははじめて道尾さんの小説を読んだかと思います。
 犯罪者の琴線に触れるものはなんだろうか、ということが気になったからです。

 さて、本作『鬼の跫音』です。
 まず目次を以下に列挙します。

 鈴虫
 ケモノ
 よいぎつね
 箱詰めの文字
 冬の鬼
 悪意の顔
 解説 京極夏彦

 以上です。
 解説まで含めて232ページです。
 非常にリーダブルでサクサクと読めます。

 内容ですが、他のレビュアーの方も書かれていたように、救いのない小説です(『向日葵の咲かない夏』もそういえば救いのない小説だった気がします)。
 広い意味でミステリといえばミステリで、物語の最後に真実が明かされることが多いです。
 そして「S」という人物がどの短編でも出てくるのですが、これは犯罪者や悲劇というのはぼくたちの身の回りに遍在しているのだ、ということを作者が暗に主張したいのだろうなぁ、と考えました。
 また、「鬼の跫音」という名前の短編は上記のとおり、存在しません。では「鬼」とは何か、「跫音」とは何か、ということですが、「鬼」とは人間であって人間でないもの、つまり、悪を成したためにあちら側に行ってしまった者のこと、「跫音」というのは、そういう「鬼」たちが近づいてくる「跫音」はどこにいても聞こえてくるものだ、ということを示していると思われます。

 救いのない小説ですが、この社会を反映している、あるいは予感している小説として読むと秀逸です。
 オススメです。
鬼の跫音 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:鬼の跫音 (角川文庫)より
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No.40:
(5pt)

道尾秀介さん初の短編集で現実と幻想の世界が妖しく交錯する6編のホラーミステリ傑作集。

本書に描かれる世界は暗く妖しい恐怖譚でほとんどが後味の悪いバッドエンドですから読者を選ぶ本だろうなとは思いますが、でも十分に一読の価値のある秀作揃いである事は間違いないと確信しますね。作中では昆虫や鴉が不吉な存在として効果的に使われていますし、私は初読みで詳しくは知りませんが著者の長編の題名には鳥や動物がよく出て来ますからきっと愛着がおありなのでしょうね。それから脇役で頻繁に登場するS氏は鈴木さんでしょうか気になりますね。

『鈴虫』ラストの意外な真実に驚愕!でも人は無神経な方が楽だとつくづく思いますね。『ケモノ』まさかの陰惨な結末に溜息。本編の教訓は「人は他人の事は判断できても自分自身には応用できない」ですね。『よいぎつね』不可解な結末。自業自得とは言え謎を抱えたままの死は辛いでしょうね。『箱詰めの文字』本編は悪人同士の騙し合いで珍しく悪が栄える完全犯罪でしたね。『冬の鬼』日記を逆に遡って辿り着く恐るべき真実!「達磨に入れられた眼」の真の意味が怖すぎる!『悪意の顔』女は絵の中に入ったか死体が発見されたか解釈は貴方次第ですね。
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No.39:
(5pt)

読み終えるのが惜しい。

最高。ゾワゾワ、ハラハラが止まらない。だから道尾さん大好き。
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No.38:
(5pt)

落とし穴あり!

普通に読み始めて、最後にガツンと一発のある作品があります。
個人的には「(ケモノ)」の最後に一発と、「冬の鬼」のまさかの一撃にやられました。
読みやすいですし、舞台の世界に引き込まれていく感じがたまらなく快感です。
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No.37:
(5pt)

良かった。

面白かったです。道尾作品はいろいろ読んでいますが、この作品はまた、違う面白さがありました。
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No.36:
(4pt)

電車一駅分で丁度良い

短編の割りにラスト迄の持って行き方は丁寧に書かれてあって十分満足出来た。

ケモノ辺りはベタなホラーと言われればソレまでになってしまうが、
そのベタなホラーに1番ビビリ、鬼の足跡は現在から過去へと読み進んだ後過去から現在へと読み進めた後の読後感は、
切なくなり、鈴虫を再読すれば更に切なくなってしまった笑

相手を想い過ぎて取った行動は、相手に取っては重荷になるだけなのか。許せる事なのか。とちょっと考えさせられる2作だった。
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No.35:
(5pt)

張り巡らされた伏線を探る上質のサスペンス (ネタバレあり)

伏線の張り方が半端ないです。
何気なく読んだ一文でも、結末を知るとまた違った意味が浮かび上がってきます。
特に「悪意の顔」が秀逸。
子どもが主人公である点や最後のどんでん返しは「向日葵の咲かない夏」を思わせます。
子供は純真だとか純粋だというけれど、その裏にはとてつもない残酷さが潜んでいるんです。
果たして主人公が出会った女性の語った不思議な話は本当だったのか。
Sが絵描きが上手いこと、ある事件の翌日からSが急に主人公にやさしくなったこと、そして最後床下から何かがでてきたこと・・・お見落としのないように。
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No.34:
(4pt)

小説の実験場

人間の心のなかにある鬼を描き出している作品。全編に登場する(異なる人物なのだが)「S」が不気味かつ効果的。時間軸を日記のかたちで逆にたどる実験的な短編もある。
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No.33:
(4pt)

おどろおどろしい。

短編集。さくっと読めるが、内容はホラーに近いミステリィに入るが、謎を解くためのヒントは足りないので、やはりホラーというべきか。

よく出てくる鴉や、別の人物として登場するSなども、おどろおどろしい。夏に読むのがオススメ。
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No.32:
(4pt)

どの話も味がある

短編集自体は久しぶりに手にとったのですが、どの話もうまくまとまっていて、ラストで本当の意味に気付いて驚かされます。
解釈の仕方も人それぞれみたいなので、何度も読み直すのが好きな人なんかははまってしまうと思います。
読みやすい文体で、見せ方が素晴らしい。恐怖、狂気が純粋な意味ではなく形をかえて入り込んでくる感覚を受けました。
どの話も普段触れてはならない人の闇の部分をじわじわと読み手に訴えかけてくるのですが、中でも冬の鬼、'(ケモノ)、悪意の顔は特に気に入りました。

たくさん本を読んでいる人や本格的な推理ものを読んでいる人からしたら物足りない内容かもしれませんが、手にとりやすく、何より収録されている話に
無駄がなく、そしてはずれがないという点では普段本を読まない人におすすめできる一冊だと思いました。
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No.31:
(5pt)

初道尾作品

面白い短編集でした!結末が「そう来たか!」と思うものばかり。なんとなくフィーリングで買ってみたのですが、当たり!でした。
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No.30:
(5pt)

研ぎ澄まされたナイフのような

道尾作品は長編しか読んだことがなかったのてすが、
短編の上手さにびっくりしました。
一文一文がすごくソリッドで、また

考え尽くされた構成に、必ず騙されます。
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