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機龍警察
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機龍警察の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 41~60 3/4ページ
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これで一気に読む気が失せた。 古い工場にキモノが隠されていたという設定であるが、 あれだけのものが動くなら、暖気運転のようなエンジン音などの試運転の音が 建物の外まで聞こえているのではないか。警官たちは、工場のシャッターの前まで、 そんな大きなロボットの稼動音さえも聞こえないまま近づいていく、そんなことはないやろ。 もし、聞こえていたとしたなら、キモノという機械がある時代というならば、 その音がなんであるかも警察官が察知できないということはありえない。 というわけで、冒頭のシーンは、音に気づかないはずはないのでおかしい。 さらにいえば、これだけの大きなロボットが都内で、 誰に目にも付かずに隠されているということもおかしい。 ここへ運ぶときもなにかしら目に付くのではないか。 警察はこういうこともしっかりと監視しているのではないか。 近未来であれば、今以上に至るところに監視カメラが張り巡らされており、 危険物体の存在は警察が必ず把握しているのではないか。 あと、ロボットが登場する小説で必ずげんなりさせられるところが この小説でもやはり解消されていなかった。 以下、月村には声を大にして言いたい。 戦闘用機械、すなわちロボットは、なぜヒューマノイドでなくてはいけないのか? この説明がなされていない。っていうか、ただカッコいいからってことだろうけど、 それじゃあ、説明にならない。 ガンダム世代、ゲッターロボ世代は、戦闘用機械はヒューマノイドと勝手に決め付けていないか? ヒューマノイドが最も戦闘に適した機械であることが論理的に示されていないといけない。 だが、実際にはそうはならない。 もし戦闘用ロボットを作るとしたら、物理(実力)的にも予算的にもヒューマノイドはありえないはずだ。 もっともベストなものは、 単なる山型の鉄の塊で、底に球状のタイヤが張り巡らされている。 これが最も地上戦は強いはずだ。ムダな予算もいらない。 しかし、絵的にカッコ悪いから小説にしないんだろうな。 それがわかるから、余計につまらないんだよ、こんなロボット小説は。 ヒューマノイドロボという仮定が解消されない限り、近未来SFというのは、いつまでもアニメ漫画の域を越えない。 | ||||
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戦争用に開発された機甲兵装によるテロが横行する近未来、警視庁に新型兵装と特別パイロットが配備された! 機甲兵装同士の白兵戦あり、街中のパニック描写あり、警察組織の軋轢あり。 とっても面白く、読みごたえもある。このシリーズは、今後も楽しみに読んでいこうと思う。 | ||||
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それはそれは面白かったです。でも、「私を離さないで」を面白いと思う人には面白くないかもしれません。「エンダーのゲーム」は「上」しか読んでません。「下」を買う気にはなれませんでした。 機龍警察 自爆条項「上」「下」は最高です。これを読まずに何を読むんですか? まぁ、人それぞれ好みがありますし。そりゃそうでしょ。っと。 | ||||
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とても面白かった! それ以上に美品なことに驚きました。惜しむらくは、到着が少し遅かったです。(もちろん期限内ですが…」) | ||||
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これは大変面白い、至近未来警察小説です。 龍機兵の疾走感がとてもよい。 続編を読むのが楽しみな一冊です。 | ||||
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アイアンマンを思い浮かべながら読んだものの、最後まで入り込めなかった。きっと映像化された物なら楽しめたと思う。 | ||||
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既に5作が刊行されているシリーズの第1作を大幅加筆した完全版。リアルタイムでこの第1作を読んだときは、頁数が少ない割には登場人物が多く、詰め込み感が多い、しかし日本警察を舞台にしているにもかかわらず主要登場人物に外国人を配しており、ストーリーのスケールも大きいという印象だった。そのため絶賛するほどではなかった。 既刊5作を読んだ後本作を改めて読むと、その意味がよくわかるのに加えて、巻末の自作解題でその理由が明らかになっている。本編では1作での端折り感を埋めるように隙間がきれいに埋めてあり完成度が高い。 では、文庫本第1作を読まずに本作を最初に読むべきなのかというと、答えは否である。本作は最新の短編集を読んだうえで読んでこそ、その価値がよく理解できるし楽しめる。何より既刊の創作プロセス、主題などが自作解題で明らかになっているため、本作はリリース順に読んだ後に読むべきだろう。そんなことを言ったら敷居が高くなって本書を手に取る読者が出るのではないかと懸念するファンもあるかもしれない。心配は無用だろう。シリーズを読み進んでいけば手に取らずにはいられない完全版である。これから本シリーズを読み始める方は本作を読まずにはいられなくなる。大事にとっておいて文庫版からどうぞ。 | ||||
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機龍警察のなかでは第4作目「未亡旅団」が個人的には最も好きです。 そして、おそらくどのシリーズから読んでもすぐに世界に入ってゆけ、一気読みだと思うのですが、 読むならまずはこの1冊からですね。既に文庫で読んだ人も必読です。 1作目の改訂版にあたるこの「完全版」が発売から4年たった今、それも単行本として発売されるということから、この作品、やはりキテルんだな~と感じさせられました。 付録がおもしろくてクスっと来ます。 | ||||
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シリーズ第一作が単行書化された。第一作だけが、文庫版だけで出ていた。 硬質な文体で読み手をぐいぐい引き込んでくれること、複合的なテーマを持つ故、中身のぎっしり詰まった満腹感を感じることは、周知の通りだ。 単行書で再読して、どの場面の会話にも、何らかのコンフリクトが含まれていると感じた。そのどれもが、何かの伏線ではないかと思えてくる。 伏線の幾つかは本書と後続の諸作が出た今も、未だ謎のままだ。シリーズの第一作は、これほど重層的な謎の沃野として作られていたのだと思った。 読ませる場面もある。姿警部らと馮の直接対談の場面は素晴らしい。極度の緊張の下での言葉の駆け引きは、老獪であるともに洗練されていて、素晴らしいと思う。 また、全編を通じて、人物達の苦悩の記述の襞が深い。 暗い過去に自己否定を迫られる。それに加えて、困難に直面する現在。そんな状況下で、生きなければと暴れ苦闘する、強い意志。それを登場人物達に直接的に言わせるわけではなくとも、文の下をその強い意志が貫通していると感じる。 本書の末尾に、シリーズ諸作に関する著者へのインタビュー、識者による分析、著者による自作解題などが載っている。(インタビューは雑誌からの再録) 個人的には、自作解題が読み応えがあった。著者の作品への気概と執念に触れることができたと感じるし、作品の読みどころがよく解ると感じた。 笑いも埋め込まれている。 | ||||
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単なる警察vsテロリストのアクション小説ではなく、組織の矛盾や登場人物が抱える心の闇なども くどくならない程度に描かれており、読んで満足できる作品だと思う。 そして主人公の姿がかっこいい。危機的な状況においても常に冷静に最善の方法を探している。 一方で、物語全体のスリリングさやテンポについては、「土漠の花」に比べると今ひとつかな。 | ||||
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小説としてはいささか粗く、大味ではあるが、可能性を感じる近未来SF警察小説。世の中の変貌と共に犯罪は大きく変容し、そんな中、密造機甲兵装を用いた地下鉄立て篭り事件が発生する。これに対抗するのは傭兵までも徴用し、機龍兵を採用した警察庁特捜部であった… 傭兵を徴用した警察庁特捜部は警察組織内で疎まれる存在であり、そんな中で悪と命を賭けた闘いに挑む。機甲兵装は、最近、良く耳にするパワード・スーツか、ガンダムのモビル・スーツみたいな兵器であるようだ。 機甲兵装によるアクションに重きを置くか、あくまで警察組織の人間ドラマを描くか、焦点が絞り切れていないように思うが、アイディアは面白い。 | ||||
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「ノワール」他多数の脚本製作に携わり、日本SF大賞・吉川英治文学新人賞を受賞。 新進気鋭の作家として、地位を確立した月村了衛の「機龍警察」シリーズ。 刊行から5年。 大幅な加筆と解説を増補した、長篇第1弾の完全版が本書である。 現在長篇に限定すれば4作が刊行されているが、 本書には以降の作品群への想像も及ばない附箋・伏線が散りばめられており、 続刊を読了する度に驚嘆するばかりである。 附属された本書解説の方が遥かに上手く表現しているため、野暮で月並みな言葉だが… 作品の世界観・設定・登場人物・ストーリーテリングは、紛れもなく特級の技量であると改めて確信できる。 本シリーズ長篇の特徴として、主要登場人物の一人にスポットを当てた物語が展開される。 第1弾である本書は、中心組織となる特捜部の内外に孕んでいる軋轢や摩擦が事細かに広く並べ立てられ、 突入要員の一人である凄腕の日本人傭兵「姿俊之」の過去が朧気に見え隠れする。 他の突入要員2人とは違い、完全にプロフィールが明らかにならない部分が 特捜部長である沖津に比肩するキーパーソンである所以だろうか? これはまだ序章でしかない。そして、同時に回帰する原点である。 稀代の作家が創り出したる物語、是非ともお手に取って頂きたい。 | ||||
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2012年の日本SF大賞受賞作品と言うことで読みました。 龍機兵(ドラグーン)と呼ばれるロボットが登場する以外は、特にSF観はなかったですが、楽しく読めました。 2~3メートル程度の小さめのロボットを身体を使って操縦する感じ、警察という部隊で犯罪者と戦う感じが、『アップルシード』に似ています。 『アップルシード』を現代日本において、警察の一部隊にした感じ、でしょうか。 3人の主人公も傭兵あがりですしね。 3人の主人公が乗るロボットは、それぞれ色や機能が違って、特性があるのですが、このあたりは小説で読んでもよくわからず、かっこいいメカデザインでの映像化を期待したいところです。 冒頭に書いたように、ロボットが出てくる以外にあまりSFらしさはありません。 SFって「(ありそうな)未来」を描くことを通じて、現代批評なり人間性の本質的なところを問うものであると思っているのですが、本書では、そのあたりの深堀り(未来の社会性なり、各キャラクターの内面なり)はされているとは思えません。(次巻以降であるのかもしれませんが) ミリタリー要素とロボットバトルを楽しむ娯楽小説です。 面白く読めますが、求めたところと違った、という点で、星3つとさせて頂きました。 | ||||
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電子書籍でどんな文字サイズで読もうが読者の勝手だと思うが、この本をAndroid端末で一定以上の大きさの文字で読むと、左端の行が消えるのである。早川書房によるただし書きがあり、「その場合は文字サイズを小さくして読んでください」ですと。 要するに、状況が分かっているにも関わらず、読者の意向は無視だ。直すもつもりも無いのだろう。当方KindlePaperwhiteもiOSデバイスも持っているがそれで読むことを良しとせず、2ページも読み進むことができない欠陥本としてAmazonに返品しました。 | ||||
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所謂ロボット(に乗り込んだ人間も)が闘う近未来が舞台なのに、女子高校生がコンビニでコピーとっていたりする。違和感は随所にある。ロボットや武器を熱心に書きこんでも、日常の光景を払拭し、それに代わる近未来のなにげない日常の情景を書くのは難しいのだと思った。そして、そんなオッカナイ近未来のロボットが繰り広げるテロに警察が立ち向かう。軍隊はどうした?一方、警察内の軋轢や葛藤は、現代を舞台にする小説の題材と変わらず、逆に古臭くさえ感じた。こうした違和感が随所にあり、つっこみながら面白く読ませて頂いた。続編は読まないだろうけれど、これが漫画なら違和感がないのだろうか? | ||||
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機龍兵と呼ばれる高性能人型兵器を駆る警視庁雇われの傭兵のお話。と聞くと現実離れしすぎかと思ったが、ちょっと気になって読んでみたら、丁寧に警察内部の軋轢や、捜査官たちの苦闘など、リアリティから極端に離れすぎないような描写も編み込んでいて面白かった。ストーリー展開にちょっと中だるみしているところと、回想を何度も差し挟んで、犯人と傭兵の関係性を強調したわりに、ラストはあっけない印象だった事は少し残念だが、全体としてのテンポは悪くない。謎も山盛りで残っているので、本作はまだまだ序章というところか。 ただ、日本警察に雇われる傭兵に外国人がいて、警察官として認められるべくもない経歴で、それが「●●警部」と呼ばれ、日本語にも特に不自由していない、ってのは、どーしても違和感がある点で星マイナス1つ。まあ、作者の手がけてきた作品などを見て納得。敢えて日本人で固めないところで、適度なSF感・未来感を出していこうとしているのだとは思うけど。 | ||||
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デビュー作ということもあり、警察の黒さの描写が不足気味。 また登場人物も、根が善人とまではいかないが、悪人臭が 薄い悪人が多く、カタルシスは弱い。 最近の作品である「コルトM1851残月」や「黒警」などでは、 悪人の描き方がかなり上達されておられるので、本作を読んで 物足りなさを感じた方には、そちらをおすすめします。 「キモノ」アクションやテロとの闘いという点では、攻殻機動隊というよりは むしろApple seedの方が近いかもしれない。 | ||||
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ロボットものということで勝手に期待して読んだところ、なかなか白いけど、一撃で大破し過ぎたり、警察内部の確執にこだわったり、政治や軍事的な世界観の説明が足りないなど、不満も残ります。 もう少し世界観の説明にページを割いて欲しいところ。日本が置かれている状況、ロボットが置かれている状況など、もう少し踏み込んで世界を作って欲しい。なんとなく今現実の国際情勢がそのまま延長されている感じだから、夢が足りないかな。 それ以外では、興奮して面白く読める小説でした。 | ||||
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大量破壊兵器の衰退に伴い、接近戦闘兵器体系は、機構兵装に移行した。いわゆる等身大に近いモビルスーツといったところだ。これまでの機構兵装とは次元の違う高性能新型機「龍機兵(ドラグーン)」を警視庁特捜部が導入した。開発の経緯、システムは一切外に出ておらず、搭乗員はフリーランスの外部契約者に任されている。 テクノロジーとしての目新しさはそれほどないが、登場人物の経歴や背景、特徴的な能力を細かく書き分けることに重点を置いている。登場人物は龍機兵搭乗員3名、警視庁特捜部長、特捜部技術主任、捜査員と搭乗員に外国人を配するなどチャレンジングな設定だが、ぎりぎりリアリティを保っている。人数もこれ以上増えると分かりづらくなるぎりぎりまで多彩にしてある。第1作の本書では人物紹介を兼ねてその一部が紹介されている。彼らの経歴が今後の続編に生かされていくのであろう。 科学時術に関しては近未来的である反面、警察組織の描写は意図的に泥臭く官僚的に描かれている。そのギャップは現在龍機兵へのシンプルな反発として対比的に描かれているが、それ故今後、新規セクションと旧組織の軋轢と若干の和解といったところが物語の軸になるのではないだろうか。 警察小説とSFの融合した本シリーズはまずまず読者から受け入れられている様で、新作は年間ランキングに顔を出すようだ。続編がすでに刊行されているので、おいおい読んできたいと思う。 | ||||
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ロボ!メカ!銃!警視庁特捜部!整備士の女の子!ブロンド美女!白髪の傭兵!お堅い白人!イケメンキャリア警官ズ!謎めいた指揮官!警察の体制批判!黒社会!そしてロボロボロボ!銃!戦争!捜査!捜査!捜査!ロボ!銃!ロボ!格闘!伏線!かすかな詩情!そしてロボ! そんな感じの、読む人を楽しませる工夫がぎっしり詰まった、遊園地みたいに楽しい、けれどとてもシリアスな小説です。ただし、大きい男の子向けの。 とはいえ、サクサク読める文体と個性的なキャラクターたちは、どんな読者にも馴染める魅力を十分に放っています。 特に終盤の機甲兵装たちを相手どった格闘戦は息を飲むような緊張感に溢れていて、一読の価値があります。 | ||||
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