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理由(わけ)あって冬に出る
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理由(わけ)あって冬に出るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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カバーには「コミカルな快作」とあるけれど、うーーん。 タイトルは好きです。続編もタイトルはキャッチーで読みたくなります。でも、よほどひまにならないと読まないでしょうねえ。 | ||||
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主人公は美術部の葉山くんで探偵助手。探偵は文芸部長の伊神くん。吹奏楽部長の高野さん、部員の秋野さん、東くん、演劇部長の柳瀬さん、部員の三野くんとかが、文科系クラブの部屋のある「芸術棟」で起きた幽霊話に挑みます。 トリックは「ふーん」という感想のレベル。高校生活でのミステリーなので「氷果」を思い出しましたが、こちらは日常の謎ではなく「他人を引っ掛けてやろうという意図で仕掛けられたトリックに挑む」という本格派。登場人物の想いや隠した感情に大した深みはないので、あっさりと軽く読めるのが、この本の良いところでしょう。 エピローグは最後の伏線を回収していますが、いらないんじゃないかな。 個人的に魅力を感じたのは柳瀬さん。とても面白いですが、それだけではないポテンシャルを秘めていそうなので。 | ||||
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前半はもう一つ話に溶け込めず読むペースもいまいちでしたが半分すぎてキャライメージが固まってからは面白くなりました。 デビュー作なので星は3つですね。 | ||||
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ライトでコミカルな学園ミステリーでシリーズの第一作です。 縁あってこの作品を手にしましたが、意外に面白かったです。 決して深いミステリー作品ではありませんが、 気軽に爽快に緩く読むことができます。 シリーズ作品がたくさん出ているという事で、 そちらにも手を伸ばしたいと思います。 | ||||
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とある高校の文化系の部活が集中する建物にまつわる怪奇現象. 失踪した女子高生とプロローグの人物に関わる真相は? 怪奇現象の謎解きを中心にストーリーは進む. 主体性のない巻き込まれ型の主人公と,探偵役の強引さの対比, その他のキャラクターもコミカルに描かれており, ライトミステリーとしては楽しめる. 怪奇現象のトリックを暴きつつ, 最終的には2人の人物が登場して,ストーリー全体の真相が明かされる. この真相には意外性があるのだが,トリックとの間にあまり必然性がなく, かなりのページを割いているトリックの謎解き部分が無用の長物になってしまっている. この辺が少し惜しい. | ||||
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ライトノベルの推理小説です。 謎解きはそこまで難しくないので、推理小説が好きな人にはもの足りないのではないかと思います。 萌え要素は1990年代後半のライトノベルを思い出す感じで、一通りのストーリーがありつつ、 ストーリーの進行の中で主人公が適度に女性キャラクターからの好意を受ける、という感じ。 最近の全くストーリーがないキャラクター小説よりは多少面白いですが、 東京−名古屋間程度の移動の間に、暇つぶし程度に読むような本です。 | ||||
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<感想> 「理由あって冬に出る」というタイトルが、 なんかもう、雰囲気があって気になりました。 表紙もライトノベルちっくな気もしますが、 なんか奥ゆかしい感じです。 ちなみに男の子は、主人公だとして、 メガネの女性はいったい誰? 人物描写にメガネをかけた女の子っていたっけ? ・・・というのが読み終わった後も、未だにわかってません。 全体の感想としては、キャラクターが面白い小説、 という感じでした。 伊神さんと柳瀬さん。伊神さんは探偵役なので、よく出てきますが、 柳瀬さんの活躍をもっと見たかったかな。 葉山くんの振り回されっぷりも、なんというか変人に困らされる 狂言回しとしてありがちですが、地の文での突っ込み等、 面白かったです。 ミステリーというか、物語に関しては・・・ 私は、いまひとつ釈然としない感じを覚えてしまいました。 その正体はわかりませんが・・・。 教室の見取り図とかがいっぱいあって、 「きっと作者さんは、いろいろ考え、趣向を凝らして 書いているんだろうな」とは思えたのですが、 その地図をしっかりと頭に入れて、トリックをしっかり 理解しよう、というところまでいけませんでした。 それは、あくまで私の個人的な能力の問題で、 個人的な感想です。 なんというか、「トリック明かし」「謎解き」それ自体を楽しむ、 というより、その行為をしている伊神さんと、それに振り回される葉山くん とのやり取りや雰囲気を楽しむ作品でした。 今でも、トリックや謎解きの全容はわかっていません・・・。 冒頭はやや重く感じたし(設定の説明上必要だったのかもしれないけど)、 最後に出てくるホームレスが感動を台無しにしてくれたし (まあ、秋野さんがフォローしてくれた感はあるけど)、 葉山君がラストで白骨を発見するのも、きっと深い意図があるのだろう、 と思いながら、私にはそれがわからず歯がゆかった。 ちなみに、読み終えて、いまだにタイトルの意味が分からないのは、 私だけ・・・? <物語概要> 芸術棟という文化部が使える校舎があるくらい、 施設が余っている(?)私立高校に通う葉山くん。 葉山くんは美術部員だが、現在一人なので、 アトリエにはいろいろな人が訪ねてくる。 そんな中で、吹奏楽部の友人、秋野が頼みごとを しに訪ねてくる。 「フルート吹く幽霊が出る」という噂が出て、 吹奏楽部の練習に支障をきたしているらしい。 そのようなわけで、葉山くんは幽霊の噂を晴らすべく、 吹奏楽部の部長、高島先輩、秋野、演劇部の友人、三野と 共に、夜の校舎に侵入する・・・ <設定> 芸術棟と呼ばれる、文化部が基本的に自由に使える 校舎がある学校での出来事に関する物語。 教師もややテキトーで、戸締りに必要なカギを平気で 生徒に預けたりするような風潮がある。 だから、生徒たちは鍵を持って夜の校舎に侵入する ことができる。 <人物> ●葉山 美術部員。主人公。読者目線キャラで、探偵役の伊神さんに 振り回され、ときに伊神さんの考えを引っ張り出す ための役割。 探偵の助手役として、危ない目や厄介ごとに駆り出される、 という点ではコメディリリーフ? ●伊神 文芸部。受験生。安楽椅子探偵役。変人? 「謎」に目がなく、好奇心旺盛。もったいぶった言い方をし、 自分の考えを立証するためなら、人の迷惑も顧みない。 ものすごい集中力の持ち主。その上、武術も達人並のよう。 どんな相手にも物怖じせず、人懐っこく話しかける。 ●柳瀬 演劇部。葉山を執拗に舞台に誘う。葉山のどこに魅力を 感じているのかは、私には不明。 演劇調で会話することも多く、葉山の前で葉山と自分の やり取りを一人芝居で行ったりする。 母親も結構な変わり者で、娘の小芝居に付き合う。 この母にして、この娘あり、という感じ。 ●高島 吹奏楽部部長。2年。責任感の強い女子生徒。 発端は、彼女が秋野を使って、葉山を幽霊騒動に 巻き込んだからである。 巻き込んだ以上は、自分も付き合う、という姿勢や 嘘がつけないといったところが、彼女を部長という 役職にしていると思われる。 ●秋野 葉山の友達。幽霊騒動の調査を葉山に来る少女。 東、という彼氏がいる。 ●三野 演劇部の裏方。昔はいじめられっこだったらしい。 だが、今は明るく、しかも、いろんな噂話や、 他人同士の内緒話を聞いてしまう生徒らしい。 実は、事件の首謀者。 秋野のことが好きらしい。 幽霊騒動を調査すべく、葉山・高島・秋野で 学校に残った時、それを聞きつけ、「秋野狙い」 という名目で、ついてきた。が、真意は他にあった。 その後、幽霊らしきものを見かけた際、 「逃げた」(ように見せかけた)にも関わらず、 「葉山が逃げた」というふうに改変して、 噂を振りまいた。これは、一見三野のテキトーな キャラのように思えたが、実は、三野の目的のために 必要な段取りだった。 ●東 吹奏楽部。ルックスが良く、女にモテるらしい。 一時期は、吹奏楽部が泥沼化したほど。 現在は、秋野と付き合って落ち着いているようだが。 本当は、あるときいなくなった、「立花」という三年生の女子 のことが好きであった。 物語の中盤で、「立花」が付き合っていた大学生の子どもを 妊娠し、しかも、その後、美術部の教師と結婚する、 というのを知って唖然とさせられる。 また、三野に脅されて、幽霊騒動の共犯をやらされた。 <物語展開> ●幽霊騒動の調査 葉山は、秋野に頼まれ、高島部長と共に、 夜の学校に残り、芸術棟に出るという幽霊の調査を しようとする。そこには、三野も「秋野狙い」という 形でついてきた。 そこで、実際にとある部室で、いきなり明かりがつき 人影が出る、という現象が起こる。 その後、その騒ぎを三野が言いふらす。 ●幽霊調査'A 葉山の話を聞き、伊神が探偵役として、 一回目の幽霊騒ぎの推理をし、実験検証する。 トリックは影絵を使ったものだった。 そのとき、そのトリックの裏方をやっていた 三野が、「首なしの幽霊を見た」と言って(実は三野の嘘)、 新たな幽霊騒動が展開する。 ●幽霊調査'B 三野の見た幽霊を調べるべく、再び校内に侵入する葉山。 葉山・伊神・高島・東という組み合わせだった。 葉山と伊神は、首なし幽霊を目撃する。 その後、警備会社の者がやってくるが、 「葉山に呼び出された(本当は三野が葉山を装って呼び出した)」 という柳瀬のおかげで、難を切り抜ける。 (※実は、このとき三野は、幽霊のトリックを仕掛け、 東を脅し、その幽霊に全員の目が向くように誘導させていた)。 ●幽霊調査'C 伊神は、犯人の共犯者が東だと言い当てる。 そして、東を追求する。 東は、抗弁するが伊神にかなわず、真相を告白。 また、実は東は、「死んだ」と噂されていた 女生徒、立花のことが好きだった。 だが、そこへ子供を抱いた立花が現れ、 献身的に支えてくれた美術の教師と結婚するというのを聞き、 唖然とする。 東と秋野の別れが暗示され、三野のチャンスも暗示される。 ●幽霊調査'D 伊神は、夜中まで一人で校舎で考え、 ついに真相に推理で辿り着く。 そして、夜中に関係者全員を集め、 トリックをなぞった実証を行う。 伊神と葉山が目撃した首なし幽霊は、 スモークをスクリーンにして、プロジェクターから 映し出された映像だった。 そして、それをおこなった真犯人は三野であり、 東は、それの共犯をさせられていた。 実は、三野が目撃したという「首なし幽霊」は、 三野の嘘だった。 だが、三野がこの嘘をつくことで、 結果的に、伊神と葉山が首なし幽霊を目撃する きっかけをつくったことになる。 ●真犯人の動機 三野はトリックを明かした。 その動機についてはなかなか明かそうとしない。 だが、伊神はそれを許さない。 三野は、とある体調が悪くなったホームレスを かくまうため、芸術棟の空き部屋に生徒を近づけない ようにするために、幽霊騒動の噂を流したのだった。 三野の弱者を思いやる行為が、今回の事件の発端であった。 そのホームレスは、一見恭しい感じで礼儀を見せるが、 実は、横領罪と詐欺罪で警察から追われる身だった。 それを知らされた三野はあっけにとられるが、 秋野の「バカ―!」という大絶叫で、救われるのだった。 ●その後 事件の片はつき、幽霊騒動もすべ解決した。 葉山はトリック解明の際に廊下を片づけた際、 廊下の壁に変色部分を見つける。 そこを掘り返すと、そこから白骨死体が出てきた。 葉山は、その白骨死体を見て、切なくなり、泣く。 | ||||
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表紙イラストが好みで気になっていたので、ようやく購入。 冒頭テンポ悪し。 学校の状況がその後の事件へのフリとなるので重要なのは分かるが、にしても冗長すぎ。 主人公の語りくちが面白いなら引き込まれるのだろうが、ありがちなことに対してそう面白くもない感想をのべられてもツライ。 せめて誰かと会話しながらなら良かったのでは。 この冒頭のように全てが一味足りない印象だった。 感触としては米澤作品に近いように思えるが、面白さではまだまだ遠い。 作者のデビュー作のようなので、この後洗練されていくかどうか・・・を確かめる食指はまだ動かない。 でも読めないというわけではないので星みっつ。 あと読み込み不足のせいかもしれないが、表紙の女の子は誰なのか最後まで分からなかった。 | ||||
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先にレビューしている人の言う通り、エピローグは蛇足です。主人公が最後に誰も気付いていなかった事に気付いた事で、主人公の評価を上げる事を企図したのでしょうか。シリーズ化して次回作への伏線になれば、また違う評価になると思います。主人公とよく絡む先輩の女子生徒に関する描写が性格的な事に偏っていて、容姿のイメージが掴めません。割りと重要なキャラなのに。 | ||||
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プロローグと第一章のはじまりかたがすさまじく連結してない。 p126、p127の不細工すぎる挿入 エピローグは「あの足音はまさか…?!」ぐらいで終っていい。 そこがミステリいや怪談の醍醐味なんじゃないんですか? 真犯人があっさり認めすぎ・ありえないポカミス 残念でした。 学校で起こる怪奇現象を推理するっていうのは好きなんだけどなぁ | ||||
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第16回鮎川哲也賞佳作入選作。 学園を舞台にしたラノベ風のミステリだが、トリックは平凡で動機の必然性にも疑問があり、ミステリとしてはいまひとつ。しかしこの手の作品にしては心配したほどオタ趣味丸出しといった描写は少なく、わりとさらさらと読めた為全体の印象は悪くない。 また、事件の結末も決して温いだけに終わらせなかった点も評価できるところ。 ただ、探偵役の造型がいかにも「ありがち」で全く新味がなかった点とエピローグの存在はいただけない。特にエピローグの蛇足感はすさまじく、無い方が良かったと断言できる。 ややネガティブなコメントを多くしたが、最近の創元系の新人としてはまともな方だと思うので今後の成長に期待。 | ||||
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