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倒錯のロンド
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倒錯のロンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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とか書いて、あんまり格調高いものを想像させるのもほんと良くないよね。 このどこか幼稚で下品なところがどうしても憎めないんだ。 トリックに関しては、それ自体は、あ、そう、そうなの、って感じで、 こりゃあすげーとか、いやいやものすごく騙されたわ、とかっていう感じではない。 そこまですごくはないんだけど、でもやっぱり夫婦して叙述トリックにとり憑かれてるだけあるわ、 好きだから苦労してるんだね、わかるわかる、って感心させられるよ。 途中でやめられなくて寝床にいけなくなったという、自分としては珍しい作品。 | ||||
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第一の倒錯 第二の・・・第三の・・・最後の倒錯・・と合わせ鏡を覗いているような錯覚を覚えた。 しかし、騙そうという意図がしつこすぎた。 読んでいて飽きてきてしまった感があり残念でならない。 当然のごとく叙述トリックには驚きも起きなかった。 ところどころに,有名作家の小説が引用されていることも, またか〜って思ってしまった。 主人公に感情移入できない私に原因があるのでしょう。 | ||||
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著者の初期の作品は、まだ叙述トリックに取り付かれていなかったため、新鮮である。今の著者は叙述トリック作家という看板が樹魔をして、読者の裏をかこうと変に作品の形を歪めてしまっているものが多い。また、作品のコクも少し薄くなっている。本作の文章はけっしてうまいとは言えない。文章はさすがに最近の作品のほうがうまいが、そのうまくない文章の中に、何ともいえない情熱が感じられる。 作品の内容には、あまり触れない。本書の紹介に書かれている以上の予備知識なしで読んだ方が、衝撃は大きいだろうと思う。とにかく、これでもかと詰め込まれたサービス精神、文章の背後に見え隠れする執念というか怨念のようなものが、本作の異様な迫力となっているのだ。 本作の面白さを本当に楽しめるのは、多分素直に作品に接することができる人であろう。余計な先入観を持たずに作品世界に没入できれば、本作の面白さが分かるはずだ。そして、著者のしかけた迷宮を彷徨うことの楽しさも。そう、手品はその種を解明することが楽しいのではなく、騙されることが、ありえない不思議をかいま見せてくれることが、本当の楽しみ方なのである。本作に騙されることこそが、本作の面白さを満喫できる楽しみ方なのである。 | ||||
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叙述トリックで有名な作品をさがしていて評価が高かったので呼んでみました。 「アクロイド殺し」「殺戮にいたる病」「十角館の殺人」と同様の理由で読みましたが、 個人的にはこの作品が一番しっくりきました。 っというか、断トツでした。 読み始めたらとまらなくなったのは久しぶりの経験でしたね。 六時間ほどぶっ通しで読み、幸せ気分でしたよ。 叙述トリックものはストーリーがつまんなくなりがちですが、 話の流れ自体も非常に興味深く楽しめました。 | ||||
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私はあまり叙述トリック物を読みません(面白かった本も、そうでない物もありました)。そこで、評判の良い本書に挑戦したのですが。。。楽しめませんでした。まず、事件が展開する前半で、感情移入ができませんでした。また、謎解きの章も読みづらかったうえに、謎が解明されたところで「そんなものだよな。。。」という程度でした。 もしかすると”すごい叙述トリック”と知らずに読んだほうが、素直に驚けるのかもしれません。 | ||||
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を聴いてる時のような、めくるめく心地に浸れる一冊であり、そうゆう作家自身ですよネ。 別に譬えれば子供の絵日記みたいなもん。日々進むがテーマはさして変わらず、なのに昨日 と今日ではいちいち描く事が違うというネ?!...... それ故、愛くるしい魅力もあるが、どこまでも歯止めが利かず箍が外れた描写になりがち だったりする訳です。 あ、そおの僕は所謂所の、叙述トリックについて語ってる訳なんですが、これは厄介な代物で 論理的に推理小説を愉しもうと思う人が本作を読むと、あまりの低脳さ加減に怒って本を投げ つけたくなる心境になるって事なんですねツマリ。 だから僕も人にミステリをかしてと云われても、この手のタイプはあまりチョイスしないんで すネ。 つまるところ、どんどん食わず嫌いして好きな人だけが読んだら好いんですネ。 とりあえず、この一品の前後半の加速度と、対比する中盤のねっとり加減や、何だかんだの どんでん返し連荘は実に見事なもので、コレを読んでみて自分自身が叙述トリック系統を好き になれるかどうか試してみたらいかがでしょう? | ||||
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叙述トリックは、本来その作品が叙述トリックであると暴露された瞬間にその価値が無くなってしまうものである。 であるからして紹介には細心の注意を払わねばならず、具体的なことを言えずに「これは面白い」「素晴らしい」といった無難な発言に必然的に留めさせられるものである。 例えば○○とか、××とか……このようにタイトルを記述することすら躊躇させられる、それが叙述トリックである。 そんな中、日本にたった一人だけ叙述トリックであるということを憚らずに公言できる作家が居る。 それが折原一。 彼の作品はその多くが叙述トリックであり、叙述トリックであるという事前情報を持っていても更に騙される、そんな名作です。 最近の作品にはあまりにも捻りすぎて訳がわからなくなっているようなものもありますが、本作は見事な叙述トリックを決めておきながら綺麗にまとまっています。 皆も一緒に騙されましょう。 | ||||
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折原氏の作品のほとんどは叙述トリックという手法で描かれている。この作品も叙述トリックで最後の1ページまで真実がわからない。そして、この手の折原作品は映像化は無理である。小説というカタチでしか楽しめないのである。このトリックには賛否両論あると思うが、一読すれば目から鱗が落ちるだろう。これまでの本格推理とは全く別物である。乱歩賞を逃した作品ではあるが、騙されたと思って読んでほしい(本当に折原トリックにだまされるが)。 | ||||
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最近の新人賞受賞作を読んでいると、血縁関係を扱ったり、感動を煽るために病気の主人公を出してきたり、という作品が目に付くのですが、この作品はそういったべったりした要素がなく、クールでかっこいいです。作者の折原氏は海外ミステリーに傾斜していらっしゃったとのこと、すごくよくわかる感じです。江戸川乱歩賞最終候補で、5人の審査員のうち1人にしか押してもらえなかったとのことですが、このクールでちょっと皮肉な感じが生意気に映ったのかも?でもかっこいいです、ほんと。 | ||||
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最近の新人賞受賞作を読んでいると、血縁関係を扱ったり、感動を煽るために病気の主人公を出してきたり、という作品が目に付くのですが、この作品はそういったべったりした要素がなく、クールでかっこいいです。 作者の折原氏は海外ミステリーに傾斜していらっしゃったとのこと、すごく よくわかる感じです。 江戸川乱歩賞最終候補で、5人の審査員のうち1人にしか押してもらえなかったとのことですが、このクールでちょっと皮肉な感じが生意気に映ったのかも? でもかっこいいです、ほんと。 | ||||
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盗作を物語の発端としながら、今度は登場人物の心情や行動が倒錯してゆく過程が面白く、さらにそれが物語全体の仕掛けだと気づいた時にはまさに「してやられた!」という気持ちでした。ジャンルは叙述形式の本格ものでしょうか。しかし小難しい設定や描写などは一切無く、とても読みやすいです。好感がもてます。謎解きは読み手によって評価が分かれるところかもしれませんが、舞台設定を極力シンプルにして、トリックの切れを最大限活かす演出をしたという解釈で私は充分納得できました。その方がきっと難しいと思います。本作品は1988年度の江戸川乱歩賞最終候補作だったとのことですが、刊行にあたって付け加えられたエピローグは、物語の世界が徐々に現実の世界へ重なりあうような感覚がして思わずニヤリとしてしまいました。作者のサービス精神に感謝したいです。 | ||||
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