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倒錯のロンド
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倒錯のロンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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叙述ミステリーの一つなのだろうけど、構成的なミスリードに「狂気」が混じっている。狂気の部分はアンフェアを感じるが、ミステリーの新しい形に挑戦したことには敬意を表したい。折原さんの世界観は、独特なものとして異彩を放っているのは間違いない。 | ||||
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とても素晴らしい小説です 折原一さんの作品はほとんど満足です 彼は私のお気に入りの作家です 私はサウジ人ですが、読むのは難しくありませんでした | ||||
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読中終始ひっかかりがありモヤモヤして早く結末まで読み切りたくなる作品。文章はとてもポップで読みやすい。人に勧めたくなる作品ですが、好みは分かれるように感じます。 | ||||
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定番のトリック技法だけど更に工夫があり面白かったです。 | ||||
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『倒錯のロンド(完成版)』(折原一著、講談社文庫)に引きずり込まれ、一気に読み終えてしまいました。 築30年くらいのボロアパートの四畳半暮らしの山本安雄、34歳は、推理作家の登竜門である月刊推理新人賞の結果を見て、愕然とします。「月刊推理新人賞結果発表! 幻の女 白鳥翔 三十二歳の新鋭、衝撃のデビュー。420枚堂々一挙掲載」と記されているではありませんか。受賞作は、山本が苦労を重ねて書き上げ、自信を持って応募した『幻の女』となっているのに、受賞者が山本安雄ではなく、白鳥翔となっているので、ショックを受けたのです。 自分の作品が盗作されたと知った山本の復讐が幕を開けます。 物語が進むにつれて、どんでん返しに次ぐどんでん返し、またどんでん返しと、息を呑むような驚きの連続で、身も心もぼろぼろになってしまいました。 最終ページを閉じて、唖然としている私。 | ||||
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"小説のタイトルだけは、すでに決まっていた。『幻の女』いい名前だろう。ウィリアム・アイリッシュに同名の有名なサスペンス小説があるが、ぼくも当然この古典的作品を意識している。"1989年発刊の本書は、"叙述トリックの名手"と呼ばれた著者による盗作を巡る駆け引きを描いたミステリ。 個人的には叙述ミステリにはまっている事からオススメされて手にとりました。 さて、そんな本書は"受賞まちがいなし"と自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた!?と山本安雄が驚くところから始まり、日記形式風に山本安雄、そして作品を盗んだと思われる白鳥翔との"原作者"と"盗作者"との駆け引きが描かれていくわけですが。 率直に言って、登場する人物たちについては山本安雄の親友の城戸明以外はあまり魅力的ではなく、また仮に"受賞まちがいなし"としても、いざ【実際に受賞する前から】作品賞金の1000万円を手に出来ることを前提にして、殺人を含む様々な思惑が動いていくのは些か乱暴ではないかと思いました。 ただ一方で、そもそも人物ありき。というよりプロットありきの様に感じる本書。幾重にも【仕掛けられた叙述トリックに関しては流石】というか、やっぱりあっさり引っかかるわけで。最後に著者自身の名前へつなげる終わり方も含めて、人によってはハマる、好き嫌いが分かれる作品ではないかとも思いました。 とにかく叙述トリック好きな方へ。また優れたプロットの作品が好きな人にもオススメ。 | ||||
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折原一の作風を良くも悪くも決定づけてしまった初期傑作。当然ながら自分はすでに「叙述トリックの折原」であると知った状態で読んだわけだが、それでもきれいにだまされた。見事な仕込みである。 乱歩賞の最終で落ちたとのことだが、それも宜なるかな。基本プロットである「作者と偽って小説賞に勝手に応募し、ばれないように作者を殺す」という展開がどうしても馬鹿っぽくなってしまい、おそらく作者も重々承知していたのだろう、かなり馬鹿っぽく書かれているのだ。乱歩賞という雰囲気の作品ではない。 | ||||
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「作品が盗作された」と物語から始まり、斜め上に着地する作品。 ネタバレを避けながら、どうレビューを書くべきか、正直あまり思いつかない。 ズルい記述も誘導もなく、もしかしたら頑張れば見抜けるのか…も…? 正統派ではなさそうで、すべてが正統派な印象を受ける作品。 | ||||
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思い違い。最後でもよくわからない。構成、内容、どうなっちゃのだろう。 | ||||
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真相が明かされて「は??」となります。随所に気になる点はあったのですがこういうオチかーってなりました。是非一度読んでみてください。 | ||||
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週刊文春1989年 国内部門 第7位 推理小説家を目指す山本安雄は、会社をやめ雑誌の新人賞応募に情熱を傾けていた。遅々として執筆が進まず鬱勃とした日々を過ごしていた安雄は、ある日、天啓を得たかのように自信作『幻の女』を一気に書き上げる。友人 城戸の感想を聞き、受賞間違いなしの確信を持った安雄。ところが、城戸は、ワープロで清書した『幻の女』を原稿とともに電車の中に置き忘れてしまった。 落胆し城戸を絶縁した安雄は、やがて白鳥翔という名の作家が『幻の女』で新人賞獲得したことを知る。その『幻の女』は、安雄が執筆した作品そのものだった。安雄の作品で、新人賞を掠め取ったものは誰か。城戸が殺害されるに至って、白鳥翔への疑いを深めていく。安雄は、激情にとらわれ、白鳥翔への異常な行為を繰り返すようになるのだった ・・・ 安雄が徐々に壊れていく様が、「誰も信じてくれない系」の心理サスペンスを予感させるのだが、さにあらず。語りそのものの巧妙な仕掛けを堪能する類のミステリである。著者自身も述べているとおり、この手の作品は好き嫌いが別れるのだろうな。前半部分の伏線は、なんとなく気がつくのだが、真相にどう絡んでくるのかはわからなかった。 しっくりいかないのが、『幻の女』が誰が読んでも受賞間違いなしと確信してしまうこと。これがないと話しが進まないのだが、電車で拾った原稿を自分名義で応募するだろうか。この部分の説得力が少ないのが残念である。 事件の真相より、本作品が三部作の第一作目であることの方が驚いた。はてさて、どう続いていくのやら。 なお、本作品は、江戸川乱歩賞の最終選考まで残ったとのことだが、新人賞への熱意が込められているようで感慨深いものがあったよ。 | ||||
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まずは、巧妙な叙述トリックが素晴らしい作品です。 恐ろしく、完成度が高い作品だと思いました。 しかし、私が一番評価したいのは、本作のユーモアセンスです。 途中、涙で文章が読めなくなるくらい笑ってしまいました。 本当に心に残る一冊になりました。 | ||||
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面白いです。 序盤、中盤、終盤とスキがない。 序盤はすんなりと物語に入っていけるので、読みやすさに配慮されてるいい作品だと思います。 折原さんといえば叙述トリックですから終盤手前の展開までは読めました。 おそらく多くの読者もそこまでは分かったでしょう。 なのでそこについての驚きは全くなかったです。 しかし、これだと謎が残る…。 というわけで最後まで飽きずに読まされてしまいました。 一応筋が通ってるし、よくこんなの書けるなって感想でした。 しかしやはりややこしい…。 ややこしすぎて、スカっとした爽快感のようなものはなかったですね。 そこだけが惜しい作品でした。 中盤の狂気や終盤の襲撃にはハラハラさせられました。 同年の江戸川乱歩賞のは読んでませんが、他の乱歩賞とくらべても遜色ないと思います。 というか、こっちの方が面白い。 最後の爆発力に欠けたのと審査員にとってはテーマが小生意気にとられたのか賞にはめぐまれなかったのが残念です。 しかし、出世作となっただけはあります。 折原さんの他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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折原氏の江戸川乱歩賞最終候補まで残った作品。 折原作品は叙述トリックで有名なので、当然本作も叙述トリック系である。ここまではまあ当然という気がするが、本作は更に最後まで読むとメタ的ネタも仕掛けられていることが分かる。本作は乱歩賞応募作であること自体が大きな意味を持つという遊び心溢れる作品であり、当時あまり評価されなかったのもある意味仕方ないかという気がするが、非常に楽しめる作品である。 | ||||
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盗作を巡るー新人しょう絡みのミステリー本。海外の作品にはけつこうあるが、日本ではあまり、見かけない、トリッキーな作品。この手の作品は、好きー嫌いが激しく、好みが分かれると思いますが、柔らか思考の方には受けると思います。細かい内容は書きません。国内では、数少ないー倒錯ミステリーの大傑作ここにあり。 | ||||
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とか書いて、あんまり格調高いものを想像させるのもほんと良くないよね。 このどこか幼稚で下品なところがどうしても憎めないんだ。 トリックに関しては、それ自体は、あ、そう、そうなの、って感じで、 こりゃあすげーとか、いやいやものすごく騙されたわ、とかっていう感じではない。 そこまですごくはないんだけど、でもやっぱり夫婦して叙述トリックにとり憑かれてるだけあるわ、 好きだから苦労してるんだね、わかるわかる、って感心させられるよ。 途中でやめられなくて寝床にいけなくなったという、自分としては珍しい作品。 | ||||
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著者の初期の作品は、まだ叙述トリックに取り付かれていなかったため、新鮮である。今の著者は叙述トリック作家という看板が樹魔をして、読者の裏をかこうと変に作品の形を歪めてしまっているものが多い。また、作品のコクも少し薄くなっている。本作の文章はけっしてうまいとは言えない。文章はさすがに最近の作品のほうがうまいが、そのうまくない文章の中に、何ともいえない情熱が感じられる。 作品の内容には、あまり触れない。本書の紹介に書かれている以上の予備知識なしで読んだ方が、衝撃は大きいだろうと思う。とにかく、これでもかと詰め込まれたサービス精神、文章の背後に見え隠れする執念というか怨念のようなものが、本作の異様な迫力となっているのだ。 本作の面白さを本当に楽しめるのは、多分素直に作品に接することができる人であろう。余計な先入観を持たずに作品世界に没入できれば、本作の面白さが分かるはずだ。そして、著者のしかけた迷宮を彷徨うことの楽しさも。そう、手品はその種を解明することが楽しいのではなく、騙されることが、ありえない不思議をかいま見せてくれることが、本当の楽しみ方なのである。本作に騙されることこそが、本作の面白さを満喫できる楽しみ方なのである。 | ||||
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叙述トリックで有名な作品をさがしていて評価が高かったので呼んでみました。 「アクロイド殺し」「殺戮にいたる病」「十角館の殺人」と同様の理由で読みましたが、 個人的にはこの作品が一番しっくりきました。 っというか、断トツでした。 読み始めたらとまらなくなったのは久しぶりの経験でしたね。 六時間ほどぶっ通しで読み、幸せ気分でしたよ。 叙述トリックものはストーリーがつまんなくなりがちですが、 話の流れ自体も非常に興味深く楽しめました。 | ||||
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叙述トリックは、本来その作品が叙述トリックであると暴露された瞬間にその価値が無くなってしまうものである。 であるからして紹介には細心の注意を払わねばならず、具体的なことを言えずに「これは面白い」「素晴らしい」といった無難な発言に必然的に留めさせられるものである。 例えば○○とか、××とか……このようにタイトルを記述することすら躊躇させられる、それが叙述トリックである。 そんな中、日本にたった一人だけ叙述トリックであるということを憚らずに公言できる作家が居る。 それが折原一。 彼の作品はその多くが叙述トリックであり、叙述トリックであるという事前情報を持っていても更に騙される、そんな名作です。 最近の作品にはあまりにも捻りすぎて訳がわからなくなっているようなものもありますが、本作は見事な叙述トリックを決めておきながら綺麗にまとまっています。 皆も一緒に騙されましょう。 | ||||
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折原氏の作品のほとんどは叙述トリックという手法で描かれている。この作品も叙述トリックで最後の1ページまで真実がわからない。そして、この手の折原作品は映像化は無理である。小説というカタチでしか楽しめないのである。このトリックには賛否両論あると思うが、一読すれば目から鱗が落ちるだろう。これまでの本格推理とは全く別物である。乱歩賞を逃した作品ではあるが、騙されたと思って読んでほしい(本当に折原トリックにだまされるが)。 | ||||
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