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倒錯のロンド
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倒錯のロンドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 1~20 1/3ページ
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叙述ミステリーの一つなのだろうけど、構成的なミスリードに「狂気」が混じっている。狂気の部分はアンフェアを感じるが、ミステリーの新しい形に挑戦したことには敬意を表したい。折原さんの世界観は、独特なものとして異彩を放っているのは間違いない。 | ||||
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とても素晴らしい小説です 折原一さんの作品はほとんど満足です 彼は私のお気に入りの作家です 私はサウジ人ですが、読むのは難しくありませんでした | ||||
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単純な気持ちよさとか読後感の良さみたいなものは薄い。 問題だと思うのは、基本的に、トリックに関わる部分のキャラクター達の行動が不自然であることだ。 読み返してみても納得感が薄い。 人間を雑に扱って、トリックだけを成立させるのは、(どちらの意味で呼んだとしても人間心理に不自然さがないものと比較すると)容易いだろう。 自分は、後で読み返したときに「なるほど!」と思えるということに気持ちよさを感じるのだが、こういう不自然さがあるとそれができない。 それどころか本作の場合、むしろトリックを知り、すべての意味をわかった状態で読み返しても、「え、それはせんやろ」「んなばかな」という呆れた印象ばかりが出てくる。 初読時に、人間の呆れるような軽薄さに違和感を持ち、「おそらく、あえて違和感として提示されているのだろう」と思って読み進めたが、そういったものもほぼ全て「単なる不出来」である。 例えば自分の読んだ『殺戮に至る病』にしろ『アヒルと鴨のコインロッカー』にしろ、「トリックがめくれたあとに判明する人間の営み」に心が動かされるところがあるが、本作にはそういうものは一切ない。 「興味深い構造とトリックを用いた意欲作」といえば聞こえはいいが、自分はマニアではないので、そういうのは別にいいですという感じ。 | ||||
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叙述トリック、ただそれだけに特化した本。小説としてはつまらない | ||||
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読中終始ひっかかりがありモヤモヤして早く結末まで読み切りたくなる作品。文章はとてもポップで読みやすい。人に勧めたくなる作品ですが、好みは分かれるように感じます。 | ||||
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「ミステリというなかれ」が面白かったのでもっと優れたミステリーを読みたくなり、 お勧めブログをみて、「叙述トリックの傑作」というレビューだったので、期待して読んだ。 主要キャラクターの男たちがあまりにも愚図で短絡的で自己顕示欲が強くエゴイズムで、 現実だったらすぐにバレることがわかるのでやらないような盗作や、殺人や強姦を犯すので いくらミステリーといえど、メンタルにきて辟易した。 (創作といえどもあまりにもすべてのキャラの思考回路がミソジニーだし、 たとえ「そういう浅はかな男たちを描写しているだけ。作者はそうでない」といえども、 そういう男が平均的な男性の思考回路であり男性像であるという 共通認識に基づいて描かれ、多くの男性に読まれ、しているのだから、 そりゃ日本人男性に期待なんかしないのが 知性というもの、と読んでいて感じてしまったのも真実。) この精神の短絡さはすぐに殺人を犯す名探偵コナンの中のキャラ並み。あれはああいうキャラ漫画だから 成り立つのだが。 あまりにも人間像がひどいのでミステリー部分に集中できない。 それでも我慢してそんな気分をひっくり返してあまりある、 アメージングなトリックが出てくるのを期待したが 読者が思いつかない答えを提出されても、あまりに「これがこうなってこうです! どうですすごいでしょ」みたいに説明されたので 「そうですか。それならつじつまは確かにあいますね」としか思えず、爽快さも驚きも知性に対する感動も何も起こらなかった。 これがミステリー業界の同業の男性たちには傑作名作とお勧めされるのであれば、 ミステリー業界は日本のおじさんたちの内輪受けで成り立っているのかな。 | ||||
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定番のトリック技法だけど更に工夫があり面白かったです。 | ||||
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途中でオチが読めてしまった。 最後もどんでん返しを盛り込みたかったのかもしれないが蛇足気味でした。 | ||||
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この作品に対する不満というと少し違うかもしれない。大々的に叙述トリックがすごい作品として推されていたので興味を持って購入したが、自分があまりにも叙述トリックを意識して読んでしまったせいでタネ明かしであまり感動できなかった。自分はあまり小説を読む人間では無いので標準的な叙述トリックの作品というものを知らないので比較しようが無いが、期待しすぎたことが裏目に出た。 ただ、単純にストーリーは面白くて惹き込まれながらすぐに読み終わってしまったので名作であることは確かであると思う。エピローグを読んで、凄いことしてるなと感じた。 | ||||
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『倒錯のロンド(完成版)』(折原一著、講談社文庫)に引きずり込まれ、一気に読み終えてしまいました。 築30年くらいのボロアパートの四畳半暮らしの山本安雄、34歳は、推理作家の登竜門である月刊推理新人賞の結果を見て、愕然とします。「月刊推理新人賞結果発表! 幻の女 白鳥翔 三十二歳の新鋭、衝撃のデビュー。420枚堂々一挙掲載」と記されているではありませんか。受賞作は、山本が苦労を重ねて書き上げ、自信を持って応募した『幻の女』となっているのに、受賞者が山本安雄ではなく、白鳥翔となっているので、ショックを受けたのです。 自分の作品が盗作されたと知った山本の復讐が幕を開けます。 物語が進むにつれて、どんでん返しに次ぐどんでん返し、またどんでん返しと、息を呑むような驚きの連続で、身も心もぼろぼろになってしまいました。 最終ページを閉じて、唖然としている私。 | ||||
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「盗作」を題材とした、いわゆる叙述トリックのミステリー。終盤まではミステリー感はあまりなくサスペンス寄り。登場人物もステレオタイプというか、比較的分かりやすく文体も平易に読み進められる。 終盤に怒涛の展開で、作品全体の仕掛けなのだとようやく分かる。 トリックに主眼を置いており、登場人物や展開もある意味仕掛けの一部。テーマに、作家側の執着が含まれているのでそこに共感出来るかで好みが分かれる。(トリックを除いた魅力はそこまで…) 個人的な感想としては、感心はするがそこまで感銘はしなかった。ただこれを92年時点で構想していたことがすごい。乱歩賞最終というのも両方の意味でうなずける。 | ||||
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新作翻訳ミステリにめぼしいものが見当たらなかったため、今回はクラシック「倒錯のロンド 完成版」(折原一 講談社文庫)を読み終えました。 折原一を読むのは「行方不明者」以来になりますが、<メタミステリ>の嚆矢として数十年ぶりに再読したことになります。しかしながら、私は作者のいい読者とは言えないため、<完成版>と銘打った意図を深く感じ取ることはありませんでした。 「月刊推理新人賞」を狙う素人作家が苦労の末に脱稿した原稿を友人に託し、友人がその原稿を電車の中に置き忘れ、その原稿を拾った男が現れ、ストーリーがそれぞれの視点を変えて二転三展していきます。もはや評価の定まったクラシックですから、倒叙ミステリのマスターが描く<パズラー>の切れ味を堪能したと述べるに留めたいと思います。ドライで、アーキテクチャが美しい。欲を言えば、そこに乾いたユーモアがのってくればと思ったりもしました。 女性の描き方に「時代」を感じたりもしましたが、数多の大衆小説は意図するしないに関わらず「時代」の鏡だとするならば、これが書かれた1989年当時の空気がそこに反映されているのかもしれません。 | ||||
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"小説のタイトルだけは、すでに決まっていた。『幻の女』いい名前だろう。ウィリアム・アイリッシュに同名の有名なサスペンス小説があるが、ぼくも当然この古典的作品を意識している。"1989年発刊の本書は、"叙述トリックの名手"と呼ばれた著者による盗作を巡る駆け引きを描いたミステリ。 個人的には叙述ミステリにはまっている事からオススメされて手にとりました。 さて、そんな本書は"受賞まちがいなし"と自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた!?と山本安雄が驚くところから始まり、日記形式風に山本安雄、そして作品を盗んだと思われる白鳥翔との"原作者"と"盗作者"との駆け引きが描かれていくわけですが。 率直に言って、登場する人物たちについては山本安雄の親友の城戸明以外はあまり魅力的ではなく、また仮に"受賞まちがいなし"としても、いざ【実際に受賞する前から】作品賞金の1000万円を手に出来ることを前提にして、殺人を含む様々な思惑が動いていくのは些か乱暴ではないかと思いました。 ただ一方で、そもそも人物ありき。というよりプロットありきの様に感じる本書。幾重にも【仕掛けられた叙述トリックに関しては流石】というか、やっぱりあっさり引っかかるわけで。最後に著者自身の名前へつなげる終わり方も含めて、人によってはハマる、好き嫌いが分かれる作品ではないかとも思いました。 とにかく叙述トリック好きな方へ。また優れたプロットの作品が好きな人にもオススメ。 | ||||
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この作品には統合失調症の症状の一つが知ってか知らずか病名を出さずに出てくるが、 それを簡単に「ビョーキ」の表現で軽々しく扱うのは当時はよしとしても今の時代にはそぐわないだろう。 主人公がデビュー前の苦悩する作家というのも自身の姿と重なるので安直で、 この作家が書かなくてもいずれ誰かが似たような作品を必然的に書いただろう。 けれども前述のトリックが当時は知らないが現代では単純な叙述トリックだとして見抜けても、 それでも全体の真相までは透徹できない込み入った構成であるし、物語自体の内容も読ませる面白さはある。 このデビュー作の時点では判断しづらいが、いま現在でも書き続けている優れた作家となったのはいうまでもない。 | ||||
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折原一の作風を良くも悪くも決定づけてしまった初期傑作。当然ながら自分はすでに「叙述トリックの折原」であると知った状態で読んだわけだが、それでもきれいにだまされた。見事な仕込みである。 乱歩賞の最終で落ちたとのことだが、それも宜なるかな。基本プロットである「作者と偽って小説賞に勝手に応募し、ばれないように作者を殺す」という展開がどうしても馬鹿っぽくなってしまい、おそらく作者も重々承知していたのだろう、かなり馬鹿っぽく書かれているのだ。乱歩賞という雰囲気の作品ではない。 | ||||
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「作品が盗作された」と物語から始まり、斜め上に着地する作品。 ネタバレを避けながら、どうレビューを書くべきか、正直あまり思いつかない。 ズルい記述も誘導もなく、もしかしたら頑張れば見抜けるのか…も…? 正統派ではなさそうで、すべてが正統派な印象を受ける作品。 | ||||
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叙述トリックと知って読み始めました。 言葉の端々にちょっとした違和感を持たせてるのはわざとなんでしょうけれど…叙述トリックと知ってるのでやっぱりその辺は気をつけながら読んでしまうので、せっかくのトリックもあまり驚きはなく…。 語り部が狂ってましたーっていうのは、アクロイド殺しよりアンフェアというか、狂ってしまっていては内容の整合性が取れてるかもよくわからないんじゃないの?と変なところにツッコミたくなります。 あと、メタっぽい「さあ気付きましたか?」の文章絶対いらないですよね…。 安っぽいクイズ出されてるみたいな気分になりました。 | ||||
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回りくどいという印象。最後がくどくて、余計にわからなくなった。 | ||||
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最後にどんなどんでん返しがあるのかと期待していましたが、語り手が狂っていました。と言うラストは少し期待外れでした。 上手く言えませんが、叙述トリックがある小説は、基本的にはストーリーに矛盾しない嘘のない文章の中で読者にミスリードをさせるのが面白いのだと私は思います。 この作品では意図的ではないにせよ語り手が嘘をついてしまっています。 テンポが良く読みやすい点はよかったです。 | ||||
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思い違い。最後でもよくわからない。構成、内容、どうなっちゃのだろう。 | ||||
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