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頼子のために
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頼子のためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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2004年の作品『生首に聞いてみろ』が話題になった法月先生。あの作品は賛否両論、というか好みがわかれる作風でした。まあ、感想が様々に分かれる作品というのは、寧ろ様々な面白みがあるんじゃないかと私なんかは思うわけで。はい。『頼子のために』は、法月先生史上、ターニングポイントになった、とよく評される作品です。ハードボイルド風味やサスペンス色が強い感じで、それがどうやらリーダビリティの向上に繋がっていると私は思います。法月先生が、元来の資質を開花させた作品とでも申しましょうか。物語として読み応えあります。で。『生首―』があまり好きじゃなかった、という人が、本格ミステリに求めるものが、この作品にはバッチリ、ではないかと。先述したように、主な展開はハードボイルド的でクール。然し、最後に驚きの「真相」が―。後味が凄い。文句無しに代表作のひとつ。お勧め。 | ||||
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2004年の作品『生首に聞いてみろ』が話題になった法月先生。 あの作品は賛否両論、というか好みがわかれる作風でした。 まあ、感想が様々に分かれる作品というのは、寧ろ様々な面白みがあるんじゃないかと私なんかは思うわけで。 はい。 『頼子のために』は、法月先生史上、ターニングポイントになった、とよく評される作品です。 ハードボイルド風味やサスペンス色が強い感じで、それがどうやらリーダビリティの向上に繋がっていると私は思います。 法月先生が、元来の資質を開花させた作品とでも申しましょうか。物語として読み応えあります。 で。 『生首―』があまり好きじゃなかった、という人が、本格ミステリに求めるものが、この作品にはバッチリ、ではないかと。 先述したように、主な展開はハードボイルド的でクール。 然し、最後に驚きの「真相」が―。後味が凄い。 文句無しに代表作のひとつ。お勧め。 | ||||
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名探偵法月綸太郎シリーズ第3作。僕なりにカテゴライズさせてもらうと、これは『手記解析もの』にカテゴライズされる作品である。この『手記解析もの』で一・ニを争う傑作は同じ島田荘司の『占星術殺人事件』と『眩暈』だと思うが、当初提示された『手記』が分析を続けていくうちに予想以上の深さを持ったものであることが分かっていくところに醍醐味があると思う。(特に『眩暈』)つまり、ある文章の矛盾点をあらゆる面から積み上げていき、そこから当初第一印象として与えようとしていた印象を粉砕して真相にたどり着くというものである。次々とその顔を変えていくその印象こそ、プロットと筆力が問われる部分で本作はかなりの出来栄えである。最後の答えの部分は同じ娘を持つ親にしてみると、ちょっと無理があるかなぁ、と思えてしまうがなかなかである。 | ||||
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名探偵法月綸太郎シリーズ第3作。 僕なりにカテゴライズさせてもらうと、これは『手記解析もの』にカテゴライズされる作品である。この『手記解析もの』で一・ニを争う傑作は同じ島田荘司の『占星術殺人事件』と『眩暈』だと思うが、当初提示された『手記』が分析を続けていくうちに予想以上の深さを持ったものであることが分かっていくところに醍醐味があると思う。(特に『眩暈』) つまり、ある文章の矛盾点をあらゆる面から積み上げていき、そこから当初第一印象として与えようとしていた印象を粉砕して真相にたどり着くというものである。次々とその顔を変えていくその印象こそ、プロットと筆力が問われる部分で本作はかなりの出来栄えである。 最後の答えの部分は同じ娘を持つ親にしてみると、ちょっと無理があるかなぁ、と思えてしまうがなかなかである。 | ||||
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探偵、法月綸太郎の活躍をわくわくしながら、楽しめました。 平易な流れと思っていたら、次々とトリックにだまされ、 結末にもトリックが、、。傑作です。 | ||||
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探偵、法月綸太郎の活躍をわくわくしながら、楽しめました。平易な流れと思っていたら、次々とトリックにだまされ、結末にもトリックが、、。傑作です。 | ||||
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寡作な作家の三作目ながら、未だにこれが一番の出来ではないかと思う。これまでの3作よりもずっと小説として面白い。推理「小説」ではなく「推理」小説を、という言葉はよく聞くし、推理こそを書きたいという志向はわかる。しかし前作までは探偵自身と読者が探偵の推理に鼻面を引き回されるだけだったのに対し、この作品で初めて、「犯人の罠と欺瞞」と「探偵の推理のプロセス」が「ドラマ」の一要素としてきっちりはまった。これまでもトリックそのものに目新しさはなく、この『頼子のために』でもテーマは最初からわかりすぎるほどわかる(全体を貫く愛情の歪み感は、外国で言うとエリザベス・ジョージあたりか)が、それでも、探偵法月綸太郎の事件に取り組む姿勢が(引っ張り出された理由はクイー!!!ンの『九尾の猫』のようだが)前作までとはまるで違う。本当にいい意味での私立探偵小説になっている。ボリュームでは前作より少ないが読み応えははるかにこちらの方が上。解説で池澤夏樹氏が、どうかこのままハードボイルドに、と書いておられるが、ハードボイルドとまではいかずともどうかこのままの探偵法月綸太郎で行って欲しいと思わせる傑作!(なるべくなら処女作『密閉教室』、法月ものの『雪密室』『誰彼』の後に読んで頂けると違いがはっきりわかると思う。) | ||||
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これまでの3作よりもずっと小説として面白い。推理「小説」ではなく「推理」小説を、という言葉はよく聞くし、推理こそを書きたいという志向はわかる。しかし前作までは探偵自身と読者が探偵の推理に鼻面を引き回されるだけだったのに対し、この作品で初めて、犯人の欺瞞と探偵の推理のプロセスが「物語」にきっちりはまった。 元々これまでもトリックそのものに目新しさはないし、この『頼子のために』でもテーマは最初からわかりすぎるほどわかる(そのテーマのドロドロ具合は、外国で言うとエリザベス・ジョージあたりのテイスト)が、それでも、探偵法月綸太郎の事件に取り組む姿勢が(引っ張り出された理由はクイーンの『九尾の猫』のようだが)前作までとはまるで違う。本当にいい意味での私立探偵小説になっている。ボリュームでは前作より少ないが読み応えははるかにこちらの方が上。解説で池澤夏樹氏が、どうかこのままハードボイルドに、と書いておられるが、ハードボイルドとまではいかずともどうかこのままの探偵法月綸太郎で行って欲しいと思わせる傑作! (なるべくなら処女作『密閉教室』、法月ものの『雪密室』『誰彼』の後に読んで頂けると違いがはっきりわかると思う。) | ||||
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寡作な作家の三作目ながら、未だにこれが一番の出来ではないかと思う。 これまでの3作よりもずっと小説として面白い。推理「小説」ではなく「推理」小説を、という言葉はよく聞くし、推理こそを書きたいという志向はわかる。しかし前作までは探偵自身と読者が探偵の推理に鼻面を引き回されるだけだったのに対し、この作品で初めて、「犯人の罠と欺瞞」と「探偵の推理のプロセス」が「ドラマ」の一要素としてきっちりはまった。 これまでもトリックそのものに目新しさはなく、この『頼子のために』でもテーマは最初からわかりすぎるほどわかる(全体を貫く愛情の歪み感は、外国で言うとエリザベス・ジョージあたりか)が、それでも、探偵法月綸太郎の事件に取り組む姿勢が(引っ張り出された理由はクイー!!!ンの『九尾の猫』のようだが)前作までとはまるで違う。本当にいい意味での私立探偵小説になっている。ボリュームでは前作より少ないが読み応えははるかにこちらの方が上。解説で池澤夏樹氏が、どうかこのままハードボイルドに、と書いておられるが、ハードボイルドとまではいかずともどうかこのままの探偵法月綸太郎で行って欲しいと思わせる傑作! (なるべくなら処女作『密閉教室』、法月ものの『雪密室』『誰彼』の後に読んで頂けると違いがはっきりわかると思う。) | ||||
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個人的に、法月綸太郎の最高傑作と思う。 本格ミステリ作家として、はっきり言って 彼のミステリのトリックなどはたいした事はない。 しかし、小説として読んだ場合断トツの面白さだと思う。 その最たる作品がこの「頼子のために」である。 | ||||
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個人的に、法月綸太郎の最高傑作と思う。本格ミステリ作家として、はっきり言って彼のミステリのトリックなどはたいした事はない。しかし、小説として読んだ場合断トツの面白さだと思う。その最たる作品がこの「頼子のために」である。 | ||||
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