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頼子のために
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頼子のためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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物語は、芝居がかった父親の手記から始まる。 そこのところで投げ出しそうになったものの、なんとか踏みとどまって読み進めた。 うまい書き手だし、探偵も魅力はあると思う。 だが、登場人物がみんな類型的で感情移入しにくく、なぜそのような行動をとったのか、それぞれの動機がいまいち腑に落ちない。 著者が描きたかったことの表面をなでただけという印象。 | ||||
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娘を殺された大学教授はその復讐を決意し,手記を残して自殺を図る. 探偵役の作家が行き着いた真相とは? 冒頭の手記を額面通りに読めば,娘を殺された父親の心理と行動が丹念に描かれており, 無念さと怒り,復讐を果たすかどうかの葛藤が伝わってくる. 謎解きは手記をなぞる形で進んでいくが, この手記に偽りがあるとしたら,真相はこのような形にならざるを得ないので, 真相が透けて見えてしまう. また,最後の1ページはない方がよかった. この部分のせいで,被害者の女子高生がただただかわいそうな本当に救われない話になってしまっている. | ||||
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14年前交通事故で半身不随になった妻と、17歳の娘、頼子を愛していた西村悠史でしたが、その頼子が何者かに扼殺され近くの公園に遺棄されます。警察が頼りにならないと感じた西村は、自ら犯人を探して殺害し、顛末を手記に纏めた上で自殺を図ります。呼び出された作家の法月綸太郎は、その手記を読んで興味を覚え、真相解明に乗り出します。 名探偵物語の構成は、今ではやや古さを感じるようになったように思います。犯人による真相を隠蔽するための方策も、それに対する、西村の手記の矛盾点の吟味から始まる綸太郎の推理も、とても緻密で驚くばかりですが、同時に既視感や作り物臭さも感じます。もちろん、それを承知で読めば何も問題ありませんが。 しかし、矛盾無きよう理屈を重ねて作った本作の結末は、普通の感情からすればシンプルに無理筋だと思いました。そういうものを持ち出さないで読み終えるスタイルもあるだろうとは思うのですが、やはり感動とか驚きは小さくなってしまいます。 | ||||
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ミステリーとして謎解きのプロセスは少し冗長の感もありますがテンポはよいです。 しかし、この作品の楽しめるかどうかの鍵は登場人物の心情が理解できるかどうかにかかっています。 私は西村家全員の心情が理解できず、「なぜそんな行動に出るのか」という疑問が特に終盤の辺り気になりモヤっとした感じが残りました。 少しネタバレになりますが、話の中心でありながら回想にしか出て来ない頼子の行動原理は推しはかりにくかったです。 | ||||
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冒険、一の悲劇がものすごく面白かったのでこれも読んでみました。 しかし、これまでの真相までのドキドキ感のようなものはなく、静かなストーリーでした。 事件の真相も予想通りで、見事なトリック暴きもなく無理矢理感があり、拍子抜けしました。 オチもいまいち… 期待しすぎたのかもしれません。 しかし、それを差し引いても法月さんの文章はとても素晴らしいと思います。 一つ一つの文章が私にとっては芸術的です。 それだけでも読む価値はあると思いました。 法月綸太郎さんの年齢などは知りませんが、話を通して、このときの法月さんは若かったのではないかと思いました。 時代を象徴するような場所や音楽、日本の当時のヤング文化がたくさん出てきました。 それから、随所にユーモアがありました。 キャラクターなどは他の作品より光っていると思います。 それもこの暗い話に花を添えていて、よかったです。 | ||||
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法月氏の長編の中でも『生首に聞いてみろ』が出版されるまでは 代表作とされてきた作品が本書だ。 だが個人的な感想としては、 読み物として面白くない事はないが、法月氏の持ち味があまり 生かされていない平均的な作品のような気がする。 島荘よろしく、手記を見た探偵法月がその違和感から事件の真相を見抜いて いくという展開だが、まずこの手記に違和感を感じた理由がいまいち パッとしない。 最終的に提示される真相もいまいちパッとしない。 氏の魅力の一つである会話のやりとりの面白さも今作ではパッとしない。 要するに全体的にパッとしない。 だが推理小説ファンでなくとも楽しめるという意味では彼の作品の中でも 1、2を争うだろう。 法月を読み始める取っ掛かりには良いかもしれない。 | ||||
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法月氏の長編の中でも『生首に聞いてみろ』が出版されるまでは 代表作とされてきた作品が本書だ。 だが個人的な感想としては、 読み物として面白くない事はないが、法月氏の持ち味があまり 生かされていない平均的な作品のような気がする。 島荘よろしく、手記を見た探偵法月がその違和感から事件の真相を見抜いて いくという展開だが、まずこの手記に違和感を感じた理由がいまいち パッとしない。 最終的に提示される真相もいまいちパッとしない。 氏の魅力の一つである会話のやりとりの面白さも今作ではパッとしない。 要するに全体的にパッとしない。 だが推理小説ファンでなくとも楽しめるという意味では彼の作品の中でも 1、2を争うだろう。 法月を読み始める取っ掛かりには良いかもしれない。 | ||||
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