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リセット
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リセットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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この作品は、書評などで粗筋を見ない方が楽しめる作品と考え、このレビューには粗筋を記載しない。「スキップ」・「ターン」に続く、「時と人」シリーズの完結編であるが、前2作との関連性はなく、この作品から読み始めても問題ない。とはいえ、多くの読者が、前2作に感動してこの本を手にすることと思う。この場合、前2作と毛色が違う作品なので注意が必要である。この作品は、読者の忍耐力が試される小説で、緩やかに作品中の時が流れ、とにかく山場が来るのが遅い。私のようにテンポの速い小説を好む読者にとっては、睡魔に襲われ、何度も挫折しそうになる。私のような読者も、「本貸しのおばさん」が出てくるまでの作品の2/3を我慢してもらいたい。(第2部第2章5)後は、本を置くことができなくなるだろう。忍耐力を擁する読者のみが、ホッとするような、心を安らかにしてくれるような、充足感を得られる作品である。とにかく、我慢すべし! | ||||
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ターン、スキップに続いてこのリセットも読みました。前作と全く毛色が違う作品です。ネタばれになるので、あまりどういう話かも他では語られていませんし。まぁストーリーは「ありがち」なのですが、でも、個人的にはすごく心に響くものがあり、珍しく読み返しもしてしまいました。題名の「リセット」の意味が全体を読むと、ようやく分かってくるのです。ストーリー展開は少し遅いので、第二部までは頑張って読んでみて下さい。 | ||||
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名匠・北村薫「時と人」三部作の最終巻。 現代の男と昭和初期の女、ふたりの手記が交互に配置される構成。やがてふたつの手記はからみあい、重なり合って、途切れる。そして……。 というストーリーは、実は本作にとってさほど重要なポイントではない。なるほど、この物語をひとつに束ねる環ではある。しかしそれは丈夫がとりえのありふれた金属製の環で、珍しさも派手さもない。作者はあえて選んだのだ。なぜなら、その環で束ねられた、これまた飾り気のない分厚い単語カードの一枚一枚に書き込まれた言葉にこそ、作者の意図は込められているからだ。 現代の男は誠実に生きてきた。 昭和初期の女もまた真摯に生き抜いた。 ふたつの生き様は、ふたつの時代の変遷の中で、もまれ、よじ!!れながらも、きっちりと首尾一貫して貫かれてゆく。たやすいことではない。当事者であることは、なにひとつ保証しないのだから。我々はいくらでも愚かになれるし怠惰になれる。強くあることは、終わりのない戦いだ。 女を取り巻いていた時代は、過去だ。そのはずだ。 しかし、時はめぐる。人は忘れ去る。無意識に、あるいは、わざと。 我々は強く在ることができるか。 賢く在ることができるか。 単語カードは、ぱらぱらと一度だけ眺めては意味がない。幾度も、幾度も読み返すしかない。 | ||||
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とても楽しみにしすぎたせいかもしれませんが、その前の2作品に比べると、とても読み終えるのに時間と忍耐を要しました。辛口な評価かもしれませんが、北村薫の長年のファンであるだけに、少し残念な気がしました。3部作といっても、前の2作品とは関連ずけないで、読んだ方が良いと思います。時間がテーマの作品で、結局は輪廻に終わるというのは、ごくありふれすぎていて、何のインパクトもなければ、どんでん返しもない。淡々と読む作品だと思います。 | ||||
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