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リセットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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なし | ||||
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心に幾つもの風を吹き込む 著者の筆力に恐れ入っている。 恐らく誰もが経験されたであろう 戦時下の悲惨さ、 残された人の生き方の重さ。 何時の時代も変わらない、 恋が昇華することの不思議さ、嬉しさ、 脈々と流れる次世代への愛 この世知辛い21世紀に読む、 時空を超えた巡り合いのお話しは、 すてきな恋愛小説というだけでなく、 「鉄道事故」「組織のいじめ」「獅子座流星群」のように 繰り返される現象を あなたはどのように捉え 何をリセットするのか、次に何が出来るのかを 問いかけているようにも思う。 | ||||
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北村薫氏の筆力に身を任せ、読者はまず、昭和10年代後半の芦屋の女学生の生活を味わいます。そこから先は、とにかく北村薫氏にお任せしましょう。綿密な取材と明確な構想に基づいた素晴らしい作品です。戦争を扱っていますが、読後感は爽快。そこのところはご心配なく。真実の友情、愛情に出会えます。大切なものを大切に、信じたいものを信じたくなります。「時と人シリーズ」の3作目。温かな作品です。 | ||||
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時空を超えた男女の物語…よくある設定なのかも知れないが、恩田陸さんのライオンハートのように読むのに辛い思いをしなくて済む。戦時中や昭和中期を描くために相当な取材をされたと思われ、苦労が伺える。が、穿った見方をすれば前半は殆どその取材の結果を披露したいがために綴られたような感じで、全体の流れからすれば冗長に思える。後半は若干先が読める展開ではあるが、それだけに期待を裏切らない。ちゃんと幸せな気分にさせてくれる作品。 | ||||
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≪時と人≫シリーズ第3弾。 時をテーマにいろいろな描き方に挑戦しているので、シリーズ間の関連は無いので、 「スキップ」「ターン」「リセット」どの作品から読んでも大丈夫。 実際私も「リセット」を一番最初に読みました。 「リセット」は、輪廻転生しても相手を想い続けるピュアなラブストーリーです。 スキップが無情に時が飛ばされてしまう、図でいえば時が一方的に直線的に流れる話で、 ターンがひたすらその場でくるくる輪を描いている話とするなら、リセットは過去と繋がりながら 記憶という輪を描きながら先へ進むようなお話です。 スキップとターンを経た作者がたどり着いたひとつの形なんだろうなと思いました。 北村薫らしい優しくて繊細な静かに時間が流れているような奇麗なお話でした。 | ||||
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「時と人」シリーズの第3弾ですが、『スキップ』や『ターン』のような緊張感や切迫感はなく、実にゆったりとした時間が流れている小説でした。戦前の芦屋に住んでいたお嬢さまの日常のように優雅な展開で、時にはまどろっこしく思う場面もあるでしょうが、これほど丁寧に戦前の女学生の心情を綴った小説は他にないと思います。 巻末に参考文献が列挙されていますが、丁寧な取材による描写がこの『リセット』の深い味わいをもたらしています。まるでその時代を生きた女学生がその時代を思い出して書いたかのような文章が北村薫の才能の表出でしょう。 戦前のドイツ映画「会議は踊る」の主題歌の♪denn jeder Fruhling hat nur einen Mai♪が通奏低音のように本編を貫いています。「だって、春に5月は一度しか来ないだろう」は第1部でも、第2部でも、そして第3部でも重要な場面で歌われます。実にキーワードのような歌でした。そしてこの曲によってそれぞれの記憶の渕からその繋がりを光明の様に見出すのです。 ザッパーの『愛の一家』にも登場し、本書でも重要な役割を果たす33年周期で見られる獅子座流星群もまた縦糸のように本書を貫いています。歯磨きも「まあちゃん」もフライ返しも東京オリンピックもまたすべて「リセット」に必要な狂言廻しのような存在です。このあたりの組み立てが実に見事で、ミステリー好きを唸らせる箇所でした。 愛の尊さを伝えた「彼のうちに、わたしも生きているのです」という言葉は泣かせます。 北村薫の「時と人」シリーズの3部作は見事な完成度を誇る作品群ですので、このシリーズの続編を望みたいものです。 | ||||
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運命というものは、変えられないものなのか? 人の一生が、不完全にリセットされ、次にバトンが渡されるが、輪廻と転生とは、少し意味が異なる。 三部構成のこの作品は、様々な時代を映す。 第一部は、一人の女学生の眼から見た、戦前と戦中だ。 その表現は、驚く程冷静で、例えば、昭和20年6月の大阪大空襲ですら、さらりと描く。 凄まじい状況が、こんなに淡々と描かれているところが、かえってリアルだ。 興味深いのは、第二部の男子小学生の行動だ。 昭和30年代の物語だが、第一部と絶妙にリンクしている。 蜂の巣に、2B弾をぶち込むという下りは、特に面白く、おばさんに対する感情の露土は、良い場面だ。 第三部は、現代を舞台とした総括だ。 ここを読む限り、本作品は、あまり悲劇的には見えない。 フィクションではあるものの、生命の繋がりという、壮大な時間と空間を感じさせる。 微妙な感情の機微を交えて、繰り返される生命が描かれる。 故意に宗教色を排除しているとも考えられ、作品の中立性が保たれている。 不思議な読後感が後遺する。 | ||||
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「時」をテーマにした「スキップ」、「ターン」に続く最終作品です。 「修一」と「真澄」が、どんな状況下で、どんな出会いをし、どんな生き方をしていたのか、特に戦時下という特殊な状況を作者は書いておきたったのでしょう。 非常に丁寧な描写がされています。 従って、第一部は、やや冗漫な印象を与えますが、読み終えてみると第二部、第三部と読者の気持ちを盛り上げていく為の構成であることが分かりました。 生まれ変わっても、尚愛し続ける、しかも生まれ変わったその相手が分かる...。 主人公と共に貴重な時の流れを経験できる一冊です。 しかも、色々と夢のある方向に思いを巡らせるきっかけを与えてくれます。 お互いに気が付いていなくとも前世も愛し合っていたカップルっているんでしょうね。 時を越えても愛し合える人を見つけた人って、どの位いるのかな? | ||||
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この作者の文章は本当に5月の青葉が日に透けるみずみずしさを感じさせる。作中にあるレコード一節が若い青春と時代の過酷さを上手く表現していると思う。時は廻り人は出逢う、でも春は一度きりなのだろうと切なくなった。 | ||||
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とってもいい物語だと思う!!!! 主人公の二人は、戦争や、事故で死んでしまう。だけれど生まれ変わって、また出会い、前世で愛し合ったことを思い出す。まさに2人の出会いは運命そのもの。 いいところは、物語の背景の時代がしっかりと、リアルに描かれているところだと思う。戦争の悲惨さは、飛び出してくるように伝わってくる。 | ||||
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私は、「ターン」や「スキップ」よりも「リセット」が好きです。一時期子供の自殺が多いのはゲームでリセットできることに慣れているからではないかと言われた時がありました。結構人生に満足している人でも、一度くらいは人生をリセットしてみたいと思ったことがあるのではないでしょうか?人生をリセットすることはできないけれど、本気で愛した人がもう一度目の前に現れてくれたら…姿は違ってもその人に気づけたら…幸せだなあと、現実にはないからこそ憧れます。これぞ「純愛」ではないでしょうか。 | ||||
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冒頭から4分の3に至るまでの戦中の話に、どうも入り込めない。戦中の事情からするとそのとおりなのだろうが、二人の出会いと思いの深さが、当時の事情を実感できない世代には、共感されないのかもしれぬ。残り4分の1の輪廻を思わせる運命的な出会いは、それはそれで感慨を与えるが、前4分の3の二人の思いの深さを感ずる度合に比例するように思う。戦時体験者には、なお、与える感動が深いのだろうか。 | ||||
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他の2作とはかなり違う印象を受けます。なんというか 主人公にとって流れていく時間がとても好意的でとても 優しく感じる。「スキップ」でも「ターン」でも時間が 主人公に与えた運命は厳しいものであったのに対して、 この作品は時間が主人公の未来を後押ししているよう。 それは内容が戦争という苦しい時代を背景にしているか らなのでしょうか。 輪廻転生を描いたようなストーリーの展開は暖かく、誰 かを強く愛し続けるという登場人物がとても活き活きし ている。心温まる本でした。 | ||||
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実は一度、第一部で挫折しました。 だって冗漫なんだもん。 それはやっぱり文体と少女の1人称のせいだったのかもしれません。 巻末の参考資料を見るまでもなく 作者が真面目に取材をして戦中の情景を描こうとなさっているのは よくわかりました。 それでもやはり少し不自然さが感じられて 途中で投げ出してしまったのです。 実はね 読む本がなくなってしまったんだよ。 買い置きがなくなった、それで読みかけでおいておいたものに 手を出したってわけ。 第一部の途中からだった。 あれっと思った。面白いんだ。 第二部になるとさらに読む速度が加速した。 そして柄にもなくどきどきしてしまったり 照れてしまったもんだ。 そして第三部。 あざといのは嫌いなはずなのに。 さすがに涙は出てこなかったけれど ああ読んでよかったなって。 こういうこと もしかしたらあるのかもしれないなって。 やさしい作品でした。 | ||||
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一人の人を一生愛し続けるのも難しいのに、この物語では世代を超えた愛が持続します。戦前から現代まで、1世紀に亘って「同じ人」を愛し続ける。現実には無いからこそ、その強い絆に魅かれるのでしょう。 世代を繋ぐ小道具の一つ、「春には五月は一度しかない」というメロディが引き起こす出来事に、思わず鳥肌が立ちました。 「時の三部作」の中でも最も「愛」が語られ、生きていく力が湧いてくる一品です。 | ||||
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前世で愛し合った者どうしは、生まれ変わっても愛し合うと聞いたことがある。修一と真澄。二人は時を超え出会う。修一や真澄は、私の父や母の世代と重なる。そして、村上和彦。彼は作者北村薫と同じ年、私より少し年上だ。ここに描かれている時代背景は、私の心を揺さぶるのだ。忘れかけていた幼い頃の記憶がよみがえってくる。作者と同じ時代を生きてきた私には、胸が痛いほど懐かしい。そんな気持ちで読んだこの本には、心打たれるものがあった。出会いと別れを繰り返し、人は時を超えても愛し合う。思いは深く遥かに・・・。 | ||||
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小説は、戦争時代の少女の静かに流れる時間とともに始まります。読み始めは、あまり好きになれない、私の生まれる前の時代です。繰り返される淡々とした時間だけではなく、ほのぼのとした日常の風景。そして第二次世界大戦の開始から終わりまで、当時の疑似体験が出来るようです。あまり私の趣味に合うような脚本ではないですが、毎日少しずつ読み進めました。生まれる前の時代なのに、私の子供の頃の時間が、まさにそこにあるって言う感じなんですよねぇ☆とても不思議な気分になって・・・でも文章が面白いとか、そういうことでもない。243頁☆ここから、吸い込まれるように物語の時間が、ドキドキ感じられるようになります。“出遭い”が、キーワードになるのですけど..うまく表現できません。そして素敵な文章に出会えます。子供の時、外でいっぱい遊んだのって 大きくなってから宝物になると思う お日様が身体の中に溜まるみたいに・・・318ページ、ドキドキの意味をようやく知ることが出来ます。ここまで読み進むと、面白くない脚本なんて思っていたのが。嘘のように時間が過ぎて行きます。お薦めの一冊です!p.s.♪過ぎてゆく爽やかな時に ふと振り向き幸せになる♪まさにメロディです。自分の作った歌と、こんなにも合う散文があったとは思いませんでした。(苦笑)私の歌を聞きながら、本のラストシーンを味わって戴けたら、どんなに幸せでしょう。(無理ですか^^;) | ||||
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「時と人」の三部作の最後に当たるこの「リセット」。時代は昭和25年、第2次世界対戦から始まります。第2部、第3部となるにつれて時間は流れていきます。「時」は無情にも、全てを奪って行きます。「戦争」という背景のもとに。でも「想いは、時を超える」、「希いはきっと、かなえられる・・・」その名のもとに、美しい物語でした。運命というものが、時間というものが、人を引き裂こうとしても、想い続ける力をくれます。相変わらず読後感は「スキップ」「ターン」同様、爽やかで心に染みてきます。読んで良かった、そう思えました。 | ||||
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前半部分は戦時中の話で、なかなか入り込めず「何これ?」という感じでした。でも後半部分からは全てがつながり出し、一気に読み終えました。「スキップ」や「ターン」と同様に“時”がテーマですが、同時に人の“運命”という大きなテーマも織り込まれているようでした。読み終えた後は爽やかな感動が待っています。途中で読むのを諦めなくて良かったと思います。 | ||||
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「運命の恋」なんて大げさな言葉は好きではない。「リセット」は「時と人」シリーズ第三作。時を越えた「運命の恋」について描いた作品である。戦争、という大きな波の中で、お互いに好意を持ちながらも見詰め合うだけで終わってしまった恋。時を経て、魂はめぐり、再び出会う。しかし、ようやく巡り会えたとき、再び「別れ」がふたりに降りかかる。時を越えて、何度でも巡り会いたいという「想い」の切なさが愛しい。人と人との縁は暖かい、と素直に思える作品。「運命の恋」なんて大げさな言葉は好きではない。だけど、こんなにも暖かくて切ない「運命の恋」ならば、巡り会ってみたい。 | ||||
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