(短編集)
ヴェネツィア便り
- ヴェネツィア (11)
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北村薫さんらしい繊細な本で楽しめました。レビューの欄なので本の評価は良かった。但し、他にどこに書けばいいのかわからないので過去に書くが、届いた商品は包装も固定もしてないため、文庫のカバーがボロボロの状態で届きました。返品はしないけど本に対するこの扱いはびっくりです。こんな送り方するなら本を扱わないで欲しい。楽しみにしてたのに怒りで眩暈がしそうになりました。 | ||||
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「ヴェネツィア」という題名に惹かれましたが、「ヴェネツィア便り」は最後の一篇だけです。 ヴェネツィアのイメージ、香りを求めてはいけません。 | ||||
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好み的には「岡本さん」と「機知の戦い」が面白かった 確かに近くにいたら、「そんな詰まんねーこと」でも、岡本さんをチラ見してしまうだろうなあ… タイムカプセルかあ…。これ、大変に「人による」よねえ…。過去の自分を懐かしがれる人と、「うあー。すげー恥ずかしいバカ」と思う人と。 自分は無理だw 若干辛気臭い系分類 概ね楽しんで読みました | ||||
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2008年から2017年にかけて様々な雑誌媒体などに掲載された短編小説15編を集めた一冊です。ぞっとさせられたり、ほろりとさせられたり、様々な味が楽しめる詰め合わせのような短編集といえるでしょう。 堪能した作品に限って以下に記します。 ◆『誕生日 アニヴェルセール』 :貴族の家に生まれた双子の兄弟の名前に刻まれた秘密が解き明かされていく物語です。人名を巡る暗号解読話として小粋な結末が用意されています。 ◆『くしゅん』 :くしゃみは豪快に放ってこそと思って生きていた男の私は10代のころから、女の子がかわいらしいくしゃみをすることを不思議に思っていました。この掌編は、そんな女性のくしゃみをめぐる物語が、やがて父娘の想い出話へと姿を変えていく様が小粋であり、また私自身の父を思い返すきっかけともなったのです。2年前の作である『』の読後感と軌を一にするものがありました。 ◆『白い本』 :1ページ半しかない超短編です。人との相性の話と書籍との相性の話とが見事に重なっていく結末がお見事とうならされます。そして、書とのめぐり逢いの妙に改めて思いがいたる一編です。 ◆『開く』 :一転して背筋の凍るホラー小説の登場です。『開く』という題名の示すところが最後に明らかになり、その開いたところから迫りくる恐怖に呑み込まれること間違いありません。 ◆『岡本さん』 :私が北村薫の著作にはまるきっかけとなった『』と、それに続く『』、『』の<時と人>三部作の系譜に連なる物語かと思いきや、最後はこれもまた底冷えする恐怖が体を這いあがってくる思いがします。 ◆『機知の戦い』 :この物語の中でも引用されるロアルド・ダールの『南から来た男』やTVシリーズ『ヒッチコック劇場』のような、底意地の悪い怪異な物語です。 ◆『黒い手帳』 :こちらも『機知の戦い』と同種の怪異譚です。ゆがんだ人間関係が読者にからみついて放さない、ぞっとしたお話です。 ◆『高み』 :高校生になったころ急死したあの同級生との小学生時代の想い出をつづった物語です。「自分が女であることを意識したらもう手放しで異性に声をかけることなど出来なくなる。その直前の、無意識だからこそ幸せに輝いているような瞬間」(252頁)という、美しくも真実をついた表現の妙に、陶酔感を覚えました。 ◆『ヴェネツィア便り』 :ヴェネツィアへの旅をめぐる往復書簡で綴られる物語です。それぞれの差出人の素性が明らかにされた後、この便りの特別さが浮き彫りになり、こんな便りを書いてみたかった/受け取ってみたかったという思いにかられます。 ------------------------- *263頁:ティントレットの『最後の晩餐』を描写したくだりに「召使らしい人達も書き込まれた群像劇のよう」と記されていますが、「描き込まれた」とするべきではないでしょうか。事実、同じページに「群衆の描き込まれた絵」という表現も出てきます。 | ||||
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